『セーラー服と機関銃 -卒業-』:2016、日本

女子高生の星泉は手下たちを引き連れ、機関銃を乱射する夢を見た。授業中に居眠りしていた彼女は、クラスメイトの周平、智生、哲夫と下校する。週末の開店準備をしている月永徹は、4人にクーポンを渡す。月永の顔を見た泉はハッとするが、平静を装って立ち去った。泉は周平たちから「ああいうのがタイプ?」とからかわれ、慌てて否定した。3人と別れた泉は商店街に入り、老人たちと会話を交わす。くさかべ隼人という市長選の立候補者は、自身の公約を掲げて挨拶回りをしていた。
泉は老人たちと別れた後、自宅である「めだかカフェ」に戻った。カフェの店員である土井がパチンコ店のような呼び込みをしていたので、泉は注意する。「すいません、組長」と言われた彼女は、「組長じゃなくて店長でしょう。もうヤクザじゃないんだから」と修正する。しかし若い店員の祐次と晴雄も、やはり泉のことを「組長」と呼ぶ。晴雄は泉に、店の売り上げが悪くて仕入れが出来ないことを明かす。彼が保険金詐欺で儲けるアイデアを口にすると、土井と晴雄も賛同する。
泉が土井たちの案を却下していると、女子高生の立花が来て「組長さんですよね。ちょっとお願いがありまして」と告げた。泉は祐次と晴雄を引き連れ、今井という男が経営するモデル事務所へ乗り込んだ。彼女は事務所にいるモデル志望の女子たちの前で、契約料15万円を支払っても仕事はホステスまがいのことばかりであることを暴露した。同行した立花は、枕営業を強要されることも明かす。今井はバックに浜口組が付いていることを告げ、泉を恫喝した。
トラブルが大きくなることを懸念した泉は、モデル事務所を去った。祐次と晴雄は目高組の復活を訴えるが、泉は「また誰かが撃たれたりしてもいいの?」と却下した。浜口組の手下2人が現れて銃を突き付け、泉を浜口組長の元へ連行した。浜口は泉に「変な商売してんじゃねえか」と告げ、「アレ持って来い」と組員に指示した。その組員が月永だったので、泉は驚いた。月永が持って来たのは、ドラッグ入りのクッキーだった。「こんな物売らないと、やってけねえのか」と浜口に非難された泉は、目高組は無関係だと主張した。
泉は浜口に「そっちこそ、約束破って変な商売してんじゃん」と言い、モデル事務所の一件を話す。浜口は関係を否定するが、泉ぱ「協定破られたら、何のために解散したか分からないんですけど」と告げる。浜口はドラッグ入りクッキーと目高組の関係を改めて非難するが、月永は「もしかしたら、他の組が攻めて来てるのかも」と口にした。泉がピンチだと知った土井は、ダイナマイトを体に巻き付けて乗り込んで来た。泉は土井と共に、浜口の元を去った。
ホリウチ都市デザイン社長の安井利彦は、子分の瀬田と真淵から今井が撮影した泉の動画を見せられる。安井が「浜口組の襲名式に乗り込んだのも、こいつらか」と尋ねると、真淵は「ええ」と告げて説明を始める。泉は幼い頃に父、中学時代に母を亡くし、先代組長である伯父の嗣夫が親代わりとして可愛がっていた。嗣夫が浜口組の組員に射殺され、血縁者が継ぐ組のしきたりに従って泉が組長となった。泉は襲名式に乗り込み、浜口組が縄張りを荒らしていることを訴えた。浜口の兄貴分が仲裁に入り、商店街に手出ししない協定を締結させた。その交換条件として、目高組は解散したのだった。
真淵の説明を聞いた安井は、「それじゃあ、俺が不義をくれてやっか」と口にした。泉は闇カジノで助けたことがあるT太郎と会い、例のクッキーを売っている場所について訊き出した。彼女は高架下でアイスキャンデー屋を開いている2人の青年に客として接触し、クッキーを売ってもらう。ヤクザが怖くないのかと泉が尋ねると、彼らは浜口組の下請けだと告げた。泉は安井に買収されているとは知らず、刑事の真淵に電話を掛けた。しかし泉がクッキーを売っている場所を話しても、真淵は適当に受け流した。
