『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』:2007、アメリカ

東インド貿易会社の重役カトラー・ベケット卿は植民地に戒厳令を敷き、集会や人身保護など数々の権利を停止した。さらに、海賊行為を 行った者、少しでも海賊に関わった者は全て絞首刑にするという布告を出した。港町ポートロイヤルでも、大勢の人々が絞首刑にされた。 そんな中、処刑台に立たされた少年が銀貨を握りながら歌い出すと、他の人々も合唱を始めた。
エリザベス・スワンはブラックパール号の元船長バルボッサと共に、シンガポールの海賊サオ・フェンの元を訪れた。ウィル・ターナーは 海図を盗みに行っている。ジャック・スパロウの部下ギブスたちは、床下に隠れて待機している。バルボッサはサオに、船と乗組員を 貸して欲しいと持ち掛けた。するとサオは「海図を盗もうとした奴がいる」と言い、捕まえたウィルの姿を見せた。
サオはバルボッサに、「なぜデイヴィ・ジョーンズの海の墓場へ行こうとする?」と尋ねた。バルボッサは銀貨を投げ、「歌が歌われた。 海賊の評議会を招集せねばならん」と告げる。評議会は海賊の長によって構成されており、サオもメンバーの一人だ。ウィルは海の墓場へ 行く理由について、「ジャックを助ける」と言う。ジャックに恨みを持つサオは憎しみを露にするが、バルボッサが「奴は9枚の銀貨の内 の一枚を持っている」と取り成した。
ベケットの差し向けた兵隊が乗り込んできたため、バルボッサたちは戦いながらアジトの外へ逃げた。サオはウィルを捕まえ、「お前が 現れた途端、ベケットに我々の居場所がバレた」と疑いを向ける。ウィルは「偶然だ。ベケットと取引したいなら会わせてやる」と言う。 ウィルはバルボッサを裏切り、ジャックを売り渡そうとしていた。父である靴ひものビルを救うためには、ブラックパール号が必要なのだ 。2人の会話を、ベケット卿の部下マーサーが密かに聞いていた。
バルボッサたちと合流したウィルは海図を渡し、「船と乗組員を手に入れた。サオ・フェンとは難破船入り江で落ち合う」と告げた。一行 は船に乗り、世界の果てへ向かって出発した。同じ頃、ベケットは船でフライング・ダッチマンへ向かっていた。船にはエリザベスの父 スワン総督や、ベケットの配下として復帰したノリントンも乗っていた。ベケットはノリントンが持ち帰ったデイヴィ・ジョーンズの心臓 を所持していた。彼はダッチマンへ行き、デイヴィ・ジョーンズと手下たちを服従させた。
バルボッサたちは滝壺に飲み込まれ、ある島に上陸した。そこへ、ジャックがブラックパール号と共に現れた。バルボッサに「評議会が 必要としている」と言われたジャックだが、ウィルやエリザベスたちに裏切られた恨みがあるので反発する。ジャックは予言者ティア・ ダルマやブラックパール号の手下たちだけを選び、その島から出ようとする。結局は他の面々と一緒に行くことを承知したジャックだが、 バルボッサと船長の座を争って揉めた。
船が進む中、向こうから海に沈んだ人間たちが流れてきた。ティア・ダルマは「彼らを導くのが、海の女神カリプソによってデイヴィ・ ジョーンズに与えられた仕事だった。そして10年に一度、彼は愛するカリプソに会うため陸に上がった。だが、彼は人間から怪物になって しまった」と語る。船で流れてくる者の中にスワン総督の姿があった。エリザベスが呼び掛けると、彼は「私は死んだ。箱のことを知って しまった。心臓を突き刺せば後を継がねばならない。ダッチマンは船長が必要だ」と語り、流れていった。
日が暮れるまでに無風地帯を抜け出せないと、そのまま永遠に彷徨うことになる。海図を見ていたジャックは「上が下に」という暗号の 意味を解読し、船員たちは船を激しく左右に揺らす。船が逆さになると、世界の果てから抜け出すことが出来た。その途端、ジャック、 バルボッサ、ウィル、エリザベス、ギブスが銃を向け合う。しかし火薬が時化っていて使えず、全員が銃を下ろした。
泉のある島で水を補給することになり、ジャックとバルボッサたちが上陸した。だが、ウィルが呼び寄せたサオ・フェンの一味によって、 ブラックパール号は占拠された。ジャックはベケットに引き渡され、評議会の情報を教えるよう要求された。ジャックはジョーンズへの ツケの清算と自由の保証を交換条件に持ち出し、取引に応じた。サオはブラックパール号を譲るという約束でベケットと取引しており、 ウィルを拘束した。しかしマーサーから「ベケット卿がブラックパール号を譲るわけがない」と冷たく告げられた。
バルボッサの挑発を受けたサオは、「負ける方に付いてどうする?」と強がった。バルボッサは「カリプソがいる。俺はカリプソを解放 する。そのために評議会を招集した」とサオに言い、協力するよう促した。ジャックはベケットに「バルボッサ、ピンテルとラゲッティー 、ターナーは要らない。残りの奴らをブラックパール号に乗せて難破船入り江に案内する。俺は海賊を引き渡す、アンタはジョーンズに俺 を引き渡さない」と持ち掛ける。だが、ベケットは銃を構え、ジャックを始末しようとする。
