『僕は妹に恋をする』:2007、日本

双子の兄妹である結城頼(より)と郁(いく)は、同じ学校に通う高校3年生だ。幼い頃、頼は草原でシロツメ草の指輪を郁に渡し、「郁 は僕のお嫁さんだよ」と微笑んだ。郁は「うん」とうなずいた。郁は未だに、そんな昔のことを思い出してしまう。その日、郁は左膝、頼 は右膝に傷を負い、保健室にいた。手当てを終えた郁は頼を待とうとするが、「教室、戻れよ」と冷たく告げられた。
窓際で佇んでいた郁は、頼の親友・矢野立芳から「妹ちゃん」と声を掛けられた。矢野が「頼が最近、冷たいんでしょ?」と言うので、 どうして分かるのかと郁は驚いた。だが、そのことを郁は何度も矢野に言っていたので、知っていて当然なのだった。矢野が「俺のことも、 たまには考えてよ。そろそろ答え、聞かせて」と言うので、郁は「もう少しだけ待って」と告げた。
夜、郁は二段ベッドの下に、頼は上にいる。郁が、矢野にどう答えるべきかを相談すると、頼は突き放すように「郁の好きにしろよ」と 言った。郁は時々、自分が妹じゃなかったら、と思うことがある。だが、妹じゃなかったら、自分みたいな人間は頼と何の関係も無く なってしまうだろうとも思っている。頭の良い頼とは違って、郁は勉強が大の苦手だった。
翌日、頼は矢野から、郁のことでイライラしていることを見抜かれた。矢野が「妹ちゃんのこと、まだ諦めてないから」と言うと、頼は 「勝手にしろ」と告げて立ち去った。放課後、校庭を友人と共に歩く郁を、頼は優しい眼差しで見つめた。ふと気付くと、クラスメイトの 楠友華が隣にいた。彼女は頼に、「郁を見てる時は、そういう顔するんだ。妹って得だね」と言った。
夜、頼は眠っている郁に近付くと、左手の薬指にキスをした。唇にキスをしようとした時、郁が目を覚ました。「どうしたの?」と郁に 問われ、頼は「ずっと、好きだった」と打ち明けた。彼は「俺を選ぶなら、郁からキスしてくれ。自分に嘘ついてた。小さい頃から、 ずっと大切なのは郁だけだった。もう離したくない」と言う。郁は戸惑い、「ズルいし、勝手だよ」と言いながらも、頼にキスをした。 そして2人は、郁のベッドで肌を重ね合った。
翌朝、兄妹が学校へ出掛けた後、母親の咲は掃除をするため部屋に入った。そこで咲は、キレイな頼のベッドと、乱れている郁のベッドを 見て、何があったのかを察知する。登校した郁は、矢野に「ごめんなさい」と交際を断った。「他に好きな人、いるんでしょ」と問われ、 彼女は「うん」と認めた。廊下で頼と遭遇した郁は、「矢野君に話してきた」と報告した。
頼は「行こう、2人きりになれるトコ」と、郁の手を握った。しかし郁の友人が声を掛けてきたので、パッと手を離した。郁は「放課後、 教室で待ってるね」と言い、友人と共に去った。屋上に赴いた頼は、友華が歌っている声を耳にした。教室に戻った頼は、矢野から「3人 で八景島・シーパラダイスへラッコを見に行かないか」と誘われた。最初は無視した頼だが、ガイドブックでラッコの写真を見ると、 「やっぱり行こう」と告げた。
頼はクラス委員から「合唱祭委員に誰か推薦したい人いますか」と問われ、目が合った友華の名前を挙げた。休み時間になり、頼は友華 から「なんでアタシに?」と訊かれた。頼は「歌、上手かったから」と告げ、屋上の歌声を聞いていたことを明かした。放課後の理科室、 頼と郁は2人きりで寄り添い、キスをした。その様子を、ドア越しに友華が覗き見ていた。
その日の夕食、咲は何か言いたげだったが、頼に「何?」と訊かれると、「別に」と言った。それから彼女は「2人には恋人がいないの?」と と尋ねた。「ウチに連れてきてもいいのよ」と言われ、郁は困った顔をした。その様子を見た頼は、「俺はいるよ。郁はまだいないよ」と 母に告げた。部屋に戻った郁は、「彼女って誰?」と気にした。頼は笑って「いるわけないだろ。俺には郁しかいないよ」と告げた。2人 は部屋を抜け出し、自転車で河川敷へ行く。「もう離さないで」と言う郁を、頼はギュッと抱き締めた。
