『MEG ザ・モンスター』:2018、アメリカ&中国

フィリピン海溝、原子力潜水艦の救出任務。レスキュー隊のリーダーを務めるジョナス・テイラーは、隊員のディアンジェロとマークスに通信を入れる。ディアンジェロたちは9名を救助し、ソナー室に移動していた。ジョナスも救助を続ける中、潜水艦は強い衝撃を受けて激しく揺れた。外に何かがいることをジョナスたちが察知した直後、何かが体をぶつけて潜水艦を攻撃した。ジョナスは救助した乗組員を運び、急いで救命艇へ戻った。
何かがハッチに体当たりしたため、ディアンジェロとマークスは潜水艦に閉じ込められてしまう。ジョナスは急いで助けに向かおうとするが、救命艇も激しい揺れに見舞われる。ディアンジェロたちは潜水艦が破損して浸水が始まったことを伝え、早く助けに来るよう必死で訴えた。しかしジョナスは救助に向かえば全員が死ぬと感じ、離脱することに決めた。医師のヘラーが激しく抗議するが、ジョナスの考えは変わらなかった。救命艇が離脱した直後、潜水艦は大爆発を起こした。
5年後、中国の上海。沖合に浮かぶマナ・ワン海洋研究所に、スポンサーのジャック・モリスを乗せたヘリコプターが到着した。所長のジャン博士が彼を歓迎し、海洋生物学者である娘のスーインと孫娘のメイインを紹介した。ジャンとスーインは、ジャックに最高レベルの研究所を案内する。所内ではクジラのルーシーとグレイシーが飼育されており、ジャックは感嘆の声を上げた。ジャックたちは場所を移動し、所員のジャックスやのヘラー、DJや主任のマックを紹介した。
マックは潜水艇「オリジン号」の映像をモニターに写し、乗組員のローリーがジャックに挨拶した。ローリーはウォールとトシという2人の乗組員と共に、海底へ向かっていた。ジャンは「地球にはマリアナ海溝より深い場所がある。海溝の底は硫化水素の層に過ぎず、その下には未知の世界がある」という仮説を立て、それを証明しようとしているのだ。オリジン号は海溝を通り抜け、その奥へ向かった。マナ・ワンの面々は興奮し、オリジン号は未知の深海を進む。DJは遠隔操作でローバーを切り離し、周囲を探索しようとする。
その時、トシは巨大な生物が高速で近付いて来るのに気付き、ローリーに報告した。DJは光を強くして生物の姿を確認しようとするが、通信が途絶えてしまう。オリジン号は生物に体当たりを受け、オリジン号のハッチは損傷して脱出も不可能になる。ローリーは「ジョナスは正しかった」とジャンたちに告げ、その直後にオリジン号からの通信は途絶えた。マックはローリーたちを救助しようと考えるが、1万メートルより深い場所なので所員たちは無理だと反対した。
マックが「1人だけ救助できる男がいる。ジョナス・ヘラーだ」と言うと、ヘラーは「奴は仲間を見殺しにした」と反対する。「精神病を患っていた」とヘラーが語ると、マックは「それは君の診断だ。ジョナスは大きな何かが外にいたと言っている」と反論する。スーインもジョナスを呼ぶことに反対するが、ジャンはマックの意見を採用することに決めた。マックとジャンはタイへ飛び、酒浸りの生活を送るジョナスを訪ねた。マックは旧友のジョナスとの再会を喜び、ジャンを紹介した。
ジョナスは彼らが自分を海に戻すために来訪したと分かっており、依頼の内容も聞かずに断ろうとする。マックとジャンは彼に、ローリーが「ジョナスが正しかった」と言って通信が途絶えた時の映像を見せた。ローリーたちは機能が停止したオリジン号を直そうとするが、エンジンは掛からなかった。電気は復旧したが、ローリーは巨大生物が光に反応していると悟る。直後にオリジン号は巨大生物の体当たりを受け、その衝撃でローリーの腹にはドライバーが突き刺さった。彼女はウォールに、ライトを消すよう指示した。
スーインはオリジン号の酸素が漏れていることをジャックスから聞き、グライダーで牽引することにした。彼女が潜水した直後、ジョナスがマナ・ワンに到着した。彼はヘラーの診察を受けるよう指示されるが、スーインが出動したことを聞いて切り上げた。ジョナスが潜水艇に乗り込むと、メイインの姿があった。メイインはジョナスに、父親が愛人と台北にいることを話す。ジョナスは必ずローリーを助けると約束し、メイインは潜水艇を出た。ジョナスは肉体の危険を度外視し、潜水艇を高速で降下させた。
スーインはマナ・ワンへ戻るよう指示されるが、それを拒否してオリジン号に接近した。彼女は牽引を開始しようとするが、グライダーが巨大なイカに襲撃される。巨大イカの足にグライダーを締め付けられ、スーインはカプセル破裂の危機に陥る。しかしメガロドンが現れて巨大イカに食らい付いたため、グライダーは危機を逃れた。ただし今度はメガロドンに襲われる危険が迫ったため、ジョナスはライトを消すようスーインに指示した。
