『交渉人 THE MOVIE タイムリミット 高度10,000mの頭脳戦』:2010、日本
現金輸送車から2億6000万円を強奪した3人の男たちが、警察の緊急警戒網を突破して逃走した。一味は車ごとショッピングモールに 突っ込み、居合わせた買い物客と従業員50名を人質にして立て篭もった。犯人の御堂啓一郎、中川伸也、谷村和男は人質にガムテープで 目隠しをして、両手を後ろで縛った。人質の中には、ショッピングモールでバイトをしている木元和樹と祐介の兄弟もいた。
谷村は祐介に銃を突き付け、ショッピングモールの外に出た。包囲していた警官隊が、一斉に銃を構えた。警視庁刑事部捜査一課特殊犯 捜査係(SIT)交渉班主任の宇佐木玲子は前に歩み出て、谷村に「貴方と話す気は無いから」と冷たく言い放つ。彼女は店内に電話を掛け、 御堂に「50人を乗せる大型バスは無理だけど、20人乗りのマイクロバスならすぐ用意できる」と告げた。御堂は電話を切った後、谷村に 向かって「谷村君、戻りなさい」と叫んだ。
SIT交渉班管理官の桐沢圭吾たちは、人質全員の身許をデータベースで確認した。そこへ刑事部長から連絡が入り、SATに指揮権が移った ことが知らされた。警視総監の命令により、SATの強行突入が決定したのだ。御堂は興奮している谷村から銃を受け取り、彼を射殺した。 発砲音が響き渡る中、SATはショッピングモールの入り口に近付いた。御堂は人質に対し、ジョン・レノンを殺したマーク・チャップマン を例に出して、命の重さには差があるという持論を語り始めた。
御堂が「真面目に生きる人間ばかりが損をする世の中を、変えてみたいとは思いませんか」と説くと、祐介は心を惹かれた。御堂は「私 にはそれを成し遂げる力があります。今から、それをご覧に入れます」と告げ、起爆スイッチを押した。突入しようとしていたSATの眼前 で、モールの入り口が爆発した。直後、一斉に人質が飛び出してきた。その中に紛れて、中川は包囲した警官隊から逃走した。
人質が全て外に出た後、ゆっくりと御堂が姿を現し、銃を捨てて投降した。祐介は彼に近付き、「どうやって世の中を変えるの?」と質問 した。御堂は「私を良く見ておけ」と言い、連行されていった。逮捕された彼は、完全黙秘を貫いた。奪った現金はモールに残されたまま だった。事件の後、玲子は週一回の面会日に死刑囚・真里谷恭介の元を訪れた。真里谷は玲子が死ぬ夢を見ることを告げた。
玲子は新千歳空港行きの飛行機に乗るため、羽田空港にやって来た。そこで彼女は、祐介の姿を目撃した。空港係員に尋ねた玲子は、彼が 偽名を使っていること、北九州行きのスカイマーク201便に搭乗することを知った。玲子は彼を追い掛け、201便に乗り込んだ。彼女は祐介 に近付こうとするが、離陸時間になったので客室乗務員から席に座るよう促された。玲子が席に座ると、隣にいたのは婚約者・堂ノ上由佳 を伴った交渉班係長・木崎誠一郎だった。
玲子は携帯の写メールで祐介を撮影し、交渉班の王子隼人のパソコンに送信した。名簿に乗っていない玲子が搭乗したことを客室乗務員に 知らされた機長の加納俊彦は、羽田へ引き返すことにした。201便には和樹も乗っていた。まず祐介が化粧室へ行き、工具を用意した。 続いて和樹が化粧室に入り、工具を使って貨物室へと下りた。和樹は荷物を開き、隠しておいた拳銃2丁を取り出した。
