『フェア・ゲーム』:1995、アメリカ

マイアミでジョギング中の弁護士ケイトの左腕を銃弾がかすめた。事情聴取に当たったのはマックス刑事。しかし、どうにも反りが合わない2人。どちらもたまたま事件に巻き込まれただけだと考え、事情聴取を終えた。
その夜、マックスの目の前でケイトの家が爆破された。さらに運河に投げ出された彼女に向けてマシンガンが乱射される。マックスはケイトをガードすることになるが、ケイトはどうして自分が命を狙われるのか、全く見当が付かない。
ケイトを狙っているのは、KGBがキューバに派遣していた特殊部隊の残党。 カザクをリーダーとする彼らは今や、ハイテクを使いこなすテロリスト集団となっていた。彼らは銀行預金強奪を企んでいたのだが、計画の遂行にケイトが邪魔なのだ。しかしケイトがそんなことを知る由も無い。
マックスとケイトは誰にも知られないように隠れるが、カザク達はクレジットカードの使用データから2人の居場所を割り出す。警察内部に裏切り者がいると勘違いしたマックスとケイトは、誰にも頼れないまま、必死の逃亡を続ける…。

監督はアンドリュー・サイプス、原作はポーラ・ゴズリング、脚本はチャーリー・フレッシャー、製作はジョエル・シルヴァー、製作総指揮はトーマス・M・ハメル、撮影はリチャード・ボーウェン、音楽はマーク・マンシーナ。
主演はウィリアム・ボールドウィン&シンディ・クロフォード、共演はスティーヴン・バーコフ、クリストファー・マクドナルド、ミゲル・サンドヴァル、サルマ・ハエック他。


最初から最後までひたすら敵との鬼ごっこ。マックスの元恋人のように必要無いキャラクターを描くのに時間を割いたり、いつまで経ってもメインの2人が馬鹿だったり。そんで展開としては、“ありきたり”の範囲を全く超えられず。

シンディ・クロフォードの初出演作品というのが大きなセールスポイントらしい。カッコイイ男と美しい女がメインだから、それだけで最後まで引っ張るという感じ。
しかし2人の絡みは中途半端。シンディ・クロフォードは自分が名女優だと勘違いしてるのかなあ。

それはともかく、なぜカザク達がケイトを狙うのか、最後まで見ても良く分からなかったんだけど。ワシが馬鹿だからなのかなあ。それともスタッフがそこまで考えてなかったのかなあ。
ま、それが分かったからといって、作品の質が向上するわけでもないんだけどね。


第16回ゴールデン・ラズベリー賞

ノミネート:最低主演女優賞[シンディ・クロフォード]
ノミネート:最低新人賞[シンディ・クロフォード]


第18回スティンカーズ最悪映画賞

ノミネート:【最悪の女優】部門[シンディ・クロフォード]

 

*ポンコツ映画愛護協会