『サンゴレンジャー』:2013、日本

沖縄県石垣島。環境庁から派遣されている自然保護官の岸谷博人は先輩の萩村和也と共に、ラグーンブリッジ建設計画に関する市民説明会の会場へ向かっていた。遅刻しているので車のスピードを上げようとする岸谷だが、道に飛び出した母子を目にして急ブレーキを掛ける。横断する母子の姿に、岸谷は幼少期のことを重ね合わせる。小学生の頃、彼は夏休みになると祖母の元へ遊びに行った。祖母が「守ってやれんかった」と漏らした翌年、町を通るバイパス工事が始まり、美しい山も川も消えてしまった。あの時の祖母の寂しそうな顔を、岸谷は今も忘れられないでいる。
岸谷と萩村が説明会の会場に入ると、「珊瑚を守るべきだ」と建設計画に反対する住民と「経済を活性化させるべきだ」と賛成する住民の間で喧嘩が起きた。岸谷と萩村は慌てて製紙に入るが、暴力を振るわれてしまった。萩村は胃潰瘍を患い、本庁へ戻ることになった。石垣の自然保護官事務所には岸谷の他、所長の中山一平、地元で雇用されたアクティブレンジャーの島尻洋子と平田浩二が勤務している。萩村の後任として矢島隆という自然保護官が知床から赴任することになったと知り、洋子は「あの問題児が」と驚いた。岸谷は矢島と同期だが、まだ会ったことは無かった。
東京へ戻った萩村は国立公園課長の速水裕樹と会い、自分の後任が矢島だと知って驚愕した。「いいんですか、こんな時期に」と彼は口にするが、速水は「どうだろうねえ」と微笑を浮かべるだけだった。岸谷が空港へ迎えに行くと、矢島は自転車を走らせて自動ドアを破壊した。植木鉢に嘔吐した彼は、「行くとこあるから付いて来いよ」と岸谷に告げる。岸谷は車に乗るよう促すが、矢島は自転車で疾走した。彼はビーチへ向かい、崖から海に祈りを捧げた。
竹富島小学校教諭の島袋リサは、子供たちを海に連れて来ていた。崖で祈りを捧げる矢島を見た彼女は、自殺だと誤解して叫んだ。矢島はリサに、「珊瑚防衛レンジャーです」と自己紹介した。彼は「珊瑚を犠牲にして橋が出来るのを阻止するために来ました」と言い、岸谷を勝手にサンゴレンジャー2号として指名した。事務所に到着した矢島は、中山たちにも「ラグーンブリッジ建設には絶対反対です」と熱く訴える。洋子が「具体的にどうするの?」と尋ねると、彼は熟考した末に「頑張ります」とだけ告げた。
リサは校長の大城から、泳げない子供たちを海へ連れて行ったことに対して保護者から苦情が来ていることを告げた。大城はリサの行動に理解を示したが、「熱心に海へ連れて行くのは、お父さんのことを気にしているんじゃないか?」と問い掛けた。矢島はダイバーショップ経営者の木崎豊に頼んで船を出してもらい、岸谷を連れて海に出た。本土の大手ショップから来たツアー客の船を見た彼は、「あんな乱暴なやり方をしたら珊瑚が折れる」と憤慨した。彼はショップ経営者に怒りをぶつけるが、船酔いで嘔吐したので嘲笑された。
そこへ漁師のまとめ役である与儀が現れ、「けえれ。よそもんは引っ込んど」と一喝した。木崎は矢島と岸谷に、漁師の大半は建設賛成派だと告げる。矢島は「うみんちゅが海を守なくてどうする」と苛立つと、木崎は「橋が出来たら島が豊かになるのは間違いない。外から来た人間に何が分かるのかっていうのが、あの人たちの本音だ」と話す。本土から沖縄へ来て10年になる木崎は、珊瑚の養殖を始めていた。それを知った矢島は興奮し、彼をサンゴレンジャー3号に任命した。
