『劇場版 カンナさん大成功です!』:2009、日本

神無月カンナは、幼い頃から“カンナ菌”、“ブタゴリラ”などと言われ、イジメを受け続けて来た。大人になった彼女はアパレル大手・ 亀戸商会の縫製工場で働き始めたが、そこでも同じようにイジメを受けた。しかし彼女は全身整形で美人に変身し、亀戸商会の本社ビルへ 向かう。営業部員の蓮台寺浩介を見つけたカンナは声を掛けようとするが、転倒してしまう。浩介に「大丈夫?」と優しく手を差し伸べて もらい、カンナは喜んだ。
カンナはいきなり馴れ馴れしく「浩介君」と呼び掛けたので、浩介に「誰だっけ?」と不審に思われる。カンナは練習した美人の振る舞い を思い出し、「やだ、今日から浩介君の彼女になる神無月カンナよ」と科を作って言う。しかし目を離した隙に、浩介は立ち去ってしまう 。カンナは追い掛けようとするが、IDカードが無いので警備員に止められた。カンナは縫製工場で働いていた頃を回想する。本社ビルの 前で服を散らかしてしまい、泣いていたカンナに「大丈夫?」と優しく手を差し伸べたのが浩介だった。彼の傍にいたい、幸せになりたい と思って、カンナは整形したのだ。
カンナは本社で雇ってもらおうと考え、受付で直談判する。受付嬢の美樹に断られるが、そこへ社員の結城真一郎がやって来た。彼の 口利きで、カンナは受付嬢に転身した。美樹から挨拶してみるよう言われたカンナは、ブリッ子のような挨拶をする。美樹は呆れるが、 本社に来ていた客からは拍手喝采を浴びた。そこへ取締役の橘れい子率いる新ブランド企画室“チーム・ビューティー”の面々が現れる。 彼女たちは会社の花形だ。その内の一人・隅田川奈々子を見て、カンナは「キレイな人」とウットリする。
浩介が奈々子と楽しげに話しているのを見たカンナは、2人が付き合っていると思い込む。美樹や先輩受付嬢たちが「彼女たちは顔だけ じゃなく仕事もできる完璧な人たちよ」と説明すると、カンナは「美人にもランクがあるなんて」と愕然とした。美樹たちは、菜々子が 一番のやり手で、性格もサバサバしていて嫌味が無く、非の打ちどころが無いと語った。カンナは、今のままでは勝てないので、菜々子の 立ち振る舞いを観察して研究することにした。
カンナは菜々子を追ってレストランへ行き、彼女や他の美人たちのワガママな振る舞いを見る。そこは美人エリアで、店の奥の暗い席が ブスエリアだった。カンナは美人七箇条を作り、実践に入った。商店街に足を向けた彼女は、店主たちから商品をタダで貰った。そんな中 、新ブランド企画室が新規ブランド募集を開始した。カンナは仕事の出来る美人になるチャンスだと考え、応募しようと決意した。
菜々子に声を掛けたカンナは、彼女が浩介の恋人じゃないと知って浮かれる。カンナは彼女に付いて行き、広告代理店の男とのランチに 同席した。菜々子は仕事の打ち合わせのつもりだったが、男たちが合コン気分だったので腹を立てる。店を去ろうとしたカンナは、合コン で冴えない男・綾小路篤が「あのカバゴリラは無いだろ」と嘆いている現場に遭遇した。そこへ戻って来たのはカバゴリラと呼ばれていた 女だった。それはカンナが工場にいた頃、隣で働いていたカバコだった。カンナとカバコは、いつも一緒に苛められていた。
カバコはカンナにぶつかるが、相手が元同僚とは気づかず、「すみません」と何度も謝って合コンに戻った。篤は合コン仲間に説得され、 ブスでもいいから関係を持とうと考え、カバコに道玄坂へ来るよう指示した。カンナはカバコを捕まえ、「こんな見た目も性格もブサイク な男でいいの?」と説く。カバコが「最初の最後のチャンスなんです」と言うので、カンナは「チャンスなんて作ればいいじゃん。ブス だって夢ぐらい見なさいよ」と告げる。
