『ゲッタウェイ スーパースネーク』:2013、アメリカ

ブレント・マグナが帰宅すると室内が荒らされ、妻のリアンが姿を消していた。携帯に男から電話が入り、ブレントは「奥さんを誘拐した。午後4時半にビターシャの駐車場へ行け。P2に特別な車がある。それを盗め。カメラを車内と車外に設置した。動きは監視してる。丘の上へ行け。そこで連絡する」と告げられた。ブレントは指示された駐車場へ行き、指定されたシェルビー・マスタングGT500スーパースネークを盗み出した。
猛スピードで車を走らせたブレントは、パトカーの追跡を受けた。かつてレーサーだった彼は、クラッシュ事故をきっかけに引退していた。運転は久々だったが、「警察に通報したり逮捕されたりすれば、彼女は死ぬ」と脅されたブレントは必死で車を走らせた。パトカーを蹴散らしたブレントは、丘に到着した。再び男から電話が入り、「夜が明けるまでに幾つかの課題を与える。1つでも失敗したら妻とは二度と会えない。車は防弾の特別仕様だ」と告げる。
リアンの泣き声を聞かされたブレントは、「電話を捨てろ」という男の指示に従った。その夜、市内に戻ったブレントの自動車電話が鳴り、男は速度を上げるよう指示した。人が大勢いるクリスマスの公園や露店市を突っ走るよう命じられ、ブレントは従った。スケートリンクを走り、ステージを破壊しろという指示にも従った。男は「最初の課題はクリアしたが、まだ始まったばかりだ」と軽く笑う。ブレントは男の指示を受けてトラックに車を衝突させ、赤信号を突っ切った。
男はブレントに、工事現場へ入って次の指示を待つよう告げた。そこへ少女が現れてブレントら拳銃を突き付け、外へ出ろと脅した。男は「車を降りるな」と言い、少女を連れて行くよう命じた。プレントは拳銃を奪い取り、少女を助手席に引っ張り込んで車を発進させた。男は彼に、「君の顔と車を見られた。殺せ。出来なければ私が君の妻を撃ち殺す」と言う。それでもブレントが「出来ない」と拒否すると、男は「正解だ。その子を人質にしろ」と述べた。
パトカーが追って来たので、ブレントは蹴散らして逃走した。彼は少女に、「この車で街を出ないと妻を殺される。車を盗むなら、誰も乗ってない車を選べ」と話す。すると少女は、「これは私の車よ」と口にする。彼女が「警官からの電話で盗難車を見つけたという連絡があった」と話すと、「警官なら犯人を放っておくか?本物じゃない」とブレントは告げた。少女が携帯電話を使おうとしたので、ブレントは奪い取って投げ捨てた。
しばらくすると男から電話が入り、「次の課題だ。パトカーが来る。4分で逃げ切れ」とブレントは告げられた。男は監禁してあるリアンの映像を少しだけ流し、画面に4分のタイムリミットを表示した。ブレントは必死に車を走らせ、パトカーの追跡を逃れた。プレントは生意気な態度を取り続ける少女に苛立つが、機械に詳しいと知って監視カメラのことを説明してもらう。少女はカメラの映像が無断で政府のサーバーに接続されていること、自分たちも視聴可能であること、どこかの駐車場の映像も流されていることを教えた。遠隔操作されており、犯人の追跡は不可能だと彼女は告げた。
男が電話を掛け、「11時半までに発電所へ行け。制御室に侵入して遠隔システムにアクセスし、ドライブに挿入しろ」と語る。ブレントはパトカーを撒き、「レーサーを引退して借金を背負った。汚い仕事もやったが、妻のために足を洗った」と告げた。少女は父が大手銀行のCEOであること、2年前に父の仕事で移住したこと、、車は父からのプレゼントであることを話した。彼女は「犯人が目的を達したら奥さんを解放すると思う?私なら奥さんもアンタも殺す」と言った後、「私も消される」と気付いた。車が発電所に到着すると、少女は「私がやるわ」と告げた。
制御室に入った少女は警察に連絡しようとするが、繋がった相手は男だった。男は「そこに私はいた。全て監視している」と笑い、「警察は君を爆破の犯人だと思う」と述べた。少女は車に駆け込み、逃げるようブレントに指示した。発電所が爆発する中、2人は何とか脱出した。男は再び自動車電話を使い、「最後の課題だ」と少女の父がCEOを務める銀行の襲撃を命じた。「不可能よ警備が厳しすぎる」と少女は言うが、ブレントは指示に従わざるを得なかった。
少女の父がCEOを務めるのは投資銀行で、現金は置いていなかった。そこで少女は、男の狙いが不正な金の記録を消すことにあるのではないかと推理する。転送キーの情報を盗めば、数十億ドルの金を動かすことが可能になるのだ。銀行へ向かう途中、少女はサーバーに侵入して運転手の姿を流し、時間を稼ぐ。そしてブレントに「停電で警備が危険にさらされると、移動措置が取られる。システム復旧まで安全な場所に移し、テストする。既に銀行は空っぽよ」と言う。彼女の予想通り、銀行の周囲は警官で一杯だった。すぐ近くに駐車場があり、少女はブレントに「あそこに奴がいるわ」と告げた…。