矢島は岸谷や中山から他の仕事に協力するよう求められても、「ラグーン計画阻止のために来た」と言って全く耳を貸さなかった。洋子は竹富島小学校で実施される毎年恒例の「環境保護のためのレクチャー」として、浦島太郎の寸劇を提案した。岸谷と平田は恥ずかしがって反対するが、矢島は賛成した。留守番の中山も賛成に回ったため、多数決で寸劇の実施が決まった。当日、洋子が熱を出したために代役として中山が参加する羽目になり、木崎まで引っ張り出された。
矢島たちが竹富島へ行くと、寸劇で乙姫を演じるリサが迎えに来ていた。矢島が浦島太郎、岸谷たちが悪役を演じ、一行は芝居を通じて珊瑚を守る大切さを子供たちに教えた。寸劇の後、矢島は子供たちに「海へ潜りに行こう」と持ち掛けた。子供たちは喜ぶが、屋良慎一郎という車椅子の少年だけは暗い顔を見せた。彼は矢島に、「お父さんにダメだって言われとるし、足が動かんし」と告げる。すると矢島は、「だから潜れないって、誰が決めたんだ」と口にした。
矢島は木崎と共に、慎一郎を手伝って海に潜らせた。初めて海中の景色を見た慎一郎は、とても喜んだ。帰宅した慎一郎から話を聞いた母の時子は、嬉しそうに対応した。しかし父の賢二は矢島たちに、「何の権利があって、そんなことをするんだ」と怒鳴った。矢島は軽い口調で、「本当に慎ちゃんのことを考えるなら、ただ生きることより、生き抜く力を付ける方が大事でしょ」と告げる。しかし賢二は受け入れず、「親には子供を守る権利があるんだ」と声を荒らげた。
リサは矢島に、ラグーンブリッジ建設には反対だが、教師という立場があるので表立って発言できないことを語る。「子供たちのために何をすればいいのか考えている」と言う彼女は、矢島から「サンゴレンジャー4号になって下さい。一緒に海を守りましょう」と頼まれると快諾した。矢島は珊瑚を守る大切さを竹富島の子供たちに訴え、岸谷、リサ、木島も協力した。矢島は子供たちをキッズレンジャーに任命してバッジを渡した。すっかり矢島に心酔している慎一郎は、バッジを受け取って喜んだ。
次期町長候補の石田はラグーンブリッジ反対委員会の集会に参加し、反対派住民に熱く訴え掛けた。矢島、岸谷、木島が会場で見ていると、八重山日報の記者の田辺真人が話し掛けて来た。密かに矢島の行動を追い掛けていた彼は、嫌味っぽい言葉を口にした。彼は参加住民に呼び掛け、矢島がスピーチすると勝手に発表した。田辺の挑発を受けた矢島は、「立場がある」と止める岸谷を無視して壇上に上がり、「建設に大反対です」と言い切った。
矢島の発言は新聞記事になり、与儀は仲間の漁師たちを引き連れて自然保護官事務所へ乗り込んだ。矢島が全く悪びれずに対応すると、彼は「島の人間の問題よ。内地へけえれ、お国の犬が」と鋭く言い放った。嵐の夜、慎一郎は家を抜け出して海へ向かい、飛んで来た看板を頭に受けた。大怪我を負った彼は病院に運ばれるが、昏睡状態に陥った。連絡を受けた矢島と岸谷は、すぐに病院へ向かう。しかし賢二が「慎一郎はキッズレンジャーになったと、はしゃいでいた。海の様子を見に行ったんだ。お前らのせいだ。もう二度と来るな」と怒鳴って彼らを追い払った。
慎一郎の事故をきっかけに、町長選挙の情勢は大きく変化した。ラグーンブリッジ建設計画の反対派が、勢いを取り戻したのだ。そんな中、八重山日報が建設計画に関する汚職疑惑を記事にした。地元建設業者である島袋創建の社長が衆議院議員の西垣和彦に金を渡し、建設容認の圧力を掛けてもらったというのだ。島袋創建の社長である島袋勝は、リサの父親だった。リサは矢島に、父が環境大臣に口利きしてもらうために金を渡した事実を知っていたと明かす…。

