『サーフィン ドッグ』:2010、アメリカ

犬のマーマデュークは、カンザスのペットフード会社に勤めるフィル・ウィンズローと妻のデビー、長女のバーバラ、長男のブライアン、次女のサラという一家に飼われている。オーガニックのペットフード会社でマーケティング部長を担当する仕事に転職するため、一家でカリフォルニアのオレンジ・カウンティーへ引っ越そうと考えた。不安を示すデビーだが、フィルが「これはチャンスだ。家族に良い生活をさせたい」と言うので、彼の決断を応援することにした。
マーマデュークは親友である猫のカルロスから、引っ越しのことを聞かされた。ゲームオタクのブライアンは引っ越しを平然と承諾したが、バーバラは友達と離れることが嫌なので反対した。一家が引っ越しを済ませると、フィルは社長のトゥオンブリーに指示されたドッグ・パークで会うことになった。フィルはマーマデュークを連れて、ドッグ・パークへ赴いた。トゥオンブリーは犬好きであることを話し、マーマデュークが純血種のグレート・デーンではないことを見抜いた。
トゥオンブリーの飼い犬であるイゼベルを見たマーマデュークは、「綺麗な毛並みだ」と目が釘付けになった。フィルとトゥオンブリーが話している間に、マーマデュークは雑種のメイジーと仲間のジュゼッペ、レイズンから声を掛けられた。メイジーたちは彼に、ドッグ・パークは犬の学校のような存在であること、幾つものグループに分かれていることを教える。その中で純血種のグループは、雑種であるメイジーたちを見下していた。
メイジーたちはマーマデュークに、純血種グループのリーダーが乱暴者のボスコであること、その恋人がイゼベルであることを教える。そこへボスコが子分のサンダー&ライトニングを伴って現れ、「イゼベルに近付いたら殺す」とマーマデュークに凄んだ。一方、バーバラは新しい高校に行き、小型犬をアクセサリー代わりにしている女子3人組と知り合った。3人組はボーディーという同級生に好意を寄せていたが、バーバラは自分に視線を向けたと感じる。フィルが社用車にマーマデュークを乗せて学校へ来たので、バーバラは恥ずかしくて他人のフリをする。しかしフィルが能天気に声を掛けて来たので、バーバラは溜息をついた。
帰宅したフィルはブライアンを呼び、「ドッグ・パークで少年サッカーチームのコーチと出会って入部を申し込んだ」と言う。フィルがユニフォームを差し出すと、ブライアンは困惑しながらも喜んでいるように装った。マーマデュークは夜中に家を抜け出し、メイジたちがパーティーを開いている倉庫へ赴いた。マーマデュークは初めてのダンス・ゲームで才能を発揮するが、調子に乗ったせいで機械を壊してしまった。
マーマデュークはメイジたちに、純血種が開いているヨットクラブのパーティーへ行かないかと持ち掛けた。ボスコがいることをメイジが指摘しても、彼は「ボスコなんて口先だけさ」と強気に言う。メイジは「どうなっても知らないわよ」と告げた上で、ヨットクラブヘ行くことにした。その途中、一行は森の悪魔「チュパドグラ」と呼ばれている野良犬と遭遇する。メイジたちはマーマデュークに、彼が以前は群れのボスだったこと、狂犬病で飼い主を食い殺したという噂があることを教えた。
マーマデュークたちがヨットクラブのパーティー会場に入ると、すぐにボスコが現れた。ボスコに威嚇されたマーマデュークは、すっかり静かになった。ボスコはマーマデュークに、「純血種は特別な才能がある。例えば俺はサーフィンのチャンピオンだ。お前はデカいだけの役立たずだ」と言い放った。イゼベルはボスコをたしなめ、「せっかくのパーティーなのよ」と言う。マーマデュークはメイジに促され、パーティー会場を後にした。
マーマデュークが「確かに僕は役立たずだ。でも、好きでデカくなったわけじゃない」と落ち込んでいると、メイジは「貴方はボスコより、ずっと素晴らしい犬よ。私が自身を持たせてあげる」と述べた。マーマデュークはフィルたちの面々が目を覚ます前に、家へ戻った。翌朝、キャンペーンのアイデアで悩んでいたフィルは、犬のサーフィン大会を思い付いた。提案を受けたトゥオンブリーは懸念を示すが、フィルは「任せて下さい」と自信満々なので承諾した。
マーマデュークはメイジから、口の匂いや姿勢に気を付けるよう助言された。女にモテたい願望をマーマデュークが口にすると、メイジは自分が好意を寄せていることを隠し、廃車置き場での夢のデートについて語った。帰宅してカルロスと話していたマーマデュークは、作戦を思い付いた。彼はカルロスにドッグ・パークへ紛れ込んでもらい、何の関係も無いフリをして凄んだ。マーマデュークはカルロスに暴力を振るってドッグ・パークから追い払い、狙い通りにイゼベルから気に入ってもらえて大喜びした。
フィルは犬のサーフィン大会を開催し、家族もビーチへ赴いた。バーバラはボーディーから来週末のパーティーに誘われ、喜んでOKした。フィルはトゥオンブリーから、大手ペット用品チェーン店“ペトコ”の社員たちを紹介された。社員たちから「マーマデュークも大会に出せば受ける」と言われ、フィルは嫌がるマーマデュークを海に入れる。ボスコと対決することになったマーマデュークは、偶然にも見事な技を決めて優勝した。
表彰式でボスコの怒りを買ったマーマデュークは慌てて逃げ出し、積んであった商品を倒してしまう。マーマデュークが立ち上がって威嚇すると、ボスコは服従のポーズを取った。フィルはトゥオンブリーから、ちゃんと犬を躾けるよう注意された。マーマデュークはイゼベルと付き合い始め、純血種グループのリーダーになった。すっかり有頂天のマーマデュークは、メイジたちと距離を置くようになった。一方、フィルはドッグ・トレーナーのアントンを雇い、トレーニングを依頼した。
マーマデュークはイゼベルを夜の廃車置場へ連れて行き、デートを楽しんだ。その様子を物陰から見ていたメイジは、悲しい気分になった。翌日、メイジはドッグ・パークでマーマデュークの元へ行き、「私の夢のデートだったのに」と非難した。しかしマーマデュークは全く罪悪感を抱いておらず、メイジは幻滅して立ち去った。マーマデュークはジュゼッペ&レイズンから責められると、「もう君たちとは付き合えない」と口にした。
フィルはトゥオンブリーから、「またペトコがチャンスをくれる。しかし君だけでは間に合わない。週末、私の船で一緒に案を練ろう」と言われる。「週末は家族で過ごす約束が」とフィルが話すと、彼は「だったら家族を連れて来ればいい。ただし我々は仕事だ。しかし犬は厳禁だ。妻が嫌がる」と述べた。週末、一家が出掛けた後、マーマデュークは純血種の仲間を呼んでドンチャン騒ぎする。そこへボスコが現れ、マーマデュークとカルロスの関係を知った。そのことをボスコが指摘すると、純血種は幻滅して立ち去った。イゼベルも落胆し、その場を後にした。翌朝、家族と共に帰宅したフィルは、家がメチャクチャに荒らされているのを見て激怒した。罰として外で寝るよう命じられたマーマデュークは、そのまま家出することにした…。