ベケットはコンパスを持っており、ジャックに「お前を殺せば難破船入り江の場所は分かる。案内役は要らない」と告げる。ジャックは 「入り江は難攻不落だ。俺がいなければ上陸できないぞ」と言う。一方、サオはバルボッサに、協力する条件としてエリザベスを引き渡す よう要求した。エリザベスは、その要求に応じた。ベケットの部屋は砲撃を受け、ジャックは一方的に握手をして「取引成立」と告げ、 その場から逃走した。ジャックはブラックパール号に飛び移り、ウィルを牢獄に閉じ込めた。
サオはエリザベスを自分の船に乗せて去った。彼はエリザベスをカリプソと呼び、「これは最初の評議会が決めたことだ。彼らはお前を人 に変えた。海の支配権をお前から奪った」と話す。そこへフライング・ダッチマンの襲撃があり、サオは瀕死の状態となった。彼は ペンダントをエリザベスに渡し、「9枚の銀貨が揃えばお前は自由だ。お前が船長だ。俺の代わりに難破船入り江に行け」と告げて死亡 した。エリザベスは船員と共に捕まるが、ダッチマンの指揮官を務めていたのはノリントンだった。
ノリントンはスワン総督がイギリスへ戻ったとベケットから聞かされていたが、エリザベスから「父は死んだ」と告げられて驚いた。 エリザベスは船室へ呼ぼうとするノリントンを拒絶し、船員と共に牢獄へと収監された。そこには壁と一体化したビルの姿があった。ビル は壁から抜け出すと、「ジョーンズを殺した者はダッチマンを引き継がねばならん。ここに来ればアンタを失う。だからウィルは俺は助け には来ない」と語った。壁に戻ったビルは、同じ質問をエリザベスにぶつけた。
ベケットは死体の括り付けられた樽を引き上げ、ブラックパール号からの情報を得ていた。その死体を流したのは、牢から脱出したウィル だった。ジャックはウィルの行動を見透かしており、「エリザベスを失いたくなければ作戦を変更して、他の奴にジョーンズ殺害を任せろ 。俺がダッチマンに潜入してジョーンズを殺す。お前の父親は自由の身だ」と持ち掛けた。ジャックはコンパスをウィルに渡し、海に 落とした。続けて死体を括り付けた樽を落とし、「デイヴィ・ジョーンズによろしくな」と告げた。
ノリントンはエリザベスの味方になることを決め、牢を開けて船員を解放する。ノリントンは「入り江へ行ってはいけない。ベケットは 会議のことを知っている。連中の中に裏切り者がいる」と警告した。ノリントンはエリザベスと船員たちを逃がすが、ダッチマンの連中に 気付かれ、ビルに殺された。マーサーはジョーンズに「これからは俺が船の指揮を執る」と告げた。
ブラックパール号は難破船島の近くまでやって来た。ティアはバルボッサに「アタシの力でこの世に戻れたことを忘れない方がいいよ」と 告げる。するとバルボッサは「俺を生き返らせた理由を忘れるな。お前を人に変えたのは9人の海賊長だ、カリプソ。自由になるには9枚 の銀貨が必要だ」と言い、ピンテルとラゲッティーに命じてティアを牢獄に収監させた。
ウィルはダッチマンに引き揚げられ、ジョーンズに「評議会がカリプソを解放しようとしている」と教えた。ジョーンズは「最初の評議会 が、俺との取り決めでカリプソを閉じ込めると請け合った。俺が閉じ込める方法を教えてやった」と言う。ウィルがビルの解放を要求する と、ジョーンズはカリプソの殺害を交換条件に提示した。ベケットが「ブラックパール号に乗っていないのに、どうやって案内する?」と 尋ねると、ウィルはジャックから渡されたコンパスを見せた。
難破船島に9人の海賊長と手下たちが集合した。バルボッサは、海賊長たちに銀貨を差し出すよう告げた。だが、彼らが皿に出したのは 銀貨ではなく、それぞれに違う物品だった。最初の評議会でカリプソを人に変える際、銀貨を使う予定だったが、みんなカラッケツだった ために別の物品を使用し、それを銀貨と呼んだのだ。そこへエリザベスが現れ、サオ・フェンが殺されたこと、裏切り者の密告によって ベケットが島に向かっていることを語った。
エリザベスが戦うよう主張すると、海賊たちは笑い飛ばした。バルボッサがカリプソの解放を主張すると、意見対立から乱闘が勃発する。 ジャックが「逃げる前に戦うべきだ」と告げると、バルボッサは「戦闘行為は海賊王の決定によって実行される。キャプテン・ティーグ を呼んだ。掟の番人だ」と言う。ジャックの父であるティーグが現れ、書物を開いて掟を確認した。
9人の海賊長は、投票によって海賊王を選ぶことになった。全員が自分に投票する中、ジャックだけはエリザベスの名前を告げた。海賊王 に選出されたエリザベスは、明朝に戦いを始めることを告げた。しかし翌朝、敵の大船団を目にした海賊達は怖気付いた。ジャックは 「パーレイ」を口にした。ジャック、バルボッサ、エリザベスの3人は、向こうの代表者であるベケット、ウィル、ジョーンズと話し合い を行うことになった。ベケットはジャックがウィルを差し向けたことを口にした。
エリザベスはジャックとウィルの交換を持ち掛け、バルボッサ以外の面々が承諾したため取引は成立した。エリザベスはベケットに戦う ことを告げ、ブラックパール号に戻った。バルボッサはウィルとエリザベスを取り押さえ、カリプソを解放した。ウィルはカリプソに、 封印の方法を人間に教えたのがジョーンズだと教えた。バルボッサは解放した見返りとしてベケットたちへの懲罰を求めるが、カリプソは 無数の蟹に分裂して海に帰ってしまう…。