ジョナスは照明弾を使ってメガロドンを引き寄せ、スーインのグライダーを浮上させた。彼はオリジン号にドッキングし、壊れたハッチを開けた。ジョナスはローリーたちを潜水艇に移動させようとするが、メガロドンが接近してきた。間に合わないと感じたトシは妻への手紙をウォールに託し、オリジン号に残ってハッチを閉じた。彼はライトを付けて囮になり、ジョナスたちを逃がした。ジョナスがマナ・ワンに戻ると、スーインは「貴方がトシを見殺しにした」と非難した。
ローリーを治療したヘラーは、ジョナスに「私が間違っていた」と謝罪した。スーインはトシが自ら犠牲になったことを聞き、ジョナスの部屋へ赴いて詫びた。マックはスーインに、「ジョナスとローリーの結婚は最悪で、1年で終わった」と語った。ジョナスはメイインから、「約束を守ってくれてありがとう」と礼を言われた。モリスはジャンたちに、メガロドンを捕獲するよう要求した。話を聞いたジョナスは、メガロドンとの戦いが命懸けになることを警告した。
1人で遊んでいたメイインは、メガロドンが窓ガラスに食らい付こうとするのを目撃した。ジョナス、スーイン、マックが駆け付けると、ガラスにはメガロドンは歯形が付いていた。メガロドンはジョナスたちが来る前に、クジラのルーシーを食べていた。そしてジョナスたちの眼前でルーシーの娘であるグレイシーも食らい、その場を去った。ジョナスは一刻も早く始末すべきだと主張するが、スーインは殺さずに済ませるべきだと反論した。
マナ・ワンは救難信号を受信し、クルーザーで現場海域へ向かったジョナスたちはメガロドンに破壊された漁船の残骸を発見した。現場の状況から、沈められたのはサメの密漁船だとジョナスたちは確信した。ジャンはスピアガンを使い、メガロドンの口かエラ部分に致死量の毒を注入しようと考える。準備に時間が掛かることをマックが告げると、モリスは発信機を付けるよう提案した。ジョナスはワイヤーを体に繋いで海に入り、メガロドンの元へ泳いでいくことにした。
ジョナスがスピアガンでメガロドンに発信機を取り付けると、マックたちはワイヤーを巻いて彼を引き上げようとする。しかし音の大きさでメガロドンに気付かれたため、マックたちはクルーザーを発進させた。ジョナスはメガロドンに追われるが、何とかクルーザーに戻った。ジャンはエトルフィンを用意し、ジョナスはジャックスからシャークケージに関する説明を受けた。スーインはシャークケージに入って海中に潜り、おびき寄せられたメガロドンに狙いを定めた。
メガロドンがケージに食らい付くと、スーインはエトルフィンをスピアガンで注入した。しかしケージが飲み込まれそうになったため、ジョナスが急いでスーインの救出に向かう。メガロドンはワイヤーに繋がれたケージを捨てるが、スーインのマスクが壊れて空気が漏れてしまう。クレーンが倒れてジャックスは海に転落し、メガロドンに襲われそうになるが間一髪で引き上げられた。クレーンが海中に落ちたため、ジャンたちは2つ目のクレーンで餌を投入した。
ジョナスはケージを開けてスーインを連れ出すが、メガロドンが迫る。しかしメガロドンはヒレにワイヤーが引っ掛かってジョナスたちに接近できず、毒が効いて力を失った。スーインは意識を失っていたが、ジョナスたちの蘇生措置で目を覚ました。仕留めたメガロドンは船に吊るされ、ウォールはジョナスに記念写真の撮影を頼んだ。しかしDJが悪戯を仕掛けたので、驚いたウォールは海に転落した。すると2頭目のメガロドンが出現し、ウォールを丸呑みした。
メガロドンは吊るされている1頭目に食らい付いて海中に姿を消し、クルーザーは転覆する。ジャンは胸を強打して深手を負い、モリスは携帯電話で救助を要請した。メガロドンがジャックスを狙っているのに気付いたヘラーは、彼女に「後ろを見るな」と指示した。ヘラーは両手を激しく動かしてメガロドンをおびき寄せ、自分が囮になってジャックスを助けた。ジョナスたちは救命ボートで逃走するが、すぐにメガロドンが追って来た。救助隊のヘリがライフルで発信機を撃ち込み、メガロドンを遠ざけた。ジャンはスーインに語り掛け、息を引き取った。マナ・ワンに戻ったモリスは所員を集め、周辺の各国に報告して助けを求めたことを話す。だが、それは真っ赤な嘘で、彼は爆薬を使って密かにメガロドンを葬ろうと目論んでいた…。

