『グラスホッパー』:2015、日本

ハロウィンの夜。渋谷ハチ公前のスクランブル交差点で信号待ちをしていた百合子は、仮装した少年からお菓子を求められた。彼が迷子だと知った百合子は、一緒に交番へ行くことにした。フロイライン社の寺原会長や幹部の比与子たちは、スクランブル交差点の様子を監視映像を見ていた。寺原の指示を受けたジュニアは、車で待機している男に連絡を入れて「準備はいいか」と確認した。合成麻薬を口へ放り込んだ男に、ジュニアは「さあ、湧き出た虫を踏み潰してやるんだ。お前は救世主だ」と告げた。
男はハンドルを握り、スクランブル交差点へ車を突っ込ませた。大勢の人々が犠牲になり、少年を守ろうとした百合子も命を落とす。仮装の少年は、百合子が落とした指輪を拾った。百合子の婚約者である中学教師の鈴木は遺体の確認に赴き、指輪が無くなっていることを知る。鈴木がスクランブル交差点を訪れると、どこからか折り畳まれた白い紙が落ちて来た。鈴木が紙を開くと、「本当の犯人は別にいる。“フロイライン”の寺原親子を調べろ」と印刷されていた。
一日目。教師を辞めた鈴木はフロイラインに入社し、「やせる薬」のキャッチセールスで街頭に出る。まるで相手にしてもらえない鈴木だが、元教え子だというメッシュの女が声を掛けて来た。鈴木は全く覚えていなかったが、メッシュの女は陽気な態度で話し続ける。そこへ比与子が現れ、鈴木が元教師だと知った彼女は「道理で使えない新人だと思った」と冷たい微笑を浮かべた。
メッシュの女が事務所まで同行すると、鈴木は小声で「ここの商品は止めた方がいいよ」と忠告する。比与子はダイエットドリンクや美白クリームをメッシュの女に紹介し、ジュースに混入された睡眠薬で眠らせた。動揺する鈴木に、比与子は「薄々気付いてたでしょ、ウチがマトモじゃないことぐらい」と言う。彼女はダイエットドリンクに麻薬が入っていることを匂わせ、「ウチの本当のビジネスを知った以上、もう逃げられないわよ」と述べた。「この子、どうするんですか」と鈴木が尋ねると、比与子は「さあね。ジュニアがオモチャにでもするんじゃない」と軽く告げた。
殺し屋の鯨は、ホテルの一室で記者を脅していた。記者が記事の撤回を約束して「殺さないで」と懇願すると、彼は「殺しはしない。お前は自分で死ぬ」と告げた。鯨は「俺の目を見ろ。自分の中の罪を思い出せ」と言うと、記者は遺書を書く。彼は鯨にスクランブル交差点で起きた事件のことを話し、「男を操る奴らがいたんだ。そいつらの狙いは、あの事件をきっかけに取り締まりを厳しくさせ、市場バランスをおかしくして合成麻薬の市場を独占することだった。寺原がジュニアに命じてやらせたんだ。寺原は闇社会に君臨する大物だ。私は怖くなって、金と引き換えに口をつぐんだ」と語る。「死ねば罪は消える」と鯨は言い、記者に首を吊るよう促した。
殺し屋の蝉は麻薬を扱っている男たちのアジトへ乗り込み、バタフライナイフで次々に抹殺する。リーダーが「寺原さんに頼まれたんだろ。薬から手を引く。助けてくれよ」と言うと、蝉は「寺原なんて知らねえよ。お前らを殺しに来ただけだ」と告げて始末した。蝉から現場写真を受け取った仲介役の岩西は、ホテルでジュニアと会った。ジュニアは金を渡し、次の仕事として鯨の始末を依頼した。ジュニアは寺原が鯨に不満を抱いていることを明かし、口封じとして明日までに殺害するよう要求した。ジュニアは比与子から若い女を捕まえたことを電話で知らされると、今から行くと告げた。
鯨は記者が首を吊ろうとした時、3人の男女の幻覚を見て動揺した。記者が「本当に死ぬべきなのか。死ぬべき罪を背負っているのは寺原のような男じゃないのか。君が殺すべきは寺原だ」と言い残して自殺すると、幻覚は消えた。鈴木は比与子と共にスクランブル交差点へ行き、メッシュの女を積んだ車で待機する。信号待ちをしていたジュニアは何者かに突き飛ばされ、車にひかれて死亡した。その様子を、鯨と蝉はそれぞれ別の場所で目撃していた。