監督はトム・デイ、原作はブラッド・アンダーソン&フィル・リーミング、脚本はティム・ラスムッセン&ヴィンス・ディ・メッリオ、製作はジョン・デイヴィス、製作総指揮はアーノン・ミルチャン&タリク・ジャリル&ジェフリー・ストット&デレク・ドーチー、撮影はグレッグ・ガーディナー、美術はサンディー・コクラン、編集はドン・ジマーマン、衣装はカレン・マシューズ、音楽はクリストファー・レナーツ、音楽監修はデイヴ・ジョーダン&ジョジョ・ヴィリャヌエヴァ。
声の出演はオーウェン・ウィルソン、エマ・ストーン、ジョージ・ロペス、クリストファー・ミンツ=プラッセ、スティーヴ・クーガン、ファーギー、キーファー・サザーランド、デイモン・ウェイアンズJr.、マーロン・ウェイアンズ、サム・エリオット他。 出演はリー・ペイス、ジュディー・グリア、デヴィッド・ウォリアムス、ウィリアム・H・メイシー、フィンリー・ジェイコブセン、キャロライン・サンシャイン、マンディー・ヘインズ、ミラナ・ヘインズ、グレン・マキューエン、フランク・トポル、グレイレン・キャメロン、アレックス・ロックヒル他。