カバコはカンナに、「キレイごと言わないで。アンタみたいな生まれつきの美人に私の気持ちなんか分からない」と怒鳴った。カンナは 「生まれつきの美人」と言われたことに浮かれ、「私たち、貴方の力になる」と勝手に菜々子も巻き込んだ。2人は美容室でカンナに髪型 を整えさせ、新しい服をプレゼントした。さらにジムへ連れて行き、運動させて痩せさせようとする。しかし大して見た目が変わらず、 カバコは「どうせ私なんか」と落ち込んだ。
カンナがカバコと話していると、そこへ浩介が篤と一緒にやって来た。篤は浩介の先輩社員だったのだ。カンナは浩介に、カバコを誉めて あげてと頼む。さんざん考えた浩介は、「長澤まさみに似てるよね」とバレバレの嘘を口にした。カバコが無言で立ち去ったので、カンナ は怒っているのだろうと考えて後を追った。しかしカバコは間に受けて喜んでいた。翌日、彼女は肌の露出が多いピンクのドレスで会社に 現れ、浩介に「私に惚れちゃダメだぞ」とニコニコしながら話し掛けた。
カンナはカバコの変貌ぶりに困惑するが、菜々子は「いいじゃん、楽しそうで」と言う。カバコの姿を見た篤は、「かっけえ」と漏らした 翌日、ダサかった彼は、すっかりオシャレに変身した。カバコに惚れた彼は、モテ男について勉強したのだ。カンナは浩介から、カバコを 含む4人で御飯でも食べないかと誘われた。新ブランドの採用発表で、デザイン大賞には伊集院ありさという女性が選ばれる。残念がる カンナだが、彼女も特別賞で選ばれていた。
カンナが企画室へ行くと、カバコも現れる。カバコの本名がありさだったのだ。企画会議の場で、れい子は新ブランドの全てをカバコに、 プロデュース兼モデルをカンナに任せると発表した。彼女は菜々子に2人のサポートを指示し、「発表は3ヶ月後」と告げた。カンナは 「私には荷が重すぎるよ」と弱気になるが、菜々子は「あの人の決めたことに間違いは無いわ」と元気付けた。チーム・ビューティーの 森泉彩花と仲間たちは、デザインの優れていたカバコはともかく、カンナが選ばれたことに苛立った。
新ブランドの営業を担当するのは、浩介と篤だった。カバコはデザイン絵を描き、カンナは菜々子に渡されたマーケティングの本を読んで 勉強した。一方、チーム・ビューティー面々はカンナについて密かに調べ始めた。菜々子はカンナの言葉をヒントに、「美人になったら 着たい服」というコンセプトを打ち出した。結城から何度もやり直しを命じられながらも、3人は最終サンプルチェックまで辿り着く。 れい子のOKが出て、雑誌にはカンナがモデルになった新ブランド「KANNA」の広告が掲載された。
カンナたちは1ヶ月ぶりの休暇を貰い、リゾートホテルへ出掛ける。一方、彩花は「生き別れの姉を捜している」と嘘をついてカンナの 情報を集め、縫製工場で働く澄江からのメールを受け取った。聞き込みに向かった彩花が現在のカンナの写真を見せると、澄江は「私の 知っているカンナとは全く違う」と告げる。しかし彩花は、工場で働いていたカンナはクシャミに特徴があるという情報を得る。
浩介はカンナの誕生日を祝うため、リゾートホテルにやって来た。カンナは浩介からキスされ、「また頑張ろう」という気になった。 新ブランド発表の一週間前、会社で前夜祭パーティーが開かれた。その場で彩花はカンナにクシャミをさせて、みんなの前で整形の事実を 暴露する。しかし、れい子は「最大の売りになる」と考え、カンナにプロデュースを続けるよう告げた。彼女はカンナに、イベントの挨拶 で整形の事実を発表するよう指示した。カンナは承諾するが、菜々子は「プライドぐらい持ちなさいよ」と腹を立て、ついには退職願を 提出して会社を去ってしまう…。