監督はコートニー・ソロモン、脚本はショーン・フィネガン&グレッグ・マクスウェル・パーカー、製作はコートニー・ソロモン&アラン・ゼマン&モシュ・ディアマント&クリストファー・ミルバーン、製作総指揮はジョエル・シルヴァー&スティーヴ・リチャーズ&デニス・L・ペリーノ&クローディア・ブリュームフーバー&イアン・ハッチンソン&ジョン・グッドマン&ジュリアス・R・ナッソー&ウェイン・マーク・ゴッドフリー&ロバート・ジョーンズ&ボビー・ランゲロフ&フロリアン・ダーゲル&アイリーン・ガル、共同製作はステファニー・ケイレブ&ショーン・フィネガン、製作協力はサイモン・ルイス&ホセ・ピカサ・ウカー&デヴィッド・フーダレイ&スチュワート・ピーター&ラファエル・ガルシア、撮影はヤロン・レヴィー、美術はネイト・ジョーンズ、編集はライアン・デュフレヌ、衣装はロザンヌ・フィードラー、音楽はジャスティン・バーネット。
出演はイーサン・ホーク、セレーナ・ゴメス、ジョン・ヴォイト、レベッカ・バディグ、ブルース・ペイン、ポール・フリーマン、イヴァイロ・ゲラスコフ、ディモ・アレクシエフ、スラヴィ・パヴロフ、デヤン・アンジェロフ、カロイアン・ヴォデニチャロフ、ダンコ・ヨルダノフ、ヴェリザル・ペエフ、ピーウィー・ピエモンテ、エステバン・クエト、キリル・トドロフ、ゲオルギ・ディミトロフ、テオドル・ツォロフ、カリン・ケリン、イヴァイロ・ディミトロフ他。


ショーン・フィネガン&グレッグ・マクスウェル・パーカーの脚本家デビュー作であるシナリオを基にして、『ダンジョン&ドラゴン』『アメリカン・ホーンティング』のコートニー・ソロモンがメガホンを執った作品。
邦題はカッコ悪いことになっているが、「スーパースネーク」は劇中でブレントが運転する車の名前だ。
ブレントをイーサン・ホーク、少女(英語の表記だと「The Kid」)をセレーナ・ゴメス、電話の男をジョン・ヴォイト、リアンをレベッカ・バディグ、電話の男の側近をブルース・ペインが演じている。

コートニー・ソロモンについて少し説明しておくと、母親が映画のプロダクション・コーディネーターだった関係で、幼少時代から撮影現場に触れていた。
20歳で製作会社を設立した彼は、大好きだったTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の映画化権を取得した。
金策に駆け回り、大物プロデューサーのジョエル・シルヴァーと手を組み、権利取得から10年を経て製作に漕ぎ付けた。
自ら監督を担当した映画『ダンジョン&ドラゴン』は2000年に公開されたが、酷評を浴びて興行的にも惨敗した。

