『氷の微笑2』:2006、アメリカ
夜のロンドン。小説家のキャサリン・トラメルは、意識が朦朧としている有名サッカー選手のフランクスを助手席に乗せ、猛スピードで車 を走らせていた。フランクスの手を使ってオナニーを始めた彼女は、そのまま車を川に突っ込ませた。キャサリンは窓から脱出するが、 フランクスは取り残されて溺死した。ファーガソン刑事の事情聴取に対し、彼女は不敵な笑みを浮かべて「最初は彼を助けようとしたが、 沈むにつれて自分の命が大切になった」と言う。
ファーガソンの上司であるロイ・ウォッシュバーン刑事が取調室に現れ、車で見つかった注射器から薬物が検出されたこと、それには肺を 麻痺させる成分があることを指摘する。しかしキャサリンは平然と受け流し、その態度にウォッシュバーンは強い怒りを覚えた。彼は キャサリンの精神鑑定を、知人である精神科医マイケル・グラス博士に依頼した。キャサリンは担当弁護士であるヘンリー・ローズの同席 を拒み、マイケルと2人きりでの鑑定を求めた。彼女は余裕の笑みを浮かべ、マイケルに「危険を冒すのは大好き」と述べた。
法廷に立ったマイケルは、キャサリンは危険中毒であり、リスクが高いほど全能感が増す傾向にあると証言した。そして「症状は進行する 可能性があり、死なない限りは止めることが出来ない」と保釈に反対した。法廷を後にした彼に、別れた妻デニースの恋人で記者のアダム が「チェズラフはどんなだったか喋ってくれよ」と話し掛けて来た。チェズラフはマイケルが7年前に精神鑑定を担当した患者だ。彼は 問題が無いと判断して、チェズラフは保釈された。だが、直後にチェズラフは妊娠した恋人を殺害した。
マイケルはデニースの元へ行き、「なぜ彼に喋った」と声を荒げる。「言ってないわ」と否定する彼女に、マイケルは「あのことが雑誌に 出たら、どうなるか分かるだろう」と告げる。デニースが「貴方に落ち度は無いわ」と言うと、マイケルは「内密に昇格の話がある。大事 な時期なんだ」と述べた。デニースが「彼の仕事には口出しできないわ」と言うと、マイケルは「別れる前から奴と寝てたんだろ」と彼女 を非難した。デニースは「その理由を考えたことがある?」と彼を睨んだ。
薬を売ったと証言していた人物が別件で偽証していたことが判明し、キャサリンは保釈された。マイケルは同僚のミレーナ・ガードッシュ と共に、精神医学会の面々が集まる会合に出席した。その分野の権威であるヤコブ・ゲルストの講演が終わった後、マイケルは友人である ヴィクトリア病院の精神薬理学者ミシェルと話す。そこへミレーナが来て、ゲルストを紹介する。マイケルがカフェにいると、アダムの 助手であるピーターがやって来た。記事への引用許可を求めるので、マイケルは彼の名刺を破り捨てて立ち去った。
マイケルが診察室の入っているビルへ赴くと、キャサリンが待っていた。彼女が「鑑定のことで話したい」と言うので、マイケルは診察室 へ招き入れる。キャサリンは「事故と同じことを以前から想像していた」と語り、怯えているので危険中毒を治療してほしいと言い出した 。マイケルが「鑑定をした分析医は先入観を持ちやすい。それに私のことは信頼できないでしょう」と同僚のミレーナを紹介しようとする と、彼女は「精神鑑定に同意したのは、貴方なら面白そうだったからよ」と微笑した。マイケルは「もう一度お会いしましょう。治療の ことは、その時にでも」と彼女に告げる。
後日、マイケルの診察室を訪れたキャサリンは、「審問の後、アダムの取材を受けたわ。チェズラフのことを聞かされた。貴方の判断は 正しかったと思う?」と問い掛けた。マイケルが「当時の状況では正しかったと思う」と答えると、「もし私がフランクスを殺したと 言ったら、警察に話す?」と彼女は質問する。マイケルは「いや、過去のことについては話さない。だが、もし貴女がこれから誰かを殺す と判断したら、警察に言います」と述べた。マイケルはキャサリンの著書を購入した。