和樹はコクピットに乗り込み、機長に銃を向けた。祐介は客室乗務員に銃を突き付け、201便を占拠したことを乗客に告げた。犯人が2人 だと思い込んだ乗客が飛び掛かろうとすると、中川が立ち上がって発砲した。コクピットに赴いた彼は、羽田へ引き返していると知ると、 正規のルートに戻すよう加納に指示した。副機長の長谷川実がハイジャック信号を管制センターに送ると、それに気付いた和樹が発砲して 重傷を負わせた。和樹は客室乗務員を脅し、乗客名簿を出させた。
ハイジャック発生の報告を受けた桐沢は管制センターへ赴き、管制官の佐久間英孝と会った。そこへ中川から通信が入った。彼は警察が 来ていることを見抜いていた。玲子が「地上とのラインを確保できれば」と漏らすと、木崎は「機長なら航空用の衛星携帯を持っている」 と教えた。木崎は「衛星携帯を持っていたら近くのCAに」というメモを作成し、乗客に回した。和樹は乗客のチェックを始めたので、 玲子はギャレーに身を隠した。
中川は桐沢に対し、御堂の釈放を要求した。そして「猶予は1時間。それ以降は1分過ぎるごとに乗客を1人ずつ殺していく」と告げた。 祐介と和樹は、捜していた乗客を発見した。和樹は元議員秘書・川野義直に銃を向け、所持品を全て没収した。桐沢は危機管理委員会の場 に赴き、状況を報告した。御堂は未来創造同盟という団体の主宰者だった。玲子は客室乗務員に変装し、医療用具を運ぶ名目でコクピット に赴いた。彼女は手当てのため、長谷川をキャビンに移動させた。
玲子は加納に、「上下を結ぶダクトの風通しが悪いので、別の専用ダクトを開きたいのですが」と告げる。そこには、あるメッセージが 隠されていた。加納は、その意味を理解した。彼は玲子の前で、中川に「燃料は1時間も無い」と告げた。引き返す際に燃料の大半を 捨てたのだという。一人の乗客は、回って来たメモの存在を祐介に報告した。加納は玲子に「フライト・バッグからオペレーション・ マニュアルを出してくれ」と指示した。バッグには衛星携帯が入っていた。玲子は中川の目を盗み、ポケットに忍ばせた。
玲子は化粧室に行き、桐沢に連絡を入れた。桐沢は「俺が交渉して、コクピットの男を引き付ける。その間に、お前と木崎でキャビンの 2人を制圧しろ」と指示を出した。中川は衛星電話を所持しており、地上にいる仲間から「ネズミが2匹紛れ込んでいる」という知らせを 受けた。玲子が衛星携帯を使って連絡したと気付いた彼は、桐沢からの通信に出なかった。祐介は化粧室のドアを壊して突入するが、玲子 は貨物室へと逃げた後だった。祐介が追い掛けて来るが、玲子は拳銃を奪って彼を捕まえた。
中川は機内アナウンスを通じ、玲子に「出て来なければ乗客の死体が転がることになる」と告げた。玲子は祐介に銃を渡し、キャビンに 戻った。彼女は乗客に向かって、「この機は30分もしない内に燃料切れになる」と告げた。彼女は中川に着陸して給油するよう勧め、 「突入部隊は私が責任を持って阻止します」と言う。しかし中川は衛星携帯を彼女から奪い、「交渉決裂だ」と告げた。中川は男性客を 射殺し、桐沢に「死人が出た。あんたらのせいだ」と告げた。
玲子の妹・澪と友人・三村留美子が桐沢の元を訪れ、玲子が札幌の病院へ行く予定だったことを告げた。玲子は心臓に爆弾を抱えており、 手術を受けることになっていた。閣僚は御堂の釈放に反対し、「テロに屈したら諸外国に何と言われるか」と言う。すると経済産業大臣の 栗原周五郎は「乗員・乗客159名を犠牲にしても国の体面を取るべきだと?」と批判する。結局、御堂の釈放が決定された。
