『変身』:2005、日本

一人の青年が、病院のベッドで目を覚ました。担当医師の堂元英隆は、そこが東和大学附属病院第二病棟であることを教えた。堂元から 「自分の名前が分かるかね」と問われた青年は、頭の中で「ジュン」と呼び掛ける女の声を聞いた。青年が「ジュン、ジュンだ」と言うと、 堂元は「そう、君は成瀬純一だ」と教えた。純一の脳裏に、響いた声の主である女性との思い出が蘇った。
産業機器メーカーの工場で働く純一は、通っている画材ショップの店員・葉村恵に心を惹かれていた。ある時、恵は純一に話し掛け、 どんな絵を描いているのか尋ねた。純一はオドオドした口調で、「花の絵とか」と答えた。後日、純一は思い切って彼女を湖のある森に 誘った。恵はサンドウィッチを作ってきてくれた。純一は卵サンドを落としてしまうが、拾って食べた。
純一は今まで風景画しか描いていなかったが、恵は「いいよ、アタシで良かったら」とモデルになることを申し出た。彼女が「でもアタシ 、キレイじゃないし」と言うと、純一は「キレイじゃない方がいいんだ」と口にする。恵が「どうせアタシは」と背中を向けたので、純一 は慌てて腕を掴む。彼は「ダメなんだ。僕には君しか描けない」と恵に告げ、モデルになってもらった。
純一は堂元から、瀕死の渋滞で運び込まれ、奇跡的に助かったことを教えられた。純一は「肝心な所の記憶が全く無いんです」と詳しい 説明を求めるが、堂元は「完治したら順を追って話そう」と言うだけだった。夜、純一は再び、恵との日々を回想した。純一は堂元の助手 ・橘直子に、「一つだけお願いがあるんです。手紙を送りたいんです」と申し出た。もちろん送る相手は恵だ。純一は、また恵との穏やか で幸せな日々を回想した。
堂元の許可が出て、純一は恵への手紙を書いた。夜中に目を覚ました純一は、解析室に足を踏み入れた。そこで彼は、人間の脳の標本が 2つ並んでいるのを発見した。その片方には、J.Nというイニシャルが入っていた。それが自分の脳だと確信した純一は、堂元に説明を 求めた。堂元は、純一が運び込まれた際、弾丸が右脳を貫通していたことを明かした。しかし撃った犯人は逃走して分からないという。 適合した脳を持ったドナーが見つかったため、移植手術を行ったのだと堂元は説明した。
恵が病室を訪れたため、純一は再会を喜んだ。一方、堂元は助手の若生健一から、ここ1ヶ月の心理・性格テストにおいて、純一が加速的 に変化しているとの報告を受けた。それはドナーの影響を受けての変化であった。若生は「これ以上、退院を延期させるのは困難かと」と 告げた。堂元たちは純一を退院させ、今後は定期検査で追跡調査を行うことにした。
アパートに戻った純一は、恵の作った料理を食べた。だが、純一の味覚は以前と変化していた。また、彼は最初のデートで落ちた卵サンド を拾って食べたことを覚えていなかった。純一は途中になっていた恵の絵を完成させようとするが、思うような色が出せない。恵とデート に出掛けても笑顔は無い。彼女が泊まろうとしても、「今日は疲れた」と言って帰ってもらった。
仕事に復帰した純一は、同僚達を「失望した。みんな向上心のかけらも無い」と扱き下ろした。彼はアパートに戻ると、ビジネスに関する 勉強を始めた。アパートを訪れた恵が泊まろうとしても、「やることもあるし」と断った。隣人の臼井が仲間たちと騒いでいるので、純一は 怒鳴り込んだ。臼井は母親が買ってくれた洋服を仲間に売り捌いていた。彼の母親を馬鹿にするような態度に触れて、純一はカッとなった。 純一は部屋に戻って包丁を手にするが、恵からの電話で我に返った。
翌日、純一は橘に会い、「もう少しで人を殺すところだった」と昨夜の出来事を打ち明けた。橘は「思い詰めない方がいい」と声を掛けた。 純一は作業効率を上げるための提案書を班長に提出するが、全く相手にしてもらえなかった。夜、バーで飲んでいた彼は、騒いでいた男を 怒鳴り付けた。男が反発するので、純一はケンカをするために店外へ出た。男を殴り倒した純一は、火を付けて燃やそうとする。だが、 そこへ警官が駆け付け、純一は逮捕された。