翌日、友華は頼を屋上に呼び出し、「見たよ、理科室で」と昨日のことを告げた。「だから?」とクールに言う頼に、彼女は「アタシと 付き合って」と迫った。ずっと前から好きだったという彼女は、「兄妹でなんて変だよ。郁が苦しむことになると思うよ」と告げる。頼が 「お前に何が分かるんだよ」と反発すると、「郁だけじゃない、頼だって苦しむことになる」と言う。「勝手に決め付けるなよ」と、頼は 苛立って屋上を去った。
郁は、廊下で友華が楽譜を落とす現場に居合わせた。郁は楽譜を拾って手渡すが、友華は無言で立ち去った。頼は矢野に、理科室でのキス を友華に見られたことを打ち明けた。矢野に「学校で妹とキスするお前が悪い」と言われ、頼は「やっぱりダメなのかな」と漏らす。頼は 矢野に「まだ郁のこと好きなのか。俺から取ろうと思わないの?」と問い掛ける。矢野は「人に決めてもらってどうするんだよ」と静かに 諭し、「お前が揺れたらオシマイだぜ。自分の気持ちに嘘つくなよ」と告げた。
郁から「補習終わったよ 教室で待つ」というメールが届くと、頼は「今日は用があるから先に帰ってて」と返信した。思い直して教室へ 走った頼だが、もう郁の姿は無かった。頼は座り込み、「何やってんだ」と落ち込んだ。そこへ友華が姿を現し、「やっぱり、アタシじゃ ダメ?」と声を掛けた。彼女は「郁の代わりでもいいから」と言うと、頼にキスをした。
日曜日、頼は寝込んでいるように装い、八景島行きをパスした。郁は矢野と出掛けるが、頼のことが気になった。頼は友華に呼び出され、 喫茶店へ赴いた。友華から「気持ちが知りたくて」と言われ、頼は冷淡な口調で「付き合う?好きじゃないけど、それでも良ければ」と 告げた。「俺って最低だろ」と言って去ろうとすると、友華は「いいよ、好きじゃなくても」と言った。
友華は頼の手を握り、デートに連れ出した。「どこへ行く?」と訊かれ、頼は無愛想に友華の手を引っ張ってラブホテルへ向かう。頼は 「俺としたいんだろ?」と言い、承諾した友華を部屋に連れ込んだ。しかし、いざベッドで服を脱がそうとしても、郁のことが頭から 離れない。「ホントはやめたいんじゃないの?アタシ、郁じゃないよ」と言われ、頼はベッドに寝転がった。
翌朝、郁が目を覚ますと、もう頼は学校へ出掛けていた。机の上に置いた土産は、そのままになっていた。登校した郁が頼を捜すため屋上 へ行こうとすると、友華が声を掛けてきた。「アタシも用があるの。一緒に行こ」と言うので、郁は一緒に屋上へいく。そこには頼がいた。 友華が「アタシ達が付き合ってること、郁に言った?」と言うと、頼は激しく動揺して「楠!」と怒鳴った。
郁に「ホントなの?」と問われ、頼は「うん、付き合ってる」と認めた。郁は「ひどいよ」と漏らし、屋上から走り去った。頼は友華に 「今行ったら、何も変わらないよ」と言われ、追い掛けることが出来なかった。矢野は廊下で郁と遭遇し、何かあったのかと呼び止めた。 だが、郁は「いちいち構わないでよ」と手を振りほどき、学校の外へと走っていった。
矢野が屋上へいくと、頼が一人で佇んでいた。矢野は「他の女で忘れようなんて無駄な考えはよせ。妹だろうが誰だろうが、好きな奴を 好きって言って悪いわけないだろ」と、頼に告げる。頼が「好きって言い続ければ、相手が傷付くと分かっててもか」と言うと、矢野は 「自分の気持ちを誤魔化して、相手を傷付けるよりはいいんじゃないのか」と言葉を返した。頼は学校を飛び出し、必死になって郁を 捜した。夜になって、彼は公園で寝転ぶ郁の姿を発見した…。

