『ゴーストライダー』:2007、アメリカ&オートスラリア

ゴーストライダーは、どの世代にも一人いる。悪魔と契約した魂を捕らえるのが仕事だ。遥か大昔、一人のゴーストライダーが千人分の 邪悪な魂を捕らえるため、サン・ヴェンガンザへ向かった。しかし、契約のあまりの強さに、ゴーストライダーは「魂を悪魔に渡しては ならない」と考えた。そこで彼は、今までも誰もやらなかった行動を取った。悪魔から逃亡したのである。
現代。17歳のジョニー・ブレイズは、父バートンと共にカーニバルのスタント・ライダーとして活動していた。観客席に恋人ロクサーヌの 姿を見つけたジョニーは調子に乗ってミスをしそうになり、バートンから注意された。ロクサーヌと会ったジョニーは、「町を出てママと 暮らすことになった」と告げられた。ジョニーは「バイクで遠くへ行こう」と、ロクサーヌに駆け落ちを持ち掛けた。ジョニーは明日の 正午に同じ木の下で待ち合わせることを約束し、彼女と別れた。
ジョニーがカーニバルのテントに戻ると、バートンは座ったまま眠り込んでいた。ゴミ箱に目をやったジョニーは、ある書類を発見した。 そこには、バートンがガンに冒されており、それが全身に転移していることが記されていた。ジョニーが夜中にテントでバイクの手入れを していると、そこに一人の男が現れた。彼はショーへの出演を持ち掛けるが、ジョニーは断った。すると男は「父親の病気を治してやると 言ったら、取引するか」と尋ねた。
ジョニーが「何でもする」と言うと、男は「では魂を貰おう。明日の朝までに父親の病気は治っている」と告げ、書類に血のサインを させて姿を消した。翌朝、目を覚ましたジョニーは、バートンから「隠していたが、実は病気だった。しかし医者に完治したと言われた」 と告げられた。しかしバートンは、その日のスタントに失敗して命を落とした。それは、例の男の仕業だった。男は悪魔メフィストだった 。メフィストは「お前が必要になったら連れに来る」と告げて消えた。ジョニーは木の下で待っているロクサーヌの元に現われるが、その ままバイクで通り過ぎた。
長年の月日が経過し、ジョニーはスタントチームを率いる有名なライダーになっていた。彼はスタントに失敗してもかすり傷一つ負わず、 不死身の男と称されていた。彼は父の命日に、アメフトのゴールから反対側のゴールまで飛び越えるタッチダウン・ジャンプをショーで 披露する予定になっていた。チームのスタッフで親友でもあるマックは「正気じゃない」と反対するが、ジョニーは「二度目のチャンスを 待っているんだ」と言い、まるで考えを変えなかった。
メフィストの息子ブラックハートがバーに現れ、集まっていた暴走族の連中とウェイトレスを次々に石化させた。そこに土のヒドゥンで あるグレジル、水のヒドゥンであるワロウ、風のヒドゥンであるアビゴールが出現した。ブラックハートは「サン・ヴェンガンザの誓約書 が欲しい。伝説では、盗まれた誓約書は、この近くの墓地にあるはずだ」と彼らに告げた。「見つけ出して何をするつもりなのか」と質問 され、ブラックハートは「この世界を支配する」と答えた。
ショーの当日、本番前に宣伝担当のエイミーがやって来て取材を申し入れた。マックは「ジョニーはインタビューを受けない」と断るが、 エイミーが紹介したインタビュアーはテレビ局のリポーターになっていたロクサーヌだった。ジョニーはインタビューに応じるが、彼女に 個人的な質問ばかりして、マトモな取材にならなかった。ロクサーヌは仕方なく、早々に取材を終わらせた。
ショーの本番に入ると、ジョニーはマックにも内緒にしていた趣向を登場させた。それは武装ヘリ6台を飛び越えるというものだ。その アイデアは、かつてバートンが考えたものだった。ジョニーは見事にジャンプを成功させると、そのままバイクを走らせてロクサーヌの 乗ったバンを追い掛けた。ジョニーはバイクで立ち塞がり、強引に車を停めた。ロクサーヌは「編集作業があるの」と告げて立ち去ろうと するが、ジョニーはいきなり唇を奪い、ディナーの約束を取り付けた。
