『新・仁義なき戦い。』:2000、日本

1972年、夏。小学生の門谷甲子男は光化学スモッグ警報が発令されているにも関わらず、校庭に出ていた。同級生の栃野昌龍が運んで来た給食を受け取っていると、そこへ教師が来て「こんなワルと付き合うてたら、お前もロクなモンにならんぞ」と門谷に告げる。門谷は「じゃかましいわ」と教師に言い放ち、栃野と共に立ち去った。栃野は父がヤクザから借金をして返済を迫られたため、家族で逃げ出すことになった。彼は門谷に別れの挨拶として、張本のサインボールをプレゼントした。
その夜、門谷はヤクザの事務所に火を放つ。ヤクザに追い掛けられた彼は、拳銃を突き付けられる。しかし発砲寸前に栃野が駆け付け、ヤクザを刺し殺した。放たれた弾丸は門谷に命中しなかったが、彼は激しい耳鳴りに襲われた。「一緒に逃げよう」と門谷が栃野に告げた直後、母親の呼ぶ声が聞こえて来た。栃野は「オカン、呼んどんぞ」と告げ、その場から立ち去った。すぐに追い掛けようとした門谷だが、耳が痛くて立ち上がれなかった。
現在。日本の暴力社会の帝王として君臨していた全国最大の暴力団組織・左橋組の三代目である松井和久組長が死去した。これを受けて、後継者を巡る混乱が内部で起きるのではないかという見方が広まった。最有力候補である若頭の溝口武雄は体調が思わしくないこともあり、若返りを図る勢力が動く可能性もあった。大阪府警は、抗争事件が起きた場合に断固とした措置を取ることを発表した。
若頭補佐の粟野和市は最大勢力である武闘派組織・粟野組を率いている。門谷は、その粟野組の患部になっている。栃野は妻の椿が営む焼肉屋のテレビで、松井組長死亡を報じるニュースを見ていた、子分の韓秀国が来ると、彼は「以前言うたのはこの男や。なんでヤクザや。くだらん」と告げた。秀国は「浪速区のテナント契約、終わりました。月末までに頭金の3億3千万、振り込みます」と報告した。秀国の弟・建基は、栃野の息子の面倒を見てくれている。
溝口は左橋組幹部を集め、跡目を継ぐ気が無いことを発表した。彼は舎弟頭の宮松司郎を組長代行に任命し、なるべく早く四代目を決めるよう促した。そして、次期組長の決定には直系組員80名の同意を取ること、姐さんのための家を新築することを条件として提示した。若頭補佐の粟野と中平淳史は、せめて候補者の名を挙げるよう溝口に求める。だが、溝口は特定候補を挙げようとしなかった。
粟野は金にうるさい男で、仕切ったディナーショーのアガリを細かく計算して儲けの大半を取られた幹部の松田安蔵は困惑した。若頭の篠崎正彦は、粟野から「最近、親に持って来る金少ないのお。株になんか手え出すからや」と嫌味を言われた。門谷は粟野り歯に詰まった食べかすを取るよう命じられて素直に従うほど、忠実な子分として付き従っていた。既に粟野が後継者という見方が大勢を占めていたが、彼は「ワシにその気は無い」と口にした。