別の日、キャサリンはマイケルに、ウォッシュバーンが裏取引を持ち掛けて自分を口説いてきたと語った。さらに彼女は、過去に刑事と 交際したことがあり、事件現場の死体を見た直後にセックスを楽しんだと話す。「セックスしても1週間で忘れるけど、誰かが死んだら 一生忘れない」と彼女が言うので、マイケルは「見たことがある?」と訊く。キャサリンは静かに「無いわ」と答えた。
マイゲルはミレーナに、キャサリンのことを放した。ミレーナは「彼女は貴方を誘惑してるわ。気を付けて」と小さく笑った後、アダム から電話があったことを教える。動揺するマイケルに、彼女は「記事になるようなことは何も話さなかったわ」と言う。マイケルは彼女と 共に、知人のホームパーティーへ出掛けた。するとキャサリンがゲルストと一緒に現れた。「小説の取材をしたいそうだ。主人公は優秀な 精神分析医」とゲルストはマイケルに話す。
マイケルが「患者との同席はマズい」と帰ろうとすると、キャサリンが「静かな場所でお酒でも飲まない?」と誘う。「患者とは診察で しか会わないことにしています」とマイケルは断った。彼はミシェルを誘い、飲みに出掛ける。マイケルがミシェルとセックスしている 最中に、焦った口調のデニースから「早く来て」と助けを求める電話が掛かって来た。指定された場所へ行くと、そこはアダムの家だった 。マイケルが部屋に入ると、アダムはベッドで首を吊って死んでいた。床にはキャサリンの持っていたライターが落ちていた。
翌日、キャサリンはマイケルの診察室を訪れ、「アダムが死んだこと、デニースに聞いたでしょ」と訊く。彼女はアダムの紹介でデニース と何度か会っていること、アダムと肉体関係があったことを明かす。「犯人は貴方の恩人でしょ。アダムがチェズラフの記事を書いて いたら、貴方は終わってた」とキャサリンは微笑した。診察室は禁煙だが、キャサリンは平然と煙草を吸い始めた。マイケルは苛立ちを 隠せず、「ここは禁煙だ。嫌なら帰りなさい」と怒鳴った。
キャサリンは椅子を反対にしてまたがり、「想像してるんでしょ、私と寝る時のことを。後ろから私を犯す?甚振ってみたいんでしょ」と 饒舌に喋る。マイケルが何も言わずに凝視していると、キャサリンは不意に「今日のところはこれでおしまい」と告げ、不愉快そうな表情 で立ち去る。マイケルはキャサリンに電話を掛け、「何か誤解があったのでは。連絡を下さい」と留守電にメッセージを残した。
マイケルはウォッシュバーンの訪問を受けた。ウォッシュバーンはアダムの殺害現場でキャサリンの指紋が見つかった、最後にアダムが 電話を掛けたのが彼女の携帯であることを教える。「何か知っているなら教えてくれ」と言う彼に、マイケルは「守秘義務がある」と拒否 した。するとウォッシュバーンは、「だったらアンタとチェズラフの関係に関する記事について教えてもらいましょうか」と口にした。 「私が記事を揉み消すために殺したと?」とマイケルが言うと、彼は「いいえ。だが念のため、昨夜の行動を教えてもらえますか」と要求 する。マイケルは、ミシェルとセックスしている最中にデニースから電話が入ったことを説明した。
キャサリンから全く連絡が無いので、マイケルは仕事をしていても全く集中できない。そんな中、彼はミレーナと共に、ゲルストの家を 訪れることになった。ミレーナは「選考委員会は形式だけ。実質的な昇格試験は、今日のゲルストとの面談よ」と告げる。ゲルストの家に 到着すると、そこにはキャサリンの姿があった。ゲルストはマイケルと2人きりになると、「君を昇格させたら、私は異常だと思われる」 とチェズラフのことを持ち出した。「私の推薦が欲しければ、チェズラフの二の舞は許されない」とゲルストに注意されたマイケルは、 「気を付けます」と言うしかなかった。
