『サイボーグ009/超銀河伝説』:1980、日本

ギルモア博士は現役を引退し、コズモ博士が所長を務める国際宇宙研究所に居候しながらイワンの面倒を見ていた。コズモは宇宙の深奥に超エネルギーが存在するという学説を唱え、その超エネルギーに「ボルテックス」と名付けていた。彼はボルテックスのコントロール理論を成功させ、ギルモアに熱く語った。イワンはギルモアとコズモに、全宇宙の征服を狙うゾアが地球を標的にすることを知らせた。直後、スペースウォッチコマンドがコズモに、異様な飛行物体が猛スピードで地球へ向かっていることを報告した。
ギルモアはサイボーグチームの力が必要だと考えるが、平穏に暮らす彼らを呼び戻すことに躊躇する。しかしコズモの説得を受けて、彼はチームを招集した。その夜、飛行物体が飛来し、海中に消えた。ギルモアはジョーたちを地下のレスキュー室へ案内し、海底に停泊している宇宙船を見せた。エイリアンのサバがエアトンネルを使ってレスキュー室へ来たため、ジョーたちは警戒する。イワンは彼らに、サバが敵意を持っていないことを教えた。
サバはジョーたちに、コマダー星から逃げて来たこと、生き残りは自分だけであることを話す。ジョーたちが宇宙船に行くと、サバと一緒に乗っていた母親と兵士たちがカプセルの中で死んでいた。サバはダガス星のゾアが指揮する戦闘軍に追跡されたこと、精神破壊レーザーで皆殺しにされたことと、自分は母が防御カプセルに避難させたおかげで助かったことを説明した。コマダー星は高度な文明が発達していたが、ゾアの戦闘機軍団に襲撃され、科学者であるサバの父が拉致された。
サバの父であるコルビンは超エネルギーのコントロール理論に成功し、宇宙平和に活用しようと考えていた。しかしゾアは超エネルギーで宇宙を征服しようと企み、彼を連れ去ったのだ。サバはジョーたちに、父を助けてほしいと要請した。そこへスペースウォッチコマンドから、宇宙戦闘機が地球へ向かっているという連絡が入った。直後にスペースウォッチコマンドは破壊され、ダガス軍団第一戦闘軍団長のガロが立体映像でジョーたちの前に出現した。彼はゾアが地球を征服すると宣言し、姿を消した。
フランソワーズの能力により、ダガス軍団が月の裏側を前線基地にしていることが判明した。ジョーたちは月へ行く手段を持っておらず、サバは自分たちが乗って来た宇宙船のイシュメールを使うよう提案した。イシュメールには精神破壊レーザーを防ぐ方法が無かったが、コズモは何とかすると約束した。ジョーたちがイシュメールの強化作業を待っている間に、イワンとコズモが連れ去られた。ガロはジョーたちの前に立体映像で出現し、イワンとコズモをカデッツ要塞星に連行したことを明かした。
イワンとコズモをの頭脳をコンピュータに繋けば、イシュメールの武器強化やサイボーグ戦士の性能の秘密も分かるのだとガロは説明した。さらに彼は、既にコルビンの頭脳からコントロール理論の情報を吸収していることも明かした。ジョーたちはイシュメールの強化作業を中止し、すぐに出発することにした。内裕の抜け穴であるスターゲイトを目指す彼らの前に、岩石群が出現した。ジョーがノバミサイルを発射すると大爆発が発生し、岩石群の中に宇宙機雷が仕掛けられていることが判明した。
ジョーたちは宇宙機雷の間を縫って進むが、吸着機雷がイシュメールの船体に張り付いた。ジェロニモは吸着機雷を外して投げ捨て、全ての宇宙機雷を破壊した。イシュメールはスターゲイトを通過するが、ダガス軍団に襲われる。ジョーたちは敵を撃退するが、エンジンが故障してしまう。彼らは修理のため、近くにあるファンタリオン星へ立ち寄ることにした。イシュメールが着陸しようとすると、地下の宇宙船格納庫に吸い込まれた。出口を見つけたジョーたちは、二手に分かれて行動することにした。ジョーはフランソワーズ、ブリテン、サバの3人に、船に残って修理と連絡を担当するよう指示した。
ジェット、ジェロニモ、チャンチャンコ、ピュンマは住人と補充エネルギーのハイドロクリスタルを探すため、森を進む。チャンチャンコは湖の巨大な怪物に襲われ、水中に引きずり込まれた。ピュンマは湖に飛び込み、チャンチャンコを救出する。ジェットは怪物を攻撃するが、大口の中に飲み込まれてしまった。ジョーとハインリッヒは町を発見するが、廃墟と化していた。仮面の部族に襲われた彼らは、気が付くと別の場所に移動していた。そこへジェットたちが現れ、いつの間にか廃墟に移動していたことを話した。
ジョーたちをテレポーテーションさせたのは、ファンタリオン星のタマラ女王だった。彼女は三次元映像としてジョーたちの前に出現し、囚われの身であることを話す。ジョーたちが見た仮面の部族は、原始生活に戻った住民だった。タマラは星がゾアに滅ぼされたこと、自分は怪人ロダックが胸に付けたハイドロクリスタルに閉じ込められていることを教え、姿を消した。ジョーたちは巨人のロダックを退治し、タマラを救い出した。タマラはジョーに、星に残って新しい王になってほしいと頼んだ。ジョーは葛藤するが、ゾアを倒す使命があると告げて断った。その直後、ダガス軍団が星を襲撃し、タマラは殺された…。