粟野は「どうしてもワシに左橋の代紋担がせたかったら、直系80人の血判を取って、20億の金作れ」と門谷たちに述べ、彼の弟である幹二は「直系幹部の中には反目に回る奴もおる。そのケツかきよるモンもおんね。金掛かるんですわ」と説明した。粟野は「無理ならええ。組長は担がれてなるもんや。ワシはそんな器やない」と口にする。門谷は粟野を見送った後、自分の組に戻って子分に「金が要るんや」と告げた。松田が「親父も相当変わっとるのお」とボヤくと、門谷は「何がアカンねん。俺には腹見せた。どんな親父でも親父は親父や」と語る。彼は火葬場で拾った骨を見せ、「今から腹の中へ入れる」と告げた。
松田は門谷をダイオキシンで業務停止になったタイヤ専門の産廃へ連れて行き、「第三セクターで、ここにリサイクルセンター建てる話が持ち上がってな。知り合いの金融屋が5億で落としたんやが、占有掛けにハエがたかっとんのや」と語る。門谷は敷地に停めてあった車に隠れているヤクザたちを見つけ、子分に追い払うよう命じた。松田が「綺麗にしたら2億の約束や」と言うと、門谷は3対7の分け前で協力することを持ち掛けた。
栃野の焼肉屋に、刑事の梶原治が現れた。「今度、本部のマル暴担当になってな。お前や仲間のことは後任のモンによう言うとく」と話す彼に、栃野は黙って金を渡した。梶原が「左橋の中平知ってるか?跡目候補の1人や。いっぺん会うてみいや。なかなかキレる男やで」と勧めると、栃野は「ヤクザと付き合う気は無い。あんな連中と一緒にせんといてくれ」と不快感を示した。梶原は「ワシも新しい土俵で花咲かせたい。定年も間近やしな。当てにしてるで」と言い、店を去った。
中平は世代交代を考える直系組員たちから、跡目として立つよう促される。佐橋組若頭補佐の斎木保は、「中平の兄弟はゴタゴタが嫌いやからのお。綺麗に事が進まんと、気乗りせんタチなんですわ、昔から」と言う。中平は直系組員たちを接待し、着実に足元を固めていく。斎木は宮松に、中平を推す動きがあることを報告した。粟野は篠崎から、組員が積み立てた会費を引き出せるようにしてほしいと陳情を受けた。松田が通帳と印鑑を粟野の妻・登美子の経営する金融屋に預けたのだが、返してもらえないのだという。
松田が「カミさんの勝手にされたら困るんですよ」と不平を漏らすと、粟野は「登美子がネコババしたとでも抜かすんか」と怒鳴った。篠崎は斎木たちが中平を担ぎ出そうとしていることを話し、「今の内に少なくとも直系組員の過半数の指示を固めんと」と説く。すると粟野は「すると何か、お前は金の力でしかワシは左橋の四代になれんいうんか」と声を荒らげた。松田は門谷に、登美子から組の資金を自分が使い込んだように言われて困っていることを嘆いた。「親父、もしかしたら中平には勝てん思とるんかのお」と松田はこぼすが、門谷は何の反応も示さない。彼は息子を連れて買い物をしている栃野の姿に気付いた。栃野の方も、門谷に気付いた。
組に戻った門谷は、一刻も早くまとまった金を工面するよう組員たちに指示した。産廃で居座り役を務めていた門谷組組員の高石晋が、差し向けられたヒットマンに撃たれた。篠崎は門谷組に電話を入れ、門谷の居場所が掴めないことを組員から知らされると、捜し出すよう命じた。彼が電話を掛けた車の後部座席には、中平と斎木の姿があった。松田は門谷を連れてクラブへ行き、産廃の一件を持ち込んだ男に会う。松田が誰に話したか吐かせようとすると、男は「オーナーを呼べ。洪昌龍を呼べ」と叫んだ。