監督は安藤尋、原作は青木琴美、脚本は祢寝彩木&安藤尋、製作は亀井修&奥田誠治&藤島ジュリーK.、企画は泉英次、プロデューサー は尾西要一郎、アソシエイトプロデューサーは畑中雅美&神蔵克&原藤一輝、エグゼクティブプロデューサーは鈴木良宜、撮影は鈴木一博、 編集は冨田伸子、録音は横溝正俊、照明は上妻敏厚、美術は松本知恵、音楽は大友良英、 エンディングテーマはCrystal Kay『きっと永遠に』。
出演は松本潤、榮倉奈々、平岡祐太、小松彩夏、浅野ゆう子、岡本奈月、工藤あさぎ、渡辺真起子、諏訪太郎、真柳美苗、工藤あかり、 石井柾圭、大森絢音、鈴木颯人、小西結子、秋山綾香、萩原彩ら。


青木琴美による同名の少女マンガを基にした作品。
原作の頼と郁は異父兄妹だということが途中で判明するが、その設定は本作品では使われていない。
原作ではエロティックな描写も人気を呼ぶポイントだったようだが、本作品にエロティックな要素は全く無い。
頼を松本潤、郁を榮倉奈々、矢野を平岡祐太、友華を小松彩夏、咲を浅野ゆう子が演じている。

右京は、和製ホームズとでも言うべき「超推理」を披露する。
アルファベットの落書きを見ただけで、それがチェスの棋譜だと気付く。
そこには、彼の趣味がチェスだという偶然もラッキーに作用している。
さらに右京は棋譜を見ただけで、それがマラソンのコースになっていると気付く。
管理者用のパスワードも、何の苦労も無く一発で的中させる。

配役は完全に失敗。
マツジュンとエイクラは双子なのに(原作と違って血の繋がった双子のはずなのに)、全く似ていないぞ。
あとエイクラの身長が高すぎる。他の女子と並んだ時に、その高さがヒロインとしては大きなマイナス。
例えば強気なヒロインとか、戦うヒロインとか、そういうキャラ設定なら問題は無いんだけど、話の内容からすると、頭一つ抜け出して いるってのはイメージ的にそぐわないよ。
どうしても彼女を起用したいということなら、周囲も彼女と同じか、それより身長の高い女優陣を揃えないと。

矢野は「俺のことも、たまには考えてよ。そろそろ答え、聞かせて」と、そこまで明確な形で郁に告白しているのだが、終盤になって 「実は頼に片思い」という事実が明らかにされる。
つまりゲイってことなのね。
その設定はムリヤリだなあ。
そもそも、そこをゲイにしている意味が分からない。
少なくとも、それによって物語に深みが生じるといったプラスの効果は何も無い。

セリフとセリフの間隔を、やたらに長く取ってい。そして、長回しも多用している。
だが、その演出はプラスに作用していない。ただ「マッタリしちゃうなあ、ダルいなあ」と感じるだけ。
何のセリフもなく、ただ屋上で佇んでいる頼を写すだけのシーンなんかもあって、そりゃ何のつもりなのかと。捨てゴマにしても、 長すぎるよ。
そこで頼の心情が表現されるなら、セリフ無しの長いシーンもいいさ。でも、何も無いんだぜ。
間を長く取って、セリフの無い中でキャラの心情が伝わってくるようになっていれば、それもいいだろう。
でも、ただ単に間が長いだけなのよ。

郁は「妹じゃなかったら、自分みたいな人間は頼と何の関係も無くなってしまうだろう」というモノローグを語る。
原作の頼は成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗で女子から絶大な人気を誇っている設定で、郁は劣等感を抱いているので、それなら、その 感想は理解できる。
でも映画版だと、その時点で「頼が全てを持っているスーパーエリートの人気者」ってのは、表現されていない。
保健医や郁のセリフで「頭がいい」ってことが触れられているだけ。
最初に、頼がスーパーな生徒で、郁がダメな妹という対外的評価になっていることを、もっと表現しておくべきでしょ。
っていうか、頼は常に仏頂面だし、どうやら人気は無さそうなんだよな。

頼と郁が通っている学校って、ちっとも活気が無いのね。すげえ静か。
郁と友華が頼を捜して階段を上がっていく時にも、ほとんど生徒の姿が無い。
学校はそれなりに大きそうだけど、すげえ生徒数が少ないのかな。
あと、郁と友華って「2年の時に一緒だった」という程度の関係に過ぎないのに、どちらも下の名前で呼び合うのね。
ちょっと違和感。

さて、これは一言で言えば、気持ち悪い映画だ。
精神的なグロテスクを感じさせる。
近親相姦というインモラルな問題を、これっぽっちもインモラルだと感じていない登場人物が不快だし、インモラルへの苦悩や葛藤を全く 描かず、ごく普通の恋人同士の関係でも成立するような悩みのレベルで描写しようとした安藤尋監督の感覚は理解不能。
ひょっとすると監督の中では、「今時、近親相姦なんて大したことじゃないでしょ」という軽い意識なのか。

兄と妹が愛し合う話を、それだけで「気持ち悪い」とは言わない。
現実だったらともかく、フィクションの世界ならね。
だけど、そこには兄と妹が行動で表現するまでに、ものすごい苦悩や葛藤があるべきでしょ。
この映画では、高い壁を乗り越えるまでの心の揺れ動きを全く描写せず、まるで階段1つ分ぐらいの高さしかないかのように、軽くヒョイ と飛び越えてしまう。

幼い頃の回想が終わって登場した頼は、最初から郁に冷たい。
表面的に冷たくしてもいい。
でも、その裏で、実は郁のことが好きなので苦しんでいる、悩んでいるってのを、ちゃんと提示しておくべきだ。
もしかして、告白の時のサプライズを狙って、それまでは彼の心情を見せなかったのかもしれないが、どうせタイトルでネタバレしてるし 、隠しても意味が無いでしょ。