監督はジョン・タートルトーブ、原作はスティーヴ・オルテン、脚本はディーン・ジョーガリス&ジョン・ホーバー&エリック・ホーバー、製作はロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ&ベル・アヴェリー&コリン・ウィルソン、製作総指揮はジェラルド・R・モーレン&チアン・ウェイ&ランディー・グリーンバーグ&キャサリン・シュジュン・イン&シャンタル・ノング&バリー・M・オズボーン、共同製作はアレクサンドラ・ロウイ&ベン・アーウェイ・チー、製作協力はチェン・ジエ&ミン・ビーヴァー・クウェイ&ワン・チュンジ&ケン・アチティー&ウォン・チーリー&トム・ハーン、撮影はトム・スターン、美術はグラント・メジャー、編集はスティーヴン・ケンパー&ケリー・マツモト、衣装はアマンダ・ニール、視覚効果監修はエイドリアン・デ・ウェット、音楽はハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。
出演はジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン、レイン・ウィルソン、ルビー・ローズ、クリフ・カーティス、ウィンストン・チャオ、ペイジ・ケネディー、ジャシカ・マクナミー、オラフル・ダッリ・オラフソン、ロバート・テイラー、ソフィア・ツァイ、マシ・オカ、レイモンド・ヴィンテン、マイ・ホンメイ、イー・ウェイ、ヴィサヤ・パンスリンガルム、ロブ・キッパ=ウィリアムズ、タワンダ・マニモ、マーク・トロッター、ジェームズ・ゲイリン、アンドリュー・グレインジャー、スティーヴン・A・デイヴィス、グレン・レヴィー、エドウィン・ライト、マーク・コペイジ他。


スティーヴ・オルテンのベストセラー小説を基にした作品。
監督は『魔法使いの弟子』『ラストベガス』のジョン・タートルトーブ。
脚本は『ペイチェック 消された記憶』『クライシス・オブ・アメリカ』のディーン・ジョーガリスと、『RED/レッド』『バトルシップ』のジョン・ホーバー&エリック・ホーバー。
ジョナスをジェイソン・ステイサム、スーインをリー・ビンビン、モリスをレイン・ウィルソン、ジャックスをルビー・ローズ、マックをクリフ・カーティス、ジャンをウィンストン・チャオ、DJをペイジ・ケネディー、ローリーをジャシカ・マクナミー、ウォールをオラフル・ダッリ・オラフソン、ヘラーをロバート・テイラー、メイインをソフィア・ツァイ、トシをマシ・オカが演じている。

