『東京PRウーマン』:2015、日本

三崎玲奈は日都銀行の窓口業務を辞め、総合PR会社「ベクトル」の中途採用面接を受ける。社長の須藤信一郎や面接官の草壁亮平に、彼女は「自分で言うのもアレですが仕事は出来る方で、女子や同僚からの評価も高かったと思います」と告げる。しかし実際はミスを連発する銀行員で、上司や同僚からは辟易されていた。彼女には学生時代から交際している西嶋啓太という恋人がいたが、最近は理屈っぽい物言いやラーメンへの執着にウンザリすることが多かった。
草壁からベクトルを希望した理由を問われた玲奈は、以前からPRの仕事に興味があったという教科書通りのコメントを口にする。草壁は呆れたような表情で、「君は入社したら何が出来る?」と質問した。入社しようとしたのは、高校時代からの友人でベクトルに勤務する栗田美晴に誘われた合コンがきっかけだった。独身で高収入の男ばかりが来ると言われ、玲奈は喜んで参加する。悪酔いした彼女は遅れて来た武藤慎吾に一目惚れするが、嘔吐してしまう。
7年前にアパレル会社を立ち上げたという武藤は、金融関係には良い印象が無いと言う。そこで玲奈は嘘をつき、美晴と同じPR会社で働いていると告げた。そんな理由を言えるはずもなく、彼女は咄嗟に「変わりたいんです」と告げた。面接を終えた彼女は、落ちたと確信して部屋を出る。しかしヒールの踵が折れて転倒するのを見た須藤は、彼女の採用を決めた。須藤から玲奈の面倒を見るよう指示された草壁は、「彼女がこの仕事に向いているようには思えませんね」と冷たく告げた。
採用した理由を問われた須藤は、あの瞬間に転倒する確率が2億2828分の1だと言い、「最悪な出来事に君は襲われた。あらゆるツキから見放されてね。ツキから見放された人間は上がるしかない。だから会社に大きなツキを呼んでくれると感じた」と説明した。しかし社員の鴨下純子や三田村佐紀は、新人が草壁の近くで働くことに不満を抱く。草壁は佐紀を呼び、玲奈に「人はまず相手の顔を見る。自分を印象付けろ」と言ってメイクさせる。さらに新しい服を購入させ、高額に驚く玲奈に「自分への投資だと考えるんだ」と告げた。
草壁は玲奈を回転寿司チェーンの「スシロー」へ案内し、「ここはクライアントの1つだ。ここに1つの成功例がある。アイドル対応」と言ってメディアに広くニュースを発信する重要性を説いた。草壁は「新人はプロモーターの仕事から始める」と言い、玲奈をミニスカートに着替えさせてTBSへ出向いた。草壁は玲奈に「とっておきの技を教えてやる」と言い、香水を振る。彼が挨拶回りに出向いて玲奈を紹介すると、男性社員たちはメロメロになった。
帰社した草壁はドックポップコーンとのミーティングに出席し、玲奈はコーヒーを運ぶよう命じられた。そこへラーメン食べ歩きで激戦区の渋谷を完全制覇した啓太からLINEが届き、玲奈は草壁に「音ぐらい消しておけよ」と注意される。玲奈は「激戦区」という言葉から、逆転の発想で表参道に出店して激戦区にすることを提案した。クライアントは「面白いと思います」と言い、玲奈のアイデアが第1号店プロジェクトに採用された。
草壁は「大事なのはメディアに好まれそうなネタを振ることだ」と言い、マスコミにポップコーン戦争を盛り上げさせる。さらに初日は無料でポップコーンを配って行列を作り、プロジェクトは大成功に終わった。その夜、玲奈は武藤から夕食に誘われ、喜んでレストランへ出向いた。高級レストランで食事を取り、玲奈は仕事も私生活も好調で浮かれた気分になる。しかし彼女は草壁から、「調子に乗るな。まだお前を認めたわけじゃないぞ」と言われる。
オーディション情報サイトの「スターバンク」から仕事が入り、草壁は「女の子が絶対に出たいと思う仕事をアップしないとな」と口にする。コーヒーのミルクを取りに行った玲奈は、啓太からのLINEを受け取る。啓太は玲奈が取材を受けた雑誌に興奮しており、「アワード、行けんじゃね?」とメッセージを送って来た。そこで玲奈はガールズアワードとのコラボを提案し、草壁も賛同した。このプロジェクトも大成功し、スターバンクは翌日の急上昇ランキングで1位になった。マスコミの取材も受けて有頂天の玲奈は、草壁から「フローフシ」の桑島社長を紹介される。新しいモテマスカラのプロジェクトを指示された玲奈は、自信満々で引き受けた。
武藤とデートした玲奈は、啓太からのLINEを無視する。彼女は武藤から、ハワイで人気だというブランドのサンダルをプレゼントされた。玲奈が帰宅すると、啓太が合鍵を使って入っていた。相変わらずラーメンのことばかり話す啓太に、玲奈は別れを告げた。モテマスカラを使用した体験談を新商品発表会で語ってくれるゲストとして、玲奈はLiLiCoを提案した。桑島とLiLiCoに交流があったことから、破格のギャラで起用できることになった。イベント当日、玲奈はLiLiCoの出迎えに行き、嫌味っぽい言葉を浴びせられる。LiLiCoは玲奈を一瞥し、「私は周りのためには動かない。周りが私のために動く」と高飛車な態度で告げた。
LiLiCoは控室の貼り紙の「LiLiKo様」という間違った表記に憤慨し、帰ってしまった。草壁は玲奈を連れて謝罪に行き、LiLiCoに土下座して「30分でも結構です」と懇願する。LiLiCoは会場へ戻り、笑顔でイベントに参加した。草壁は礼を言う玲奈に、「辞めろ。お前にはやり遂げようという覚悟が無い。これ以上続けても無駄だ」と言い、冷たく突き放した。翌日、玲奈は体調の悪さを理由に仕事を休み、慰めてもらいたくて武藤を訪ねる。すると会社には在庫の山が積み上げられており、武藤は「前からずっと赤字続きでね。何とか体裁取り繕ってきたけど、それも終わりだ」と打ち明ける…。