頼は郁の左手の薬指にキスをして、「ずっと、好きだった」と告白する。
でも、サラッとそう言われても、「そうですか、勝手にしてくれ」と突き放したくなる。
この時点で、頼にも郁にも全く魅力を感じず、全く感情移入できないのよ。
「自分に嘘ついてた。ずっと好きだった。もう離したくない」と頼は言うけど、「今まで我慢していた感情が、耐え切れずに溢れ出た」と いう感触が、そこに感じられない。
そこまでの「心情描写の助走」が皆無だからね。

あと、そこって頼と郁の互いの表情は、とても重要な要素なんじゃないの。なのに薄暗くて良く見えないぞ。
そんで、2人はキスして、そして初めて結ばれる。
そう、キスだけでなく、そのまま肉体関係まで持ってしまうのだ。
どれだけ倫理観の欠如した連中なんだよ。抑制するっていう感覚が無いのか。
もうね、そんなに簡単に体まで重ねたら、ただ溢れ出る性欲に身を委ねただけの、快楽主義のアンポンタンな若者にしか見えないわ。

咲は「本採用になれば、もう少し楽が出来るんだけど」と、もう高校生にもなる兄妹に同じ部屋を使わせている理由を説明する。 だが、言い訳としては苦しい。
キッチンやダイニングを見る限り、兄妹を同じ部屋の二段ベッドに寝かせなきゃいけないぐらい狭い家だとは思えないぞ。
2人の部屋はそれなりの広さがあんだから、セパレートして使うことも出来るし。
それをさせていない母親の感覚って、どうなのよ。
そんな母親だから、兄妹の感覚もおかしくなっちゃったのか。

頼は「行こう、2人きりになれるトコ」と、学校でも全くためらいもなく、堂々と郁にそんなことを言えてしまう。
周囲を気にする様子も全く無い。真っ直ぐに郁を見つめている。
一応、女子生徒に声を掛けられたら手は離すが、その前に学校の廊下で手を繋いでいる時点で感覚がおかしいからね。
人の目がある場所では、なるべく2人の関係を隠そうとすべきだろうに。

肉体関係を持った後も、過ちを犯してしまったという罪悪感、後悔の念が、頼と郁には全く無い。
見事なぐらい、ごく普通のカップルだ。
「周囲に知られちゃいけない」という感覚が少しはあるらしく、一応は隠しているが、兄妹じゃなくても「他の奴に知られたら嫌だから 隠す」というカップルぐらい、いるからね。
この2人は、その程度の感覚に見える。
っていうか実際、そうだろう。

なぜか頼は、妹とキスしたことを矢野に明かす。
バカじゃねえのか。
友達だからって、そんなに簡単に喋るかね。それがどれだけヤバいことなのかっていう意識が欠如しているんだな。
矢野に「学校で妹とキスするお前が悪い」と言われ、頼は今さら「やっぱりダメなのかな」と呟く。
でもね、その「ダメなのかな」のトーンは、「友達の彼女を好きになっちゃいけないのかな」とか、「先生を好きになっちゃいけないの かな」とか、そういうのと同程度に聞こえるんだよ。

で、頼から妹との禁断の関係を告げられた矢野は、それほど驚く様子も無く、「お前が揺れたらオシマイだぜ」と、なぜか最初から応援 する姿勢を示す。
すげえ寛容で、あっさりと認めてしまう。
友華にしても、それをネタに脅しは掛けるけど、頼を不潔なものでも見るかのように敬遠したり、激しく非難したり、そういうことは 無いのよね。
やっぱり、こっちも「近親相姦」に対しての感覚は鈍い。
近親相姦ということを抜きにして、郁を「恋のライバル」としか見ていないのよ。

まだ頼の方は、モラルの壁がすげえ低いけど、それでも悩むことは悩んでいる。
郁に至っては、まるで悩んでいない。ヘタすると、母親にも2人の関係を言いそうなぐらいだ。
近親相姦への罪悪感がゼロなのだ。
彼女の悩みは、「頼が他の女と付き合ってショック」とか、そういうものに限られている。
そういうのは、ごく普通のカップルとしての悩みだ。

矢野は「他の女で忘れようなんて無駄な考えはよせ。妹だろうが誰だろうが、好きな奴を好きって言って悪いわけないだろ」と言うが、 いや、悪いんだってば。
この映画には、モラルの壁がまるで無いのね。
最終的に兄妹が結ばれるのを、絶対にダメとまでは言わない。でも、せめて高い壁を用意して、それを乗り越えるための行動は取らせて くれ。
近親相姦ってのは、そう簡単に認めちゃっていいモノじゃないんだよ。
っていうか、簡単に肉体関係を持った後で悩まれてもなあって感じだけどさ。

(観賞日:2009年12月27日)

 

*ポンコツ映画愛護協会