『ジョーズ’87復讐編』:1987、アメリカ

アミティ島に住むエレン・ブロディは、2度も人食い鮫と戦った夫マーティンを心臓麻痺で失った。長男マイケルは既に結婚し、妻カーラと幼い娘ティアの3人でバハマに暮らしている。エレンは父と同じく警察官になった次男ショーンと暮らしているが、彼ももうすぐ結婚する予定だ。
ある夜、ショーンはブイに引っ掛かった丸太を取り除くために海に出た。だが、彼は人食い鮫に襲われ、死亡する。エレンは鮫がショーンを殺すチャンスを狙っていたと考えるが、マイケルでさえその考え方に同意しようとはしない。
マイケルに誘われ、エレンはバハマで彼の家族と共に生活することにした。小型飛行機の操縦士ホーギーと出会ったエレンは、彼と触れ合うことで心の安らぎを感じるようになる。一方、博士号を取ろうとするマイケルは友人ジェイク達と共に、海に潜って巻き貝の調査を続けていた。
だが、マイケルが人食い鮫に襲われる。何とか逃げ延びたマイケルは、そのことをエレンには秘密にする。ジェイクは巻き貝の調査を中止して人食い鮫を調査しようと考える。彼に誘われてマイケルも協力することに。彼らは人食い鮫を捕獲しようとするのだが…。

監督&製作はジョセフ・サージェント、キャラクター創作はピーター・ベンチリー、脚本はマイケル・デグズマ、撮影はジョン・マクファーソン、編集はマイケル・ブラウン、美術はジョン・J・ロイド、視覚効果はヘンリー・ミラー、音楽はマイケル・スモール。
出演はロレイン・ゲイリー、ランス・ゲスト、マイケル・ケイン、マリオ・ヴァン・ピーブルズ、カレン・ヤング、ジュディス・バーシ、リン・ホイットフィールド、ミッチェル・アンダーソン、チャールズ・ボーレッグ、メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ、メアリー・スミス、エドナ・ビロット他。


今のところ、『ジョーズ』シリーズの最終作。最後にして、ジョーズが最も作り物っぽく見えてしまうという情けない状態。
今回、ジョーズと戦う主役はパート1&2で鮫を退治したブロディ署長の奥さんロレイン・ゲイリー。それでは心もとないということなのか、息子ランス・ゲストと恋人マイケル・ケインが一緒に戦う。ま、戦うシーンはわずかなんだけど。

この作品では、ジョーズが人間を襲う理由に「執念」という考え方を取り入れている。鮫が人を選んで狙うというわけだ。それもブロディの血筋を。変わった着眼点ではあるが、単にマヌケなだけである。
新しい発想だが、面白いというわけではない。

この考え方でいくと、今回の作品で登場するのは1作目や2作目で殺されたジョーズの子孫ってことか。で、親の敵を討つってことなのか。んなわけないじゃん。しかも後半では無関係の女性を食い殺すから、狙って殺すという法則も成立してないし。

今回、ジョーズが殺すのは3人。しかも序盤でショーンを殺した後、かなり長い間に渡って暴れる場面が無い。で、残り30分辺りになって、ようやく2人目の犠牲者が出る。大した活躍も出来ないまま、最後はあっさり退治されてしまう。

エレンとホーギーの恋愛模様とか、マイケルとカーラのアツアツぶりとか、マイケルとティアの触れ合いとか、ジョーズの暴れっぷりよりもそんな場面を多く描いている。
誰がそんなものを見たがっているというのだろうか。
確か動物パニック映画だよな、これって。


第8回ゴールデン・ラズベリー賞

受賞:最低特殊視覚効果賞

ノミネート:最低作品賞
ノミネート:最低監督賞[ジョセフ・サージェント]
ノミネート:最低脚本賞
ノミネート:最低主演男優賞[鮫のブルース ]
ノミネート:
最低主演女優賞[ロレイン・ゲイリー]
ノミネート:最低助演男優賞[マイケル・ケイン]

 

*ポンコツ映画愛護協会