監督は鈴木浩介、脚本は林誠人&加藤淳也、プロデューサーは丹羽多聞アンドリウ、アソシエイトプロデューサーは三木和史、撮影は唐沢悟、照明は木村匡博、録音は重松健太郎、美術は松田光畝、編集は鈴木理、音楽は遠藤浩二。
出演は山本美月、山本裕典、桐山漣、井上正大、袴田吉彦、LiLiCo、真野恵里菜、金剛地武志、佐藤ありさ、坂田梨香子、久松郁実、内田眞人、平田貴之、村上隆文、北代高士、桑原洋一、佐々木優介、坂本直季、中澤隆範、谷本佳希、堂本佳希、増田雄二、もりのめぐみ、加藤衛、由梨乃、長谷部有咲、葉山ゆか、自見弘毅、若林春花、戸井智恵美、星野優菜、相多愛、大田翔子ら。


『援助交際撲滅運動 地獄変』『想い出の渚』の鈴木浩介が監督を務めた作品。
脚本は『ストロベリーナイト』『無花果の森』の林誠人と『篤姫ナンバー1』『クロユリ団地』の加藤淳也による共同。
プロデューサーの丹羽多聞アンドリウや音楽の遠藤浩二も含め、「ケータイ刑事(デカ)」シリーズのスタッフが再結集した作品と言った方がいいかな。
玲奈役の山本美月は、これが映画初主演。草壁を山本裕典、武藤を桐山漣、西嶋を井上正大、須藤を袴田吉彦、美晴を佐藤ありさ、純子を坂田梨香子、佐紀を久松郁実が演じている。
LiLiCoが本人役、真野恵里菜が寿司屋に現れるアイドル役、金剛地武志がTBS社員役で出演している。

