『恋愛だけじゃダメかしら?』:2012、アメリカ

セレブが出演するダンス番組の決勝戦が放送され、ダイエット番組の人気トレーナーであるジュールズ・バクスターはダンサーのエヴァンと組んで登場した。ホリーは番組を見ており、夫のアレックスを誘う。しかしアレックスが興味を示さなかったので、1人で見ることにした。ウェンディーとゲイリーのクーパー夫妻は仲良く番組を観賞し、優勝予想をする。ロージーはルームメイトのモリー&コートニーの3人で見ながら、ジュールズとエヴァンが交際中だという噂について話す。それは事実であり、優勝を決めたジュールズはエヴァンに抱き付いた。しかし優勝カップに嘔吐してしまい、番組に妙な空気が流れてしまった。
ベビー用品店を営むウェンディーは初めての児童書を出版し、朗読会を開いた。いたずらっ子に邪魔されたが、撮影を担当したゲイリーは「良かったよ」と褒めた。歯科医である彼が仕事へ行こうとすると、ウェンディーのスマホが鳴った。彼女は排卵日を知らせるアプリを使っているのだ。ウェンディーが「2分だけ」と言うので、ゲイリーはため息をついた。しかしウェンディーは構わず、店員のジャニスに店番を頼んでゲイリーを奥へ連れて行った。
フリーカメラマンのホリーは、友人であるケイラの赤ん坊を撮影した。ケイラが「子供を作ればいいのに。産むなら今の内よ」と言うと、ホリーは切ない表情を浮かべた。ウェンディーはゲイリーを共に公園での上映会に出掛け、ワインで乾杯した。「禁酒して2年だろ」とゲイリーが告げると、彼女は「子作りは少しお休み。当分は2人でいいわ。いざとなったら体外受精する。それでも駄目なら養子よ」と口にしてワインを飲み干した。
公園にホットサンド屋台が来たので、ゲイリーは買いに行く。店長のマルコは隣に屋台が来ていることを知り、店長のロージーに「俺の縄張りで売るなよ」と文句を言う。ロージーが鼻で笑って受け流すと、マルコは「勝負しよう。今夜の売り上げで買ったら一杯付き合え。負けたら三杯付き合ってやる」と持ち掛けた。ロージーにとってマルコは高校時代の同級生であり、プレイボーイだと知っていた。
ゲイリーは「たまには予定外もいい」とウェンディーに告げ、2人は公園でセックスを始めた。売り上げ勝負で買ったマルコは、ロージーの元へビールを持って行った。マルコが抱き寄せてキスすると、ロージーは彼を受け入れた。エヴァンはジュールズから「パニックになってない?不妊体質だと思ってたのに、ごめんね」と言われ、「展開が少し早まっただけさ」と告げた。ホリーとアレックスは養子を貰うチェックのため、ソーシャルワーカーの訪問を受けた。ホリーはケイラの働く水族館で記念撮影の仕事をしており、アレックスは広告代理店でCM音楽を担当している。ソーシャルワーカーは合格を出し、「たぶん1年は待つことになる」と説明した。
ウェンディーは妊娠検査キットで陽性反応が出たので、大興奮でゲイリーに知らせた。ジュールズの妊娠は記事になり、ロージーは妊娠を知って困惑した。ホリーとアレックスは、一軒家を見学に出掛けた。ホリーは「こんな家が欲しい」と言うが、アレックスは「見に来ただけだよ」と釘を刺した。ゲイリーはウェンディーを連れて、父であるラムジーを訪ね、妊娠を報告した。するとラムジーは、若い後妻のスカイラーも妊娠したことを得意げに話す。「長期戦だったな」と彼が言うと、ウェンディーは「2年よ」と告げる。ゲイリーが「レースとは違うから」と笑うと、元レーサーのラムジーは「1位を争うのがレースだ」と述べた。
ロージーから妊娠したことを聞かされたマルコは、「たった1度だぞ」と戸惑いを示した。「どうしたい?普通は女が決めるものだ」と彼が言うと、ロージーは不服そうな態度を見せた。マルコが「マズいな。結婚するか」と口にすると、ロージーは「もういい、全て忘れて。貴方には関係ない」と告げた。ホリーはケイラから、イクメンの父親グループがあることを聞かされた。ケイラの夫であるクレイグも参加しているが、活動内容は秘密だ。集会が土曜にあるので、アレックスを行かせてはどうかとケイラは持ち掛けた。
