『レッドソニア』:1985、アメリカ

はるか昔、伝説の王国アトランティスが滅び、悪と暴力が支配する世の中。黄金の仮面を付けた悪の王女ゲドレンが悪行の限りを尽くしている。レッドソニアはゲドレンの侍女になることを拒否したために家族を殺され、兵士に陵辱された。
月日は経った。偉大なる神の力が込められた宝玉タリスマンが強大になりすぎたため、管理を任されている尼僧院では破壊の儀式が行われようとしていた。しかし、ゲドレンの軍隊が急襲し、尼僧を殺してタリスマンを奪う。
重傷を負いながらも1人だけ逃げ出した尼僧は、通り掛かった戦士カリドーに助けられた。尼僧は妹レッドソニアに連絡を取って欲しいとカリドーに頼む。その頃、師匠の元での修行を終了したレッドソニアは名刀ストームブリンガーを受け取っていた。
カリドーの案内で姉に面会したレッドソニアは、タリスマンは光によって強力化し、13日後には嵐と地震を起こして世界を滅亡させるという話を聞かされる。息絶えた姉の意思を継ぎ、タリスマンを取り戻して葬り去ることを誓うレッドソニア。
カリドーは協力を申し出るが、男嫌いのレッドソニアはそれを拒絶。1人で旅に出た彼女は、ハブロックの国で幼き王子ターンと大臣ファルコンを助ける。ファルコンからゲドレンが闇の国バーカベインにいることを聞き、レッドソニアは馬を走らせる。
途中にある大きな門を開けてもらうため、管理人のブライタグに会ったレッドソニア。しかし彼は通行税の代わりに体を要求。ブライタグを倒したレッドソニアは彼の部下に囲まれるが、駆け付けたカリドーに助けられ、カリドーが敵を引き付ける間に門を突破する。
森に入ったレッドソニアは、盗賊に襲われていたターンを救う。彼女はターン、ファルコンと共にゲドレンの元へ向かうが、途中の洞窟で水竜に襲われる。そこへ駆け付けたカリドーに助けられ、4人でゲドレンの元へ向かうことに…。

監督はリチャード・フライシャー、キャラクター創作はロバート・E・ハワード、脚本はクライヴ・エクストン&ジョージ・マクドナルド・フレイザー、製作はクリスチャン・フェリー、製作総指揮はA・マイケル・リーバーマン、撮影はジュゼッペ・ロトゥンノ、編集はフランク・J・ユリオステ、美術&衣装はダニロ・ドナティー、音楽はエンニオ・モリコーネ。
主演はブリジット・ニールセン&アーノルド・シュワルツェネッガー、共演はサンダール・バーグマン、ポール・スミス、アーニー・レイスJr.、ロナルド・レイシー他。


ディノ・デ・ラウレンティスのプレゼンテッドによるファンタジー格闘映画。シュワルツェネッガー主演の『コナン』シリーズがそれなりに当たったものだから、今度は女戦士を主役にして同じような映画を作ってみたわけだ。
さすがラウレンティス。

レッドソニアの師匠は剣術の先生のはずなのに、なぜか物凄く動きづらそうな衣装を着ている。カリドーはヒルカニアの王のはずなのに、1人でウロチョロと動きまわっている。王が勝手に歩き回って大丈夫なのかね。
というか、どう見ても王様じゃねえだろ、シュワルツェネッガー。

浸水した洞窟の中で水竜と遭遇するレッドソニア達。でも、岩場に避難するまで律儀に待ってくれる親切な水竜。で、ターンが水に落ちて水竜に襲われるが、何だか背中に乗って戯れているようにも見えてしまう。ちょっと楽しそうだ。
そこへ現れるカリドー。ブライタグの部下にレッドソニアが囲まれた時も、都合良く駆け付けてたな。どうして彼女がそこにいることが分かるんだろ。もしかして尾行してるのか。だったら、危険が迫り来る前にもっと早く来いっての。

これからゲドレンを倒しに行かねばならんのに、2人で戦って無駄に体力を消費するレッドソニアとカリドー。レッドソニア、どう見ても強そうに思えないのだが、カリドーと同じぐらいの力を持っているようだ。
それにしても、戦士なのに衣装が軽すぎないか。もっと身を守る鎧を付けないと危ないよ。

クライマックスはレッドソニアとゲドレンの格闘。「女闘美」がメインになった映画って、全て駄作だよな。ちなみに音楽はエンニオ・モリコーネ先生なのだが、妙に安っぽい。
もしかしてモリコーネ先生、手を抜いたのかな。

ちなみにビデオ屋に行くと、「アーノルド・シュワルツェネッガーのキング・オブ・アマゾネス」という強引なタイトルが付いている場合もあるので注意。
ま、借りないだろうけどね。


第14回ゴールデン・ラズベリー賞

受賞:最低新人賞[ブリジット・ニールセン]
<*『レッドソニア』『ロッキー4 炎の友情』の2作での受賞>

ノミネート:最低主演女優賞[ブリジット・ニールセン]
ノミネート:最低助演女優賞[サンダール・バーグマン]

 

*ポンコツ映画愛護協会