警察署に嵯峨道彦という弁護士が現れ、純一は保釈された。嵯峨は橘の連絡でやって来たことを述べた後、「貴方は娘の命の恩人ですから」 と口にした。嵯峨は、妻が礼を言いたがっているので、日曜に家へ来て欲しいと告げた。純一がアパートに戻ると、恵の姿があった。純一 は恵に冷たい態度を取り、「しばらく田舎に帰ろうかと思う」と告げても、引き止めようともしなかった。
日曜日、純一は橘と共に嵯峨の邸宅を訪れ、彼女の妻と幼い娘・典子に会った。純一は、典子が弾いていたピアノの調律が狂っていること を指摘した。しかし彼は、今まで音楽の専門的な教育を受けたことは一度も無かった。夕食を御馳走になった後、純一は典子にピアノを 弾くよう求めた。純一は典子の首を絞めようとするが、彼女が振り返ったため、未遂に終わった。
純一は嵯峨に頼んで、自分が遭遇した事件の詳細を教えてもらった。あの日、純一は恵と一緒に暮らす部屋を探すため、不動産屋を訪れて いた。同じ時間、嵯峨の妻と典子も不動産屋に来ていた。そこへ拳銃を持った強盗が押し入り、金庫の金を出すよう社員に要求した。典子 が母親に駆け寄ろうとしたのを見て、犯人は拳銃を向けた。純一は典子を守ろうとして、銃弾を浴びたのだ。
純一のアパートを橘が訪れた。純一は彼女に、「だんだん自分がコントロールできなくなってきている。この前は女の子を殺そうとした。 豪華な教師に教師まで付けて。努力もしないで簡単に欲しい物を手に入れる」と吐露する。橘は「不公平よね」と同調した。純一は橘の腕 を掴み、「裏切らないか」と尋ねた。「裏切らない」という彼女を、純一は押し倒して関係を持った。純一は橘に、自分の変化の過程を 日記に記していることを打ち明けた。そして「俺が成瀬純一の心を無くした時、それを処分して欲しい」と頼んだ。
街に出た純一は、一人の女性と遭遇した。彼女は純一を撃った強盗犯・京極瞬介の双子の妹・亮子だった。純一は亮子から、「兄の行動は 父と世間への復讐だった」と聞かされる。京極と亮子は、事件があった不動産屋の社長・番場哲夫の子供だった。ただし母は愛人で、籍は 入っていない。心臓が弱い母の手術費用が必要なため、京極と亮子は金策に奔走した。京極は最後の手段で番場の元を訪れたが、冷たく 追い返された。その1週間後、彼らの母親は死亡した。
京極は不動産屋で金を奪った後、それをビル屋上からバラ撒き、その場で自殺していた。亮子は純一に、「兄は母を亡くしたことで自分を 責めていた。たぶん誰も殺すつもりは無かったと思う。ただ番場に謝ってほしかっただけ」と語る。彼女は、京極がピアニスト志望だった こと、しかし母の治療費を稼ぐために音大を辞めたことを語った。純一は亮子から、京極が幼少時代に遊んでいたというオモチャのピアノ を譲り受けた。
純一が不動産屋を訪れると、番場は「慰謝料だ」と金を渡して追い払おうとした。純一は札束を破り、「お前の息子の代理だ」と怒鳴って 立ち去った。純一のアパートを訪れた恵は、橘が合鍵を使って部屋に入るのを目撃した。アパートを去ろうとした恵は、純一が捨てた スケッチブックを拾った。純一が部屋に戻ると、橘が「日記は先程、メールしました」と堂元に電話している声が聞こえた。純一は 「裏切ったな」と激怒し、橘を殺害した。
自宅で純一のスケッチブックを眺めていた恵は、テレビのニュースで橘が行方不明になっていることを知った。純一は堂元に詰め寄り、 ドナーが京極だということを認めさせた。純一は残りわずかな時間、自分の証を残すために行動しようと考えた。そんな彼の前に恵が 現れた。純一は橘を殺したことを告げ、「もうすぐ完全に脳が京極に支配される。それまで絵を描く」と言って立ち去ろうとする。すると 恵は、「死ぬなら私の前で死んでよ」と感情をぶつける…。