ブラックハートとヒドゥンたちの前に、メフィストが現れた。「私の誓約書だ、邪魔はさせない」と言うメフィストに、ブラックハートは 「もう俺の時代だ」と不敵な笑みを浮かべた。メフィストが「後悔することになるぞ。お前の元にゴーストライダーを送り込んでやる」と 告げると、ブラックハートは自信に満ちた態度で「いいとも、俺が引導を渡してやる」と言い放った。
ロクサーヌとのデートに出掛けようとしていたジョニーは、急に両手が熱くなるのを感じた。導かれるように外へ出ると、メフィストが 立っていた。「ブラックハートを見つけ出して滅ぼせ」と要求され、ジョニーは「自分でやれ」と告げてバイクにまたがる。メフィストが 「お前に拒否する権利は無い」と口にすると、そのバイクは勝手に猛スピードで走り出した。
同じ頃、ブラックハートとヒドゥンは墓地のあった場所に来ていたが、そこは駅に変わっていた。ブラックハートは駅長から、「墓地は 移動して、管理は聖ミカエル教会がやっている」と聞かされた。ジョニーのバイクは急停止し、彼は放り出された。ジョニーの体から炎が 上がり、彼は燃える髑髏の顔を持つゴーストライダーに変貌した。ゴーストライダーはブラックハートたちの前に現れ、グレジルを始末 した。ブラックハート、ワロウ、アビゴールは、その間に姿を消していた。
ゴーストライダーはバイクを走らせ、聖ミカエル教会まで来たところで夜が明けた。するとゴーストライダーはジョニーの姿に戻った。父 の墓石の前で倒れていたジョニーは、墓守ケアテイカーに介抱された。ケアテイカーは「昨晩のことは夢じゃない。同じことは再び起きる 。お前はゴーストライダーだ、契約を交わした以上は覚悟を決めろ」とジョニーに述べた。
ケアテイカーはジョニーに「ゴーストライダーは、いわば取り立て人だ。悪魔に雇われて、地獄から逃げた者を追う。昼間は今までと同様 だが、夜は悪を感じるとゴーストライダーに変身する」と説明した。ジョニーはロクサーヌの元へ行って謝罪するが、厳しい言葉で拒絶 された。アパートに戻ったジョニーは文献を読み、自らの意志で手の先から炎を出現させた。
ジョニーのアパートにロクサーヌが現れ、「酷いことを言った」と誤った。ジョニーは彼女に熱いキスをした。ロクサーヌから「悩みが あるなら言って」と告げられ、ジョニーは「信じられないかもしれないが」と前置きした上で、自分が悪魔と契約して魂を売り、夜になる と化け物に変身してしまうことを語った。しかしロクサーヌは作り話だと思い、怒って立ち去ってしまった。
事件現場にジョニーのバイクのナンバープレートが落ちていたため、彼は警察に逮捕された。牢屋で囚人にたちに暴行を受けている最中、 ジョニーはゴーストライダーに変身した。ゴーストライダーは警察署を出てバイクに乗り込み、ブラックハートの元へ向かう。警官隊が 追跡して来るが、ゴーストライダーは相手にしなかった。ブラックハートはゴーストライダーの接近に気付き、アビゴールに相手を任せた 。ゴーストライダーはビルの屋上へ移動し、アビゴールを倒した。
屋上から降りてきたゴーストライダーは、警官隊や野次馬に混じってロクサーヌがいるのに気付いた。ロクサーヌに近付こうとした彼は 警官隊の一斉射撃を浴びるが、ビクともしなかった。ゴーストライダーはバイクで去った。ブラックハートは、ゴーストライダーの弱点が ロクサーヌだと気付いた。翌日、ジョニーはケアテイカーの元へ行き、「みんなに正体を知られた。どうやったら終わるんだ」と訊いた。 するとケアテイカーは、「奴を倒せば終わる」と告げた。
ケアテイカーは、ジョニーをカーター・スレイドという騎馬警官の墓へ案内した。そして「彼はゴーストライダーになったが、契約書を 持って逃げた。ブラックハートはそれを狙っている。家族や知り合いには近付くな。ブラックハートに利用されるだけだ」と忠告した。 ジョニーはロクサーヌが危険だと察知した。ロクサーヌはマックの元へ行き、ジョニーの居場所を尋ねた。だが、それはマックではなく ブラックハートだった。彼はロクサーヌを人質に取り、ジョニーに「誓約書を持って来い」と要求した…。

