『旅猫リポート』:2018、日本

東京。三毛猫のナナと宮脇悟の出会いは、5年前のことだ。当時のナナは野良猫だったが、悟は見つける度に呼び掛けて餌を与えていた。ある春の夜、ナナは猫の集会に出掛ける途中で車にひかれてしまう。運転手はナナを助けず、車で走り去った。ナナは悟のことを思い出し、「助けろ、どうにかしろ」と叫んだ。すると悟が現場に駆け付け、動物病院に運び込んだ。ナナは一命を取り留め、感激して泣いた悟の飼い猫になった。
現在。悟はナナを車に乗せ、「ごめんな。飼えなくなっちゃって」と謝った。もう何度も聞かされているナナは、その言葉にウンザリしていた。悟は澤田写真館を訪れ、小学生時代の友人である澤田幸介と再会した。行く前に幸介は悟からナナを引き取って欲しいと頼まれており、「俺で良ければ喜んで引き取るよ」と詳しい事情を聞かずに快諾した。悟が「奥さんは?」と尋ねると、彼は「実家。色々あって」と口にした。彼はナナのことをメールしたら初めて反応があったと言い、「奥さん、猫好きなんだ。だから猫に釣られて帰って来るかもしれないし」と語る。
幸介は悟に、「写真見て驚いた。ハチにそっくりなんだな」と告げる。ハチを覚えているかと幸介が尋ねると、悟は「忘れようったって、忘れられないよ」と微笑んだ。小学生の頃、悟と幸介は公園に捨てられている三毛猫を見つけた。幸介は飼いたいと思ったが、父が許してくれなかった。彼は悟に誘われて家出までしたが、大人たちに追い掛けられた。学校の屋上に逃げた悟は、両親の健悟&和子や幸介の両親の慶介&洋恵たちに「来たら飛び下りると幸介が言っている」と嘘をついた。悟が「僕の代わりに飼ってくれればいいじゃないか」と口にしたので悟は両親に提案し、捨て猫にハチと名付けて飼うことになった。
京都へ修学旅行に行く前日、悟が支度をしないので和子が文句を言いながら荷物を用意した。悟が生意気な態度を取るので、和子は腹を立てた。健悟は悟に、仲直りする方法としてお土産を買って来るよう勧める。彼は悟に、「よーじや」という店のあぶらとり紙を買うよう指示した。夜中に悟が謝罪すると、和子は「お母さんもカリカリしすぎた」と言う。悟がお土産を買って来ると約束すると、和子は健悟の入れ知恵と知りつつも喜んだ。
京都に着いた悟は、まず健悟の土産として三毛猫の形をした交通安全のキーホルダーを購入した。あぶらとり紙が売っている店の名前を忘れた彼は、そのことを幸介に話す。幸介が店の場所を知って買いに出掛けている間に、悟は担任教師に「後で話すから、今は急ごう」と連れて行かれた。修学旅行を終えて帰宅した幸介は、悟の両親が交通事故で死んだことを知った。両親に連れられて葬儀に参列した幸介は、あぶらとり紙を悟に渡した。それまで無表情で座っていた悟は、それを見て嗚咽した。歩み寄った叔母の香島法子は、彼が修学旅行から戻って初めて泣いたことを幸介に教えた。
親族は迷惑がって誰も悟を引き取ろうとせず、施設に入れようとする。まだ結婚もしていなかった法子だが、悟を引き取ることを決めた。しかし転勤が多く官舎住まいの法子は、ペットが飼えないことを悟に話した。悟は「ペットじゃないよ。ハチは家族だよ」と反発するが、法子にはどうにも出来ない問題だった。幸介はハチを引き取りたいと考えるが、慶介は「ダメだ。猫なんて、10年も20年も生きるんだぞ。一生、責任持てんのか」と鋭く告げる。幸介は「持つよ」と言うが、慶介は「そういうことは自分で稼ぐようになってから言うことだ。生意気言うな」と怒鳴り付けた。
現在。仕事を辞めて父の写真館を継いでいる幸介は、そのことを悟に指摘されると「写真の話する時だけは仲良く話せたんだ」と言う。彼は悟の写真を撮影した後、「今は継いだことを後悔してる。嫁さんとの関係が最悪」と話した。慶介は幸介の妻に、「跡継ぎ早く産んでもらわなきゃ」などと平気で言っていた。最初の子を流産した彼女に、慶介は「アンタもこれで子供が出来るって分かったわけだから」と言い放った。それが原因で、幸介の妻は実家に戻っていた。悟は幸介に、「世の中には、親になるべきじゃない人間もいる。絶対に」と告げる。彼は「猫を飼うなら、奥さんと新しい猫を探した方がいいんじゃないかな」と促し、ナナを彼に預けることを取り止めた。悟が去った後、幸介は妻に電話を掛けた。