安井は瀬田から、目高組がクッキー売りの所まで行ったことを報告される。「今よりも美味しいクッキーを用意してます」と瀬田が言うと、安井は「始めて」と指示した。月永は弟分に調査させ、関東の堀内組が都市デザイン会社を作って動いていることを知った。彼は浜口に連絡し、「この町に来ましたよ、死神が」と告げた。泉が学校で智生や哲夫と話していると、周平が来てホリウチ都市デザインの内定を貰ったことを話す。彼は嬉しそうに、堀内グループには他にも複数の傘下企業があることを語る。その直後、麻薬入りクッキーを持った女子高生が錯乱状態に陥り、友人たちを振り切って走り出した。彼女は校舎の外へ飛び出し、車にひかれて死亡した。
泉が責任を感じながら下校していると、くさかべが選挙演説をしていた。彼は女子高生の死亡事故に言及して「町から暴力団を一掃する」と訴え、観客の拍手を浴びた。しかし彼は安井の下僕であり、指示通りに動いているだけだった。安井は真淵に電話を入れ、「始めろ」と命じた。真淵は麻薬入りクッキーを売った罪を浜口組に被せ、ガサ入れを実施した。そこへ安井が現れ、浜口に「みんなで儲けようって話を持って来たんだよ」と開発計画を明かした。
浜口は安井が親分の堀内に毒を盛って寝たきり状態に陥れたことを知っており、提案を拒否した。しかし安井が「傘下に入るか潰されるかの二択だよ」と凄むと、おとなしく受け入れた。くさかべが市長に当選した直後、泉は月永に呼び出された。彼女は土井を伴い、月永とラブホテルで密会する。月永は「開発計画をぶっ潰さないか」と持ち掛け、堀内組が地方の町を食い物にしていることを説明した。下手に動くと浜口組の人間に気付かれるため、彼は目高組に協力を求めたのだ。
土井は月永と2人になると、反発する態度を取った。泉は知らなかったが、嗣夫を射殺した実行犯は月永だった。そのことを土井は批判した上で、「組長を傷付けないでやってくれ」と頼んだ。泉は安井の情報を入手するため、周平から話を聞こうとする。しかし周平は迷惑そうな様子で「暴力団と付き合うと内定取り消されちゃうから」と言い、泉と距離を取った。安井の手下たちは住民を扇動し、カフェの前で暴力団追放のデモ活動を展開した。泉が組を解散したことを訴えても、住民たちは納得しなかった。
安井の手下は「この店で麻薬クッキーを売っていた」と嘘をつき、住民たちは「商店街から出て行け」と叫んだ。1人の男が派手に転び、土井に突き飛ばされたように装った。そこへ真淵が近付き、傷害罪で土井を連行した。泉は夜になって店へ戻って来た祐次と晴雄に、自由にするよう促した。しかし祐次も晴雄も、泉の元から離れようとはしなかった。月永は信頼できる2人の弟分たちに、「まずは堀内組の企業としての顔を潰す」と告げる。そのために彼は、何とかして資料を持ち出すよう命じた。
泉は月永と電話で話し、「こないだの話、乗るよ」と告げた。2人は麻薬クッキーを売人を捕まえ、脅しを掛けた。泉たちは瀬田が浜口組を詐称して麻薬クッキーを売らせていたことを聞き出し、レコーダーに録音した。そこへ武器を持った仮面の男たちが襲って来たため、月永は泉を連れて逃走した。泉は祐次と晴雄から、今井が殺されたことを知らされる。すぐに月永は、半グレ同士の揉め事に見せ掛けた口封じだと見抜いた。彼は泉に「勝負するか。早い方がいい」と言い、入手した資料を渡して立ち去った。泉は倉庫に封印していた看板を持ち出し、目高組の復活を宣言する…。