完成した後、ジョン・タートルトーブとジェイソン・ステイサムはR指定に出来なかったことへの残念さを取材の場でコメントしている。
製作会社がPG-13指定に収まるような内容を要求したため、望んでいたような残酷描写を盛り込むことが出来なかったのだ。現場では残酷なシーンも撮影していたが、レーティングを考慮して削除せざるを得なかったのだ。
残酷描写が存分に盛り込まれていたら、もちろん印象は大きく変わっていただろう。
ただし、それで傑作になったかというと、それは絶対に無いと断言できる。

これまでスティーヴ・オルテンの原作は、何度か映画化の企画が進行していた時期があった。しかしハリウッド・ピクチャーズでの映画化は頓挫し、版権はオルテンの元へ戻った。
ニュー・ライン・シネマによる映画化も中止になり、また版権はオルテンの元へ戻った。
その後、オルテンは版権をプロデューサーのベル・アヴェリーに持ち込んだ。製作費を集めるため、その版権は中国のGravity Picturesへ渡った。
Gravity Picturesは世界配給のため、ワーナー・ブラザーズに話を持ち掛けて、ようやく映画化に漕ぎ付けた。

Gravity Picturesが製作しているってのは、この映画の大きなポイントだ。
2016年に大連万達グループがレジェンダリー・ピクチャーズを買収するなど、2000年代に入ってから中国企業の勢いが目覚ましい。ハリウッド映画の業界人も、中国企業や中国市場を強く意識せざるを得なくなっている。
そういう意識が、この映画でも分かりやすく表れている。
中国企業が製作に参加している場合、「中国系の役者を主要キャストに起用する」「中国が舞台になる」ってことが多いのだが、本作品もそうなっている。

リー・ビンビンやウィンストン・チャオが主要キャストに起用されているのは、Gravity Picturesが製作しているからだ。海洋研究所の場所が上海なのも、もちろんGravity Picturesが製作しているからだ。
原作小説だと、海洋研究所があるのはアメリカだし、所長は日本人が務めている。そして主人公の恋の相手は所長の娘なので、やはり中国人ではない。
中国の映画会社ってのは、良くも悪くも遠慮が無くて、手にした権利を積極的に行使することが多いようだ。
そういう主張が映画を面白くする要素として機能していれば、問題は無いだろう。
だが、ほとんどのケースでマイナスに働くってのは、言わずもがなだろう。

ジョナスはマックとジャンからの依頼を断ろうとするが、ローリーが深海の潜水艇に閉じ込められていると知って救助に向かう。
別れた妻を助けるってのが動機になっているんだから、そこで「ジョナスとローリーは今も愛があって云々」というロマンスを用意するんだろうと予想するのは、何の不思議も無いだろう。
もちろん、既に愛が冷めていたとしても、元妻が危機にあると聞いたら助けに行くのは、主人公としては当然の行動だ。でも、そこで恋愛劇を描かないのなら、2人を元夫婦の設定にしている意味は無いからね。
しかし実際には、そこで恋愛劇は描かれない。なぜなら、ヒロインはスーインだからだ。

なので当然の流れとして、ジョナスとスーインの間で恋愛劇が描かれる。そうなると、ローリーがジョナスの元妻という設定は、無意味で邪魔になってしまう。
命懸けで救った元妻が近くにいるのに主人公が他の女と恋をするって、どんなシナリオだよ。そこに愛が無いのなら、なんで元妻を助ける展開にしたんだよ。
「ローリーがいなきゃジョナスはマナ・ワンに行かないでしょ」と思うかもしれないが、そんなことは無いからね。そこのポジションを親友や兄弟にしておけば、それで成立するからね。
そして、それなら「元妻を助けた主人公が他の女と恋に落ちる」というトコの問題は完全に解消されるからね。