次の目的地へ向かう途中、悟は中学時代の友人である吉峯大吾から電話を受ける。吉峯は彼に謝罪し、子猫を拾ってしまったことを打ち明ける。ナナの引き取りを何ヶ月か待ってほしいと頼まれた悟は、「それならいいよ、他にも引き取ってくれる当てはあるし」と告げた。悟は次の友人の元へ向かう途中、法子と電話で話す。長距離運転を心配する法子に、彼は「大丈夫だって、ゴールド免許だし」と言う。悟は車を走らせ、高校時代の同級生である杉修介と妻の千佳子を訪ねる。夫婦は富士山の近くでペンションを経営し、虎丸という犬とモモという猫を飼っていた。ペンションは犬や猫の同伴を許可しており、雑誌にも取り上げられて繁盛していた。
修介は悟の系列グループが大規模リストラに踏み切ったことを知っており、それでナナを飼えなくなったのではないかと考えていた。悟は「他にも色々あって」と言い、ナナの引き取りを快諾してくれた彼に感謝する。千佳子は悟に、「一緒に暮らせるようになったら、いつでも迎えに来て上げて」と告げる。高校時代、幼馴染の修介と千佳子は、川に落ちて動けない野良犬を助けようとしているクラスメイトの悟を登校途中で目撃した千佳子は試験に遅刻するのも構わず手助けに向かい、修介も後に続いた。担任教師に叱責されて「たかが犬だろ。結局は保健所行きになるのに」と言われた千佳子は腹を立て、「私が飼います」と宣言した。
夏休み、悟は高松で飼われているハチに会うため、アルバイトで交通費を捻出しようと考える。それを知った千佳子は実家の茶畑の手伝いを持ち掛け、修介もバイトに付き合った。悟が千佳子を「可愛い」と評すると、修介は過敏に反応した。千佳子が「いい奴だよね。好きな子、いるのかな」と悟について呟くと、心穏やかではいられなかった。悟はハチが車にひかれて死んだという知らせを受け、落ち込んで仕事も手に付かなくなった。
泣き出す彼からハチの話を聞いた千佳子は、「ここで間に合わなかったって拗ねてないで、ちゃんと悲しんでおいでよ」と高松へ行くよう促す。悟が承諾すると、彼女はお土産を買ってくるよう頼んだ。高松から戻った悟は、修介に讃岐うどん、千佳子には手鏡と「よーじや」のあぶらとり紙を土産として渡した。修介は悟を誘って食堂へ行き、「お前がいない時を狙って、千佳子を誘って映画を見に行った」と話す。修介が千佳子への恋心を打ち明けると、悟は「分かるよ」と笑顔で言う。悟は彼に、「俺は卒業までに転校する。遠距離になるのが最初から分かってる恋愛なんて、ちょっと辛いだろ」と告げた。
現在。修介は悟と酒を酌み交わし、気持ち良く泥酔して眠りに就いた。翌朝、悟はナナと虎丸を正式に見合いさせるが、険悪な状態が続く。2匹が喧嘩を始めようとしたので、悟はナナを夫婦に預けることを断念した。彼は車で去る時、高校時代に千佳子が好きだったと告白した。悟は大阪から北九州行きのフェリーに乗船し、法子に電話を入れた。彼は法子に、両親の墓参りを済ませてから向かうので、明後日の夕方には家へ着くと説明した。「ごめんね、結局、ナナも一緒で」と悟が詫びると、法子は「いいのよ、気にしないでいらっしゃい」と穏やかに告げる。「でもナナのために転職まで。ずっと判事の仕事に打ち込んでたのに」と悟が言うと、「転勤が多くて疲れちゃったのよ。区切りが付いたら福岡の法律事務所で働くつもりだったの」と彼女は述べた。
フェリーを降りた悟は菜の花畑で車を停め、ナナを外に出して景色を見せる。苦痛を感じた悟が持参した薬を飲んでいる間に、ナナは姿を消してしまった。周囲を捜索してもナナは見当たらず、悟は必死になって呼び掛ける。彼が泣いていると、ナナが現れた。悟はナナを抱き上げ、「置いていくなよ。傍にいてくれよ」と吐露した。するとナナは、「やっと本音を言ってくれたね。大丈夫。僕は絶対に悟を置いていったりしないから」と語った…。