監督は佐野智樹、原作は東野圭吾、脚本はよしだあつこ、プロデューサーは小林智浩&曽根祥子&八木欣也、 エグゼクティブプロデューサーは古屋文明&宮下昌幸&三宅澄二、撮影は浜田毅、編集は大永昌弘、録音は北村峰晴、照明は高屋齋、 美術は丸尾知行、音楽はア谷健次郎、音楽プロデューサーは長岡和弘、主題歌は拝郷メイコ『蒼い花』。
出演は玉木宏、蒼井優、佐田真由美、山下徹大、松田悟志、釈由美子、北村和夫、石田太郎、春田純一、山西道広、石井智也、 那須佐代子、野芹菜、船津一弘、永野哲志、松下孝、関根祐介、蟹江一平ら。


東野圭吾の同名小説を基にした作品。
佐野智樹監督は、これまで複数の映画で助監督を務め、これが初監督となる。
脚本は、2003年の『逢いたい』に続いて映画は2作目となる、よしだあつこ。
純一を玉木宏、恵を蒼井優、橘を佐田真由美、若生を山下徹大、京極を松田悟志、亮子を釈由美子、堂元を北村和夫、番場を石田太郎、 嵯峨を春田純一、班長を山西道広が演じている。

純一が意識を取り戻すと、広い病室のベッドに彼が寝かされ、3人の医師が働いている様子が描写される。
その時点で、何とも言えないリアリティーの欠如を感じる。
「何がどのように」と具体的に説明するのは難しいのだが、その病室の様子が、「いかにも虚構です」という印象を与えるのだ。
そこで抱いた「登場人物が遠くにいるような感覚」は、その後、最後まで解消されずに終わる。

堂元は青年に「自分の名前が分かるかね」と問うが、青年が「ジュン、ジュンだ」と言っただけなのに、「そう、君は成瀬純一だ」と自分 から彼の名前を言ってしまう。
それは医者として失格でしょ。
ひょっとしたら「高田順次」や「逢見じゅん」かもしれないのに。
その後、純一が恵のことを思い出すシーンに入るが、その回想は安っぽさに満ちている。
最初のデートで恵が朝食を作ってくることに違和感を抱くし、純一が卵サンドを落とす仕草はワザとらしいし。
そのデート場面まで純一が絵を描くシーンが出て来ないのも、いかがなものか。
一瞬、「恵に好意を持ってもらうために、本当は絵なんか描けないのに嘘をついている」という設定なのかとさえ思ったほどだ。

で、そのデートでは「でもアタシ、キレイじゃないし」「キレイじゃない方がいいんだ」「どうせアタシは」「僕には君しか描けない」と いう会話があるが、消えていたBGMが再び流れるタイミングも陳腐。
っていうかBGMの使い方は全体的に安っぽい(楽曲がダメというのではなく、使い方やタイミングの問題)。
あと恵が絵のモデルになるのはいいけど、別に上着を脱ぐ必要は無いよな。
そもそも、なぜホンワカしたロマンス模様ばかりが強調されるような進行になっているのか、そこに疑問を覚える。
純一は自分に何が起きたのか知りたいのに、なぜか教えてもらえず、医師たちの態度も明らかに変だ。だから純一は不安を抱いているはず なのに、そこでの不安や焦燥といったモノを観客に伝えようとする意識が全く感じられない。
「詳しいことは完治してから」と、純一が詳細な説明を拒否された後も、やはり彼の不安を描こうとはせず、またロマンスに関する回想に 入ってしまう。