ジュールズが情報収集に熱心なので、エヴァンは呆れた。ロージーはマルコから「忘れられない」と言われ、部屋に招き入れた。ホリーは嫌がるアレックスを説得し、パパ友の集会に行かせた。アレックスが公園で待っていると、パパ友グループのヴィク、ゲイブ、クレイグ、パテルがベビーカーを押しながら現れた。彼らはアレックスに「育児の実権は母親が握っている」と言い、父親になる心構えを説いた。サーフカメラマンである友人のデイヴィスが帰国していたので、ヴィクたちは声を掛けた。アレックスが家の見学に行ったことを話すと、ヴィクたちは「それは買うってことだ。金を溜めておけ」と助言した。
ウェンディーは博覧会での講演会というオファーを受け、その喜びをジャニスに話した。ホリーはケイレブという養子を貰えるという連絡を受け、アレックスに知らせた。アレックスは家を購入し、養子を貰う日に備えた。ゲイリーはウェンディーを伴って父親夫婦と外食し、マンモグラフィーの写真を見せた。するとラムジーは4D加工した胎内の映像を見せ、双子であることを自慢げに語った。ロージーはマルコと共に胎児の成長を見守っていたが、流産してしまった。ロージーは「これで自由よ。最初から付き合ってもいなかった。もう恋人ごっこは終わり」とマルコに告げ、彼との関係を終わらせた。
ジュールズとエヴァンは、子供を割礼させるか否かで意見が対立していた。割礼に否定的なジュールズと、自分も割礼しているエヴァンは意見が対立し、何度話し合っても平行線が続いた。アレックスはヴィクに、「1年待つはずだったのに、すぐ決まった。養子を貰う準備期間が必要だ」と話す。「準備なんて無理だ。1年はあっという間だ」と言われたアレックスは、父親になることへの不安を吐露した。するとパパ友たちは、失敗は日常的に起きるものだと告げた。
ホリーはベビー用品を大量に買い込んでいたが、ケイラから「予算会議で契約を打ち切らざるを得なくなった」と打ち明けられた。ホリーは落ち込むが、次の仕事が決まるまでアレックスには内緒にしてほしいと頼んだ。エヴァンは意見対立の続くジュールズに、「夫婦は互いに妥協しなきゃ。住居も休暇も、君の希望通りだ」と言う。しかしジュールズは「私は体を犠牲にしてる」と告げ、割礼に関して絶対に妥協しない態度を示した。
ウェンディーはジャニスから、パーティーの招待状にミニクーパーの写真を添えるアイデアを提案される。そこへスカイラーが来て、自分たちのパーティーの招待状を渡した。そこにはミニクーパーの玩具が2台付いていた。ジュールズはエヴァンに対して喧嘩腰になることが増え、「一人で育てた方が楽だと思うこともある」とまで口にした。アレックスはホリーのために、サプライズ・パーティーを開いた。参加したケイラは口を滑らせ、ホリーの失業を喋ってしまった。
ホリーはアレックスから、「なぜ黙ってた」と非難された。ホリーが「また自分のせいだと思いたくなかった。卵巣が役立たずで、体外受精のために年金まで解約した。女には出来て当然のことが私には無理だから」と涙すると、アレックスは優しく「もういいよ」と告げた。ライブハウスへ出掛けたロージーはマルコを目撃し、すぐに外へ出た。追って来たマルコが「やり直そう」と誘うと、ロージーも「元に戻りたい」と口にした。しかしマルコが女連れだと知り、不機嫌になって立ち去った。
かつてダイエット番組に参加したゲイリーの現在をチェックするため、ジュールズはロサンゼルスからアトランタへ移動した。ジュールズはマルコの屋台にいたゲイリーを直撃し、トレーニングさせようとする。しかし急な陣痛に襲われたため、病院へ運ばれた。アレックスはパパ友たちに、「本当に父親になりたいか分からない」と打ち明けた。するとヴィクは「父親は疲れるが、本当に幸せだ」と告げ、他の3人も子供への愛を語った。彼らは「悩め」と言い、アレックスを突き放した。
ジュールズは最終回収録のためにロスへ戻りたいと訴えるが、担当の女医から絶対安静を命じられた。ゲイリーはウェンディーを連れて、ラムジー&スカイラーのパーティーに赴いた。ラムジーは親友たちの前で、ゲイリーをからかった。腹を立てたゲイリーがゴルフカートで去ると、スカイラーはラムジーを叱責した。謝罪するよう要求されたラムジーは、カートでゲイリーを追い掛けた。ゲイリーは彼に、「僕が太っているのは父さんのせいだ」と告げた。ラムジーはゲイリーに勝負を持ち掛け、2人はカートで競争する…。

