『今度は愛妻家』:2010、日本

カメラマンの北見俊介がソファーで寝ていると、電話が掛かって来た。相手は俊介が写真を撮ると約束していた女優志望の女・蘭子だった 。蘭子が家を知っており、今から行くというので、俊介は「駅に着いたら電話して」と告げる。電話を切ってニヤニヤしていると、後ろ から「ちょっと」と妻・さくらの声がした。俊介は慌てて立ち上がり、「なんでいるんだよ」と慌てる。「箱根は?」と訊くと、さくらは 「行くよ。ロマンスカーの時間を間違えてたの」と答えた。
俊介が「それより俺の飯は?」と言うと、さくらは「やめたの、貴方のご飯を作るの。1年前、私が旅行へ行こうって言った時、貴方、 何て言ったか覚えてる?」と問い掛ける。1年前、さくらが「体にいいから」とトマトを食べさせようとした時、俊介は「健康なんかに 興味は無い」と拒否していた。さくらは健康マニアで、健康に関わる記事を切り取ってスクラップしている。不味い人参茶を飲まされ、 俊介はゲンナリした。
さくらが「クリスマスの前に、旅行に行きたいなあ」と言った時、俊介は「飯、どうするんだよ」と自分の食事のことを最初に気にして いた。さくらは、のことを思い出して腹が立ったという。「時間、いいの?」と俊介に言われ、さくらは準備のために慌てて2階へ行く。 蘭子から駅に到着したという電話が入ったので、俊介は声を潜めて「悪いんだけど、ゆっくりめに来てくれる?」と頼んだ。
さくらはなかなか出掛けようとせず、爪を切り始める。俊介が「さっさと行け」と苛立つと、さくらは「怪しいなあ、行くの、やめよう かなあ」と言い出す。さくらが出産するには高齢になってきたことを気にすると、「じゃあ作るのやめよう」と俊介は冷淡な態度で口に する。さくらは「ホントに子供作る気が無いんなら、別れて」と告げた。時間になったので、さくらは出掛けて行った。
北見写真事務所の表札が掛かった家に、蘭子がやって来た。さくらの写真に気付き、「先生が撮ったんですか?」と彼女は尋ねる。俊介き 「ああ、大昔にね」と答えた。「誰なんですか?」と訊かれ、「古い知り合い」と彼は言う。俊介は蘭子に飲み物として人参茶を出し、 すました顔で「体にいいんだよ」と告げる。「慣れると癖になるから」と彼は言い、自分の人参茶を一気に飲み干した。
蘭子は上着を脱ぎ、俊介を誘惑する。彼女がズボンを脱がそうとすると、俊介は「俺はそういう気、無いから。俺はただ、写真を撮る約束 したつもりだから」と言う。蘭子が「だったら、どうしてタダでいいなんて言ったの?」と怒り出すと、俊介は「映画の主演を勝ち取って デビューしたいという君の気持ちを、純粋に応援したかっただけなんだよ」と語る。蘭子は「ホントに、何もする気、無かったの?ごめん なさい」と謝り、「次のオーディションに懸けてるんです。どうしても写真が必要なんです」と述べた。
俊介は「悪いけど、写真は撮れない。実は、この1年、1枚も撮ってないんだ」と打ち明ける。そして棚の写真を取り、「この写真、女房 なんだけどさ、死んだんだ」と泣き出す。「何もかもが嫌になって、写真が撮れなくなった」と彼は大げさな芝居で言い、「君を見て、 女房に似てるなって思ったんだ」などと喋って蘭子の同情を誘う。蘭子が抱き付くと、俊介はニヤリとしてからキスをした。
蘭子がシャワーを浴びに行っている間に、俊介は「こういうのはムードが無いとねえ」とニヤついた。そこへ、さくらが「財布を忘れた」 と戻って来た。さくらは「あの靴、誰のよ?」と問い詰め、「この10年で、何人と浮気した?私が知ってるだけで10人よ。浮気ばかりして 、子供を作るという約束も破って、写真も撮らず貯金を食い潰して。ただのロクデナシよ」と俊介を非難する。「もう知らないから」と 言い、さくらは出て行った。