監督は三木康一郎、原作は有川浩「旅猫リポート」(講談社文庫)、脚本は有川浩&平松恵美子、製作総指揮は大角正、製作は武田功&今村司&木下直哉&堀義貴&角田真敏&谷和男&大川ナオ&安部順一&阿久根裕行&有馬一昭、エグゼクティブプロデューサーは吉田繁暁&津嶋敬介、Coエグゼクティブプロデューサーは伊藤響&菅井敦、チーフプロデューサーは井上竜太、プロデューサーは田渕みのり&宇高武志&河野美里、共同プロデューサーは櫛山慶、撮影は小松高志、照明は木村匡博、録音は日下部雅也、美術は金勝浩一、編集は堀善介、音楽はコトリンゴ、主題歌『ナナ』作詞・作曲・歌:コトリンゴ。
出演は福士蒼汰、竹内結子、広瀬アリス、大野拓朗、山本涼介、木村多江、橋本じゅん、田口翔大、二宮慶多、戸田菜穂、田中壮太郎、笛木優子、前野朋哉、中村靖日、小久保丈二、清水伸、上田結、高橋珠美子、小川剛生、小川隆市、石坂友里ら。
声の出演は高畑充希、沢城みゆき、前野智昭。


有川浩の同名小説を基にした作品。
監督は『覆面系ノイズ』『リベンジgirl』の三木康一郎。
脚本は原作者の有川浩と『母と暮せば』『家族はつらいよ』の平松恵美子が共同で担当している。
悟を福士蒼汰、法子を竹内結子、千佳子を広瀬アリス、修介を大野拓朗、幸介を山本涼介、小学生時代の悟を田口翔大、小学生時代の幸介を二宮慶多、慶介を田中壮太郎、洋恵を笛木優子、吉峯を前野朋哉が演じている。
ナナの声を高畑充希、モモを沢城みゆき、虎丸を前野智昭が担当している。

冒頭、ナナが観客に向かって「吾輩は猫である。名前はまだ無い。昔、そうおっしゃった偉い猫がいるそうだ」と人間の言葉で話し始める。
そして彼が悟と出会った5年前の回想シーンが描かれる。
そんな導入部なんだから、そこから「ナナの視点から語られる彼と悟の絆の物語」を進めて行くのかと思いきや、そうではない。
ナナは基本的に「悟が連れている猫」というポジションに過ぎず、大半は悟の過去を描く回想シーンに使われている。