監督はマーク・スティーヴン・ジョンソン、原案&脚本はマーク・スティーヴン・ジョンソン、製作はアヴィ・アラッド&マイケル・デ・ ルカ&ゲイリー・フォスター&スティーヴン・ポール、製作総指揮はスタン・リー&ノーマン・ゴライトリー&デヴィッド・S・ゴイヤー &E・ベネット・ウォルシュ&アリ・アラッド&リンウッド・スピンクス、撮影はラッセル・ボイド、編集はリチャード・フランシス= ブルース、美術はカーク・M・ペトルッチェリ、衣装はリジー・ガーディナー、音楽はクリストファー・ヤング、音楽スーパーバイザーは デイヴ・ジョーダン。
出演はニコラス・ケイジ、エヴァ・メンデス、ウェス・ベントリー、サム・エリオット、ドナル・ローグ、ピーター・フォンダ、マット・ ロング、ラクエル・アレッシ、ブレット・カレン、ローレンス・ブルース、ダニエル・フレデリクセン、マシュー・ウィルキンソン、 ギブソン・ノルティー、デヴィッド・ロバーツ、アーサー・エンジェル、トニー・ゴーストホーク他。


マーベル・コミックの人気キャラを映画化した作品。
ジョニーをニコラス・ケイジ、ロクサーヌをエヴァ・メンデス、ブラックハートを ウェス・ベントリー、ケアテイカーをサム・エリオット、マックをドナル・ローグ、メフィストをピーター・フォンダ、17歳のジョニーを マット・ロング、17歳のロクサーヌをラクエル・アレッシ、バートンをブレット・カレンが演じている。

序盤、ジョニーはゴミ箱に捨てられていた書類で父の病気を知るが、そんな大事なモンを無造作にゴミ箱へ捨てておくなよ、親父さん。
アンタ、息子には病気のことを内緒にしてるんだろうに。
っていうか、「ガンが全身に転移」ってことは、以前から既にガンに冒されていたってことだろ。
そんなの、よく隠し通せたな。
どう考えてもガンの症状が出ているはずなのに。

メフィストはバートンを殺したことについて「生きていられては邪魔なのでね」と言っているが、意味が分からん。バートンが生きている と、何がどのように邪魔なんだろうか。
で、ジョニーに「必要になったら連れに来る」と言っているが、ってことは、その時点では必要に迫られてないのかよ。
だったら、なんでズルをしてまでジョニーに契約を結ばせたんだよ。
あと、なぜジョニーなのかという理由も、全く用意されていないし。

ジョニーが木の下で待っているロクサーヌの傍をバイクで通過すると、そのまま成長した姿に変貌する。 で、ヘルメットを脱いだ彼の顔を見て、「お前、別人だろ」と言いたくなる。
マット・ロングが成長して、ニコラス・ケイジになるとは到底思えないぞ。ニコラスは原作の アメコミが大好きで、ゴーストライダー役を熱望していたらしいが、明らかにミスキャスト。
ズラを被っても、無理なモンは無理だ。
むしろ、ズラを被ったことがギャグにしか見えない。
それに、成長したジョニーの役って、もうちょっと若い俳優の方がいいんじゃないのか。原作は全く知らないけど、ニコラスだと年齢が 高すぎるように思うぞ。何歳の設定なのかしらないが、見た感じはニコラスと同様に40代だ。
で、そうなると、「メフィストが必要な時に連れに行くと行ってから、そんなに経過してんのかよ。そんなに長きに渡って何も無かったのなら、そんなに契約を急ぐ必要も無かった じゃねえか」と言いたくなる。
その辺りは、アメコミのおバカさが存分に出ているってことか。