おまけに、ジョナスとスーインの恋愛劇も、ちっとも上手く描けていない。
スーインがジョナスのどこに、どの辺りで惚れたのかサッパリ分からない。彼女はジョナスがトシを見殺しにしたと非難するが、直後に彼の元へ行って謝罪する。すぐに謝罪するのなら、非難する手順は無意味に等しい。
で、シャワーを浴びていたジョナスの肉体を見たスーインが部屋を出ると、マックが「ジョナスとローリーは1人で別れた」と話す。これは「スーインがジョナスに惹かれている」ってことを匂わせるためのシーンなのだが、そりゃダメでしょ。
だって、そうなると「スーインはジョナスの体を見て惹かれた」という解釈しか成立しなくなるでしょ。
スーインにメイインという娘がいる設定にして、ここの親子関係でドラマを作ろうとしているのも、明らかに欲張り過ぎている。

スーインがオリジン号を発見して牽引しようとすると、グライダーは何かに攻撃される。
スーインは「何かいる」と口にするが、ここでメガロドンが初めて画面に登場するんだろうと予想する人も多いんじゃないだろうか。
しかし、まだメガロドンは姿を見せない。なぜなら、グライダーを襲ったのはメガロドンじゃなく巨大イカだからだ。
だけど、ここで巨大イカを出している必要性なんて何も無いでしょうに。
「巨大イカも簡単に食らうぐらいメガロドンは凄い」ってことを示す比較対象としても、まるで機能していないし。

ジョナスがローリーたちの救助に向かった時、トシはオリジン号に残って囮になる。唯一の日本人キャラだったトシが、ここで御役御免になるわけだ。
「自分を犠牲にして仲間を救う」という役割なので、出番は少なくても悪くない扱いだと思うかもしれない。
だけど、「その行動はホントに正解なのか」と思っちゃうんだよね。
確かにメガロドンは近付いていたけど、急げば全員が潜水艇に移れたんじゃないかと。トシがオリジン号に戻ったのは、ひょっとすると「無駄死に」じゃないかという疑いが残るのよね。

ジョナスがメガロドンを始末すべきだと主張すると、スーインは殺さずに済ませるべきだと反論する。しかし密漁船をメガロドンが沈めた現場へ行くと、もうスーインは「メガロドンを殺すべきじゃない」とは一言も口にしない。
生け捕りにするよう主張していたはずのモリスも、いつの間にか殺す作戦に全面的に賛同している。
「実は密かに生け捕りを企んでいた」という裏も無い。それどころか、メガロドンを極秘で始末しようとするほどだ。
殺害に否定的だった奴が簡単に考えを変えちゃうのなら、「殺すべきじゃない」とか「捕まえよう」とか言ってる手順が無意味になっちゃうでしょ。

ただ、そもそも「メガロドンを始末しよう」という考え自体に、疑問を覚えるんだよね。
メガロドンが海溝の上へ出て来たのは、彼らにも責任があるだろう。ただ、それはそれとして、専門機関に「メガロドンが出現した」と報告して後の処理を任せればいいんじゃないかと。
なぜ自分たちの手で殺害することに固執するのか、その理由が全く分からないのよ。何か隠蔽しなきゃいけない秘密があるわけでもないし。
あと、責任について前述したけど、決して「自分のケツは自分で拭かなきゃ」と考えているわけでもないしね。

終盤、モリスは「周辺各国に報告して助けを求めた。我々の手には負えない」という説明するが、メガロドンを密かに殺そうとする。それが成功しないのは誰でも分かるだろうが、モリスはメドロドンに食われる。
で、モリスの嘘が分かると、ジョナスはメガロドンを殺そうと決意し、マナ・ワンの面々も彼に協力する。
でも、その前にモリスの「周辺各国に助けを求めた」という説明を、全員が納得していたはずでしょ。それなのに、なぜ「自分たちで周辺各国に連絡して助けを求めよう」とは思わないのか。なぜ、また自分たちで始末しようという行動に出るのか。
外部との通信が遮断されているわけでもあるまいし、こいつらのオツムはどこまでパッパラパーなのかと。

(観賞日:2020年1月5日)


第39回ゴールデン・ラズベリー賞(2018年)

ノミネート:最低序章&リメイク&盗作&続編賞


2018年度 HIHOはくさいアワード:第8位

 

*ポンコツ映画愛護協会