『俺は飛ばし屋 プロゴルファー・ギル』:1996、アメリカ
ハッピー・ギルモアは子供の頃からホッケー選手になるのが夢だったが、何度入団テストを受けても落とされる。彼はシュート力は凄いが、スケート技術が全く無かったのだ。そんなギルモアはお婆ちゃんが大好き。そのお婆ちゃんの家が差し押さえられてしまう。取り戻すには27万ドルが必要だ。
知人にゴルフでどこまで飛ばせるかという賭けを持ちかけられ、初めてクラブを握ったギルモア。ところが持ち前の馬鹿力で400ヤード以上のショットを連発。そこでゴルフ練習場に行き、そこでも同じ調子で賭けを始める。
彼のショットを見ていた練習場専属プロのチャップス・ピーターソンはその才能を見抜き、プロゴルファーにスカウトする。大金が手に入ると聞き、ギルモアはゴルフで稼いでお婆ちゃんの家を取り戻そうと考える。
プロツアーに参加するギルモア。型破りなゴルフをする彼を、広報担当のヴァージニア・ベネットはブルーカラーのヒーローとして高く評価。彼を見ようと多くのギャラリーが押し掛けるようになる。しかしツアーの主役になるはずだったトッププロのシューター・マクギャビンは彼を疎ましく思っていた。
シューターの嫌がらせを受けながらも、27万ドルを稼いだギルモア。だがお婆ちゃんの家は競売に掛けられ、シューターが競り落としてしまう。ギルモアは家の権利を掛け、チャンピオンシップでシューターと勝負することになる…。監督はデニス・デューガン、脚本はティム・ハーリヒー&アダム・サンドラー、製作はロバート・シモンズ、編集はジェフ・ゴーソン、衣装はティシュ・モノハン、音楽はマーク・マザースボウ。
主演はアダム・サンドラー、共演はクリストファー・マクドナルド、ジュリー・ボーエン、フランシス・レイ、カール・ウェザース、アレン・コヴァート、ロバート・スミゲル、リチャード・キール、ボブ・バーカー、デニス・デューガン他。
B級コメディ映画だけど、笑える箇所はそんなに多くない。それよりも明るいスポーツ映画として見た方が正解かな。『ティン・カップ』のマイナー版って感じで。
そういう見方をすれば、B級映画としてはそんなに悪くないのかもしれない。決して金を払ってまで見たいとは思わないけどさ。個人的に、ギルモアの“すぐカッカして暴力を振るう”キャラクターに馴染めなかったんだよなあ。品が無いキャラクターはいいんだけど、この映画と暴力って全くマッチしてないように感じたのだが。
ま、それがアダム・サンドラーの得意キャラなのかもしれないけどさ。
第17回ゴールデン・ラズベリー賞
ノミネート:最低主演男優賞[アダム・サンドラー]
<*『ダーティ・ボーイズ』『俺は飛ばし屋 プロゴルファー・ギル』の2作でのノミネート>
第19回スティンカーズ最悪映画賞
ノミネート:【最悪の主演男優】部門[アダム・サンドラー]