映画は純一の視点に留まらず、そこを外れて堂元や橘の視点に移るシーンもある。
一人称を外れることによって、「あれだけの施設がある大病院なのに、なぜか医師が3人しかいない」という不自然さを感じさせる(純一 の視点に限定すれば、彼の部屋に現われるのが3人しかいないだけで、別の場所には他の医師もいるのだという説明が成り立つ)。
視点の問題に関わらず、「なぜ純一の家族は病院に来ないのか」という疑問は存在する。
純一は橘に「お願いがある」と恵に手紙を出すことを申し出るが、なぜ家族を呼んだり、身内に手紙を出したりすることを要望しないのか 。そもそも、なぜ家族が全く来ないことを気にしないのか。もし純一が天涯孤独だというなら、それを示しておくべきだし。
それに工事用の班長が「事件のニュースを聞いた時は」と言っているぐらいだし、強盗事件で女の子を助けたのなら、マスコミが取材に 来ても良さそうなものだ。

純一は自分の脳の標本を発見するが、そもそも患者が簡単に発見できるような場所に置いておくなよ。
重要な物だろうに、もっと厳重に保管しておけよ。しかも、わざわざイニシャルを書いておくって、どういうことよ。
もし書くとしたら、逆にハッキリと名前を書くべきだし。なんでイニシャルという中途半端な形なのよ。
あと、「あれは自分の脳じゃないのか」と詰め寄られた時、あっさりと堂元が白状するのもバカバカしい。
ただ「JN」と書いてあっただけなんだから、幾らでもシラを切れるだろ。

若生は堂元に「これ以上、(純一の)退院を延期させるのは困難かと」と告げ、定期検査で追跡調査を行うことになるが、なぜ退院の延期 が困難なのかは全く分からない。家族が早期退院を求めているわけでもないし、もう少し入院させていても、どこからも文句は出ないと 思うが。
むしろ退院させる方が危険でしょ。結果論ではあるが、実際、純一は事件を起こしているんだし。
で、その事件を起こした後、堂元たちが何か対策を取るかと思ったら、何もせずに放置する。
危険だと分かっているのに放置するからには、何か恐るべき陰謀でも裏にあるのかというと、それも無い。
堂元たちは何がしたいのか。

回想シーンでは小心者で穏やかだった純一が、手術後に攻撃的な性格になるが、そこでの不自然さは無い。
ただし、「以前の自分なら有り得なかったような行動を取ってしまう」ということに対する、純一の自覚症状が薄い。
だから、そこでの「なぜだ、自分は変わってしまったのか」という不安や苦悩は、ほとんど感じられない。
「このままでは人を殺してしまうかも」などと吐露するシーンもあるにはあるが、口先だけという感じが否めない。
不安を抱いたり苦悩したりしているのではなく、ただイライラしているだけで、それは純一の気質じゃなくて京極寄りでしょ。

純一はピアノの調律が狂っていることに気付くが、「なぜピアノなんて習ったことも無いのに気付いたんだろう」と、不審を抱くような 素振りは見られない。だんだん自分がコントロールできなくなってきているという自覚はあるのだが、その原因を探ろうとする様子は無い。
移植手術が原因だということは容易に想像が付きそうなものだが、ドナーについて調べようとする気配も無い。
純一は橘に臼井を殺しそうになったことを明かし、彼女と一緒に嵯峨の邸宅を訪れる。
いつの間にか、彼女がパートナーみたいな感じになっているのだが、釈然としない。
橘の行動は、堂元も関知していることなのか。それとも彼女の独断による行動なのか。純一が嵯峨に会うことは、堂元としては構わない のか。
その辺りもハッキリしない。