ブラッド・アンダーソンとフィル・リーミングによる人気漫画を基にした作品。
監督は『シャンハイ・ヌーン』『ショウタイム』のトム・デイ。脚本は『ダムド 呪いの墓場』『ライセンス・トゥ・ウェディング』のティム・ラスムッセン&ヴィンス・ディ・メッリオ。
フィルをリー・ペイス、デビーをジュディー・グリア、アントンをデヴィッド・ウォリアムス、トゥオンブリーをウィリアム・H・メイシー、ブライアンをフィンリー・ジェイコブセン、バーバラをキャロライン・サンシャインが演じている。
マーマデュークの声をオーウェン・ウィルソン、メイジーをエマ・ストーン、カルロスをジョージ・ロペス、ジュゼッペをクリストファー・ミンツ=プラッセ、レイズンをスティーヴ・クーガン、イゼベルをファーギー、ボスコをキーファー・サザーランド、サンダーをデイモン・ウェイアンズJr.、ライトニングをマーロン・ウェイアンズ、チュパドグラをサム・エリオットが担当している。

日本では原作漫画の知名度が低いので、原題のカタカナ表記で『マーマデューク』とせず、別のタイトルを付けようとするのは理解できる。『マーマデューク』だと、どんな内容なのかが全く伝わらないしね。
ただし、『サーフィン ドッグ』は無いわ。
劇中でマーマデュークがサーフィンをするのは、わずか1シーンだけなのだ。
このタイトルだと、多くの観客はマーマデュークがサーフィン・ドッグとして活躍する内容を期待しちゃうでしょうに。
ってことは、期待させておいてガッカリさせる結果を生む可能性が高いわけで。

映画が始まるとマーマデュークが喋り出し、ウィンズロー家の面々を紹介する。
ただし表面的な紹介に過ぎず、せいぜい「ブライアンがゲームに夢中」とか「マーマデュークはサラの言うことなら聞く」とか、その程度しか伝わらない。
しかも、後になってブライアンは「サッカーの練習に行かずに、スケボーを始めた」と言い出すので「ゲームオタクでインドア派」という設定が崩壊しているし、「サラの指示にマーマデュークが従う」という設定も全く使われない。
冒頭で示した要素を、全く活用しないのである。

「マーマデュークによる人物紹介で示した要素を全く活用していない」という問題は置いておくとして、冒頭のキャラ紹介が薄くても、そこからマーマデュークと一家の交流を描くドラマを展開していけば何の問題も無い。そういうドラマを描く中で、人物の中身が見えてくるはずだからだ。
ところが、すぐに「一家がOCへ引っ越す」という展開を用意し、慌ただしいことになってしまう。
「カンザスの一家がOCへ引っ越して新生活をスタートさせる」という話を描くなら、家族だけに絞った方がいい。あるいは「夫婦と飼い犬」だけなら、捌き切れただろう。
だが、夫婦に子供3人、そして飼い犬ってのは、とてもじゃないが89分の上映時間じゃ手に負えない。