監督は明比正行、原作・総指揮は石森章太郎、脚本は中西隆三、脚本協力はジェフ・シーガル、製作は渡辺亮徳&今田智憲、プロデューサーは飯島敬&小湊洋市、製作担当は横井三郎、作画監督・アニメーションキャラクターデザインは山口泰弘、メカニック作画監督・メカニックデザインは角田紘一、美術総設定は角田紘一、美術監督は伊藤岩光&海老沢一男、撮影監督は池田重好、編集は千蔵豊、録音は波多野勲、音楽は すぎやまこういち。
声の出演は井上和彦、杉山佳寿子、白石冬美、野田圭一、山田俊司、田中崇、はせさん治、肝付兼太、曽我部和行、八奈見乗児、永井一郎、大平透、大塚周夫、小原乃梨子、鈴木弘子、石原良、川島千代子、佐藤正治、竜田直樹、山口健、宮内彰ら。


石森章太郎(石ノ森章太郎)の同名漫画を基にした作品。
監督は『グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦!大海獣』『惑星ロボ ダンガードA対昆虫ロボット軍団』の明比正行。
脚本は『サーキットの狼』『惑星大戦争 THE WAR IN SPACE』の中西隆三。
ジョーの声を井上和彦、フランソワーズを杉山佳寿子、イワンを白石冬美、ジェットを野田圭一、ハインリッヒを山田俊司、ジェロニモを田中崇、チャンチャンコをはせさん治、ブリテンを肝付兼太、ピュンマを曽我部和行、ギルモアを八奈見乗児、コズモを永井一郎、ゾアを大平透、ガロを大塚周夫、サバを小原乃梨子、タマラを鈴木弘子が担当している。

まず作品の中身について批評する前に、その周辺の諸々について。
この映画が公開されるまでに、『サイボーグ009』はTVシリーズが2本作られている。1度目が1968年、2度目は1979年から1980年に放送された。アニメーションの制作会社は異なっており、1度目は東映動画、2度目は日本サンライズが担当している。
この映画の公開は1980年で、2度目のTVシリーズが終了した後。なので、2度目のTVシリーズの劇場版なのかと思いきや、そうではない。アニメーションの制作会社は東映動画で、スタッフもTVシリーズとは全く異なる。また、声優陣も大半は2度目のTVシリーズと共通だが、イワンとギルモアは1968年版のキャストになっている。
この辺りは、どうにも中途半端だし、足元が定まっていないと感じる。

この映画のために東映は、アメリカからジェフ・シーガルという人物を「脚本協力」の形で招聘した。制作発表の際、ジェフ・シーガルは『スター・ウォーズ』に参加した脚本家だと説明された。
しかし少し調べれば分かることだが、『スター・ウォーズ』にジェフ・シーガルという人物は参加していない。「脚本家」としてクレジットされていないだけでなく、スタッフの中に名前が見当たらないのだ。
どうやら、後にTVアニメ『スマーフ』シリーズなどに脚本家として参加する人物のようだが、『サイボーグ009/超銀河伝説』以前の経歴が全くの不明なのだ。
そんな怪しげな人物を、『スター・ウォーズ』に参加した脚本家として堂々と紹介する厚顔ぶりは、岡田茂らしいと言えば、らしいのかもしれない。
でもまあ、ダメだよね。

配給した東映の岡田茂社長は公開に際して、多くの観客動員が見込めるのはアニメーションだと説明していた。だから正月映画として公開され、多額の宣伝費が投じられた。
しかし、りんたろうが監督を降板したり、それに伴ってスタッフも入れ替わるなど、製作段階で様々なトラブルが起きた。
また、東映が当時の大ヒットアニメである『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』に対抗すべく、もしくは便乗すべく、宇宙を舞台にした物語にするよう要求したため、最初に石森章太郎が構想していた内容から大きく変更されることになった。
どうやら東映のエゴが色々な問題を引き起こしたようで、その結果として仕上がった作品は芳しい評価を得られず、興行的にも失敗した。