ブラックハートはバーで暴走族とウェイトレスを石化するが(実際には説明が無いので、どういう状態にしたのかハッキリしない)、なぜ 、その店に行ってそんなことをしなきゃならんのかは分からない。
その場所じゃないと、魔物3人衆と会えない設定なのか。
だとしても、そういう設定が説明していないから、ブラックハートの行動が無意味にしか思えん。
ただのボンクラにしか見えん。

ジョニーはロクサーヌと再会してボーッとした様子になり、マトモなインタビューの受け答えも出来ない。ショーが終わるとロクサーヌを 追い掛け、強引に車を停めてナンパな態度で口説き始め、不意にキスをする。ディナーの約束を取り付け、「やったー」と大喜びする。 その辺りは、すげえイタい奴、そして軽い奴に見える。
そういうノリが、「父を殺された過去の傷を今も引きずっている男」というキャラと合っていないんだよな。女のケツを追い掛け回したり 、いきなりキスしてヘラヘラしたりというプレイボーイ的な振る舞いを見る限り、とても心に闇を抱えている 奴とは思えない。ただのチャラ男じゃねえか。ジョニーはジョニーでも、ジョニー・ブレイズじゃなくてファンタスティック・フォーの ジョニー・ストームかと言いたくなるぞ。
そりゃあアメコミのヒーローの中には、スーパーマンのように健全そのもののキャラもいれば、 ファンタスティック・フォーのように能天気な奴らもいる。
だけどゴーストライダーってのは、もっとダークなヒーローなんじゃないのか。
なんだよ、その軽さは。
もっと苦悩や痛み、悲哀、影、そういうものがあるべきじゃないのか。

最初からシリーズ化を目論んで作ったのか、これは誕生篇のつもりだったのか、ゴーストライダーの初登場が遅い。
そこまでの部分が、ゴーストライダー登場に向けての充実した助走になっていたり、あるいはヒーローの存在に頼らない普通のドラマとして面白ければ、それ は許容できる。だけど、変にガチャガチャしているばかりで、惹き付けるモノは感じ取れない。
メフィストはジョニーの前に現れ、「ブラックハートを見つけて滅ぼせ」と命じる。
だけど本来のゴーストライダーの仕事って、契約した人間の魂を集めることなんだろ。
その本来の仕事を一度もやらせずに、いきなり本業以外の任務を命じるのかよ。そんな仕事をさせるなら 、それに適した別の奴を使った方がいいんじゃないのか。
その辺り、原作ではどうなっているのか知らないけどさ。

ゴーストライダーは襲ってきたグレジルを圧倒して始末するが、それをブラックハートと他の2人の魔物は全く助けようとせず、さっさと 逃げている。
おいおい、お前らの仲間なんじゃないのか。そこに仲間意識が無いとしても、ゴーストライダーを倒すんじゃなかったのか。 なんで逃げてるんだよ。
で、その後、ゴーストライダーはバイクを変身させるんだが、ただの移動手段として使うだけ。
カッコ付けて変身させて、それだけかい。それを使って戦ったりしてくれよ。
ゴーストライダーはグレジルを倒してバイクで走り出した後、強盗を見つけて殺しているが、「いやいや、関係ないじゃん」と言いたく なる。メフィストがアンタに与えたミッションは、「ブラックハートを見つけて潰す」ってことでしょ。
「ある悪党の人間が他人に与えた全ての苦痛を、 その人物に全て戻す」というゴーストライダーの能力「ペナンス・ステア」を後でケアテイカーに説明させるために、強引に挿入している シーンだとしか思えない。
っていうか、なんで急にジョニーは悪党退治みたいな仕事に手を出してるんだよ。悪魔の手先なのに、なんで正義の味方の真似事なんか やってんだよ。
ケアテイカーも「夜は悪を感じるとゴーストライダーに変身する」と説明しているが、悪魔の手先が、なぜ悪人を発見 したらやっつける能力が起動するような形になっているのか、理解に苦しむ。どういうキャラ設定なんだよ、それは。