さくらと入れ違いに、俊介の助手をしている誠がやって来た。駅前のスーパーの撮影だったという彼は、トイレットペーパーを片付ける ためトイレに入る。蘭子がシャワーから出て来たので、俊介は「ごめん、エッチ中止。バレちゃったんだよ、カミさんに」と告げる。蘭子 が「亡くなったんでしょ?」と怪訝な顔をすると、俊介は淡々と「それが、生き返っちゃった」と言う。誠がトイレから出て来ると、俊介 は「写真なら、そいつに撮ってもらえよ」と蘭子に告げて外出した。
俊介は近所で洋品店を営むユリを訪ね、「さくらが今日から旅行へ行ってるんだよね。だから今日は独身」と言う。するとユリの方から、 「今夜、飲みに行こうか」と誘ってきた。俊介は喜ぶが、直後に振り向いて「こういう時、さくらが見ていたりするんだよね。やっぱり 今日はやめとくわ」と告げ、店を去った。帰宅した俊介はカップヌードルを作るが、さくらのスクラップ・ブックの上にこぼしてしまう。 俊介は「あいつ、いつ帰ってくんだよ」と愚痴った。
俊介は銀行で金を引き出し、パチンコをやる。家に戻ると、誠と蘭子がイチャイチャしていた。蘭子は誠に撮ってもらった写真で1次通過 したという。誠は俊介に、西田という男がさくらを訪ねてきたことを告げた。俊介はさくらの部屋に行き、机の引き出しを開ける。そこ には、西田から届いた何通もの手紙が入っている。蘭子にせがまれて誠がチューしているところへ、オカマバーをやっている文太が訪れる 。文太の嫌味っぽい口調に腹を立てた蘭子は、家を出て行った。文太は蘭子のことを「面白い子じゃない」と誠に言う。
さくらの部屋から俊介が出て来たので、文太は「いい話を持って来たの」と告げる。だが、俊介は煙たそうに「どうせロクでもない話だ」 とトイレに入る。文太は「店の常連さんに旅行雑誌の編集長がいて、専属カメラマンが辞めたから、どうかと言ってるの」と告げるが、 俊介は「俺は人物しか興味が無い」と興味を示さない。彼に「余計なお節介はしないでくれ」と言われ、文太は帰っていった。
翌朝、俊介は健康メニューを新聞から切り取り、スクラップした。そこへ西田という青年がやって来た。俊介は彼と話をするため、喫茶店 に移動した。西田が「僕と、さくらさんは」と話し始めようとすると、俊介は「大体のことは分かってる」と遮った。そして「中学の時に さくらにフラれ、大人になったら会おうと言われた言葉を真に受けて20歳で再会。しかしさくらには夫がいて、未だに手紙を一方的に 送り付けている。そんなところだろ」と述べた。
西田は「そんな関係じゃありません。僕が人生を踏み外しそうになった時、さくらさんは助けてくれました。そんな人と、ずっと繋がって いたい。やましい関係じゃない」と説明する。手紙の返事が来ないから、気になって訪れたのだという。彼は「僕がさくらさんから聞いて いた夫の話は、貴方とは結び付かない。ショックです、こんな人だったなんて」と、俊介に幻滅したことを態度に示した。
俊介が帰宅すると、さくらの姿があった。「2週間も連絡しないで、何やってたんだよ」と俊介が尋ねると、「ああ、疲れちゃった」と 彼女はソファーで居眠りを始める。俊介が人参茶を出すと、さくらは目を開けた。彼女は沖縄にいたことを話し、「そろそろ見つかった かなあと思って、指輪」と言う。俊介が「あんな安物のために行ったのかよ。そんで、あったのか?」と訊くと、さくらは「無いよ」と 即答する。俊介は「じゃあ何泊もするなよ」と、ぶっきらぼうに告げた。