マイケルはゲルストの家を張り込み、出て来たキャサリンを尾行する。キャサリン風俗街で男に金を渡した直後、店に連れ込まれた。その 様子を目撃したマイケルは、慌てて店に突入する。天窓から部屋を覗くと、キャサリンは楽しそうにセックスしていた。彼女はマイケルに に気付くと、挑発的な笑みを浮かべる。マイケルはミレーナに、彼女のことを相談する。ミレーナは「治療は中止すべきね。私の電話番号 を教えてあげて。女には違った顔を見せるはずよ」と述べた。
ウォッシュバーンがマイケルの元を訪れ、「アダムの取材ノートが消えた。チェズラフとアンタに関する物は全てね」と告げる。マイケル が「キャサリンの仕業でしょ」と言うと、彼は「診察中に、そんな話は出ましたか」と訊く。「患者のことは言えません」とマイケルが 言うと、ウォッシュバーンは「実は、チェズラフの裁判でアンタが偽証したという話をデニースから聞いた。アダムの取材ノートの在り処 も知ってるかもしれん」と語った。
マイケルはバーにいたデニースを見つけ、厳しい口調で問い詰めた。デニースが「チェズラフが彼女を殺すのを貴方が知ってたと言った だけよ」と釈明すると、マイケルは「それは嘘だ」と否定した。しかしデニースは「いいえ。審問の後で、こうなるのは分かってたと 言ってたわ」と主張する。マイケルが「知ってたわけじゃない。予感だ。君は僕の人生を破滅させたいのか」と腹を立てると、デニースは 「貴方の人生?キャサリンの言う通りだわ。貴方は自分のことばかり」と反発した。
マイケルが「キャサリンにだけは気を付けろ」と警告しても、デニースは聞く耳を貸さずに「放っておいて」と店を出て行く。マイケルは 彼女を追い掛け、クラブに入った。女子トイレまで踏み込んだマイケルは、首を切られて血を流しているデニースを発見した。マイケルは トイレに来た女性客に、救急車を呼ぶよう叫んだ。デニースは一命を取り留めたものの、昏睡状態に陥った。直前に彼女と言い争っていた ため、マイケルは警察から疑いを掛けられた。
ウォッシュバーンは取調室でマイケルと話し、アダムの殺害でも彼が疑われていることを教える。キャサリンがヘンリーを伴って警察署に 来たので、ウォッシュバーンは彼女と話す。取調室に戻って来た彼は、マイケルに「あの女、デニースと肉体関係があったらしい。それに デニースはタワーズから、アンタが偽証したと告白するよう迫られていた。だが、彼女はアンタの潔白を訴えたそうだ」と教えた。
ウォッシュバーンはマイケルに、「キャサリンの言うことは全て嘘だ。アンタを操るためのな。人を操ることにかけては天才だ」と言う。 マイケルは「私と駆け引きをするな。彼女に利用されるだけだ」と警告されるが、それを無視して警察署を立ち去った。彼はキャサリンの 家を訪れ、「ウォッシュバーンに嘘をついたな。なぜだ」と質問した。するとキャサリンは「貴方は犯人じゃないから。それに警察が貴方 を引き留めることも分かっていた」と述べた。「貴女のことを聞き出すために?」とマイケルが訊くと、「ええ。でもあなたは守秘義務で 話さない」と彼女は口にした。
マイケルが「何のためにデニースと会ってた?」と尋ねると、キャサリンは「貴方の取材をするためよ。それにチェズラフのこともね。次 の本の題材にするのよ」と答える。「ウォッシュバーンは貴女を疑ってる」とマイケルが教えると、キャサリンは「貴方は私が犯人である ことを願ってる。貴方は殺人犯に惹かれるのよ。そそられるでしょ」と述べた。マイケルはキャサリンと唇を重ね、それからベッドで情事 に入った。キャサリンはベルトで彼の首を絞め、その状態で自分の体を突くよう要求した…。監督はマイケル・ケイトン=ジョーンズ、キャラクター創作はジョー・エスターハス、脚本はレオラ・ バリッシュ&ヘンリー・ビーン、製作はマリオ・F・カサール&アンドリュー・G・ヴァイナ&ジョエル・B・マイケルズ、共同製作は ローラ・ヴィーダーマン、製作協力はジェームズ・ミドルトン、製作総指揮はモリッツ・ボーマン&マティアス・デイル&デニース・ オデル&マーク・アルベラ、撮影はギュラ・パドス、編集はジョン・スコット&イシュトバーン・キラリー、美術はノーマン・ガーウッド 、衣装はベアトリクス・アルナ・パスツォール、音楽はジョン・マーフィー。