ジョニーは牢屋でゴーストライダーに変身するが、暴行に加わらなかった若者には「お前は、いい奴だ」と告げ、そのまま何もせずに 立ち去る。
善人には何もせず、悪党はやっつけるって、どんな悪魔の手先なんだよ。
それが「悪魔を裏切って自分の意思で行動し始めた」ということなら(つまりデビルマンみたいな存在ね)、正義の味方みたいな スタンスも分からないではない。だけど、その段階では、まだジョニーは自分の意思でゴーストライダーに変身したり、悪党退治したり しているわけじゃないんだからね。
っていうか、ジョニーがゴーストライダーになった時に自意識があるのかどうかも、ボンヤリしているんだよな。
アビゴールを倒した後、ロクサーヌに近付くのは、明らかにジョニーとしての意志だ。だけど、ジョニーが自覚を持って行動して いるのなら、ブラックハートを倒しに行くのはおかしい。それについては、ジョニーは協力することを拒んでいたはずなんだし。

ケアテイカーと会った後、帰宅したジョニーは自らの意志で手の先から炎を出現させる。 もう出来ちゃうのかよ。
ゴーストライダーの登場は遅かったのに、能力のコントロールはあっという間にマスターしちゃうのね。
それって逆にすべきじゃないのか。つまり登場は早めにやっておいて、能力がコントロールできるようになるまでに時間を掛けた方が いいんじゃないのか。
ロクサーヌはジョニーの謝罪を受け入れなかったのに、その日の夕方にはアパートへ赴いてキスをする。
それだけ強く愛しているという設定なんだろうとは思うけど、すげえ軽い奴にしか見えないんだよな。「もうちょっと悩め、そして迷え」と言いたくなる。
まあ、彼女だけの問題じゃなくて、ようするにジョニーとロクサーヌのロマンスが軽薄だってことなんだけどさ。

ブラックハートは3人の魔物を呼び出して手下にするが、こいつら、すげえ弱い。ゴーストライダーの前に順番に立ちはだかるが、3人 とも、あっという間に始末されている。ショッカーで言えば幹部クラスみたいな登場だったのに、中身は戦闘員レベルだ。
ブラックハートでさえ、契約書を手に入れ、千人分の魂を吸収してパワーアップしたのかと思いきや、ペナンス・ステアによって あっさりと敗北している。むしろ弱体化してるじゃねえか。
アビゴールとのバトルの翌日には、ジョニーは自動的にゴーストライダーに変身するのではなく、自分の意思で変身している。そして、 自分の意思で元の姿に戻ることも出来ている。
変身するタイミングも、もうコントロールできるようになったのかよ。早いな。
あと、終盤に入ると「夜が明けたら元の姿に戻る」という設定も放棄され、日陰に入ると変身できるようになる。適当だなあ。
ケアテイカーはジョニーに契約書を渡した後、「俺も最後に走る」と言い、馬を呼び寄せて先代ゴーストライダーとしての姿に変身する。 ところが、サン・ヴェンガンザまで辿り着くと、「最後に一度だけ変身できる力を、この日のために取っておいた」と言い残し、去って しまうのだ。
いやいや、そこまで来たのなら一緒に戦えよ。ただ走っただけでオシマイって、なんだよ、そりゃ。


第28回ゴールデン・ラズベリー賞

ノミネート:最低主演男優賞[ニコラス・ケイジ]
<*『ゴーストライダー』『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』『NEXT -ネクスト-』の3作でのノミネート>

 

*ポンコツ映画愛護協会