じゃあ悟の回想劇なのかというと、そこも徹底されているわけではない。
小学校時代の出来事を描くシーンでは、基本的に幸介の視点から描いている。でも悟の両親が死んで葬儀が済むと、今度は視点が法子に移る。
その場その場で、話を描くのに都合のいいキャラを中心に持って来るのだが、その「視点の移動」がスムーズに実施されているとは到底言えない。そもそも「悟の回想」じゃない時点で「いかがなものか」と思うし。
まだ幸介は現在のシーンで悟と会っているから許容できるにしても、法子に関しては出て来ていないからね。
そんなキャラの視点で回想シーンを描かれると、構成としてのマズさしか感じないよ。

もっと根本的なことを言っちゃうと、「じゃあナナの語りで進めちゃダメだよね」と。悟の小学生時代や高校時代を振り返る時に、それをナナは全く知らないわけで。
あと、「悟が幼い頃にハチを可愛がっていた」という要素が描かれると、「悟とナナの絆」を描く上で厄介な障害になっちゃうのよ。単純に「悟はナナを可愛がっている」ということじゃなくて、「ハチの面影を見てナナを可愛がっている」という形になっちゃうわけで。
そうなると、「悟とハチの絆」ってのも重要になってくるでしょ。でも、それは物語を描く上で、邪魔でしかない。
もちろん、そこを上手く処理できていれば問題は無いけど、実際に邪魔としか感じないんだから失敗しているのよ。

話が進む中で、「ナナが人間の言葉を喋る」という設定が邪魔になってくる。
例えば、幸介が「猫がいたら帰ってきてくれるかもなんて、逃げかもしれないけどさ」と妻について語ると、ナナが「甘ったれるな。僕で奥さんを釣る前に自分が親父と戦え」と言う。
もちろん幸介にナナの言葉は聞こえていないから、そこだけ「ナナ視点からのシーン」になるわけだ。
でも、そこは猫の台詞なんて挟まず、ただ「ナナに触れる幸介」を見せるだけに留めて、悟との会話劇を続けた方が絶対に得策なのよ。ナナの台詞を半端に入れることで、流れを阻害しているのよ。

「悟が知り合いを訪ねて旧交を温め、思い出に浸って人生を振り返る」というロードムービー的な内容にするのかと思いきや、そういうわけでもない。逆に、訪問を受けた相手が、悟の言動に影響を受けて気持ちを変化させる様子が描かれている。
そうなると、ますますナナって要らないよね。
訪問を受ける相手にとって重要なのは悟であって、ナナではないわけで。そういう面々にナナが与える影響なんて、何も無いわけで。
途中でモモと虎丸も喋り出すが、「いや要らねえ」と即座に言いたくなる。

慶介がハチを飼うことを徹底的に拒否する理由が、良く分からない。
最初の時点で幸介に頼まれても却下するのは、どこにでも良くある親の対応だから分かるのよ。でも、親友が両親を事故で亡くし、そのタイミングで自分がハチを引き取ろうとしている息子の願いも問答無用で却下なのよね。
しかも「気持ちは分かるけど」という寄り添った形で却下するのではなく、「生意気言うな」と怒鳴り付けるのだ。
そこまでの描写にしておくのなら、こいつはもう「身勝手で家族を顧みない父親失格の男」ぐらいの悪玉キャラにでもしておかないと整理が付かないのよ。

ところが幸介は、「写真の話する時だけは仲良く話せたんだ。引退するって宣言された時、急に可哀想になってな」と言うんだよね。
この言葉によって、回想シーンにおける慶介の行為は全面的に許されてしまう。「息子が許したんだから他人がとやかく言う問題じゃない」ってことになってしまう。
でも、「映画におけるエピソードの後始末」としては納得できないよ。
しかも、これで慶介の問題が片付いたわけじゃなくて、さらに現在のパートでも「幸介の妻に酷い暴言を浴びせる」というクズ野郎な言動があるのだ。じゃあ現在のシーンで彼か断罪されるのか、幸介が父の間違いを厳しく糾弾するのかというと、そんなシーンは無い。
なので、ただ観客に余計な不快感を与えただけで、投げっ放し状態になっている。