出演はシャロン・ストーン、デヴィッド・モリッシー、シャーロット・ランプリング、デヴィッド・シューリス、ヒュー・ダンシー、 フローラ・モンゴメリー、インディラ・ヴァルマ、ヒースコート・ウィリアムズ、 テレンス・ハーヴェイ、イアン・ロバートソン、スタン・コリモア、チャーリー・シンプソン、ダニエル・ライドン、カタ・ドボー、 ニール・マクケル、エレン・トーマス、アダム・オールフレイ、クリストファー・ブランド、シャーロット・パートン、ジャン・ チャッペル、サイモン・レナガン、クレア・テバット他。
1992年の映画『氷の微笑』の続編。
監督は『ジャッカル』『ルワンダの涙』のマイケル・ケイトン=ジョーンズ。
前作から続投しているキャストは、キャサリン役のシャロン・ストーンのみ。
マイケルをデヴィッド・モリッシー、ミレーナをシャーロット・ランプリング、 ウォッシュバーンをデヴィッド・シューリス、アダムをヒュー・ダンシー、ミシェルをフローラ・モンゴメリー、デニースをインディラ・ ヴァルマ、ゲルストをヒースコート・ウィリアムズが演じている。前作を製作した会社はカロルコ・ピクチャーズで、今回はC2ピクチャーズ。
会社名は違うが、創設者はマリオ・カサールとアンドリュー・G・ヴァイナなので、実質的には同じようなモンだ。
そんな2人が製作した前作は、大ヒットを記録したものの、内容としては「エロさえあればイッツOK」ってなポンコツ仕上げだった。
その続編なんだから、そりゃあラジー賞4部門を受賞するのも当然っちゃあ当然だ。
駄作の続編が優れた作品になる可能性がゼロとは言わないが、でも限りなくゼロに近いと思うよ。続編の企画が立ち上がった当初はシャロン・ストーンが出演を拒否したため、マリオ・カサールと アンドリュー・G・ヴァイナは別の女優を立てようと考えていた。
その後、シャロンは「仮に映画が作られなかったとしても1400万ドルを支払う」という契約で出演を承諾したが、企画は遅々として進行 せず、一度は頓挫した。
そのため、シャロンはC2ピクチャーズにギャラの支払いを要求する訴訟を起こした。
ギャラが支払われたので彼女は起訴を取り下げ、その後、企画も再び動き出して、無事に完成へと漕ぎつけた。ただし、前述しただけでも難産だったことが分かるだろうが、この映画が完成するまでには、かなりの紆余曲折があった。
そもそも当初は2000年に作られるはずだったのだ。
当初は前作に引き続いてポール・ヴァーホーヴェンが監督を務める予定だったが、オランダに戻って『ブラックブック』を手掛けることに したので、それに伴って降板。
前作の脚本を務めたジョー・エスターハスも関わっていないが、彼は『アラン・スミシー・フィルム』が惨敗して干されちゃった人なので 、たぶん最初から声は掛かっていない。ポール・ヴァーホーヴェンが降板した後、なんと一時はデヴィッド・クローネンバーグが監督を務める予定で企画が進められていた。
しかし彼も降板し、ジョン・マクティアナンやヤン・デ・ボンの名前も挙がったが、結局はマイケル・ケイトン=ジョーンズに決定。
シャロンの相手役を務める男優は、まず前作のマイケル・ダグラスは早々と出演を拒否。マリオ・カサールとアンドリュー・G・ヴァイナ はベンジャミン・ブラットに決めようとしていたが、シャロンが「彼では嫌」と拒否。