監督は中前勇児、原作は さかいたまき 『サンゴレンジャー』(朝日新聞出版)、脚本は三浦有為子&高橋麻紀、製作は西初恵&山本正典&森博貴&白石弘幸&豊平良孝、企画・プロデューサーは西初恵、プロデューサーは富田敏家&鯉渕優、アソシエイトプロデューサーは澤幸之、協力プロデューサーは高野竜平、撮影は斑目重友、録音は山口満大、照明は川里一幸、美術は吉村昌悟、編集は太田義則、音楽は北浦正尚、主題歌はBREATHE「So High」。
出演は青柳翔、田中圭、佐々木希、夏八木勲、高畑淳子、小日向文世、浜田晃、石丸謙二郎、菅田俊、菅原大吉、水橋研二、池田鉄洋、坂田聡、田中律子、藤木勇人、鈴木拓(ドランクドラゴン)、嶋崎伸夫、松本じゅん(現・松本海希)、上田真央(上田眞央)、川島暉良、池間琉杏、仲程信志郎、青木宙帆、知念武蔵、上地伊織、斉藤悠、たかぎひろみち、島袋寛之、知名剛史、比嘉恭平、福永武史、島袋響、宮里彦汰、上地佑妃乃、立花サキ、平野由佳、永野桂子ら。


TVドラマ『ROOKIES ルーキーズ』『ハンマーセッション!』の中前勇児が初めて手掛けた劇場映画。
作家の鬼塚忠と劇作家の足立拓也(演劇ユニットマシンガンデニーロ主宰)が環境問題提言ユニット「さかいたまき」名義で執筆した同名小説を基にしている。
脚本は『Little DJ 小さな恋の物語』『FLOWERS フラワーズ』の三浦有為子と『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜』の高橋麻紀による共同。
矢島を青柳翔、岸谷を田中圭、リサを佐々木希、与儀を夏八木勲、洋子を高畑淳子、速水を小日向文世、西垣を浜田晃、大城を石丸謙二郎、島袋を菅田俊、中山を菅原大吉、平田を水橋研二、木崎を池田鉄洋、田辺を坂田聡、時子を田中律子、賢二を藤木勇人が演じている。

まず本作品の内容に触れる前に、ちょっと個人的に面白かったのが原作小説に関する小ネタ。
原作小説は、なんと朝日新聞出版から刊行されているのだ。
これが「珊瑚の保護を訴える男を主人公とする物語」であることは、粗筋を読めば明白だろう。
ところで、1989年に沖縄県西表島で、新聞社のカメラマンが珊瑚に傷を付け、それを基にして記事を捏造する自作自演の事件があったことを覚えている人もいるだろう。その時のカメラマンが所属していたのは、朝日新聞なのだ。
いやあ、笑っちゃうね。

冒頭、岸谷と萩村が登場すると、フルネームと「自然保護官」という役職が表示される。場面が事務所に移り、洋子や中山が登場した時も、やはり名前と役職が出る。
事務所の人間だからってことじゃなくて、リサが登場すると彼女の名前と「小学校教諭」という役職が出る。主要キャストが登場すると、全て名前と役職が表示されるのだ。
だから、観客は名前や職業の把握に全く苦労することが無い。
そういう演出は、TVドラマだと時々見掛けるが、映画では珍しい。