鈴木は比与子から犯人を追い掛けろと命じられ、地下鉄構内へ向かう。比与子は彼に電話を入れ、「その男は押し屋っていうプロの殺し屋よ。絶対に目を離すんじゃないわよ」と告げた。比与子は携帯のGPS機能を使い、鈴木の場所を確認した。岩西は鯨を尾行し、彼が住む廃車置き場のキャンピングカーを発見した。鯨は父の幻影を見て、「またお客さんが1人増えたな」と話し掛けられた。鯨が見回すと、これまで自殺に追い込んだ犠牲者の幻覚が取り囲んでいた。鯨に気付かれた岩西は、猫を探しているように装った。
鈴木は押し屋を尾行し、妻子が待つ家へ入るのを目にした。岩西は蝉の待つ自宅へ戻って報酬を渡し、次の仕事を説明した。彼は鯨が住むキャンピングカーの場所を教え、明日までに始末するよう指示した。蝉が去った後、岩西は電話を受けてジュニアの死を知った。比与子は寺原の命令を受け、ジュニアをひいた車の運転手2名を捕また。寺原の指示を受けた彼女は、2人を射殺した。鈴木は押し屋の家の近くで佇み、ハロウィンの日を思い出す。彼は給食栄養士として働く百合子に指輪を渡して求婚し、OKを貰っていた。回想を終えた鈴木は、「代わりに殺してくれたってことか」と呟いた。鈴木が去る様子を、押し屋は窓から眺めていた。
寺原は比与子に連絡を入れ、タレコミがあった。鈴木って野郎が復讐のために組織へ潜り込み、押し屋に息子を殺せと依頼したそうだ。さっさと鈴木を捜し出せ」と告げた。鈴木からの連絡が途絶えているため、比与子は手下と共に彼の部屋を調べた。蝉は廃車置き場へ行き、迷い猫を発見した。鯨はポルノショップを営む桃の所へ行くが、「金なら待ってくれ、ちょっと面倒なことになってるんだ。依頼人の寺原が死んでまってさ。押し屋の仕業らしい」と聞かされる。鯨が密かに撮影した岩西の写真を見せると、桃は蝉という殺し屋を使うエージェントだと教えた。また鯨は父の幻覚に話し掛けられ、それに気付いた桃は「昔、同じような男がいた。頭を撃ち抜いて死んだ。過去からは逃れられないってことさ」と告げた。
岩西の元へ戻った蝉は、ジュニアは殺されたが寺原は生きているので依頼は続行だと告げられる。蝉が反発すると、「雇い主に向かって、よくそんな口が利けるな」と岩西は言う。すると蝉は「相棒じゃねえのか。アンタに好きに使われるつもりなんてねえよ」と憤りを示し、その場を去った。鯨は父の幻覚に「もう終わりにしたらどうだ。お前も頭を撃ち抜かなきゃいけなくなるぞ」と諭され、「消えろ」と言う。ファミレスで休んでいた鈴木は、比与子と手下たちに包囲される。鈴木は依頼人じゃないと釈明するが、比与子は耳を貸さずに拳銃を突き付ける。鈴木は隙を見て逃走し、タクシーを拾った。
2日目。鈴木は押し屋の家へ行き、命を狙われていることを教えようと考える。彼が家の前にいると2人の子供が飛び出し、「助けて」と叫んだ。鈴木が家に飛び込むと、台所でボヤが発生していた。鈴木は消火器を使って火を消し、押し屋の妻・すみれに感謝される。すみれは鈴木の質問を受け、システムエンジニアの夫は得意先のトラブルで外出した話す。仕事を問われた鈴木は、家庭教師の営業に来ていたと嘘をついた。
子供に誘われた鈴木が公園でサッカーをしていると、押し屋が戻って来た。押し屋は唐突に「トノサマバッタは何色かご存知ですか」と言い、密集した所で育つと「群集相」と呼ばれる変種になるのだと語る。それから彼は「人間も同じです。過剰なまでに情報が密集する今の世の中では、人間も欲望を満たすために変種になる。群集相のバッタのように凶暴になるんです」と語った。鯨は岩西の元へ乗り込み、自分の殺しを依頼したのが寺原だと知る。鯨は催眠術を使って飛び降り自殺させようとするが、岩西は蝉からの電話で我に返った。鯨は岩西の頼みを受け、最後に蝉と話すことを許可した。蝉は岩西の言葉で、鯨に捕まったことを知った。岩西が自殺した後、鯨は父の幻覚に「次は寺原だ。全てを終わらせろ」と指示された。
鈴木は押し屋の家でピザを御馳走になり、百合子のことを思い出す。押し屋の家族が見ている前で、鈴木は嗚咽を漏らした。電源を切っていたはずの携帯が鳴ったたため、鈴木は慌てた。押し屋の次男がイタズラで電源を入れていたのだ。電話掛けて来たのは比与子で、鈴木はメッシュの女を解放する条件で事務所へ行くことを約束した。鈴木は押し屋に、「貴方は寺原に追われています」と教えた。すると押し屋は、「群集相のバッタの話ですが、増えすぎたら群れごと焼き払うしかないんです」と告げた…。