監督は前田弘二、原作は赤川次郎『セーラー服と機関銃・その後―卒業―』(角川文庫刊)、脚本は高田亮、エグゼクティブプロデューサーは井上伸一郎、製作は堀内大示&芦田健&下田淳行&渡辺勝也&小佐野保&岩熊正道、企画は菊池剛、プロジェクトプロデュースは小林剛&今安玲子、プロデューサーは星野秀樹、共同プロデューサーは佐治幸宏、ラインプロデューサーは及川義幸、撮影は相馬大輔、照明は佐藤浩太、録音は小川武、美術は禪洲幸久、衣裳は宮本茉莉、編集は佐藤崇、アクションコーディネーターはカラサワイサオ、音楽は きだしゅんすけ。
エンディングテーマ曲『セーラー服と機関銃』Words by:来生えつこ、Music by:来生たかお、Performed by:橋本環奈。
出演は橋本環奈、長谷川博己、武田鉄矢、伊武雅刀、榎木孝明、鶴見辰吾、安藤政信、大野拓朗、宇野祥平、古舘寛治、北村匠海、前田航基、ささの友間、柄本時生、岡田義徳、奥野瑛太、柳美稀、駒井蓮、松嶋亮太、一ノ瀬ワタル、柳俊太郎、飯田芳、松浦祐也、東加奈子、安藤美優、品川徹、近衛れい子、吉岡睦雄、高崎隆二、ジョナサン・シガー、松沢真祐美、内田ひろみ、安保彩世、竹内海羽、志村玲那、八重春、増田朋弥、藤林泰也、猪飼公一、松本翼、平山亨、中西哲也、三堀亮、奥野智也ら。


赤川次郎の小説『セーラー服と機関銃・その後 -卒業-』を基にした作品。
監督の前田弘二と脚本の高田亮は、『婚前特急』や『わたしのハワイの歩きかた』など4本の映画で組んできたコンビ。
泉を橋本環奈、月永を長谷川博己、土井を武田鉄矢、浜口を伊武雅刀、嗣夫を榎木孝明、くさかべを鶴見辰吾、安井を安藤政信、祐次を大野拓朗、晴雄を宇野祥平、真淵を古舘寛治、周平を北村匠海、智生を前田航基、哲夫をささの友間が演じている。

インターネットに投稿された一枚の写真により、「千年に1人の逸材」として一気にブレイクした橋本環奈が初主演を務めた作品である。
実は映画出演そのものは初めてではなく、2011年に是枝裕和監督の『奇跡』に脇役として参加していた経歴がある。
それはともかく、これは「橋本環奈の人気に便乗した映画」という表現がピッタリだと思われる企画である。
一応は「角川映画40周年記念作品」になっているが、「橋本環奈の主演」という要素が無かったら、たぶん原作の映画化は無かったんじゃないかと。

ちなみに、最初に原作小説がカドカワノベルズから刊行されたのは1987年。
実はシリーズ第3作『セーラー服と機関銃3 疾走』が2016年1月23日に刊行された。
この映画は2016年3月5日に封切られたが、それに合わせて改題された原作小説だけでなく、第3作の宣伝という意味合いもあるのだ。
かつての角川書店が得意にしていたメディアミックス戦略である。
角川書店から角川春樹が離れて随分と経っているが、「角川商法」は地味に引き継がれていたのね。

最初は「過去に色んな出来事がありまして」という状態で、それが明かされないまま話が進んでいく。なので、泉が月永を見て驚いた様子を見せるのも、てっきり「過去のトラブルで顔見知りだった」という設定なのかと思っていた。
ところが浜口の元へ連行された泉は月永に気付くと、「ヤクザだったのね」と口にする。つまり、知らない間柄だったわけだ。
ってことは彼を見てハッとしたのは、友人たちに指摘されたように、ホントに「タイプだったから」という意味での反応だったのね。
そういうの、要らないわ。無駄で余計な引っ掛かりにしかならんよ。
そこに恋愛劇を用意するにしても(それ自体が要らないけど)、後で惚れる形にしておけばいい。