玲奈が勤務するベクトルは、実際に存在する総合PR会社だ(営業先の会社も実在する)。この映画は、BS-TBSとベクトルが共同事業として発足させた「ストーリープレイスメントフィルム」プロジェクトの第1弾なのだ。
ストーリープレイスメントフィルムってのは、映画の中でタイアップ企業の商品や広告を入れるプロダクトプレイスメントの発展形で、企業や商品を物語の軸に据えた映画のことらしい。BS-TBSが企業とタイアップした映画を製作し、完成した作品をベクトルが宣伝して広めるってのが、このプロジェクトだ。
当初は第2弾としてインベスターズクラウドとタイアップした『アパリーマン』の企画が発表されていたが、どうやら無くなった模様だ。

「PR会社の仕事とは」という紹介ビデオとしての目的が何よりも最優先なので(ビデオじゃなくて劇場映画だけど)、説明のために多くの時間と台詞が用意されている。
玲奈が入社すると、「こういう仕事をやっている会社で、こういう役職があって」という説明が入る。
ドッグポッブコーンのプロジェクトが始まると、「こういう順番で仕事を進めて、こういう方法で宣伝して」という説明が入る。
それに付随する映像は用意されているが、ドラマとしての面白味は無い。

そもそも「PR会社とは何ぞや」ってのが広く知られているわけではないので、「業界の内幕を教えます」という方向性での面白さも無い。
なのでPR会社に興味がある人からすると楽しめる部分もあるかもしれないが、そうじゃない人からすると退屈な説明が続くだけになる。
っていうか、ホントはPR会社に興味が無い人にこそ面白いと思ってもらうことが重要なはずだよね。
だけど、ただ事務的に必要事項を処理しているだけなので、そういうパワーは全く無い。

ともかく本作品は、ベクトルのPR映画ってことだ。
主に政治的な宣伝を目的とする映画を「プロパガンダ映画」と呼んだりするけど、この作品も、ある意味ではプロパガンダ映画だよね。特定の思想に導こうとするわけではないけど、「ベクトルに就職したい」という思いにさせることを目的とする映画なんだから。
ただし、その目的に見合った内容に仕上がっているのかというと、答えはノーだと断言できる。
むしろ、「これってホントにベクトルにとって有益な映画なのか」と疑問を抱いてしまう出来栄えだ。

冒頭、緊張した様子の玲奈が画面に写し出され、「落ち着け私。私は絶対、この面接に受からなければならないんだ」というモノローグが入る。どんな理由で絶対に合格しなきゃならないのかというと、その後で描かれるように「合コンで一目惚れした男に嘘をついたから」ってのが理由だ。
でも、彼女は武藤に惚れただけであって、付き合い始めたわけでもなければ、また会う約束を交わしたわけでもない。
なので、そんな1回会っただけの男について嘘のために銀行を辞めてPR会社の面接を受ける理由としては、かなり無理がある。
もはや彼女の言う「薄っぺらい理由」という問題ではない。

須藤が面接で「彼氏いる?充実した恋愛してるかってこと」と質問すると、「セクハラ?」という玲奈の心の声が入るが、その通りだわな。なので、ベクトルは面接でセクハラ発言するのが許容されているような会社ってことになる。何しろ、社長自らがセクハラ発言するんだからね)。
それを須藤は「充実した恋愛は脳を活性化させるって本を読んでね」と、何食わぬ顔で正当化している。
実のところ、その発言は「社長がセクハラ発言をするような奴」ってことを表現したいわけではなく、「玲奈は学生時代からの恋人とはラブラブだと言うけど、実際は不和になっている」ってのを見せるための手順だ。
でも、そんな何の笑いにも繋がらないようなネタを入れるためにベクトルという会社のイメージを下げまくるんだから、凄い映画だよね。