「寂しかった?」とニヤニヤするさくらに、「たまには一人になってみるもんだ」と俊介は強がる。すると、さくらは「じゃあ、もう一人 で暮らせるね」と微笑んで自分の部屋に行く。仮眠していた俊介が目を覚ますと、さくらの姿が消えていた。俊介は彼女を捜して外に出る 。一方、蘭子は北見家に駆け込み、掃除をしていた文太に「誠は?」と強張った顔で尋ねる。蘭子は「急いでるの、連絡取ってよ」と文太 に要求していると、そこへ誠がやって来た。
蘭子は「ちょっと話があるんだけど」と誠に言い、妊娠したことを明かす。「今、お金が無いんだ。とりあえず10万、貸してくんない?」 と彼女は言う。明後日が最終審査なので、中絶したいというのだ。誠は落ち着いて考え直すよう説き、荒れる蘭子をなだめる。蘭子は 「どっちみち、産む気は無いから」と告げるが、誠は「僕が面倒を見る。結婚しよう」と持ち掛ける。すると蘭子は「私なんか子供なんか 要らないし、アンタと結婚なんかしたくない」と声を荒げた。
蘭子が立ち去ろうとするので、誠は「銀行へ行ってくるから待ってて」と告げて出て行く。文太は嫌味っぽく「嘘なんでしょ、妊娠した なんて」と蘭子に言う。彼は誠から、「蘭子と関係を持った時に、緊張して出来なかったが、恥ずかしいからイッたフリをした」と聞いて いた。蘭子は「妊娠は嘘じゃないよ」と、元彼の子供であることを告白した。「誠には言っといて。あんな女、早く忘れろって」と告げ、 蘭子は去ろうとする。文太は彼女に「バイト代が入ったら返しに来て」と金を差し出し、「別れるにしても、電話して謝っておきなさい」 と誠の携帯番号を渡した。
別の朝、俊介が洗濯物を干していると、さくらが帰って来た。俊介は彼女に、沖縄で無くした結婚指輪と同じ物を渡す。「苦労したよ、 探すの」と言うと、さくらは「ごめん、1年前から好きな人がいるの」と告げる。「やっぱりな、去年のクリスマス辺りから急に冷たく なったもんな」と口にした俊介に、さくらは「ごめんなさい」と真剣な顔で言う。さくらは彼に、「写真撮ってよ。離婚記念。最後ぐらい いいでしょ」と言い出す。俊介はカメラを手に取り、写真を撮り始めた。
俊介が何度かシャッターを切った後、さくらは「じゃあ、行くね」と荷物をまとめたバッグを手に取る。「もう忘れ物すんなよ」と俊介は 告げる。それから彼は、「ホントは出て行きたくないんじゃないの?ここにいたいと思ってるからじゃないの?男が出来たぐらいで別れて どうすんだよ」と未練がましく言う。すると、さくらは「男が出来たからじゃないよ。私たち、1年以上前に終わってたんだよ。今度こそ 、本当にさようなら」と告げ、出て行った。
1年前、2人は沖縄旅行に出掛けた。「今度の旅行は、ケンカは無しで」とさくらは言ったが、俊介は悪態ばかりついていた。さくらは 悲しそうに「なんでいつも、こうなんだろうね」と漏らし、「別れよう」と切り出した。そして彼女は、「写真撮ってよ。離婚記念。最後 ぐらいいいでしょ」と口にした。俊介が撮影を始めようとした時、さくらは結婚指輪をホテルに忘れたことに気付き、取りに戻る。走って いく彼女の後ろ姿を、俊介はカメラに収めた。そんなことを回想した後、俊介がさくらの部屋に行くと、彼女の姿があった。「本当に出て 行ったと思った?」と微笑む彼女に、俊介は静かな口調で「お前さ、なんで死んじゃったの?」と問い掛ける…。