名前と役職を表記する演出に代表されるように、この映画は徹底して「分かりやすさ」を追求している。
だから、例えば冒頭の「母子が飛び出したので岸谷が慌ててブレーキを掛ける」というシーンでは、慌てる岸谷と萩村のリアクションを大げさに演じさせている。
岸谷が回想に入る時は、BGMとSEが入り、「これから回想に入ります。しんみりした内容です」ってことをアピールする。
岸谷の「町を通るバイパス工事が始まり、美しい山も川も消えてしまった」という語りは、「自然保護のメッセージを訴える意味が込められています」ということが顕著に示されている。

「ここは笑うトコですよ」「ここは環境保護のメッセージを訴えていますよ」など、とにかく本作品は全てにおいて分かりやすい。
それは親切設計と言えなくもないが、それが仇となり、安っぽさに繋がっている。分かりやすさは大切だが、匙加減や表現方法を失敗すると、ここまで安っぽくなってしまうという悪い見本のような仕上がりになっている。
何しろ、岸谷が「矢島とは会ったことが無い」と言って迎えに行こうとする時、改めて「矢島ってどんな奴なんだろう」と呟くぐらいであり、明らかに「やり過ぎ」なのだ。
矢島が来ることを知った洋子が「あの問題児が」と驚くシーンがあり、その後に東京へ戻った萩村が速水から矢島が後任だと聞かされて「なんで矢島なんですか。いいんですか、こんな時期に」と驚く様子が描かれるが、ここも明らかに説明過剰だ。
洋子が「あの問題児が」と驚いた時点で、もう「矢島は問題を起こしそうな自然保護官」ってことは充分に示されている。だから、わざわざ東京のシーンを入れて、「矢島が後任だと知った萩村が驚く」という様子を入れるのは、アピール過剰でウザくなっているだけだ。

母子の横断で慌ててブレーキを掛けるシーンでは、スローモーション映像が使われていた。説明会のシーンもスローモーションは使われており、それだけでなく分割画面の演出もある。
それ以降のシーンでも、とにかく映像演出に凝ってやろうという意識がハッキリと窺える。
だが、それが効果的に機能しているのかというと、それは残念ながら感じられない。
内容や状況とのマッチングを考えず、とりあえず「やってみたかったから、やってみた」というだけになっており、完全に空回り状態だ。

映画を企画した西初恵プロデューサーも、原作者のコンビも、どちらも沖縄の自然保護に対する意識が強いもんだから、「珊瑚を守ろう」「沖縄の海を守ろう」というメッセージが執拗に繰り返される。
登場人物の台詞を借りて、あまりにもストレートな形で、何度も声高にアピールされる。
そういうプロパガンダ映画だから仕方が無いのだが、皮肉なことに、そういう熱い思いを訴えれば訴えるほど、こっちの気持ちは冷めていく。それどころか、「ウザいわ」と感じるようになる。
「そんなことよりも娯楽映画として面白くしてくれ。こっちは退屈な演説を聞きたいわけじゃねえんだよ」と言いたくなる。

矢島の登場シーンで、彼は「どけどけどけ」と叫びながら自転車で空港の中を走り回り、自動ドアを破壊して外へ出る。植木鉢にゲロを吐いた後、自動ドアの処理を岸谷に任せて海へ向かう。
「矢島は変わった奴だ」ってことをアピールしたいのは分かるし、それは充分に伝わって来る。しかし、かなりの痛々しさを感じるし、全く好感が持てないという大きな欠点もある。
っていうか、いきなり自動ドアを破壊し、まるで反省する様子も無いので、好感が持てないどころか不快感さえ抱かせる。
自然保護にはうるさいけど、自然じゃない物は破壊しても平気ってことなのか。でも植木鉢にゲロするのは、自然破壊になっちゃいないかと。

「考えるより先に体が動く奴」「気持ちだけで突っ走る熱血漢」というキャラ造形にしたいのは分かるが、不快な奴に見えてしまったら元も子も無いはずで。で、その「元も子も無い」という状態に、この映画は陥っているのだ。
そもそも本作品の致命的な問題は、矢島が珊瑚や沖縄の海を大切に思っているようには到底見えないってことだ。
何しろ彼は、ずっと石垣に住んでいたわけではない。知床から石垣に到着した途端、いきなり「珊瑚を守る。建設計画は阻止する」と訴えている。
事前に詳しく勉強してきたわけでもなく、島の現状を全く理解しないままで「建設反対」ってことを熱く主張するのだ。