玲奈は相手の態度や行動にウンザリしているとは言え、学生時代から付き合っている恋人がいるのに合コンに参加する。しかも「恋人がいるし」という迷いは全く見せず、「独身で高収入の男ばかりが来る」と言われると喜んでホイホイと参加する。そして武藤に出会うと一目惚れし、彼しか見えなくなっている。
なので、ただの尻軽女にしか見えない。
なぜ「ずっと恋人がいない」とか「恋人と別れた直後」という設定にしておかなかったんだろうか。「ヒロインに恋人がいる」という設定は、デメリットしか生んでいない。せいぜい、笑いにならないネタを盛り込むためだけの要素に過ぎない。
ってことは、ようするにプラスは何も無いってことでしょ。

ちなみに、悪酔いして武藤のスーツにゲロを吐くという手順も、まるで無意味になっている。
それが笑いとして機能しているわけではなく、嘔吐によって2人の関係が変化するわけでもない。
単に「玲奈が遅れて来た武藤に惚れて、そのまま合コンが続いて」という流れでも全く問題は無い。
たぶん2人きりになる状況を作るためってことでゲロを吐かせたんだろうけど、わざわざ「ゲロを吐く」というヒロインらしからぬ行動を取らせるなら、もっと上手く機能させなきゃダメでしょ。

草壁は面接の時から、ずっと「彼女がこの仕事に向いているようには思えませんね」「お前がどこまで上がれるか楽しみだ。上がれればの話だけどな」などと玲奈に冷たく当たる。高慢な態度を崩さず、見下したような視線を向ける。
少女漫画に良くあるような「偉そうな男」のキャラ造形であり、「そんな嫌な奴が、たまに優しくしてくれる」というトコへ持って行きたいんだろうと思っていた。
だが、そういう描写は普通であれば「最初は不快感を抱いていたヒロインが好きになっていく」という恋愛劇に使うようなネタなのに、ここに恋心は発生しないのよね。
だから草壁は、ただの嫌な上司になっている。

もはや草壁は、「辞めろ。お前にはやり遂げようという覚悟が無い。これ以上続けても無駄だ」という言葉がパワハラになることなんて、お構い無しだ。
それによって「ベクトルは平気でパワハラをするような会社」ってことになるわけだが、そういうのも構わないのね。
まあ考え方によっては、「こんな酷い描写だらけ&低品質の作品でも平気でOKしてくれる」ってことで、ベクトルという会社の器の大きさをアピールすることに繋がるのかもね。
ただし、「そもそも、この映画を見た観客の数がチョー少ない」ってことを考えると、やっぱり宣伝効果は低いと思うけどさ。

草壁は玲奈を任せられると、佐紀にメイクさせて服を購入させる。
「モッサリしたヒロインがメイクや服で変身する」ってのはベタベタなネタだが、それ自体か悪いとは言わない。
ただ、見せ方が下手なので、ものすごく安っぽいシーンになっている。
おまけに、そこは本来なら「みちがえるような変身」に見えなきゃダメなはずなのに、やっぱり見せ方が下手なモンだから、まるでインパクトの無いシーンとしてサラッと流れてしまう。

見た目が大事だからってことで、メイクや服を変えるのは理解できる。しかし草壁がスシローで玲奈のロングスカートにお茶をこぼして「着替えろ。もう一着買っただろ。エロい奴」とミニスカートに着替えさせるトコで、一気に「ダメな会社」の色が出る。
草壁は「とっておきの技を教えてやる」と言い、香水とミニスカでTBSの男性社員たちはメロメロになる。
「安いぞ、男たち」という玲奈のモノローグが入るが、その通りだわな。
なので、この映画はベクトルだけじゃなくてTBSのイメージも下げている。
まあTBSの場合、そもそもイメージは良くないだろうから、その程度は大したことじゃないかもしれないが。