監督はゴア・ヴァービンスキー、キャラクター創作はテッド・エリオット&テリー・ロッシオ&スチュアート・ビーティー&ジェイ・ ウォルパート、脚本はテッド・エリオット&テリー・ロッシオ、製作はジェリー・ブラッカイマー、製作協力はパット・サンズトン、製作総指揮はマイク・ステンソン& チャド・オマン&ブルース・ヘンドリックス&エリック・マクラウド、撮影はダリウス・ウォルスキー、編集はクレイグ・ウッド& スティーヴン・リフキン、美術はリック・ハインリクス、衣装はペニー・ローズ、視覚効果監修はジョン・ノール&チャールズ・ギブソン 、音楽はハンス・ジマー、音楽監修はボブ・バダミ。
出演はジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ジェフリー・ラッシュ、チョウ・ユンファ、ステラン・ スカルスガルド、ビル・ナイ、ジョナサン・プライス、ジャック・ダヴェンポート、ケヴィン・R・マクナリー、ナオミ・ハリス、トム・ ホランダー、リー・アレンバーグ、マッケンジー・クルック、デヴィッド・ベイリー、マーティン・クレッバ、 デヴィッド・スコフィールド、ローレン・メイハー、ダーモット・キーニー、クライヴ・アッシュボーン他。


ディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」から着想されたシリーズ第3作。
最初から第2作の『デッドマンズ・チェスト』と同時に製作が進められた。
ジャック役のジョニー・デップ、ウィル役のオーランド・ブルーム、エリザベス役のキーラ・ナイトレイ、 スワン総督役のジョナサン・プライス、ノリントン役のジャック・ダヴェンポート、ピンテル役のリー・アレンバーグ、ラゲッティー役の マッケンジー・クルック、ギブズ役のケヴィン・R・マクナリーらは、1作目からの続投組。
ビル役のステラン・スカルスガルド、ジョーンズ役のビル・ナイ、ティア役のナオミ・ハリス、ベケット役のトム・ホランダーらは2作目 からの登場。バルボッサ役のジェフリー・ラッシュは1作目からの復帰(実は2作目でもエンドロール直前にアンクレジットで出演して いるが)。その他に、サオ・フェン役でチョウ・ユンファ、ティーグ役でザ・ローリング・ストーンズのギタリストであるキース・ リチャーズが出演している。

映画が始まってから33分が経過しないと、ジャックは登場しない。もちろん意図的に引っ張ったんだろうが、これは失敗だ。この作品は、 とにかくジャック・スパロウを、そして彼を演じるジョニー・デップを見せようとするスター映画なのだから。
そういうことを考えると、主要キャラが増えすぎているのも問題だろう。多いのはいいとしても、そちらに目を向けすぎている。あくま でもジャックが中心で、他の連中は彼を盛り立てる脇役という配置にすべきなのだ。
例えるなら、ジャックが大友柳太朗、バルボッサが山形勲、ウィルが里見浩太朗、エリザベスが青山京子、ベケットが月形龍之介、サオ・ フェンが戸上城太郎といった具合に。
ただし問題は(これは今に始まったことではなく1作目から抱えている問題だが)、ジャックが中心に位置するタイプのキャラじゃないと いうことだ。
それでも1作目は「普段は三枚目だが、ここぞという時はカッコ良く決める」という造形だったのだが、2作目では常にオフザケなキャラ になってしまい、それが今回も続いている。
復活しても、これといった活躍は無い。

1作目と2作目を見ていなければ、話に付いて行くことは不可能と言っていいだろう。
「既に見ているから大丈夫」と安心してはいけない。この作品を見る前にキッチリと復習し、主要キャラ、相関図、これまでの筋書きを 全て思い出しておかないと、話に付いて行くことは困難だ。
シリーズ物で、「前作を見ていないと話の理解が大変だ」というのは珍しいことではないが、ここまで事前の復習が必要なケースは 珍しいんじゃないか。
そして、もっと恐ろしいことに、なんと1作目と2作目をキッチリと復習してから本作品を鑑賞したとしても、やはり話に付いていくこと が難しいのである。
どうしてそんなハメになってしまうかと言うと、あまりにも慌ただしく、飛躍した展開が何度も発生するからだ。話の作りが大雑把で、 すげえ適当だからだ。
主要キャラは別々の目的を持ち、それぞれが裏切り行為に出る。その場に応じて行動や態度がコロコロと変わり、性格も都合良く捻じ 曲げられている。
とにかく次から次へと、あたかも行き当たりバッタリであるかのように裏切り行為が続発して、付いて行くのが大変だ。
っていうか、付いて行く気が起きない。

無意味に話を複雑にしているからなのか、説明不足だからなのか、たぶん両方だろうが、理解できない事柄が多い。
なぜ冒頭で処刑台に立たされた少年が銀貨を持っているのか、なぜ彼は海賊を召集する歌を歌い始めるのかは謎。
世界の果てで、海を流れてくる死体と、船に乗って来る死者との違いは分からない。
バルボッサは「俺はカリプソを解放する。そのために評議会を招集した」と言うが、なぜカリプソの解放に評議会の招集が必要なのか、 どうやればカリプソが解放されるのかは、その時点では全く説明されていない。