監督・編集は井上晃一、原作は鈴木由美子「カンナさん大成功です!」(講談社KC Kiss)、脚本は松田裕子、製作総指揮は柳原秀哉& 熊澤芳紀&岩崎宏達&Naomi Fung、エグゼクティブプロデューサーは林裕之&新村喜弘、プロデューサーは木村元子、キャスティング プロデューサーは米田理恵、アソシエイトプロデューサーは永井正敏&氏家慶子、ラインプロデューサーは平体雄二、撮影は百束尚浩、 美術は木村文洋、照明は北條誠、録音は古谷正志、ファッション・ディレクターは青木貴子、CG監督は本塚浩一、監督補は千葉隆弥、 KANNA BRANDコンセプト・プロデュースは青木貴子、コンセプト・プロデュース&クリエイディブ・ディレクターは川ア瑶子、 音楽監督は田中茂昭 音楽は石井マサユキ&小西香葉&KYOHEI。
主題歌『君のフレーズ』Honey L Days、作詞:MITSUAKI/KYOHEI、作曲:KYOHEI、編曲:KYOHEI。
エンディングテーマ『My All』山田優、作詞:YU YAMADA,Kenn Kato、作曲:2 SOUL for 2 SOUL MUSIC INC.。
出演は山田優、山崎静代(南海キャンディーズ)、中別府葵、浅野ゆう子、柏原崇、佐藤仁美、永田彬(RUN&GUN)、秋本祐希、田宮五郎、 五十嵐彩美、麻里也、水田芙美子、重泉充香、日下愛子、ジン、不破万作、赤堀雅秋、宍戸美和公、小林きな子、岩崎光里、新谷真弓、 佐野大樹、三浦涼介、三上真史、永山たかし、早瀬英里奈、千紗、稲森寿世、伊東正之、東山光明、濱田温子、宮家あい、濱田有香、 井上めぐみ、湯山清枝、永田真理、たけはなひとみ、Erina、阪本麻美、佐橋美香、政修二郎、是近敦之、藤山誠、中川真吾、制野峻右、 高瀬直紀、梨木智香、吉牟田眞奈、山本剛史ら。


鈴木由美子の漫画『カンナさん大成功です!』を基にした作品。
原作の舞台は大学だったが、アパレル業界に変更されている。
これまでテレビのバラエティー番組やPVの演出などを手掛けてきた井上晃一が、初めて映画の監督を務めている。
カンナを山田優、カバコを 山崎静代(南海キャンディーズ)、奈々子を中別府葵、れい子を浅野ゆう子、篤を柏原崇、彩花を佐藤仁美、浩介を永田彬(RUN&GUN)、 美樹を秋本祐希、結城を田宮五郎が演じている。

まずタイトルがおかしい。
わざわざ「劇場版」と付けるからにはTVドラマの映画版なのかというと、そうではない。
「TVドラマ版」など存在せず、独立して作られた映画なのに、なぜか「劇場版」と付けられている。
2006年に韓国で同じ漫画を原作にした映画が公開されており、そちらの邦題が『カンナさん大成功です!』なので、区別したいという意図 があったのかもしれない。
ただし、韓国版だって映画なんだから、あっちも「劇場版」だ。
ギャグやパロディーとしての狙いがあるわけでは無さそうだし、やっぱり変だ。

冒頭、カンナが幼稚園の頃からイジメを受けていた様子が、人形アニメーション風の映像でダイジェスト処理されている。
なぜ人形アニメーション「風」と表記したかというと、本物の人形アニメじゃなくて、CGで人形アニメっぽく作っているのだ。
もうね、その時点で本作品を赤点にしたい気分になったよ。
しかも、そこを人形アニメ風の映像で描写している効果が感じられない。
それによってイジメの悲惨さを和らげようとしているのかもしれないけど、そんなことしなくてもいいし。