ピアーズ・ブロスナンやヴィゴ・モーテンセン、ブルース・グリーンウッドなど多くの男優に出演を断られ、デヴィッド・モリッシーに 決まった。シャロン・ストーンの相手役がマイケル・ダグラスからデヴィッド・モリッシーというのは、明らかな格落ちになっている。
俳優としての「格の差」を感じさせないほどの存在感を、デヴィッド・モリッシーが見せてくれるわけでもない。キャラクター設定も影響 しているが、その存在の弱さたるや、かなりのものである。
ひょっとすると、シャロン・ストーンが自分だけを際立たせるために、相手役の男優を自分より格の落ちる人にして、キャラ設定も弱く したんだろうか。
そう邪推したくなるぐらいだ。前作では、それが成功していたかどうかは別にして、「犯人は誰なのか」という本格ミステリーの要素も盛り込まれていた。つまり、 キャサリンは「人殺しの悪女」ではなく、「ミステリアスな魔性の女」として描かれていたわけだ。
しかし、その前作があることによって、今回はキャサリンがどういう女なのか、もうバレている。
ようするに、「人殺しをやるような悪女」であることが、最初から露呈しているのだ。
前作を見て「犯人が誰か分からなかった」という人もいるだろうが、シャロン・ストーンが1998年に行われたアクターズ・スタジオでの インタビューにおいて、犯人がキャサリンだということを明かしているしね。そんなわけだから、今回は「誰が犯人なのか」「本当にキャサリンは悪女なのか」というミステリーは存在しない。
「悪女が悪事に手を染め、マイケルを翻弄して陥れる」という、とても分かりやすい話になっている。
そのように、まずミステリーとしての要素が欠け落ちている上に、「エロティック・サスペンス」としても前作より厳しい状態になって いる。
何しろ前作のシャロンは34歳で「脂の乗り切ったセクシー女優」だったが、すっかり年を取って48歳だ。さすがにシャロン・ストーン本人も、肉体の衰えは自覚していたようだ。
で、どれだけ化粧を塗りたくっても無理だということで、顔のシワをデジタル処理で消している。
しかし、それでも老化を完全に隠すことは出来ていない。
だから前作で「妖艶で謎めいた美女」だったキャサリンが、今回は「自分がイケてると勘違いしてエロを撒き散らす、下品でケバい オバサン」になってしまっている。マイケルがキャサリンの虜になっていくという様子がまるで上手く描写されていないので、連絡が取れなくなると他のことが手に付かなく なるという展開になった時に、ものすごく違和感を覚える。
「なぜそこまで、あの女に心を奪われているのか」と。
その気持ちがサッパリ分からないのだ。
マイケルが「キャサリンは犯人じゃないのかも」という考えに傾いたり揺らいだりしても、こっちは「いや、間違いなくキャサリンか犯人 だから」と言いたくなっちゃうのよ。それに、キャサリンが男の心理を巧みに操る魔性の女に見えなきゃいけないはずなのに、マイケルが簡単に取り乱しちゃうバカ男にしか 見えない。
精神分析医としては完全に不適格だぞ。
マイケルに限らず、ゲルストにしろ、デニースにしろ、ミレーナにしろ、キャサリンに操られる連中がみんな、ただの阿呆にしか見えない のよね。
デヴィッド・モリッシーはどうでもいいけど、シャーロット・ランプリングが阿呆にしか見えないキャラを演じているのは、ちょっと 悲しくなったよ。(観賞日:2013年2月25日)
第27回ゴールデン・ラズベリー賞
受賞:最低作品賞
受賞:最低主演女優賞[シャロン・ストーン]
受賞:最低序章・続編賞
受賞:最低脚本賞
ノミネート:最低助演男優賞[デヴィッド・シューリス]
<*『氷の微笑2』『オーメン』2作でのノミネート>
ノミネート:最低スクリーンカップル賞[シャロン・ストーンの垂れ下がったオッパイ]
ノミネート:最低監督賞[マイケル・ケイトン=ジョーンズ]
第27回スティンカーズ最悪映画賞
ノミネート:【最悪の作品】部門
ノミネート:【最悪の続編】部門[ピトフ]