コートニー・ソロモンは2006年の監督第2作『アメリカン・ホーンティング』も酷評されてしまい、以降はプロデューサー業に専念した。
『キャプティビティ』『ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション』など、全てB級に属する作品だが、数多くの映画を手掛けてきた。
そんな彼が久々にメガホンを執ったのが、この映画というわけだ。
ってことは、どうやら「自分には監督としてのセンスが無い」と思っていたわけではないのね。「俺には出来る」という意識があったってことなんだろうね。
でも残念ながら、この映画も酷評を浴びて興行的にも失敗した。
3作連続で失敗作を生み出すってのは、監督としての能力に欠けているってことだよ。

アメリカ映画だが、舞台となっているのはブルガリアのソフィアだ。
「なぜブルガリアなのか」という疑問が湧いた人がいるかもしれないが、その答えは劇中に用意されていない。
アメリカ映画なんだから、普通に考えればアメリカの都市を舞台に選べばいい。例えば登場する人物がブルガリア人とか、登場する企業がブルガリアの会社とか、そういう事情があるわけではない。
ブルガリアが舞台になっている答えは単純明快で、「予算が安くて済むから」ってことだ。
もしも暇だったら、ハリウッドのB級アクション映画(例えばスティーヴン・セガールやジャン・クロード=ヴァン・ダムの主演作)のロケ地を調べてみるといい。ブルガリアでロケをしている作品が、意外に多いことに気付くだろう。
ちなみに『エクスペンダブルズ2』なんかも、ブルガリアをロケ地に選んでいる。

「CGに頼らない、スタント・ドライバーによる本物のカーアクション」ってのが、本作品の売りだ。
合計130台もの車やバイクが使用され、惜しみなく破壊されている。
イーサン・ホークは撮影前にレーシング・スクールで練習を積み、スタント・シーンの一部を担当している。
そして、それ以外に本作品のセールス・ポイントは何も無い。
「とにかくCGに頼らないカーアクションを見てくれ。なぜなら他に何も無いから」という、ものすごくシンプルで分かりやすい映画である。

何か1つのセールス・ポイントに特化した映画ってのは、「そこがダメだったら全て終わり」という弱点があるが、ある意味では潔いとも言える。お客さんからすると、観賞ポイントが分かりやすいしね。
で、アクションに特化した作品で重要なのは、実はドラマ部分である。
「ちょっと何言ってんのか分かんない」と思う人がいるかもしれないが、別に「ドラマを充実させろ」と要求しているわけではない。
そうではなく、「アクションを見せるための配慮を考えるべし」ってことだ。

アクションに特化しているんだから、ドラマの厚みや深み、複雑な展開や入り組んだ人間関係、そんなモノには最初から何も期待しちゃいない。そういうトコに重きを置いてしまったら、もはやアクションに特化した映画ではなくなる。
重要なのは、「アクションの邪魔をしない」ってことだ。
単純明快なシナリオで構わない。使い古されたフォーマットを使うのも構わない。何よりも遵守すべきは、「ドラマがアクションの枷になっては絶対にいけない」ってことなのだ。
こんな風に書けば、賢明な皆さんならお気付きのことだろう。
そう、この映画は、ドラマ部分がアクションの邪魔をしているのである。

まず冒頭からして、無駄にややこしい。
帰宅したブレントが室内を見るシーンに、モノクロで「リアンが侵入者に襲われる」というシーンを挟む。それはブレントが見ていない所で起きている出来事だし、挿入しなくても全く支障は無い。
カットが切り替わるとブレントが車を猛スピードで走らせて地下駐車場から出て来るシーンが写り、モノクロ画面で男から脅迫電話が入るシーンが挿入される。でも、そこで時間軸をいじる必要性も全く無い。
普通に「帰宅したら部屋が荒らされて妻がいない」→「電話で脅迫される」→「指示に従う」という順番に構成すればいい。
順番を入れ替えていることによる効果なんて、何も得られちゃいないのだから。