そこが栃野のクラブだと知った門谷に、店にいた秀国は「オーナーから貴方の話を聞いてます。今夜、ここに来ます。会って下さい」と話す。だが、門谷は「会うたら金でも回してくれるんかい。俺はそれどころやないんや」と冷たく告げた。松田は男を締め上げ、中平の兄弟分である京都の組長に話が回ったことを白状させた。門谷は「それで充分や」と言い、その場を去った。閉店後のクラブに現れた栃野は、秀国が門谷に会っていくよう持ち掛けたことを知り、「会ってどうする?背負ってるモンが違う」と告げた。
斎木は栃野と接触し、中平と会うよう持ち掛けた。「中平は左橋組の四代目になる男です。そっちにも損にはならん話や思いますけど」と言われた栃野だが、「興味ない」と冷淡に告げる。「入管がアンタの店に目え付けてますよ。警察もね。なんかあったら力になりますよ」と斎木は脅すように言うが、栃野は「金なら他行け」と述べて去った。門谷は中平の兄弟分・遠山鯛一郎を見つけ、「戻って来たんやな」と声を掛けた。遠山が「安定剤と睡眠薬で飛んでるヤクザなんか、笑おうが」と自嘲する。
遠山は中平のために罪を被って10年間の服役を終わらせたが、その中平から足を洗って女と店でも出すよう勧められたことを門谷に話した。クズ扱いされたことへの不満を吐露して「銭が無いんじゃ、銭が」と喚き散らす遠山に、門谷は黙って財布を差し出した。「お前んとこの粟野、中平には勝てんぞ。1億出すなら、ワシが中平とったるけん」と遠山が持ち掛けると、門谷は彼を殴り付けて立ち去った。
門谷組若衆・山下鉄雄を捨てて行方をくらましていた両親が身投げし、遺体となって発見された。遺体確認に訪れた彼は、妹の君子に「ワシらを捨てた罰や。身投げした親に用は無いわ。お前、勝手に生きて行け」と荒っぽく告げた。「何カッコ付けてんねん。兄ちゃんの遺体も私がこうやって見送るんか」となじられ、彼は君子を突き飛ばした。「最後に金貸していけ」と言う山下を、君子は泣きながらビンタした。
中平は溝口の機嫌を取り、四代目組長への道を着実に歩んでいた。宮松は粟野の元を訪れ、「中平は突っ走っとる。ノンビリ構えとったらアカンぞ」と危機感を持つよう諭した。すると粟野は「お前ら、左橋と分裂する言うたら付いてくるんか。お前らの腹の中こそどうなんや。中平に限らず、誰が組長になっても俺は左橋を出る。お前ら、どこまで俺を担ぐ気があるんや」と覚悟を尋ねる。自分から跡目の名乗りを挙げる気を見せない粟野に、宮松は「ワシら足軽やないんやぞ。バカにすんな」と怒りを示した。粟野は静かな口調で、「とにかく金で代紋を買う気は無い」と言い放った。
門谷組組員の伊田泰治は高石を殺した男を見つけ、事務所に連絡を入れる。しかし事務所は無人で誰も出なかったため、彼は一人で男を刺殺した。粟野組事務所にいた門谷は、伊田が男を殺したという連絡を受ける。門谷から話を聞かされた篠崎は激怒し、中平に頭を下げて和解に持ち込もうと考える。門谷は「ヤクザがここで腰引いたら、それこそシマイや」と、篠崎に反発する。彼は「中平のトコ行くんやったら、これ持って行ってくれ」と告げ、小指を詰めた…。