中川は桐沢に対し、御堂が釈放される様子をテレビで生中継するよう要求した。彼は加納に、高度を7000フィートまで下げるよう命じた。 御堂が刑務所から出て行こうとすると、交渉班係長・墨田耕平と邦和新聞の記者・工藤幹夫が現れた。工藤は御堂が以前はジャーナリスト だったことを指摘し、ゴロツキに成り下がったことを批判した。すると御堂は「すぐに、この国をひっくり返してみせてやる」と告げた。 しかし刑務所の外に出た直後、彼は何者かの狙撃を受けて死亡する…。監督は松田秀知、脚本は寺田敏雄、製作は上松道夫&中曽根千治&百武弘二&木下直哉&古賀誠一&亀井修&山田良明&水野文英&石川治 、エグゼクティブプロデューサーは平城隆司、企画は古賀誠一&梅澤道彦&桑田潔、チーフプロデューサーは五十嵐文郎、プロデューサー は内山聖子&上田めぐみ&柳川由起子&井口喜一、撮影は五木田智、編集は河村信二、録音は菊池正嗣、映像は服部正邦、照明は花岡正光 、美術は山本修身、音楽は佐藤準、主題歌は『ガチ桜』湘南乃風。
出演は米倉涼子、筧利夫、陣内孝則、高橋克実、伊武雅刀、笹野高史、塚地武雅(ドランクドラゴン)、高知東生、八神蓮、津川雅彦、 柳葉敏郎、橋爪功、反町隆史、林遣都、成宮寛貴、星野真里、城田優、安めぐみ、林丹丹、中山恵、永池南津子、山崎一、川野直輝、 金山一彦、相島一之、原田龍二、小市慢太郎、中根徹、貴城けい、黒坂真美、小野真弓、工藤俊作、寺泉憲、藤田宗久、渡辺憲吉、 西慶子、出合正幸、山本勝、浅田和子、佐野賢一、上杉陽一、川添永津子、福沢究、野村浩二(江戸むらさき)、 磯山良司(江戸むらさき)、雑賀克郎、浅川雅広、藤井亜紀、上宮菜々子(テレビ朝日アナウンサー)ら。
テレビ朝日系の刑事ドラマ『交渉人〜THE NEGOTIATOR〜』の劇場版。
玲子役の米倉涼子、木崎役の筧利夫、墨田役の笹野高史、桐沢役の 陣内孝則、工藤役の伊武雅刀、王子役の八神蓮、真里谷役の城田優、留美子役の安めぐみ、澪役の林丹丹など、TVシリーズのレギュラー が引き続いて登場。
他に、御堂を津川雅彦、栗原を橋爪功、加納を柳葉敏郎、中川を反町隆史、祐介を林遣都が演じている。「発生から12時間が経過」と事件を伝える女性アナウンサーの声が入る時には、日が暮れている。
だけど現金強奪事件は未明に発生しているんだよね。未明ってことは、午前4時とか5時でしょ。そこから12時間だと、まだ日暮れには 早い気がするよ。
っていうか、そこを受け入れるにしても、もう1つ引っ掛かることがある。
ショッピングモールの開店って、たぶん午前10時ぐらいでしょ。買い物客がいるということは、もう開店していたわけだ。
犯人は未明に現金を強奪した後、午前10時までカーチェイスを続けていたのかな。
あと、モールの照明を誰が消したのかも気になる。玲子は、わざわざ谷村の前に歩み出て「貴方と話す気は無いから」と言う。
話す気が無いのなら、前に出て行く必要は無い。すぐに暴発しそうな谷村の前に現れ、挑発するような態度を取るというのは、交渉術と して利口だとも思えない。
その間に、待機していた桐沢たちは人質全員の身許をデータベースで確認するが、どうやって調べたんだろうか。店員はともかく、買い物 客なんて名簿があるわけでもないし、誰がそこにいるのかは分からないと思うんだが。
それと、そこで桐沢が「時間が無い」と言うのは意味不明。御堂の演説に祐介は惹き付けられるんだけど、それって無理を感じるなあ。
ストックホルム症候群に掛かっているわけではないので、純粋に演説に感銘を受けたんだろうけど、そんなに心を揺さぶられるような演説 内容じゃないよ。それに、祐介の置かれている環境も良く分からないし。
あと、そういうのって、目隠ししたまま語り掛けたら効果は薄れるよ。