この作品の企画が発表された時は、薬師丸ひろ子が主演した1981年の映画『セーラー服と機関銃』のリメイクのように思われた。
しかし実際にはリメイクじゃなくて、続編だった。
しかも「薬師丸ひろ子が主演した映画の続編」ではなくて、「原作の後日談を描いた小説を基にした作品」という形だ。
ただ、何しろ角川映画だし、オープニングでは泉が機関銃を乱射するシーンがあるし、『セーラー服と機関銃』の主題歌を橋本環奈がカバーしているし、1981年の映画を連想させようとしていることは間違いないだろう。

しかし問題は、「1981年の映画を見ていないと、過去に何があったのかが分かりにくい」ってことだ。
泉が4代目組長になるまでの経緯や浜口組とのトラブル、目高組が解散するまでの経緯など、その大半は本作品で説明されない。
それは過去の話だから、当然っちゃあ当然だ。ただし、「そういう過去がありまして」ってのを前提として描かれる物語なので、そこが分からないと乗って行くのが難しいことは事実なのだ。
そこが「『セーラー服と機関銃』の原作小説を読んでいる、もしくは1981年の映画を見ていることが望ましい」という状態なのは、ちょっとハードルが高くないかと。

しかも、1981年の映画を「過去に起きた出来事」として脳内補完するとしても、色々と不都合や問題が生じるのだ。
まず分かりやすい問題としては、当たり前だが「演じている人間が異なる」ってことだ。
つまり薬師丸ひろ子を橋本環奈に置き換える必要があるわけで、それだけでも壁がある。
そして「時間が経ちすぎている」という問題もある。
『セーラー服と機関銃』は1981年の作品で、これは2016年なので、時代的に大きな開きがある。そのタイムラグを脳内で埋める作業も要求されるわけで、なかなか厳しいモノがある。

だが、それよりも厄介なのは、「実は映画版『セーラー服と機関銃』とは設定が異なる」ってことなのだ。
1981年の映画で目高組の組員だったのは、佐久間、政、ヒコ、明の4名。つまり今回の面々とは、名前が異なっている。
ただ、佐久間たちは1981年の映画で全員が命を落としているので、この時点では整合性に問題などない。
「過去の事件で組が解散した後、土井たちが加入した」ってことなら、それで成立する。
ところが困ったことに、土井たちは「解散する前から在籍していた組員」という設定なのだ。

他にも、1981年版の泉は、冒頭シーンで車にひかれて死んだ父親の火葬に出席している。つまり父親が死んだのは、彼女が高校生の時だ。
そして、その翌日に目高組の組員が来て、組長が死んだので四代目を襲名してほしいと依頼される。本来は泉の父に頼む予定だったが、彼が死去したため、唯一の血縁者である泉に要請したという流れだ。
それが本作品だと、「泉の父は既に死んでおり、先代組長は泉の眼前で射殺された」という設定になっている。
まるで違うのである。

明らかに「観客が1981年の『セーラー服と機関銃』の内容を知っている」ってのを前提に話を構築しておきながら、その映画と合致しない設定にしてあるので、どういうつもりなのかと言いたくなる。
そもそも前作を知らなきゃ厳しい作りにしている時点で賛同できないのだが、それならそれで、せめて1981年の『セーラー服と機関銃』に内容を合わせるべきじゃないのかと。
「1981年版を知った上で、アナザー・ストーリーを脳内で膨らませ、その後日談を楽しんでね」ってのは、どんだけ観客に強いる負担が大きいのかと。

真淵が安井に泉たちのことを話すシーンで、泉が目高組の組長になったり、浜口組に乗り込んだり、組を解散したりした経緯が説明される。だから過去に起きた出来事に関する説明が、何も無いわけではない。
だが、そんな台詞と短い補足映像だけで、充分だとは到底言えない。
まるで橋本環奈の主演した1作目が存在しており、そのダイジェスト映像であるかのような処理なのだ。
しかし実際には、そんな前作など存在しないわけで。