監督は阪本順治、原作は飯干晃一(角川文庫 刊)、脚本は高田宏治、企画は黒澤満&松田仁、プロデューサーは厨子稔雄&豊島泉&椎井友紀子、企画協力は山之内幸夫、撮影は笠松則通、照明は杉本崇、美術は秋好泰海、編集は荒木健夫、録音は立石良二、擬斗は土田淳之祐、音楽プロデューサーは石川光、音楽監督は布袋寅泰。
出演は豊川悦司、佐藤浩市、布袋寅泰、岸部一徳、哀川翔、村上淳、小沢仁志、大和武士、早乙女愛、余貴美子、織本順吉、曽根晴美、志賀勝、佐川満男、松重豊、川上泳、水上竜士、中本奈奈、俊藤光利、岩尾正隆、谷口高史、伊吹友木子、村木勲、野口貴史、康すおん、衣笠友章、浜田学、平井賢治、井川修司、大地義行、寺尾繁輝、久保田直樹、山田武、千田孝康、武田一度、山之内幸夫、藤田佳昭、森保郁夫、高嶋宏至、宇口徳治、うわぎ喜代子、森下桂子、福本清三、壬生新太郎、春藤真澄、細川純一、小峰隆司ら。


深作欣二監督が1973年に撮った実録任侠映画の金字塔、『仁義なき戦い』のリメイク。
オリジナル版のシリーズ第5作『完結篇』と番外編『新仁義なき戦い』シリーズの第2作『組長の首』&第3作『組長最後の日』の高田宏治が、脚本を執筆している。
監督は『トカレフ』『ビリケン』の阪本順治。
門谷を豊川悦司、中平を佐藤浩市、栃野を布袋寅泰、粟野を岸部一徳、韓を哀川翔、山下を村上淳、斎木を小沢仁志、遠山を大和武士、登美子を早乙女愛、椿を余貴美子が演じている。

まず『仁義なき戦い』のリメイクという時点で、その企画は無謀だと言わざるを得ない。
その出来栄えがどうなのかという問題はひとまず置いておくとして、あのシリーズ全5作(番外編的な『新仁義なき戦い』全3作もあるが)は「ヤクザ映画と言えば?」という問い掛けでアンケートを取ったら、まず間違いなく1位になるぐらい有名な映画だ。
そして、あの映画に強い思い入れを持っている人も少なくない。
下手すりゃ黒澤明監督の映画をリメイクするよりも避けた方がいいんじゃないかと思うぐらい、手を出すべきじゃない部分だ。

そもそも『仁義なき戦い』シリーズというのは、あの時代だったからこそ爆発的な人気を得たという事情もある。
1作目が公開されたのは1973年だが、その当時の任侠映画と言えば、中身は時代劇だった。主人公のヤクザは美化されており、「正義の味方」である主人公のヤクザが「悪いヤクザ」を成敗するというのが基本パターンだった。
そんな中で、仁義など全く持ち合わせていない連中、ヘタレな奴やクズみたいな奴ばかりが登場し、仁義や義侠心など何の役にも立たないリアルなヤクザ社会を描いたことで、『仁義なき戦い』シリーズは実録ヤクザ映画のブームを巻き起こす火付け役となった。
しかし今となっては、そういう実録路線は、そんなに目新しいわけではない。
だから同じアプローチをしても、それは映画の売りにならない。

とは言え、広能昌三(オリジナル版では菅原文太)を誰が演じるのか、山守義雄(金子信雄)や槙原政吉(田中邦衛)を誰が演じるのか、第2作の山中正治(北大路欣也)や大友勝利(千葉真一)、第3作〜第5作の武田明(小林旭)といったメンツは登場するのか、シリーズ全5作(まあ実質的には『完結篇』を除く4作だが)中でどの部分を使うのかなど、それなりに興味を抱かせてくれる部分はある。
しかしながら、この映画、広能も山守も登場しない。
それどころか、『仁義なき戦い』シリーズ全5作のキャラクターの誰一人として登場しない。
なぜなら、映画のタイトルを拝借しているだけで、中身は全く『仁義なき戦い』と何の関係も無い別物だからだ。オリジナル版のベースになった実際の広島抗争を、新たな観点から脚本化しているわけでもない。
だから時代も映画が公開された当時の2000年だし、主な舞台も広島じゃなくて大阪である。

ようするに本作品は、そこら辺にゴロゴロと転がっているような凡庸なヤクザ映画が、箔を付けて格付けを上げるために『仁義なき戦い』の名前を借りているだけなのだ。
バッタモンと言ってもいいぐらいなのだが、配給しているのが『仁義なき戦い』と同じ東映なので、そこまでは言わないでおこう。
でも実質的には、そういうことだと思っていい。
しかし、『仁義なき戦い』の名前を拝借したことは、明らかに逆効果である。

普通に公開していれば、これは単なる凡庸なヤクザ映画で済んだかもしれない。
しかし『仁義なき戦い』の名前を拝借したことで、観客の期待値を上げてしまう。
そして、それに対して中身が伴っていないので、その反動で評価点が辛くなってしまうことに繋がっている。
『仁義なき戦い』の名前を使ったことで少しは観客動員がアップしたかもしれないが、後の評価が大幅にダウンすることに繋がっているんだから、プラマイで考えるとマイナスじゃないかと。