監督はカーク・ジョーンズ、原作はハイディ・マーコフ、脚本はショーナ・クロス&ヘザー・ハッチ、製作はマイク・メダヴォイ&アーノルド・W・メッサー&デヴィッド・スウェイツ、共同製作はダグ・マッケイ&マシュー・ジャンセン&ルイス・フィリップス、製作総指揮はマーク・バクシ&ハイジ・マーコフ&エリック・マーコフ&アラン・ネヴィンズ&アリソン・シェアマー&ジム・ミラー、撮影はハヴィエル・グロベット、編集はマイケル・バーレンバウム、美術はアンドリュー・ロウズ、衣装はカレン・パッチ、音楽はマーク・マザースボウ、音楽監修はP・J・ブルーム&ジョン・フーリアン。
出演はキャメロン・ディアス、ジェニファー・ロペス、エリザベス・バンクス、チェイス・クロフォード、ブルックリン・デッカー、ベン・ファルコーン、アナ・ケンドリック、マシュー・モリソン、デニス・クエイド、クリス・ロック、ロドリゴ・サントロ、ジョー・マンガニエロ、ロブ・ヒューベル、トーマス・レノン、アミール・タライ、レベル・ウィルソン、ウェンディー・マクレンドン=コーヴィー、ドウェイン・ウェイド、ホイットニー・ポート、メーガン・ムラーリー、シェリル・コール、タイス・ディオリオ、タブー、キム・フィールズ、ジェシー・バーチ、ミミ・ジャンノプーロス、ジェネシス・ロドリゲス、トム・クラーク他。


妊婦向けの指南書として全米ベストセラーとなったハイディ・マーコフの『すべてがわかる妊娠と出産の本』をモチーフにした作品。
監督は『ウェイクアップ!ネッド』『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』のカーク・ジョーンズ、脚本は『ローラーガールズ・ダイアリー』のショーナ・クロスと『フォーチュン・クッキー』のヘザー・ハッチ。
ジュールズをキャメロン・ディアス、ホリーをジェニファー・ロペス、ウェンディーをエリザベス・バンクス、マルコをチェイス・クロフォード、スカイラーをブルックリン・デッカー、ゲイリーをベン・ファルコーン、ロージーをアナ・ケンドリック、エヴァンをマシュー・モリソン、ラムジーをデニス・クエイド、ヴィクをクリス・ロック、アレックスをロドリゴ・サントロが演じている。
他に、デイヴィスをジョー・マンガニエロ、ゲイブをロブ・ヒューベル、クレイグをトーマス・レノン、パテルをアミール・タライ、ジャニスをレベル・ウィルソン、ケイラをウェンディー・マクレンドン=コーヴィーが演じている。
また、ダンス番組出演者として、NBA選手のドウェイン・ウェイドとリアリティー・ショー『The City』のホイットニー・ポートが本人役で出演。同番組の審査員として、歌手のシェリル・コール、振付師でダンサーのタイス・ディオリオ、ブラック・アイド・ピーズのタブーが本人役で出演している。

オープニング、ジュールズ&エヴァンの出演するダンス番組をテレビで見ている面々としてホリー&アレックス、ウェンディー&ゲイリー、ロージー&ルームメイト2名を登場させているが、あまり意味が無い。
ジュールズたちが優勝した時の反応さえ描かないぐらいだから、そこをカットして次のシーンを初登場にしても全く影響は無い。
そこで登場させたことのメリットが感じられない。
そりゃあ、最初に主要キャストを登場させるってのは悪くない考えだけど、マルコやラムジー、スカイラーがいないから中途半端だし。