どうしても時間軸をシャッフルしたいのであれば、まず最初に「ブレントが駐車場で車を盗み、外へ飛び出す」というシーンから始めた方がいい。
そうすれば「ブレントの目的や正体は?」というミステリーで、観客を引き付けることに繋がる可能性はあるだろう。
そこは全く意識せず、おまけに「車を盗む」という手順はサスペンスに繋がる部分なのにザックリと片付けているわけで。
諸々を考えても、時間軸をシャッフルした意味は全く感じられない。

「ブレントが元レーサー」という設定は、ほぼ意味を成していない。
「そんなに運転が得意なのは元レーサーだからだよ」という言い訳に使われているだけであって、例えば「レース事故のトラウマを払拭できていない」とか、そんな風にブレントのキャラを厚くするための要素としては機能していない。
また、始まった時点でリアンは誘拐されており、夫婦関係を描写する箇所も無いので、「愛する妻を救うため」というブレントのモチベーションにも燃えにくい状態になっている。
物語は単純明快で構わないし、相関関係を複雑にする必要性は無いが、主人公のキャラには、それなりの厚みが必要だ。
なぜなら、「主人公が目的のために必死で行動する」という部分に観客の気持ちが乗らなければ、アクションシーンに魂を燃やすことが難しくなるからだ。

そういう意味では、冒頭からブレントの口数が異様に少ないのも大きなマイナスだ。丘に到着した後、しばらく男の説明を聞いて「妻は無事か?」と尋ねるまで、まるで喋ろうとしない。
最初に男から電話が入った時点で、もっと「妻は無事か?」とか「目的は何だ?」とか「金が欲しいなら用意する」とか、何でもいいから喋るべきだ。そうすることで、「愛する妻を何者かに拉致された夫の激しい動揺」が観客に伝わるはずで。
無言のまま指示を聞くだけだと、ブレントの心情が全く伝わらないのよ。
そして心情が伝わらないことは、観客が彼に感情移入することも妨げる。

ブレントは男から「電話を捨てろ」と指示されて従った後、車で丘を走り去る。
でも、そこを去って何をしようってのか。そもそも電話を捨てる前に、「これからどうすればいいのか」ってのを尋ねておけよ。
っていうか男の方も、「次の指示まで待機しろ」とでも言えよ。
そんでブレントは車を走らせ続けるんだけど、「そうする意味って何なのか?」と言いたくなる。走らせ続けたらガソリンが減るんだから、指示があるまでは隠れていた方が何かと都合がいいんじゃないのかよ。

男は夜になってから無謀な運転をブレントに命じるのだが、「無意味な行動の目的は何なのか」という疑問が誰でも生じるだろう。その時点で疑問が湧くのは当然だし、それは何の問題も無い。
問題は、「その疑問が最後まで解消されない」ってことなのだ。誰だって「後半に理由が明かされるんだろう」と思うだろうけど、そんな手順は無いのだ。
それは完全なる手落ちだろ。
そりゃあ「派手なカーアクションをさせたいだけ」ってのは明白だけど、後付けの理由は必要だろ。
「ブレントに目立つ行動をさせて警官にマークさせ、全ての罪を被せて始末しようとする」とか、そんな誰でも簡単に思い付くようなベタな理由でもいいから、何か用意しておくべきだろうに。

っていうか、「濡れ衣を着せてから始末する」という目的だけなら、余計な行動を取らせる必要など何も無いよね。発電所の爆破だけで、その目的は達成されている。
むしろ、派手な暴走行為でブレントが警察に追われる状態を作ってしまったら、目的の行動を取ってもらうにも支障が出る。もしもブレントが警察に捕まったら、そこで計画は終わりになるわけだからね。
しかも投資銀行の襲撃は4人のバイカーで実行しているから、そこは「ブレントと少女に全ての罪を被せる」ってのが不可能だし。
つまり犯人グループの計画は、ものすごく愚かしいってことが言えるのだ。