演説で惹き付けたいのなら、目隠しは外しておくべきよ。ちゃんと目を見て話した方が、相手を説得する力は増すはずだから。それと、その演説の前に、谷村を射殺しているのもマイナスだよ。
目隠しはしていても発砲音は聞こえるから、谷村を殺したことは、何となく分かるはず。
で、そういうことがあると、「仲間になっても、自分も殺されるかも」という不安がよぎるでしょ。
なぜか祐介は、谷村を無慈悲に射殺した御堂の「絶対に人は殺さない」という約束を律儀に信じているんだけど、まあアホだよね。SATに指揮権が移った後、玲子は「(交渉は)無駄な時間ではありません」と言うが、午前中に犯人が立て篭もったとすれば、もう夜中に なっているわけだから、手をこまねいていたとしか思えない。それまでの交渉の経緯は全く描かれないしね。
だから、SATの突入も仕方が無いかなと。
ただ、犯人サイドに立ってみると、わざわざSAT突入を待って爆破する理由が良く分からない。
中川を逃がすことが目的なら、そんな手間を掛ける必要は無いし。爆発の直後、それまで目隠しをされて両手を縛られていた人質は、全員がそれを外した状態で飛び出してくる。
ものすごく迅速な行動だ。
っていうか、爆発があった場所に目掛けて突っ込んでるのも、ちょっと変に思うけど。
あと、ショッピングモールなら裏口や非常口もあるはずで、そっちから犯人が逃げるという手は無かったのかな。警察が別の出口をマーク しているような様子は全く無いんだし。
で、御堂が投降した後、祐介が歩み寄って質問するけど、誰も止めないのね。玲子が201便に乗り込んだところで離陸時間になるが、ってことは、祐介はそんなにギリギリに搭乗したのね。
で、玲子が乗り込んだことを知った加納は羽田へ引き返すことを決めるんだけど、そういう場合、ちゃんと乗客にアナウンスで羽田へ 引き返すことを告げるはずだと思うんだけど、なぜかアナウンスは無い。
ハイジャックが無かったら、乗客は何も知らされないまま羽田へ逆戻りしていたのか。貨物室に下りた和樹は拳銃を取り出すが、そんなに簡単に荷物検査を突破できてしまうのね。
その拳銃だけでなく、他に2人の犯人がいて、そいつらは普通に拳銃を携帯している。
どうやって機内に持ち込んだんだろうか。
日本の空港の荷物検査って、そんなユルユルなのか。
あと、和樹がコクピットに乗り込んでいるけど、どんだけ機内の警備態勢がユルいんだよ。木崎は「機長なら航空用の衛星携帯を持っている」と言っており、確かに加納が持っている。
だけど現実には、衛星で通信するシステムは機体に装備されており、機長が携帯を所持していることは無い。
また、中川は脱出する際に備え付けのパラシュートを使っており、他のパラシュートを捨てているが、旅客機にパラシュートは装備されて いないはず。
その辺りはファンタジーの世界観になっている。玲子は心臓に爆弾を抱えており、貨物室で祐介と話している最中に胸を押さえて苦しむ。
だけど、それ以降は、たまに苦しむ程度で、その設定は有効に機能していない。
っていうか、それってサスペンスの邪魔になる要素でしかないんだよな。
だって、この話で重要なのは「乗客を救うことが出来るか」「無事に事件を解決できるか」ということであって、もちろん玲子は命懸けで 行動するんだけど、「彼女が死ぬかもしれない」というのは、サスペンスの主眼じゃないのよね。
「命に関わる病を抱えているので、心臓に負担を与えると危険」というキャラ設定を用意するなら、それはヒロインじゃなくて乗客に 対して与えるべきだよ。加納は「あと1時間で燃料が切れる」と言っているんだが、それにしては、玲子が飛行機を着陸させようとした時、もう外は暗くなって いる。