ドッグポップコーンのプロジェクトで、玲奈はポップコーン戦争を仕掛けるアイデアを西嶋のLINEメッセージから思い付く。
安易な思い付きが採用されてプロジェクトが成功に終わっても、それは別にいい。ただ、アイデアが採用されても、あくまでも玲奈は下っ端のはずだ。それなのに、なぜか彼女は「ドッグポップコーンを成功に導いた女神」として雑誌の取材を受け、デカデカと見開き2ページで記事と写真が掲載されている。
どういうことだよ。いつの間に彼女がプロジェクトリーダーみたいな扱いになっているんだよ。
スターバンクのプロジェクトの後には、大勢の記者に囲まれて取材を受けている。「あっという間に世界が変わる」というのを見せたいのは分かるけど、バカバカしさが酷すぎる。幾ら喜劇であっても、陳腐だとしか思えない。

LiLiCoをモテマスカラの発表会で起用することに、草壁や美晴は「彼女がこの手の仕事を受けてくれるかどうか」「仮に受けてくれたとしても、ギャラの問題がありますからね」と言う。
いやいや、たぶん普通に受けてくれると思うし、そんなにギャラも高くないと思うぞ。
なんでLiLiCoを「すんげえギャラの高い大物スター」みたいな扱いにしているのかと。
劇中のLiLiCoは「高飛車で扱いの難しいタレント」を演じているし、性格については嘘をついても喜劇として成立するよ。だけど大物スター扱いについては、「いや、無理があるだろ」とツッコミを入れたくなるだけだわ。

草壁から「辞めろ」と言われて会社を休んだ玲奈は、武藤の会社が破綻寸前なのを知り、西嶋が新しい恋人とデートする様子を目撃する。「気が付いたら、色んな物が無くなってる。仕事も、武藤さんも、西嶋君も」とモノローグを語る。
でも会社は自分が休んだだけで、クビになったわけではない。
武藤に関しては、立ち去るよう求められただけであって、交際が破綻したわけではない。相手が金持ちかどうかを気にしなければ、玲奈の気持ち一つで交際は続行できる。
西嶋に関しては、自分の身勝手で捨てただけだ。

その後、玲奈は「私には何かを変える力なんて無い。何の力も無い。でも物事を変える力があることは知っている」とモノローグを語り、草壁に武藤が輸入したビーサンのPRを提案する。
「惚れてんのか、そいつに」と問われた彼は「好きとか嫌いとかじゃありません。前からずっと変わりたかったんです」と言うが、何の説得力も無い。
どう考えても、「惚れた相手だから助けたい」という動機しか見えない。
「私にPRの仕事をさせて下さい。チャンスを下さい」と頼むけど、だったら対象は武藤の会社じゃなくてもいいわけだし。

でも草壁は、玲奈の頼みを受け入れる。それは倒産寸前の会社の仕事をOKにしちゃうってことだから、無理があり過ぎるだろ。
玲奈は草壁に土下座で頼んでいるが、どうやらベクトルってのは土下座すれば簡単に要求が通るような会社らしい。しかも、会社の全員が力を合わせて仕事をやってくれるって、なんちゅう会社だ。
須藤は「誰かを助けたい、誰かのためになりたい。それだけでも充分な理由じゃないか。思う存分やればいい」と優しく言っているけど、それで今までのマイナスが全て帳消しになると思うなよ。
むしろ、それも含めてマイナスだからな。

ビーサンの発表会に向けて準備を進めていた玲奈は、西嶋から携帯に届いた写真に写っていたジュエリーショップの看板でアイデアを思い付く。つまり劇中で玲奈が思い付くアイデアの大半は、西嶋のおかげなのだ。
西嶋本人にヒントを与えているつもりは無いけど、結果的には玲奈のアイデアの源になっているんだから、こいつはアゲチンってことじゃないのか。
「玲奈が意外なトコからヒントを得て」という形なら別にいいけど、「全て西嶋が絡んでいる」という形にしてあることによって、「西嶋と別れたのは失敗じゃないのか」と思わせてしまうんだから、設定を間違えたとしか思えん。
ただ、ジュエリーショップから思い付いたアイデアについては「ビーサンに高級な誕生石をチャームとして付けて、1足10万円」というモノであり、「それでホントに売れるのか」という疑問を拭えないぞ。

(観賞日:2017年12月16日)

 

*ポンコツ映画愛護協会