監督は瀧本智行、原作は伊坂幸太郎「グラスホッパー」(角川文庫 刊)、脚本は青島武、エグゼクティブプロデューサーは井上伸一郎、製作は堀内大示&高橋善之&小沼修&藤島ジュリーK.&高橋敏弘&宮田謙一、企画は菊池剛、プロデューサーは水上繁雄&杉崎隆行&椿宜和、撮影監督は阪本善尚、照明は堀直之、美術は平井淳郎、録音は高野泰雄、装飾は柳澤武、編集は高橋信之、VFXスーパーバイザーは道木伸隆、衣裳は高橋さやか、音楽は稲本響。
主題歌 YUKI『tonight』 作詞:YUKI、作曲:Albatoluce、編曲:YUKI/玉井健二/百田留衣。
出演は生田斗真、浅野忠信、山田涼介、吉岡秀隆、麻生久美子宇崎竜童、石橋蓮司、村上淳、波瑠、菜々緒、佐津川愛美、山崎ハコ、金児憲史、佐藤貢三、崔哲浩、永倉大輔、山中聡、小林喜日、石塚獅桜、黒石高大、中村織央、遠藤誠、金統光、桐山トモユキ、岡本良史、後閑常光、関田安明、菊地雄人、森井健太、クラ、光山文章、尾崎一彦、吉野容臣、中野剛、花澤豊孝、鈴木文健、小橋秀行、木庭博光、川守田政人、吉岡あや、前野朋哉、浦野REN、日中泰景、内山誠二、赤山健太、壇原彩、桜のどか、森実明浩ら。


伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説を基にした作品。
監督は『はやぶさ 遥かなる帰還』『脳男』の瀧本智行。脚本は『あなたへ』『東京難民』の青島武。
鈴木を演じる生田斗真は、瀧本監督とは『脳男』に続いての2度目のタッグとなる。
鯨を浅野忠信、蝉を山田涼介、押し屋(槿)を吉岡秀隆、すみれを麻生久美子、鯨の父を宇崎竜童、寺原を石橋蓮司、岩西を村上淳、百合子を波瑠、比与子を菜々緒、メッシュの女を佐津川愛美、桃を山崎ハコ、寺原ジュニアを金児憲史が演じている。

本来なら、「スクランブル交差点の大規模殺人」はそこで観客を掴んで映画に引き込む力を発揮してくれないと困るはずだ。
時系列順に構成するなら、まずは鈴木のキャラクター紹介をして、百合子と婚約するまでの経緯を簡単に描いて、それから事故のシーンに突入する流れになる。
「幸せの絶頂から一気に絶望の底へ」という落差は付くので、それはそれで悪くない構成と言える。
でも、そうじゃなくて事故のシーンを冒頭に配置されているぐらいだし、わざわざ大きなセットを用意してまで撮影しているんだから、「そこで観客を掴もう」という狙いがあったはずだ。

ところが残念ながら、ちっとも力を感じない。
その理由は、まあ仕方が無いんだろうけど、スローモーションで描いているせいで、「車が猛スピードで大勢の人々に突っ込む」というシーンに見えないからだ。
実際に猛スピードて突っ込ませたら通行人役の面々が危険だから、ゆっくりとした速度で車を走らせるのは当然っちゃあ当然だろうけど、それによって「掴みのインパクト」は失われている。
そうなると、もはや見せる意味さえ無いんじゃないかと思ってしまう。

かなり早い段階で、フロイラインがドラッグを扱っているヤバい会社であることは明らかにされている。
ただ、フロイラインが卑劣な犯罪集団ってことは分かるが、同時に「安っぽくて陳腐だなあ」という印象も与える結果となっている。
いわゆる「巨悪」としてのスケール感を全く抱かせないのだ。
そもそも事務所が安っぽいし、連れ込んだ女を薬で眠らせるってのはチンケな犯罪だ。今時、ヤクザでも使わないような手口でしょ。
「寺原は闇社会に君臨する大物だ」という記者の台詞はあるけど、そんな風には全く感じられない。

話の内容によっては、相手が絶対に巨悪である必要は無い。でも本作品の場合、そこが巨悪じゃないってのは大きなダメージになっている。
メッシュの女が眠らされた後、鯨が登場するパートへ移る。彼が記者に首吊りを促すと、今度は蝉のパートに移る。
最初は「鈴木が妻の復讐に乗り出す」という話だと思っていたら、そうじゃなくて次々に別の男がフィーチャーされる。
わざわざ名前が表記されるぐらいだから、鯨と蝉も鈴木と同等の扱いだってことは理解できる。ただ、3人の男を並列で扱うことが上手く機能しているのかというと、答えはノーと言わざるを得ない。
それが原作通りかどうかなんて意味が無い。重要なのは、映画として成功していないってことだ。