ギルモアがサイボーグチームを招集すると決めた後、各地で異変が起きる様子が描かれる。時計の針が逆回転し、コップの酒が吹き出し、女性の頭髪が逆立つ。
ようするに「様々な物が逆の動きをする」ってことなんだろうけど、その理由に関する説明はない。もちろん宇宙船が飛来したことが原因という設定だが、「なぜ宇宙船が飛来すると逆になるのか」ってのは良く分からない。
それはいいとして(いや良くはないんだけど)、頭髪が逆立った女性が「助けて」と絶叫するのはリアクションがデカすぎるだろ。もう「殺されるかも」ぐらいの反応になってるけど、そこまでの恐怖でもないだろ。
驚きや困惑はあるだろうけど、BGMも含めて、「この世の終わり」ぐらい深刻な雰囲気なので、それは大げさだろうと感じてしまう。

しかも粗筋で触れたように、そこで飛来した宇宙船はイシュメールであり、乗っていたコバは助けを求めに来ているのだ。
これから襲って来るであろうゾアが怖いのであって、コバは全く敵意の無い相手なのよ。
それを考えると、観客に「これから恐ろしいことが起きる」と思わせて不安を与えようとするタイミングが、ちよっと先走っているんじゃないかとも感じてしまうなあ。
イワンの能力があるので仕方が無い部分はあるんだろうけど、サイボーグチームを集めた時点では「完全に早とちり」ってことになるし。

ギルモアがサイボーグチームにイシュメールを見せると、ピュンマが海中を泳いで調査に向かう。しかし「フランソワーズが相手の動きをキャッチしたから」ってことで、すぐに呼び戻される。
なのでピュンマの行動は、全くの無意味ってことになる。
そういうことでもないと、ピュンマの能力の使い場所が難しいという問題はあるんだろうと思うよ。何しろ、水中に限定される能力だからね。
ただ、結局は何の意味も無い行動に終わるぐらいなら、無理して使わなくてもいいわ。

ゾアがコマダー星を襲撃して滅ぼすのは、理解に苦しむ行動だ。彼が欲しがったのは、コルビンが確立した超エネルギーのコントロール理論なのだ。
だったら、ただコルビンを拉致するだけで事足りるはずで。そしてコルビンを拉致するためには、わざわざ軍団を差し向けてコマダー星を襲う必要なんて全く無い。
あと、イシュメールを襲って乗員を皆殺しにする必要も全く無い。地球を攻撃しようとする意味も無い。
どうせ超エネルギーがあれば全宇宙を征服できるんだから、今の段階で地球に手を出す必要は無いでしょ。

っていうか、ダガス軍団がコマダー星やファンタリオン星を滅ぼしているんだったら、超エネルギーなんか無くても全宇宙を征服できるんじゃないかと思ってしまうわ。
ガロは立体映像でジョーたちの前に姿を見せた時に余裕を見せているけど、それぐらい強大な力を保有しているなら、それだけでいいんじゃないかと思ってしまうわ。
さらにガロはイワンとコズモを拉致するけど、それを簡単に遂行できてしまうなら、そのままイシュメールを破壊したりジョーたちを倒したりするのも可能じゃないかと思ってしまうわ。

ガロはイワンとコズモを拉致したことをジョーたちに話す時、既にコルビンの頭脳からコントロール理論を吸収していることを明かす。
だったら、もう超エネルギーをコントロールできるんだから、その力で地球を征服することも可能なんじゃないのか。
設定が粗いせいで、色んなトコで整合性が取れなくなってるぞ。
あと、ゾアがイシュメールを追跡して乗員を皆殺しにしたり、わざわざ地球まで来て攻撃を仕掛けようとしたりするのなら、それが超エネルギーを使った宇宙征服に必要な行動という設定じゃないとダメだろ。

冒頭でイワンは、ゾアが地球に来ることを予言している。その後、ガロがジョーたちの前に現れ、ゾアが地球を征服することを通告する。
なので、地球を舞台にしてサイボーグ戦士とダガス軍団の戦いが始まるのかと思いきや、そうではない。ダガス軍団が月の裏側に前線基地を築いていることが判明する。
では月が戦いの舞台になるのかと思ったら、ガロはイワンとコズモをカデッツ要塞星に連行したと話す。それを受けて、ジョーたちはカデッツ要塞星へ向かう。
戦いが始まる前から、舞台が次々に移り変わっていく。

サイボーグ戦士とゾアの戦いが始まる前に、しばらくは宇宙の旅が続く構成になっている。『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』の影響が、あまりにも強すぎるだろ。
相手が宇宙人でも、地球が舞台なら問題は無い。月面や他の惑星でも、地球と大して変わらない戦いを描くことは出来るだろう。でも宇宙船での旅が続く間は、サイボーグ戦士が個人の能力を使って戦うことが難しい。
実際、ダガス軍団との戦いでは、サイボーグ戦士は船のレーザーを発射するだけだ。つまり、イシュメールの性能で戦っているわけだ。
そうなると、サイボーグ戦士である意味が全く無いのだ。