どうせ冒頭の回想シーンは短いダイジェストだから、陰湿なイジメをそのまま描いても、大して気にならないだろう。
それに実写で描いたとしたら、カンナの姿は特殊メイクで表現されるはずだから、そっちで「悲惨さを和らげる」という効果は得られると 思うぞ。
むしろ、人形アニメ風にしたことによって、「容姿が酷かった」ということがイマイチ伝わって来ないというマイナスが生じている。

大体さ、カンナに「どうしてみんな私を苛めるの?私がブスだから?」という独り言を呟かせているのに、人形アニメ風のシーンでは一度 も顔が写らないという完全なる手落ちをやっているんだよな。
バックショットばかりだから、彼女が太っていることしか分からない。
そうなると、彼女がイジメを受けていたのはブスだったからじゃなくて、極度の肥満体だったからではないのかという疑問が沸く。
そして、もしも肥満でイジメを受けていたとすれば、完全に話がブレちゃう。

人形アニメ風の映像だけじゃなくて、カンナの視点による映像を8ミリフィルム風に細工している演出も、やはりプラスの効果を 感じられない。
ただ単に映像が見づらくなっているだけだ。
映像に凝りたかったのは分かるけど、空回りしている。
そうやって映像に凝るのは監督のセンスなのかと思ったが、製作をデジタル・ハリウッドが担当しているので、そういう関係もあるのかも しれない。

展開があまりにも性急だ。人形アニメ風の回想が終わると、もうカンナが整形した後の姿になっていて、その直後に浩介へアプローチする シーンがある。
カンナは既に自信に満ち溢れており、美人としての振る舞いを見せる。
そうじゃなくてさ、ブスから美人に変化する経緯を見せようよ。
「ブスだったけど、浩介に惚れて整形する。中身は昔のままだったが、周囲が今までとは全く違う目で見てくれるので、自信が芽生える。
そこから美人として振る舞う練習を積む」というような手順を描こうよ。

いきなりカンナが告白して立ち去られるところまで描いてから、「私はこの会社の縫製工場で働いていた」というモノローグで回想に 入るんだけど、それはさっき描いたでしょ。
二度手間になっているぞ。何のために人形アニメーションっぽく処理したのかと。
で、回想の中で、ブスだった頃のカンナが浩介に「大丈夫?」と手を差し伸べられるシーンがあるんだけど、そういうのを後から挟むに しても、タイミングがおかしい。
どう考えたって、整形したカンナが彼に手を差し伸べられた直後に、それを挿入すべきでしょ。

カンナが菜々子の観察を始めてから、レストランで思わずテーブルの下を拭いてしまったり、八百屋に大根をタダで貰って慌てて金を 払おうとしたり、周囲の店主が商品をプレゼントしようとすると「石は投げないで」と怖がったりと、「ブスだった頃の振る舞いが出て しまう」という描写があるのだが、それなら最初に登場した段階で自信満々の態度だったのはやめた方がいい。
最初から「美人としての振る舞いを心掛けているけど、ついついブス時代の癖が出てしまう。」というキャラ設定を提示した方がいい。
それまで自信満々だったのが、チーム・ビューティーを見たことで打ち砕かれたってことなのかもしれないが、そこまで強烈なショックを 受けたような表現は無かったしね。
色々と映像表現に凝っているのなら、そこはカンナがショックを受けたことを、ケレン味たっぷりに(というか漫画チックに)表現すべき じゃないのか。
あと、カンナが美人の解釈を間違えているという設定も、ほとんど活用されていない。
喜劇として盛り上げよう、膨らませようという意識が乏しい。

とにかく展開が慌ただしいんだよな。
カンナは浩介に憧れて全身整形したのに、その浩介にアプローチしようとする話は薄くて、仕事で頑張る話がメインだし。
深見 じゅんの『悪女(ワル)』じゃないんだからさ。
それに『悪女(ワル)』の場合は憧れの相手が正体不明だったから良かったけど、今回はハッキリとキャラを提示していて、その中身の 描写が薄っぺらいというだけだからね。