序盤の構成やバランスにも難がある。
どう考えたって、まずは5組のカップルを順番に登場させるってのがスムーズな入り方だろう。
だが、ダンス番組の後にウェンディーとゲイリーを登場させて、ホリーとケイラの会話を短く挟むと、ますウェンディー&ゲイリーに戻ってしまう。
まだ他のメンツが登場しない内にウェンディー&ゲイリーのターンを2つも入れるのは、バランスが良いとは言い難いよ。

それと、ウェンディーは朗読会のシーンで、排卵日をアプリでチェックし、わずか2分でもいいから妊活に励もうとしているんだよね。ゲイリーがウンザリするぐらい妊娠への思いが強いのに、次に登場すると「子作りは少しお休み。当分は2人でいいわ。いざとなったら体外受精する。それでも駄目なら養子よ」と諦めたような口調になるんだよね。
その間に何があったのかと。
これが例えば、朗読会の後にセックスするシーンから数ヶ月が経過しているってことなら、「そのセックスの結果が出なかった」ってことなんだろうと思えるよ。でも、すぐ後のシーンだから、「そんなに早く結果は出ないだろ」と言いたくなる。
そもそも「ウェンディーたちが2年前から妊活に励んでいるが成果が出ていない」ってことが示されていないから、その諦念に至る事情も伝わらないし。
しかも朗読会のシーンではセックスの誘いにウンザリした様子を見せていたゲイリーが、そこでは自分から誘ってるし、なんかブレてると感じるなあ。

「描写が著しく足りない」「省略が多すぎる」という問題は、他の部分でも頻繁に起きている。例えばマルコとロージーの関係にしても、ロージーは仲間に「あいつはプレイボーイだった」と言っており、嫌悪しているように見える。
一方のマルコも、商売を邪魔するロージーを嫌がっているように見える。ところが勝負を持ち掛けると、「勝ったら一杯付き合え。
負けたら三杯付き合う」と言う。
それは単なるナンパでしょ。しかも、それにロージーも乗っちゃうし。
まあ実際に勝負の後でセックスするわけだから、好意があったってことだとは思うのよ。
ただ、「対立してるけど実際は惹かれ合ってる」という設定だとしても、描写が粗すぎるわ。

ウェンディーがゲイリーに妊娠を報告したり、ロージーが妊娠を知って困惑したりする様子が描かれるってことは、セックスしたことを示すシーンから3ヶ月程度が経過しているってことなんだろう。
ただ、時間経過がサッパリ伝わらないのだ。
ウェンディーとゲイリーが公園でセックスするシーンの後、ジュールズ&エヴァンの様子が写るのも翌朝っぽく思えるけど、実際は何週間も経過した後なのかもしれないし。
そこに限らず、この映画は全体を通して時間経過が伝わりにくい。

っていうか、「性交渉から数ヶ月が経過しないと妊娠が分からない」ってことを考えると、そもそもセックスから始めていること自体が上手くないんじゃないかと思うんだよな。
もう妊娠のためのセックスは映画が始まる前に終わっている設定にして、劇中では「妊娠が発覚する」というところから話を始めちゃった方がいいんじゃないかと。
あと、妊婦向けの指南書が原作なのに、養子を貰うカップルも登場させるのは違うんじゃないか。それは原作が何かってことを抜きにしても、ちょっとピントがボヤケちゃう気がするぞ。
終盤にはホリーとアレックスが養子をもらうためにエチオピアへ行く展開まであるんだけど、完全に話がズレまくりだわ。

アレックスがパパ友の会に参加するようになる展開は、明らかに失敗だ。
そのエピソード自体が悪いってことじゃなくて、「これからパパになる男」がメインのカップルだけで5人もいるんだから、そこに4人も増やしてどうすんのかってことよ。
そういう展開を用意するなら、「パパになることに不安を抱いている主人公がいて、そいつがパパ友の会に参加することで精神的に成長する」という物語だけで1本の映画にした方がいいよ。
それは「幾つかのストーリーの中の1つ」として処理するには勿体無い要素だわ。