回想パートの中で、「ハチの死を知らされた悟に、千佳子が高松へ行くよう促す」というシーンがある。悟が高松へ行くことを決めると、千佳子は土産を頼む。で、ここからカットが切り替わると、もう悟は高松から戻っている。
つまり、悟が死んだハチに会い、ちゃんと別れを告げるシーンはカットされているのだ。
でも、悟にとってハチは、死を知って泣き出すぐらい大切に思っていた存在のはずでしょ。それなのに、死んだハチに思いを伝えるシーンは描かず、千佳子と修介に土産を渡すシーンは描くのかよ。
そこから「修介が千佳子への恋心を悟に打ち明ける」というトコに繋げたかったのは分かるよ。ただ、この構成だと、「そこを描くためにハチの死という出来事が利用されている」と感じてしまうのよ。
それは主従が逆転しているんじゃないかと。

フェリーに乗った悟が法子と電話で話すシーンで、彼女にナナを預かってもらう話が既に付いていることが明らかになる。
他の知り合いに預かってもらえず、そこから法子に事情を話して預かってもらう約束を取り付けたわけではない。以前から法子はナナを引き取ることを想定していたから、判事を辞めて福岡の法律事務所に転職しているのだ。
だったら、悟の「ナナを引き取ってもらうための旅」は全く意味の無い行動だったってことになるよね。
最初から法子が引き取ると言っているんだし、もう福岡の法律事務所への転職も決めているのよ。だったら、それでいいでしょ。
もはや「それじゃ申し訳ない」と遠慮する意味も無い。まだ判事を辞める前ならともかく、もう辞めて転職を決めちゃってるんだから。

悟がナナを手放すと決めた理由は、なかなか明らかにされない。
でも、たぶん多くの人が、早い段階で気付くだろう。ヒントも多いしね。
例えば幸介が父親について「たまに死んでくれないかなあって思うことあるよ」と漏らして悟に謝るシーンとか、法子が電話で「長距離運転でしょ。疲れたらどうするのよ」と心配するシーンとか、やたらと分かりやすい手掛かりを散りばめている。
好意的に捉えれば「親切設計」ってことになるけど、ここまでバレバレにするぐらいなら最初にハッキリさせちゃった方がドラマとして面白く作れたんじゃないかと言いたくなる。

そろそろ面倒だから完全ネタバレを書くけど、悟は1年前に悪性腫瘍が見つかって余命わずかと宣告されており、だからナナの飼い主を見つけようとしているのだ。
で、悟の病気が明かされた後、もう1つ彼に関する情報が観客に示される。こちらは何のヒントも無かったが、「悟は両親の実の息子じゃない。そのことを法子は、彼を引き取った直後に教えていた」ってことが明らかにされるのだ。
だけど、その設定ってホントに必要なのかな。悟と養父母の関係を彼とナナの関係に重ねようとしているんじゃないかとは思うけど、まるで成功していないし。
ほぼ活用されていない設定になっているので、要らないんじゃないかと。

終盤、悟は入院することになり、ナナを置いていく。この時、連れて行ってもらえないと知ったナナが「待てバカ、悪い冗談はよせ」と言うと、悟は「いい子に出来るだろ」と告げる。ナナが「うるさい、いい子なんて豚のエサだ。僕を置いていくなんて絶対に許さないぞ」と話すと悟は「いい子にしろよ、バカ」と述べ、「バカはどっちだ。僕を連れてけ」には「置いていきたいわけないだろ。大好きだよ、バカ」と返す。
実際は、悟はナナがニャーニャーと鳴くのを聞いているだけだが、観客からすると会話劇が成立しているわけだ。
だけど、それってホント邪魔だわ。せっかくの「お涙頂戴」シーンなのに、ナナが喋ることで台無しにしているぞ。
大半のシーンでナナって必要性の無さを露呈してるんだけど、そういうトコで余計な存在感をアピールすることで、無用の長物と化しているんだよね。

(観賞日:2020年6月10日)

 

*ポンコツ映画愛護協会