個人的に、『仁義なき戦い』シリーズはそんなに高く評価していない。
だが、少なくともオリジナル版では、出演俳優たちがギラギラしていた。出演者の中にはパッとしない役者人生を送っていた大部屋俳優たちもいて、そういう連中も熱い演技を見せていた。
そして深作監督も油が乗り切っていた時期で、やはり熱量がハンパなかった。
そういう「ギラギラ」が映画の魅力になっていた。
それに比べて、この映画には熱量が少ない。ギラギラしたモノを全く感じない。
そういう意味でも、『仁義なき戦い』とは雲泥の差がある。

『仁義なき戦い』シリーズと切り離して考えても、やはり本作品の出来栄えは悪い。
まず、左橋組の連中の名前と役職が分かりにくい。
溝口と粟野に関してはニュース番組の中で名前と役職が出るし、宮松は溝口が組長代行に任命する時に名前と役職が出るので、全く把握できないわけではないが、しかし会合の場にいる中平と斎木の名前と役職は分からない。
前述の面々にしても、『仁義なき戦い』と同様に、登場した時にスーパーインポーズで名前と役職を出した方がいいんじゃないかと。

冒頭、門谷と栃野の小学生時代の出来事が描かれる。栃野を追い掛けようとした門谷が耳鳴りに苦しんでいるところで、オリジナル版『仁義なき戦い』のテーマ曲のアレンジ版が流れて来る。
でも、その冒頭シーンと曲が全く合っていない。
そもそも、門谷と栃野の少年時代の様子を描いている意味が、その後の展開において全く感じられない。大人になった門谷が片方の聴力を失ったままだとか、今も耳鳴りに苦しんでいるとか、発砲された時のトラウマが残っているとか、そういうのが物語に上手く絡んでいるとは言い難い。そんな余計な要素を取り払って、もっとヤクザの内部抗争に焦点を絞った方がいい。
それを言い出すと、実は栃野も要らないんじゃないかと思うし。門谷と栃野の友情や絆が、その後の展開において、まるで上手く活用されていないし。
他にも、ちゃんと処理できていない余計な要素が色々と入っている。山下のエピソードとか、まるで要らんわ。

実は完全に『仁義なき戦い』を無視しているわけでもなくて、粟野の守銭奴で狡猾なキャラ造形は明らかに山守を下敷きしていたりする。
しかし山守と比べると、ものすごく個性が弱い。もっとアクの強い奴、クセの強い奴を揃えても良かったんじゃないかと思うのだが、ここに出てくる連中は総じてキャラが弱い。
それと、そんな守銭奴で狡猾な親分に主人公が忠義を尽くしているのも『仁義なき戦い』と同じだが、今回の場合、なぜ門谷が粟野に付き従うのかサッパリ分からないんだよな。門谷は粟野に拾ってもらった恩義があるとか、粟野が彼の前では大事にしているように振る舞うとか、そういうのは何も無くて、とても分かりやすいクソ野郎なのに。
門谷が彼に対して強い忠誠心を見せている理由は、まるで分からない。「呆れつつも仕方なく」って感じでもないし。
そんで後半に入り、「俺は左橋の幹部になるんじゃ」と喚いているのだが、それが目的で粟野に付いているのかよ。
ただの成り上がり願望だけなら、粟野に付いているのは得策と思えんぞ。

あえて本作品で良かった点を挙げるとすれば、布袋寅泰が担当したオリジナルのテーマ曲『BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY』ぐらいだろうか。
これをクエンティン・タランティーノが気に入って『キル・ビル』2部作で使用し、世界的に有名な楽曲となった。
そのせいで一般的には「『キル・ビル』の曲」という扱いになっているけど、ホントは本作品のための曲だ。でも、この映画の曲と言われるより、『キル・ビル』の曲と言われた方が、布袋さんとしても嬉しいかもね。
あと、エンディングテーマ曲の方は冴えない。映画のラストで歌が流れて来ると、すげえ陳腐。そこはインストで締めるべきだった。

(観賞日:2013年10月13日)

 

*ポンコツ映画愛護協会