マーマデュークはカルロスに芝居をさせ、殴り付けたり振り回したりしてドッグ・パークから追い払う。それに関してマーマデュークは罪の意識が全く無いし、後から反省したり謝罪したりすることも無い。
それと、その行動を受けてイゼベルがマーマデュークを気に入るという展開にするのは、どうにも引っ掛かるわ。それによって、イゼベルの好感度も下がるでしょ。
幾ら猫を追い払うためとは言え、無用な暴力行為だし、ただの乱暴者なんだから、それを肯定するのはダメでしょ。
そりゃあ最終的にマーマデュークはメイジとくっ付くんだろうという予想は付くけど、イゼベルは男を弄ぶビッチなキャラじゃないんだから、好感度を下げるのはマズいでしょ。

マーマデュークはボスコから「純血種は特別な才能があるが、お前はデカいだけで役立たずだ」と罵られると、「確かに役立たずだ」と落ち込む。
その後、サーフィン大会で見事な技を見せるシーンが用意されているのだが、そこは「なぜサーフィンなのか」と言いたくなる。
マーマデュークはボスコに罵られる直前、ダンス・ゲームで才能を発揮していたでしょうに。つまり、特別の才能があることを証明してしたでしょうに。
それなのに、そこで彼の能力をアピールする展開にせず、なんでサーフィンになるのかと。

マーマデュークがイゼベルとカップルになって純血種グループのリーダーになる様子と、フィルがアントンを雇う様子が並行して描かれているが、上手く融合していない。
マーマデュークがハッピーライフを満喫する様子を描くなら、フィルがアントンにトレーニングを頼む展開は邪魔になる。
しかも、マーマデュークを躾けてもらうのかと思いきやフィルだけがトレーニングを受けるし。
それと、わざわざ雇ったのに、アントンはあっさりと消えてしまい、まるで意味の無い存在になっている。ただ単に、ちょっとした笑いを取るためだけに出て来たキャラクターになっている。

部屋がメチャクチャに荒らされているのを見てフィルがマーマデュークに激怒するのは、当たり前のことだ。罰として外で寝かせるのも理解できる。
ところがデビーはフィルを厳しく批判し、マーマデュークは全く叱らない。「マーマデュークは家を壊した」と主張すると、「違うわ。貴方と私と子供たちがいて、初めて家なのよ。場所は関係ない」と告げるが、そういう問題じゃないよ。
マーマデュークが家を荒らしたことを、「フィルが仕事に夢中で家庭を後回しにしている」ってことに繋げるのは無理があるわ。そもそも、フィルが家庭を蔑ろにしている描写なんて、まるで無かったし。
「マーマデュークを外で寝かせるなら、貴方はソファーで寝て」と言われるけど、なんでフィルが責められなきゃならんのかと。そこに関しては、悪いのは完全にマーマデュークでしょうに。

マーマデュークのキャラクターは、かなりボンヤリしている印象を受ける。
ドッグ・パークでボスコに脅された時はオロオロしているのに、ヨットクラブのパーティーには自らメイジたちを誘い、「ボスコなんて口先だけさ」と言う。ところが会場でボスコに威嚇されると、また弱気になっている。
「ホントはボスコにビビってるけど強気に振る舞う」ってことにしても、そこの行動は変でしょ。
ボスコのいない場所で強気に出るならともかく、会場に行けば彼がいるのは分かっているわけで、それでも強気で乗り込んだのは何なのかと。誰かに挑発されて、つい強気に出てしまったということでもないんだから。

サーフィン大会のシーンでも、マーマデュークは最初は脅されて逃げ出したのに、急に強気になって唸るという支離滅裂な行動を取る。
その弱気から急に強気になる過程で、何があったのかと。
あと、そこは「マーマデュークがボスコを破って優勝する」というシーンなので、普通に「マーマデュークが喜ぶ」という内容にすべきだろうに、なぜか「迷惑をかけて落ち込む」という形にしてしまう。
そのくせ、威嚇してボスコをビビらせる様子は描いているし、どうにもフワフワしちゃってるぞ。