男が途中で道路封鎖の状況を確認する様子が何度か挿入されるので、「ブレントに目立つ行動を取らせて、それに応じて次々に警察に道路封鎖させる」ってのが狙いとしてあるのかもしれない。
ただ、道路封鎖をコントロールするってのが目的だったとして、それに対する手間が無駄に大掛かりでギャンブル性が高すぎるだろ。
しかも「道路封鎖をコントロールして何がやりたかったのか」は、良く分からないのよ。
投資銀行からドライブを盗むための準備としては、発電所の爆破による停電だけで事足りるはずでしょ。

早い段階でブレントの車に少女が現れ、ずっと行動を共にする形になる。
「ブレントだけでは話を引っ張る力が弱い」とか、「時には足を引っ張ったり、時には協力したりするパートナーがいた方が面白味が出る」とか、「訴求力としてのヒロインが必要」とか、まあ理由は色々と考えられるが、若い女を同乗者に付けるのは構わない。
しかし、これも前述した部分と同様で、そこには「それなりの理由」が必要になる。
少女が「たまたま巻き込まれた」ってことなら、御都合主義という問題はあるものの、理由は無くてもいい。
しかし犯人サイドは「少女をおびき寄せ、ブレントと一緒に行動させる」という計画を遂行しているのだから、理由は必要になる。

さて、ここまでの書き方で何となくピンと来た人も多いだろうけど、その推測は正解だ。
つまり、「犯人サイドが少女を計画に引き入れる必要性」ってのは全く無いのである。
もちろん「投資銀行のCEOの娘だから利用された」ってのは分かるけど、わざわざ彼女を計画に引き入れなくても全く支障は無い。
しかし、それを言い出すと、実は「ブレントを利用する必要性」さえ無かったりするのである。
終盤に「犯人の狙いは投資銀行のドライブ」ってのが分かった段階で、「妻を人質に取ってまでブレントを使う理由」は完全に消える。4人のバイカーを含む大勢の手下がいるみたいだから、そいつらだけで遂行すればいい。
終盤になって、「実はブレントと因縁が」みたいな設定が明かされるわけでもない。

この映画、他にも謎のままで終わる問題がある。それは「犯人の正体は?」という問題だ。最後まで明かされないし、そもそも捕まらずに逃げ延びているのだ。
映画の内容によっては、ある程度の謎を残したまま終わることで余韻を持たせたり、観客の想像に委ねることで深みを感じさせたりする効果が生じるケースもある。しかし本作品の場合、そんなことは絶対に無いわけで。
っていうか謎を残したまま終わるにしても、さすがに犯人の正体を明かさないままってのは尋常じゃない。
ここまで思い切って散らかしっ放しで終わるってのは、なかなか凄いモノがある。

この煮え切らない終わり方からすると、どうやら製作サイドは続編を目論んでいたんじゃないかと思われる。
しかし続編を狙うにしても、これほどまでに何の謎も解き明かさないまま放置するってのは、ただの手抜きでしかないぞ。
しかも興行的に惨敗したから、続編の可能性はゼロに等しいし。
っていうか、むしろ「続編を見越して全ての謎を解明しないまま終わらせたけど、それが酷評に大きく影響して続編への道が閉ざされた」という皮肉な結果に繋がっているんじゃないのかと。

ちなみに終盤、少女は「ドライブと奥さんの交換を持ち掛けて犯人と会い、警察に一部始終を見せるの」とブレントに提案し、車に設置された監視カメラの限定配信動画の映像をライブ配信に切り替える。
えっと、そんなことが出来るのなら、もっと早い段階で切り替えておけばいいんじゃないかと思うんだけど。
そうすれば警察だって事情が分かったはずで。
あと、少女が異様なほど機械に詳しいのは、まあ分かりやすい御都合主義だわな。

(観賞日:2016年4月23日)


第34回ゴールデン・ラズベリー賞(2013年)

ノミネート:最低主演女優賞[セレーナ・ゴメス]:

 

*ポンコツ映画愛護協会