ファンタリオン星の湖でジェットが怪物に飲み込まれると、ジェロニモが驚愕する様子でカットが切り替わり、ジョーとハインリッヒのターンになる。なのでジェットはどうなったのかと思ったら、廃墟にテレポートしている。
それなら、ジェットが怪物に飲み込まれる展開なんて要らないだろ。
それはジョーとハインリッヒが部族に襲われるシーンも同じだ。
2つのピンチは、どちらもサイボーグ戦士が自力で解決していないので、だったら要らんよ。話を盛り上げようとして無理に盛り込んだ、消化不良のイベントになっている。

そもそも、そういうのって「ゾアとの戦いは?」と言いたくなっちゃうんだよね。
ゾアの元へ行くまでの道中って、ただ「旅が必要」という名目でメインイベントまでの時間稼ぎで引っ張っているだけに感じてしまう。
ゾアと戦うために必要な武器を手に入れる」とか、「敵の弱点に繋がる情報を入手する」という目的があるわけでもないからね。
ファンタリオン星はゾアに滅ぼされているし、ただの道草ということではないんだけど、何となく目的に向けた道筋がボヤけているように感じてしまう。

っていうか、月の前線基地はどうなったんだよ。ジョーたちがイシュメールで出発した時、そこから攻撃すれば良かったんじゃないのか。
その基地は放棄して、軍団の全員が引き上げたのかよ。わざわざ地球まで来ておいて、何も攻撃せずに要塞星まで戻ったのかよ。
そんで、ジョーたちが通る岩石群に宇宙機雷を仕掛けたり、スターゲイトを通過してから襲ってするって、どういうことだよ。行動が支離滅裂じゃねえか。
やることなすこと、全てがボンクラすぎて理屈に合わないのよ。

ゾアは少なくともコマダー星とファンタリオン星を滅ぼしているわけだが、それって「宇宙征服」という目的に合わない行動じゃないのか。ただ滅ぼすだけだと、「征服」にならないぞ。
しかも完全に住民を一掃しているわけじゃなくて残っているので、何がしたいのか良く分からない。
タマラを殺さず閉じ込めるだけってのも、目的が不明。
そのくせ、タマラが救出されると軍団を差し向けるが、だったら最初から始末しておけば良かっただろうに。

ロダックとの戦いでは、ようやくサイボーグ戦士が能力を使うシーンが訪れる。それが終わると、「タマラがジョーに惚れて結婚を望む」という唐突な恋愛劇が描かれる。
そして粗筋の最後に触れたように、タマラは殺される。
でも、彼女を死なせる必要なんて全く無いだろ。普通に「ジョーが別れを告げてファンタリオン星を去る」というだけでいいだろ。
タマラが死んでも死ななくても、物語の進行には何の支障も無いぞ。タマラは明らかに「無駄死に」だぞ。

ネタバレになるが、ゾアの正体は知能レベルの高い人間が作ったサイボーグだ。この事実が判明することで、「サイボーグ対サイボーグ」という図式が生じる。
だからサイボーグとしてのアイデンティティーとか、人間との関係性について双方の考えをぶつけ合うような展開があるのかと思いきや、そういうのは全く無いのだ。
サイボーグ同士の戦いなのに、そこにテーマを何も用意していないのだ。
なので、敵をサイボーグに設定した意味が何も感じられなくなっている。

要塞から脱出する時、ハインリッヒは倒れている敵が銃を構えるのに気付き、相撃ちの形でダメージを負う。彼は仲間を脱出させるため、要塞に残って戦う。
でも、まず手下に撃たれて大きなダメージを負っている時点で、なんかカッコ悪い。
あと、自分だけ要塞に残って戦う必要性も感じない。「仲間のために身を犠牲にする」と言うよりも、ただ死にたがっているようにしか見えない。
実際、本人もそういう旨のことを喋っているし。

ハインリッヒが敵を巻き添えにして自爆した後、ジョーたちは戻れないことを覚悟してゾアを追い掛ける。そうやって「命懸けの決意」を見せたんだし、最後は「サイボーグ戦士が一致団結してゾアを倒す」という展開が欲しくなる。
しかし実際には、ジョーだけがゾアを追い、他の面々は宇宙船に残っている。しかもゾアはジョーに倒されるのではなく、欲に溺れて自滅している。
それだけでもシオシオのパーだが、おまけに「ボルテックスがジョーの願いを叶えた」ってことで、あっさりとハインリッヒが復活するのだ。
もうさ、なんちゅうちゃぶ台返しだよ。

(観賞日:2023年7月2日)

 

*ポンコツ映画愛護協会