40分ほど経過してから、「事故が起きるまでの鈴木と百合子」の幸せな様子が回想シーンとして挿入される。
だけど、「そんなのを今さら見せて何の意味があるのか」と言いたくなる。
もはや、2人の幸せな様子を描いて鈴木に同情させたり観客の復讐心を煽ったりする意味は、とっくに失われている。
そういう狙いじゃなかったとしても、じゃあ何の目的なのかってのはサッパリ分からない。鈴木の寂しさや悲しみを表現したかったとしても、やっぱり「今さら」という感想は変わらない。

最初は鈴木の復讐劇だと思っていたのに、彼の復讐心は全く見えない。
どうせ復讐劇じゃないから、それは別に構わないのかもしれない。ただ、あっけなくジュニアが死んだ後、どういう気持ちで鈴木の動きを追えばいいのか分からなくなってしまう。
もはや彼の中から復讐という目的は完全に消えており(そもそも復讐という目的は全く見えて来なかったけど)、「物語を進めるための駒」と化してしまう。
冷静に考えると、ジュニアが死んだからって鈴木の復讐が完了するわけではない。そもそも実行犯がいるし(逮捕されているけど)、まだ寺原も生き残っている。
その2人は確実に仕留めなきゃいけないはずだが、そんな気持ちは鈴木の中に全く無いのだ。

そして鈴木は、押し屋を「自分の代わりに復讐してくれた人物」と捉えるようになる。
押し屋に妻子がいて幸せな家庭を築いていることも、彼の気持ちに大きな影響を与える。そして彼は、押し屋をフロイラインから助けてあげたいと考えるようになる。
鈴木の心境は分かるし、筋書きとしても一応は理解できる。ただし、物語として乗れるのかというと、これが全くなのよ。
何しろ鈴木は極端に言ってしまうと、ほとんど何もしていないのだ。他の連中が何かしらの明確な目的を持って行動する中、鈴木はウロウロしているだけなのだ。
じゃあ彼を狂言回しにして周囲の人間のドラマを描いているのかというと、そういうわけでもない。

そこだけでなく、鯨や蝉が登場するパートも含めてのことなんだけど、この映画が私にはサッパリ分からなかった。
いや個々のシーンで何を描いているのかは、それなりに分かるのよ。ただ、トータルとして、どういう物語を描き、観客に何を見せようとしているのかが理解できない。
自分のオツムが弱いことは認識しているつもりだが、それにしても「私は一体、何を見せられているんだろうか」と困惑してしまう。
押し屋や蝉など数名のキャラは何となく意味ありげな台詞を喋るが、それが心に入り込むことは無い。

鈴木、鯨、蝉のパートが、上手く絡み合っているようにも思えない。それどころか、むしろバラバラになっていると感じる。
蝉が鯨の殺害を依頼されたり、鈴木の窮地に鯨が現れたりと、一応は関連性を持たせている。でも、鯨や蝉を積極的に動かす時は、鈴木がキャラとして完全に死んでいるのだ。
鯨と蝉は互いを狙うし最終的には対決するので、ここに関しては一応、ちゃんと処理できているとは言える。
でも主人公であるはずの鈴木は、最後までフワフワした存在のままで終わっている。

完全ネタバレだが、最後に「実は押し屋の家にいたのは家族じゃなく、寺原親子を殺す目的で集められたアンダーグラウンドの互助会。スクランブル交差点の被害者遺族を救済するために行動しており、メッシュの女も仲間で、偽の情報で鈴木を送り込んで囮に使った」ってことが明らかにされる。
だけど、その真相が判明したところで、「全ての謎が解けてスッキリした」という気持ちにならないのよ。
「それで結局、何が言いたいの?」と冷めた気持ちにさせられるだけだ。

ベストセラーになっているんだし、何しろ映画化の企画が実現するぐらいだから、間違いなく原作小説は面白いはずだ。
ただ、この映画を見ても、原作の何がどう面白いのかは全く伝わって来ない。
ってことは、この映画は原作の持つ魅力を全く表現できていないってことになる。
ひょっとすると、原作のどこが面白いのかさえ作り手は理解していなかったんじゃないか。
そんな風に邪推したくなるほど、この映画は面白さの見えない仕上がりになっている。

鯨の「催眠術を使う殺し屋」という設定がおバカだったり、彼や蝉やフロイラインの連中が人を殺しまくっているのに警察が全く動いていなかったり、フロイラインの連中がボンクラにしか見えなかったりと、リアリティーなんて完全に無視している話のはずだ。
しかし、どうやら瀧本監督は「リアルな肌触り」を意識して演出しているように思える。
どう考えたってバカバカしい話なんだから、コメディーにするような題材ではないものの、荒唐無稽な映画として撮るべきじゃないかと思うんだけどね。

(観賞日:2017年4月22日)

 

*ポンコツ映画愛護協会