浩介の描写が薄っぺらいせいで、こいつがどういう奴なのか良く分からない。
ブス時代のカンナに手を差し伸べたのが「誰にでも優しい」ということなのか、特に何も考えていないだけなのか、その辺りも良く 分からないし。
カバコを誉める言葉がなかなか出て来ないってことは、やっぱりブスはブスとして見ているみたいだし。
あと、とてもじゃないが、浩介は優秀な営業部員には見えないぞ。
あのチャラついたロンゲ男は、どこからどう見ても歌舞伎町のホストだ。

浩介は整形したカンナを選んでいるんだし、それは中身で選んだように見えない。明らかに容姿で選んでいるでしょ。
実際、篤の前で、容姿で選んだことを吐露しちゃってる。
篤から「目の前にいるカバコが可愛く思えた。それでいいじゃん」と、カバコを好きになった気持ちを聞かされても、それで彼が変わった とは思えない。
「こいつはカンナがブスのままだったら、まず間違いなく好きになっていないだろうな」と、ほぼ確信めいたものを感じる。

カンナがデザイン企画に応募すると決めた後、その話になるのかと思ったら、そこから脱線してカバコの改造計画に突入してしまう。
いやいや、そんなことよりカンナの話をやろうよ。
まだカンナの物語はちっとも充実していないのに、なんで彼女が他のキャラの面倒を見る話に移っちゃうかなあ。
新ブランド企画室のメンバーになってプロデュースとモデルを担当することになり、そのアイデアを練るという展開も、すげえ浅くて 薄い。
まず応募するデザインを思い付くきっかけ、それを完成させるまでの経緯は全く描かれない。で、カンナはあっさりと特別賞に選ばれる。
すげえ淡白に話が進んでいく。

カンナは特別賞に選ばれた途端、すぐにプロデュースとモデルを担当するよう命じられる。
初めてデザインに携わるのに、それに慣れるまでのドタバタは無いし、えり子がカンナにプロデュースとモデルを担当させようと決める きっかけになるような出来事も用意されていない。
カンナがプロデュースとモデルの仕事を指示された後、まるで知識も経験も無いので上手くいかないとか、壁にぶち当たるとか、 ひょんなことから意外なアイデアを思い付くとか、そういうドラマも充実していない。

カンナがモデル役を命じられるのは、山田優がファッション・モデルだから、劇中でもモデル役をやらせようということなんだろう。
でも、それなら「カンナは大学に通っていた、もしくは学食で働いていたが、ひょんなことからモデルとしてスカウトされる」とか、 そういう話でいいでしょ。
少なくとも、「デザイン企画で選ばれたのにモデルに命じられる」という無茶な展開よりは、遥かにマシだ。

えり子の指示に従うと決めたカンナに対し、菜々子は「プライドぐらい持ちなさいよ」と批判するけど、別にいいでしょ。
整形美人だという事実を売りにするのって、そんなに批判されるようなことには思えないぞ。
なんで会社を辞めるほど憤りを感じるのか、サッパリ分からない。
っていうか憤りを感じたとしても、「だから会社を辞める」というのは、どういう思考回路なのか良く分からん。

最終的にカンナは「当店、ブスお断り」という看板を出した店をやっているんだけど、それでいいのか。
結局、「やっぱり女は見た目」という結論になっている感じなんだけど、それ自体が悪いってわけじゃなくて、そういう場所に着地する なら、そこまでに「ブスでも夢を見ていいんだ」というメッセージを主張しちゃダメでしょ。
「ブスは何もいいことが無い」ってのを、徹底してシニカルな切り口で描くぐらいのことをやらないと、その着地はハードランディング、 もしくは不時着だぞ。

(観賞日:2012年1月7日)

 

*ポンコツ映画愛護協会