そもそも、アレックスが養子を持つことに消極的だとか、育児のことを何も考えていないという描写が無いから、ホリーが彼をパパ友の会に参加させる動機に乏しいんだよな。
後になってアレックスが「養子を貰う準備期間が必要」とか「父親になりたいか分からない」と吐露するけど、それじゃあ遅いんだよな。「ホリーが彼をパパ友の会に参加させる」という展開にするのなら、アレックスに父親となる自覚が乏しことは、最初の内に示しておいた方がいいよ。
それと、アレックスがパパ友の会に参加するってことはパパ側が主役になるんだけど、映画全体としては、そういうわけでもないのよね。実際、アレックスのパートだけでも、ホリーの側にもドラマは用意されている。他のカップルにしても、男性と女性の両方から描こうとしている。
だけど、それは明らかに欲張り過ぎだ。
両方から描いても充実した内容を構築し、キッチリと処理できていればいいんだろうけど、「薄っぺらいし、まとまりに欠ける」という結果になっている。

ロージーは「マズいな、結婚するか」と言うマルコの態度に腹を立てて「もういい、全て忘れて」と立ち去るが、「忘れられない」と彼が言うと機嫌が直り、家に連れ込む。次に2人が登場すると、もう妊娠検査を受けている。
展開が早いなあ。
で、この2人のストーリーに関しては「展開が早くて雑」という以上に、「流産して悲しみに暮れる」という展開を用意していることでのマイナスが大きい。
なんで流産の悲劇なんて盛り込むかねえ。
陣痛の苦しみとかはともかく、基本的には明るく楽しいハッピーな話にすればいいのに。

途中でロージーを流産させることによって、彼女とマルコのエピソードは「妊娠を巡って様々な問題が起きる」という枠から完全に出てしまう。
流産して以降、2人のエピソードは「破綻したカップルがヨリを戻すまでの物語」になっている。もはや妊娠とか出産なんて全く関係が無い。
ラムジーが何かに付けて自慢し、それにゲイリーが不快感を抱いているってのも、妊娠や出産によって生じる問題ではない。それは単なる親子関係の問題だ。
ウェンディーやスカイラーが妊娠する前からあった父子の確執が妊娠を巡っても繰り返されるというだけだから、それは映画のテーマとする所から外れているでしょ。

メインとなる5組のカップルの関係性は、ものすごく薄い。
ゲイリー&ウェンディーとラムジー&スカイラーは何度か絡むが、それは父子の関係があるからだ。冒頭でジュールズ&エヴァンの出演番組をホリーたちが見ているが、直接的な絡みではない。
ウェンディーの店にあるホリーのカードをスカイラーが見つけるシーンはあるが、これまた直接的に絡んでいるわけではない。
ライブハウスの外はロージーがホリー&アレックスとすれ違うが、それも絡みとしては薄い。

ゲイリーがマルコの店で買い物をするとか、ジュールズがゲイリーを直撃するとか、ホリーが完成した写真をスカイラーに渡すとか、散歩していたウェンディー&ゲイリーがパパ友たちと会って会話を交わすとか、直接的な絡みも幾つかある。
だけど、そういうの関わりが他のメンツにも欲しいし、全体的にメイン5組の絡みは薄い。
終盤にはロージーがスカイラーの従妹だという設定が明かされるが、実際に2人が絡むことは無い。
そういう横の繋がりが弱すぎるから、「並行して5組の話を進めるんじゃなくて、順番に片付けていくオムニバス形式でもいいんじゃないの」と思ってしまう。

終盤、妊婦が同じタイミングで同じ病院に駆け込み、同じタイミングで出産するという展開がある。
直接的に絡むわけではないが、「同じ病院で同時に出産する」という形に収束させることで、それまで別々に描いていたカップルを1ヶ所に合流させようとしているわけだ。
それは悪い方法ではないのだが、何しろホリーとアレックスは養子を貰うカップルだし、ロージーは流産しちゃってるから、メイン5組の内の3組しか同時出産しないという中途半端な形になっている。
だったら、いっそのこと最初から3組でもいいぐらいだわ。そんでもってジュールズ&エヴァンとウェンディー&ゲイリーの関係性を密接に設定しておけば、そっちの方がスッキリするわ。

(観賞日:2015年5月23日)


第33回ゴールデン・ラズベリー賞(2012年)

ノミネート:最低助演女優賞[ブルックリン・デッカー]
<*『バトルシップ』『恋愛だけじゃダメかしら?』の2作でのノミネート>
ノミネート:最低助演女優賞[ジェニファー・ロペス]

 

*ポンコツ映画愛護協会