純一が橘に「裏切らないか」と尋ねたり、「裏切らない」と言ったら押し倒して関係を持ったりする言動は意味不明。
何がどうなって、そういう言動になるのか。「純一じゃなくて京極にコントロールされているから」とか、そういう説明で納得できる ようなことじゃない。
例え京極の思考回路になっていたとしても、なぜ、そんなことになるのかはサッパリ理解できない。
純一は橘に日記に書いていたことを打ち明けるが、だったら、日記を書いている様子を何度か挿入して、そこで彼の心理を観客に示せば 良かったんじゃないの(結局、日記の内容は最後まで明かされない)。
で、純一は「自分の心を無くしたら処分してくれ」と頼むが、処分してもらうぐらいなら、なぜ書いたのか。処分してもらう理由は 何なのか。

京極について亮子は「母の手術費用を工面しようとしたが番場には冷たく拒絶された。母を救えなかったことで自分を責めていた」と語る 。
で、そこから、なぜ「番場の不動産屋で大金を奪い、それをバラ撒いてから自殺」という行動に繋がるのか、それが良く分からん。
母を救えずに自分を責めていたなら、すぐに自殺すりゃいい。
「兄は誰も殺すつもりなんか無かったと思う。番場に謝ってほしかっただけ」と言うが、だったら謝罪を要求せず、いきなり金を奪う理由 は何なのか。
で、どうであれ、「世間への復讐」という亮子の言葉に繋がるモノが何も無い。

京極は手術費用の支払いを番場に拒否されているので、脳移植された純一が、「父への憎しみ」という感情を引き継ぐのは分かる。
だけど、それ以外の部分での凶悪な衝動には違和感を覚える。
亮子の言葉を信用する限り、京極ってのは強盗事件を起こす前から暴力的で危険な人物だったわけではない。根は優しい人間のはずだ。
それなら、純一が隣人や典子を殺そうとするのは、幾ら「母をバカにした」とか「金持ちで優遇されている」という理由があろうとも、 無理がある。
強盗事件で「誰も殺すつもりなんか無かった」はずの男が、なぜ簡単に橘や若生を殺すことが出来るのか。
それに、京極に脳を支配されていくのなら、なぜ暴力的衝動を、何よりも先に番場へ向けようとしないのか。

アパートに戻った純一が、橘の電話を聞いてしまうシーンがある。
だが、橘は日記を写真に撮って、それをメールで送ったんでしょ。で、そのことを、なぜ電話で知らせるのか。メールに要件を書けば いいだろうに。
そんで純一は橘を殺すが、警察が動く気配は無い。
あと、そのニュースが流れたのって、いつだよ。行方不明と報じられるぐらいだから、殺されてから数日が経過しているはずでしょ。でも 、それを恵は、拾ったスケッチブックを眺めながら知る。
ってことは、拾ってから数日が経過して、ようやく中身を見たのか。
あと、直後に純一が堂元を詰問するが、ってことは橘を殺してから数日が経ってから訪れるのか。
普通、すぐに行かないかね。

終盤、純一の頭がキーンと痛んで、今まで上手く行かなかった絵が描けるようになる。
つまり、そのキーンで純一が戻って来たということになる。
でも裏を返せば、それまでは純一じゃなくて京極に支配されていたということだよね。
だったら、京極の脳が、「もうすぐ自首するから、それまでは絵を描いて過ごそう」と考えるのは変じゃないかね。

そもそも映像化することが無理だったんじゃないか。
少なくとも、新人監督の手に負えるような素材ではなかったのだろう。
原作がどんな感じなのかは知らないが、いっそ二重人格と同じようなアプローチで、「2人の人格が脳の中にある」というのを描写すれば 、もう少し上手く行ったかもしれない。
つまり、完全に「純一の時」と「京極の時」が分かれていて、次第に京極の時間が長くなっていくという描写にするのだ。
たぶん原作からは乖離するだろうけど、本作品を見た限り、それがベターだったような気がする。

(観賞日:2009年5月4日)

 

*ポンコツ映画愛護協会