「燃料が1時間で切れるというのは加納の嘘だった」と解釈すれば、そこは理解できる。
しかし、その場合、「燃料不足は嘘なのに、タイムリミットが迫っているかのように話が進んでいる」という問題が生じる。
あと、北九州へ向かう途中の空港に緊急着陸したらしいが、場所が良く分からない。
っていうか、それなのに羽田の管制センターと通信しているのは、おかしくないか。完全ネタバレになるが、御堂を殺した黒幕は栗原で、中川も栗原の指示で動いていた(そして中川も始末される)。
次期総理候補である栗原は、長年にわたってマネーロンダリングをやらせていた御堂が邪魔になり、始末するために今回の計画を 考えたのだ。
だけどさ、御堂を始末するためだけに、そこまで手間の込んだ作戦を取る必要性って何なのよ。
ハイジャックには「自分の秘密を握る元秘書を始末する」という目的もあったのかもしれんけど、それも飛行機ごと爆破しなくても、地 上で殺せば済むことだし。御堂の目的も良く分からない。
現金強奪の後、ショッピングモールに立て篭もり、わざと投降して捕まって、何がしたかったのか。
「人間の命は平等なのか」という問い掛けに対するメッセージを発信するような意図があったのかもしれんが、その目的は明かされない ままなんだよな。
ひょっとすると、釈放は彼の知らないところで要求されたものかもしれないが、だとすれば、それに簡単に応じているのは違和感が あるし。
栗原に狙われることが分かっており、身を守るために刑務所に入りたかったのなら、すぐに投降すればいい。だけど中川を逃がすことは彼 の狙いの中にあったみたいだし、やっぱり良く分からんなあ。この映画で玲子は、交渉人としての仕事は何も出来ていない。
「交渉」と呼べるシーンが無いわけじゃなくて、立て篭もり事件では御堂と電話で話し、ハイジャック事件では中川に給油を持ち掛けて いる。
しかし、いずれも犯人サイドから打ち切られており、成果はゼロだ。
っていうか、そもそもハイジャック事件に関して言えば、交渉で事件を解決しようという意識は無い。
この映画において、ヒロインが交渉人である必要性はゼロなのだ。じゃあ「交渉人」という肩書きは置いておくとして、「悪党と戦うヒロイン」としての玲子はどうだったかと言うと、これも力不足を露呈 している。
彼女はショッピングモールでは何も出来ず、ハイジャックも阻止できず、どんどん人質を撃たれ、全て犯人一味の思惑通りに計画を 進められ、まんまと逃げられている。
仕掛けられた爆弾を解除するのは乗客だし、やはり成果は無い。
飛行機を着陸させる操縦は請け負っているけど、それも「心臓を押さえて苦しそうだし、怪我もしてるし、他に適任者がいそうなのに、 しゃしゃり出ているだけじゃねえのか」と感じてしまう。
っていうか、ホントに忘れた頃にしか苦しまないのなら、心臓の病なんて不必要でしょ。
「犯人に打たれて重傷を負っているから苦しそうにする」ということでも、充分に成立してしまう気がするぞ。交渉シーンは皆無だから、「タイトルに偽りあり」の作品である。
ついでに言うと、「高度10,000mの頭脳戦」ってのも嘘だし。頭脳戦と言えるほど高度な頭脳戦は無いし。
で、交渉人から交渉という仕事を奪ってでも、派手なサスペンス・アクションを作ろうとしたわけだが、その結果として完成したのは、 ミレニアム・フィルムズの作品のような粗いB級映画だった。
だけど裏を返せば、日本でもアメリカのB級作品と同じレベルのサスペンス・アクション映画は作れるようになったということだね。(観賞日:2011年4月12日)