サオはエリザベスをカリプソと呼び、「これは最初の評議会が決めたことだ。彼らはお前を人に変えた。海の支配権をお前から奪った」 などと話すが、そこの会話は、何を言っているのか全く意味が分からない。
サオはエリザベスをカリプソだと思い込んでいるのか。でも、サオは本物のカリプソを知ってるはずだよな。
あと、その直前、バルボッサが「俺はカリプソを解放する」と言っているんだから、目の前にいるエリザベスが別人なのは分かっている はず。
だとすれば、「サオにとってのカリプソ」という意味なのか。だけど、そうだとしても「これは最初の評議会が決めたことだ」などという 言葉の意味は分からないし。
それと、カリプソだと思っているにしても、なぜエリザベスに後任の船長を任せるのかも分からない。

ティアはバルボッサに「アタシの力でこの世に戻れたことを忘れない方がいいよ」と告げると、バルボッサは「俺を生き返らせた理由を 忘れるな。お前を人に変えたのは9人の海賊長だ、カリプソ。自由になるには9枚の銀貨が必要だ」と言う。
そのやり取りを聞いて、「ティアがカリプソなのか?どういうことだ?」と、ワケが分からなくなる。
あと、「牢獄にぶち込め」と命じているけど、別に収監するほどのことでもないだろ。そうしなきゃ危ないってわけでもないし。
で、ウィルがベケットやジョーンズに「カリプソはブラックパール号に乗っている」と言うので、「やっぱりティアがカリプソなのね。
つまり最初の評議会でカリプソを閉じ込めることが決定して、ティアという人間の体にカリプソが閉じ込められていて、その状態では自由 の身じゃないってことなのね」と、ようやく理解できた。
ワシがアホすぎるのかもしれんが、それまではカリプソについて良く分からないままだった。
カリプソがティアに閉じ込められている設定って、2作目でも説明されたっけ。全く覚えてないけど。それとも本作品で初めて触れられた のかな。
どっちにしても、説明不足だと思うぞ。

評議会で銀貨を差し出すよう言われた海賊長たちは、それぞれに違う物品を差し出す。で、最初の評議会でカリプソを人に変える際、銀貨 を使う予定だったが、みんなカラッケツだったために別の物品を使用し、それを銀貨と呼んだことが説明される。
だけど、だったら銀貨って呼ぶなよ。無意味にややこしいわ。
それと、別に銀貨じゃなくてもカリプソを閉じ込めることは出来るのね。何でも良かったのね。
じゃあ冒頭で少年が握っていた銀貨も、伏線でも何でもなく無意味なのね。

バルボッサがカリプソを解放する儀式を始めるので、どういう奴が登場するのかと思ったら、ティアが巨大化する。 それって解放なのか。
で、そこから無数の蟹に分裂し、海に帰る。助っ人になることも無く、それでオシマイ。
なんじゃ、そりゃ。
さんざんカリプソの解放を巡って話を引っ張り、やたらと話をややこしくした挙句が、それで終わりかと。
カリプソって結局、何なのかと。

海賊サイドも9隻の船があり、ベケット側は大船団を引き連れてくるので、壮大なスケールの海戦が繰り広げられるのかと思いきや、 戦うのはブラックパール号とダッチマンの2隻だけ。
最初からその2隻しか登場していなかったら、それでも納得できるよ。だけど、その前に大船団を見せているんだから、当然、期待する だろうに。
あと、最終的にウィルとエリザベスが幸せになれないという展開はヒドい。
もしかして製作サイドは、あれでハッピーエンドだと思っているんじゃあるまいな。

(観賞日:2010年4月12日)


第28回ゴールデン・ラズベリー賞

ノミネート:最低助演男優賞[オーランド・ブルーム]

 

*ポンコツ映画愛護協会