監督は行定勲、原作は中谷まゆみ、脚本は伊藤ちひろ、製作は黒澤満&木下直哉、企画は遠藤茂行、プロデューサーは天野和人&國松達也 、アソシエート・プロデューサーは谷口達彦、ライン・プロデューサーは望月政雄、協力プロデューサーは服部紹男&佐藤玄、撮影は 福本淳、照明は中村裕樹、美術は山口修、録音は伊藤裕規、編集は今井剛、写真撮影は杉山義明、音楽は めいなCo.、 音楽プロデューサーは津島玄一。
主題歌「赤い目のクラウン」歌:井上陽水、作詞:井上陽水、作曲:井上陽水、編曲:H.GARDEN。
出演は豊川悦司、薬師丸ひろ子、水川あさみ、濱田岳、石橋蓮司、井川遥、城田優、津田寛治、奥貫薫、駿河太郎、大和田悠太、笠兼三、 南加絵ら。


2002年に板垣恭一の演出で上演された戯曲を基にした作品。
戯曲を書いた中谷まゆみは、過去に劇団「第三舞台」で鴻上尚史の演出助手をしていた劇作家。
監督は『世界の中心で、愛をさけぶ』『遠くの空に消えた』の行定勲。
その行定監督に勧められて脚本家デビューし、多くの作品でコンビを組んでいる伊藤ちひろが映画台本を担当。
俊介を豊川悦司、さくらを薬師丸ひろ子、蘭子を水川あさみ、誠を濱田岳、文太を石橋蓮司、ゆりを井川遥、西田を城田優が演じている。

この物語には1つの仕掛けが用意してある。それは『シックス・センス』と同類の仕掛けだ。
上述の粗筋のラストでも書いているように、さくらは既に死んでいるのだ。
これは前半の内に、たぶん多くの観客が察知できるだろう。それを匂わせるような箇所は幾つも用意されている。
だが、この映画は、そのオチがバレていることが、大きなマイナスには繋がらない。製作サイドも、徹底して隠そうとはしていない ようだし。
それを薄々感じさせた上で「やっぱりそうだったんだ」というところで感動させようという運びになっている感じだ。

原作が舞台劇ということで、この映画でも舞台の大半は北見家となっている。
絵変わりが少なく、登場人物も少ないので、会話劇としての面白さが求められる。
一応、「誰かが1つの部屋に入ったら、別の場所から誰かが出て来る」という行動は何度かあるのだが、それに対して「俊介がアタフタ して隠そうとする」というドタバタ劇の面白さは無い。
蘭子に関しては、さくらは浮気を見抜いている。誠が来ても、俊介は蘭子の存在をバレないようにしようとは考えない。蘭子が出て来ても 、俊介は誠を部屋に閉じ込めておこうとか、そういう行動は取らない。
「誰かが去ったら誰かが来る」という仕掛けには、これといった効果が見られない。

たぶん舞台版では家の中だけで最後まで展開したのではないかと推測されるが、映画版では30分ぐらいで俊介を外出させて場面転換を 図っている。
この判断は賢明で、あのまま同じ場所で続けていたら、退屈を感じたことだろう。
まあ、それは監督が会話劇で面白さを出すことが出来ていないとも言えるんだけど。なんかマッタリしちゃっているんだよな。
もうちょっとドタバタ調が感じられるぐらいの小気味良いテンポで仕上げた方がいいんじゃないかと思うんだが。

俊介が銀行で金を引き出し、パチンコをやっている時点では、既に数日が経過しているようだ。 前のシーンが夕方で、パチンコは昼間なので、少なくとも一日は経過しているわけだが、それでも同じ日に思えてしまうぐらい、日数の 経過が感じられない。
そこは夜のシーンを入れるなりして、もう少し「数日が経過しました」ということを明確に示すべきだ。
ベタかもしれんけど、カレンダーの日付をアップにするとか、「数日が経過して」スーパーインポーズを入れるとか、そういうモノが あってもいいんじゃないか。
前半の雰囲気からすると、その陳腐さはOKじゃないかなと。