そもそも1981年に映画化された物語の後日談という時点で、企画としては厳しい。「数十年が経過した後の物語」じゃなくて、その直後の物語だからね。それに、これが単独でも成立する内容ならともかく、前作があってこそのモノだからね。
そんな無理な企画を通すよりも、素直に『セーラー服と機関銃』をリメイクしておけば良かったんじゃないかと思うぞ。
前述したメディアミックス戦略としても、第2作じゃなくて『セーラー服と機関銃』をしたところで、そんなに差は出ないはずだ。
むしろリメイクを作っておけば、それがヒットした場合、小説の2作目と3作目も映画化できる可能性が生じるんだから、そっちの方が得じゃないのかと。

ものすごく無理のある企画を強引に通した作品なので、橋本環奈が星泉に成り切れていない。
何しろ、いきなり「女子高生だったけど伯父が殺されたので後継者としてヤクザの組長になり、浜口組に乗り込んでマシンガンを乱射し、協定を締結する代わりに組を解散して普通の女子校生に戻った」という状態で、ヒロインが登場するわけで。
キャラクターを形成する上で、形を整えて厚みを持たせるための作業を幾つもスッ飛ばしているようにしか思えないぞ。

それ以外の部分でも、シナリオや演出に古臭さや安っぽさを感じる。
たぶん1981年版を意識しているんだろうとは思うが、それを2016年という時代に合わせてアップデートしているわけでもなく、雑に扱っているだけなので、陳腐な仕上がりになっている。
後半の展開にしても、「目高組を復活させた泉が安井の元へ乗り込んで余裕の態度で資料を提示したけど、向こうの用意した虚偽の内容であり、捕まって窮地に陥る」なんてのは全く要らんよ。
そこは任侠映画のベタなパターンを使って、カタルシスに繋げればいいのよ。

そのためには、まず目高組を復活させるきっかけの弱さを何とかする必要がある。
この映画だと、「泉は今井や売人が口封じに殺されたことを知り、月永から勝負するよう促される」という流れで復活を決めている。
でも、それだと全く燃えないのよ。
そこは「耐え忍んでいたけど、怒りが限界に達した」という形にした方が間違いなく高揚感に繋がる。そのためには、敵の卑劣な行動によって、こちらサイドに何らかの犠牲が出る手順を用意した方がいい。そして泉が目高組を復活させて敵の元へ乗り込んだら、一気に逆襲を成功させて観客にカタルシスを与えるべきなのだ。
「泉が捕まってピンチに陥り、安井が得意げに演説を始める」とか、「ようやく反発した浜口が安井に射殺されて銃撃戦が勃発し、泉は逃げ出す」とか、「月永が先代を殺したと知った泉は反発するが、すぐに受け入れる」とか、そういうことで時間を費やして、ようやく「泉たちが安井の事務所へ乗り込む」という最終決戦になるのは、ただダラダラと時間を浪費しているだけにしか思えんよ。

1981年版とは別の設定なのに、美味しいトコだけはリンクさせて利用しようと目論んでいる。
だからオープニングでは早速、橋本環奈が機関銃を乱射するシーンと「カ・イ・カ・ン」と呟くシーンを用意している。
それは1981年の映画でも大きな見せ場となり、ものすごく有名なシーンとフレーズだ。使いたくなるのは理解できるので、それだけなら何の文句も無い。
だけど、あまりにも安易で雑な使い方だ。
エンディングでは卒業式に出席した泉が壇上で1981年版の主題歌『セーラー服と機関銃』を歌うシーンがあり、その後には夏祭りに行った浴衣姿の泉が「カ・イ・カ・ン」と呟くシーンがあるが、完全に浮きまくっている。

(観賞日:2017年3月29日)


2016年度 HIHOはくさいアワード:第7位

 

*ポンコツ映画愛護協会