根本的な問題として、マーマデュークがちっとも魅力的じゃないのよね。だからボスコにカルロスを使った嘘を指摘されて純血種グループとイゼベルが離れても、まるで同情心は沸かない。
カルロスが指摘する通り、それは自業自得だからだ。
その後、家出する展開になっても、その後でハッピーエンドを手に入れても、まるで祝福する気持ちは沸かない。
もちろん、最初は好感度を下げておいて、後から反省&改心させることで観客の心を掴もうとしているのは分かるんだけど、それが成功していないってことよ。

どうやら「マーマデュークがOCで新しい仲間や好きな相手と出会い、その中で関係性を築いていく」というのをメインに据えたかったようだが、だったら飼い主ファミリーは夫婦だけで充分だ。
それに、「フィルが新しい仕事先で云々」という要素も邪魔だ。飼い主一家に関する部分は、出来る限り平穏で何事も無い状態にしておいた方がいい。そうじゃないと、「マーマデュークと犬たち」のストーリーに集中できなくなってしまう。
もちろん、犬社会の話だけでなく、家族それぞれの新生活も全てフォローできれば申し分ないが、現実的に考えると89分では無理なわけで。
ところが、そんな無理を通そうとしてしまったもんだから、マーマデュークが雑種仲間と出会ったり、イゼベルとカップルになったり、純血種グループのリーダーになって調子に乗ったりする話だけでなく、「フィルが新しい就職先で手柄を立てようとする」とか、「夫婦が不和になる」とか、「ブライアンがフィルに本当のことを言えずに困る」とか、「バーバラがボーディーに惚れる」とか、そういう要素も詰め込んで、全てを中途半端な扱いにしてしまう。

バーバラは友達と離れるのが寂しいので引っ越しを嫌がっていたが、新しい高校に行くと、表面的とはいえ、すぐに仲間と一緒にいる様子が描かれる。バーバラがカンザスの友人に電話している様子は描かれるが、「新しい学校に馴染めない」といった様子は全く描かれない。
「犬をアクセ代わりにしている」という3人組は、登場シーンだけで役目を終えてしまい、もう全くバーバラと絡まない。
そのシーンでバーバラはボーディーを知るが、そこから恋愛劇が充分に描かれることは無い。バーバラはビーチでパーティーに誘われるが、行かないまま話が進行する。
ブライアンはフィルからサッカーチームのユニフォームを渡されるが、実際に練習へ行くとか、そこで全く馴染めないといった様子は全く描かれない。
サーフィン大会のシーンでマーマデュークに「練習には行っていない。実はスケボーに行ってる」と明かすシーンで、初めてブライアンがサッカーチームに入った話の進行が示される。だが、その後で、スケボーを楽しそうにやっているシーンが描かれるわけでもない。そして終盤に入るまで、そこのストーリーは放置されている。

「フィルは子供たちの気持ちが全く分かっておらず、そのことをマーマデュークは分かっている」という設定が用意されているんだから、「マーマデュークがサポートすることで、フィルと子供たちの関係が良好になる」という話を描いた方が、まとまりが出たんじゃないかと思うんだよな。
その場合、引っ越す展開も要らないし。カンザスでもOCでもいいけど、1つの場所で話を進めればいい。
とにかく、この映画は欲張って色んな要素を詰め込み過ぎて、散らかり放題になっているのよ。

他のことで手一杯だから、当然のことながらマーマデュークと家族の交流なんて全く描かれない。
サラはキャラクターとして完全に死亡し、デビー、バーバラ、ブライアンといった面々も半ば死んだような状態になる。
それなりに使われるフィルでさえ、出番や台詞の多さに比べると中身は薄い。
終盤になって「一家とマーマデュークの絆」みたいな要素でクライマックスを作られても、そこまでの布石が皆無だから、ちっとも乗れないのよ。

(観賞日:2015年9月9日)


第31回ゴールデン・ラズベリー賞(2010年)

ノミネート:最低助演男優賞[ジョージ・ロペス]
<*『サーフィン ドッグ』『ダブル・ミッション』『バレンタインデー』の3作でのノミネート>

 

*ポンコツ映画愛護協会