矢島が「サンゴレンジャー」と名乗るのも、単に幼稚なだけの奴にしか見えない。
ようするに矢島は、「サンゴレンジャー」になりたいだけなのだ。正義のヒーローごっこがやりたいだけなのだ。「正義のヒーローとして活躍する」ってのが目的であって、「建設計画を阻止して珊瑚を守る」ってのは手段に過ぎないのだ。
本来なら「珊瑚を守る」のが目的で、そのための手段として「サンゴレンジャー」があるべきなのに、そこが逆になっている。
矢島は沖縄や珊瑚に対する愛や情熱なんて、これっぽっちも持ち合わせちゃいないのだ。

矢島は木崎が「竹富島にはスーパーも高校も無い。海が荒れたら船が出なくて生活も成り立たない」と事情を説明しても、まるで聞いちゃいない。
とにかく彼がやりたいのは、「サンゴレンジャー」としてラグーンブリッジの建設計画を阻止することだけだ。
そのために島民の生活が成り立たなくても、知ったことでは無い。彼は島の人々の幸せなんて、何も考えちゃいない。
岸谷が「現実を見据えた上で、より良い環境を作っていくのが俺たちの仕事だろ」と語った時、矢島は「お前の言ってることは中身がスカスカだな」と馬鹿にするが、彼の方が遥かに中身がスカスカだ。

しかも矢島は、自然保護官としての他の仕事は、全くやろうとしないのだ。それって、単なる職務怠慢だからね。
そして彼は、本来の職務は全くやらない一方で、建設を阻止するためなら手段を選ばないというヤバい野郎だ。
まずは子供たちを洗脳し、キッズレンジャーとして協力させる。さらには環境庁職員であることを無視し、建設反対を公言する。
それが町長選挙に大きく影響することは言うまでもないが、それでも全く悪びれない。
後から「軽率な行動だった」と反省することは無く、常に「俺は正しい」と思っているのだ。

矢島は慎一郎を海に連れ出したことを父親から批判されると、「チャレンジさせる前から、親である貴方たちが無理だと決め付けていた。本当に慎ちゃんのことを考えるなら、ただ生きることより、生き抜くことを教えた方がいい」と軽いノリで語る。
だが、もしも海で事故が起きたとして、その時に責任が取れるのか。事故が起きていたら、同じセリフが言えるのかと。
親の方針に異論があるとしても、まずは了承を得るための行動を取るべきであって、無断で連れ出したことは反省すべきだろう。
そして少なくとも、そういうことを軽い口調で語り、父親の神経を逆撫でするのは避けるべきだろう。

終盤、矢島が自然保護官を辞職した後、彼が建設反対のための街頭演説や署名活動を島のあちこちで繰り返していたことが明らかにされる。
それは辞職する前の行動なので、矢島は自然保護官、つまり公務員という立場だったわけだ。しかも、それは町長選の期間中の出来事だ。
つまり彼は公務員でありながら選挙で特定候補を応援するという、越えてはいけない線を平気で越えているのだ。
さらに彼は賛成派と反対派がデモで揉めていると、岸谷や子供たちを引き連れて突入している。
それをヒーローと呼ぶなら、ヒーローの定義なんて完全に崩壊するわ。もはやダーク・ヒーローとさえ呼べないぐらい、矢島はメチャクチャな野郎なのだ。
そして本作品は、「環境保護のためなら何をやっても構わない」というメッセージを主張する、おっそろしいプロパガンダ映画なのである。

(観賞日:2016年6月15日)

 

*ポンコツ映画愛護協会