誠と蘭子はあっという間にラブラブの関係になっており、イチャイチャする様子が何度も挿入されるが、これは邪魔なだけ。 文太と蘭子がいがみ合うとか、こういうのも邪魔。
しばらく俊介とさくらが登場しないまま話が進行するんだけど、もっと夫婦の物語に集中した方がいい。
脇役たちの様子は、夫婦の物語を厚くするために作用しているわけでもないし。
無駄に話を引き延ばしているというか、間延びさせているだけにしか感じない。

っていうか正直、さくらのいる場面と、彼女が不在の場面だと、大きな差があるんだよな。
さくらが登場した途端、映画がグッと魅力を増す。彼女が消えると、一気につまらなくなる。
それだけ、さくらを演じる薬師丸ひろ子の存在感が圧倒的だということであり、彼女は文句無しに素晴らしい。
それに、「さくらがいない空間のつまらなさ」は、俊介が感じているであろうことだから、そこに観客がシンクロするという意味では、 ある意味では正しいのかもしれない。
しかし、さくらのいない場面に惹き付けるようなモノを何も生み出せないというのは、やはり演出として問題があるんじゃないかな。

蘭子が妊娠を告げた時、まだ2週間しか経過していないのだから、最初から彼女も「誠の子じゃない」という前提で話しているのかと 思ったら、その後の文太のセリフを聞く限り、どうやら「誠と関係を持って妊娠した」と装って話しているようだ。
だけど、2週間で妊娠発覚は無理があるでしょ。
俊介が2週間と思い込んでいるだけで、実際は何ヶ月も経過しているってことなのか。だとすると、そこは表現が難しいなあ。
実際に何ヶ月も経過していることを観客に示してしまうと、今度は逆に「さくらは何ヶ月も失踪したままだったのかよ。だったら、なんで 俊介は警察に届けないんだ」という疑問が生じてきちゃうし。
そこの日数は同じにしておくべきじゃないのか。

俊介がさくらに「お前さ、なんで死んじゃったの?」と告げるシーンに辿り着いたら、後は一気にエンディングまで雪崩れ込むべきだ。
オチは明かしているんだからさ。そのオチ以上のドンデン返しが待っているわけでもないんだし。
だが、この作品は、その後をダラダラと続けてしまう。
せっかく観客の涙腺を緩ませ、感動的に盛り上げたのに、それを台無しにしてしまうのだ。
これはホントに勿体ない。
正直、そこまでも前述したように無駄な道草が多いのだが、それでも写真撮影のシーンから、そのセリフまでの時間帯で盛り返し、 ちゃんと感動へと辿り着いているのに。

その辺りまで来たら、後はもう、俊介がさくらと最後のお別れをする様子を描いて、10分ぐらいで収束すべきでしょうに。
そこから40分ぐらいズルズルと話を続けるなんて、正気の沙汰とは思えない。
クリスマスの飾り付けを始めるとか、そこに来て、また余計な道草が長いんだよ。
実は誠が文太に雇われて俊介の傍にいたとか、実は文太がさくらの父親だったとか、そういうことが明かされるんだけど、そんな設定も 要らないよ。そんなトコにサプライズは要らない。
そこは誠が弟子だから傍にいるとか、文太は親友だから心配しているとか、そういう凡庸な設定で構わないのよ。

その後、再びさくらが登場し、俊介と2人きりで話すシーンになると、また涙腺を緩ませる。
そこは、また感動が盛り返してくるのだ。
その部分に感動があるからこそ、間に挟まれる脇役たちのシーンが邪魔に感じてしまう。
余計な道草(と言い切ってしまおう)を排除して、ずっと夫婦にフォーカスしている形で話を作り、90分ぐらいの尺でまとめれば、もっと 魅力的な映画になったんじゃないかなあ。

(観賞日:2011年3月24日)


第7回(2010年度)蛇いちご賞

・助演女優賞:水川あさみ

 

*ポンコツ映画愛護協会