『ゴースト もういちど抱きしめたい』:2010、日本

ある朝、星野七海が目を覚ますと、裸で見知らぬベッドにいた。服を着た彼女は、キッチンでコーヒーを注いでいる男に早足で歩み寄り、 平手打ちを浴びせて立ち去った。彼女は年商150億円を稼ぎ出す株式会社アイアクロスの社長だった。出社した彼女は、親友の上条未春 から自分が昨晩に男をナンパしたことを聞かされるが、全く覚えていなかった。「噴水のことは?」と問われ、七海は誕生日パーティーで 飲みすぎた自分が噴水から落ちそうになって男に助けられたこと、「先に帰ってて」と未春を帰らせたことを思い出す。
男は病院へ行き、入院している子供たちに粘土で色々な物を作って楽しませた。夜、彼が帰宅すると、家の前で七海が待っていた。七海が 謝ると、男は「すみません、もっとゆっくり話してください」と言い、韓国から来たばかりで日本語が上手く話せないことを説明する。彼 はキム・ジュノという韓国人で、1年前に焼き物の勉強で日本に来たのだという。七海が「休みの日には、焼き物の店とかギャラリーを 見て歩くんです」と言うと、彼は「貴方に差し上げます。ずっと持っててください」とコーヒーカップをプレゼントした。
七海はジュノの家を再び訪れて彼と関係を持ち、同棲生活を始めた。ジュノから「どうして一度も愛していると言わないの?」と訊かれた 彼女は、「幾つか恋はしたけど、こんな気持ちになったことは無いから、なんだか怖くて。言葉にしたら、この幸せが逃げて行きそうで」 と答える。ジュノに「結婚しよう」と言われ、七海は戸惑った。しかしジュノから「もう怖がらないで。この幸せは、どこにも逃げない。 七海の幸せは僕が守る」と言われ、2人だけで結婚式を挙げた。
会社のパソコンで取引相手について調べた七海は、東洋セントラル商事という知らない会社と多額の取引が行われていることを知る。未春 に尋ねると「調べておく」と言われるが、「このぐらい大丈夫」と告げ、ひとまず取引を停止しておく。ジュノと出会ってから1年後、 七海の誕生日がやって来た。ジュノは家で料理を用意し、彼女の帰りを待ち受けた。しかし七海は急いで帰ろうとする途中、バイクに 乗ったひったくりに襲われた。
バッグを奪った男のバイクを追い掛けようとした七海が振り向くと、ジュノが自分の亡骸を抱き起こしていた。七海がジュノに触れようと すると、手がすり抜けてしまう。呼び掛けても、彼は全く応答しない。七海はバッグを奪われて転倒した際、死んでしまったのだ。病院 までジュノに付いて行った七海は、少女から「新入りだね」と声を掛けられた。少女は自分がゴーストだと説明し、特殊な能力の使い方を 披露した。悲しそうなジュノに、七海はずっと付いて行った。
帰宅したジュノの元を刑事の阿部と高田が訪れ、財産目当てで七海を殺害したのではないかという疑いを向けた。翌日、ジュノが外出し、 七海が後を追い掛けようとした時、見知らぬ男が家に侵入してきた。それは七海を襲った犯人の黒田竜二だった。黒田は室内を探し回って いると、そこへジュノが戻って来る。七海が危険を知らせようとして「ダメ!」と叫ぶと電球が割れ、そっちにジュノが気を取られている 間に、黒田は家を抜け出した。
七海が黒田を追跡すると、彼はビルの屋上にある東洋セントラル商事の事務所に入った。彼は七海の携帯に入っていたジュノの写真を眺め 、「こいつ、邪魔だな」と口にした。ビルを出た七海は、霊媒師・運天五月の屋敷を訪れる。運天は「霊が見える」と嘘をついて相談者 から金を巻き上げる詐欺師だったが、七海の言葉は彼女に届いた。運天は見えない女の声に怯え、姉に「変な声が聞こえる」と言うが、 もちろん信じてもらえない。
七海は運天を説得し、ジュノの家へ行かせる。運天が「七海さんからのメッセージがある」と言ってもジュノは信じず、家に入ってしまう 。しかし七海とジュノしか知らないことを運天が話したため、彼はドアを開けた。七海は運天を通じ、ジュノに命を狙われていることを 伝え、新宿のビルの住所を教える。彼女は「警察に言って。これは計画的犯行よ。私を狙って襲ったのよ」とジュノに告げた。
ジュノは未春に相談するが、「霊媒師が言ったと説明しても、警察に疑われるだけよ」と反対される。彼は一人で東洋セントラル商事を 訪れるが、黒田と手下たちに殴られて追い払われ、駆け付けた警官に連行された。七海がパトカーを見送った後、未春がやって来た。 ビルへ入って行く未春を追い掛けた七海は、彼女が黒田とグルだと知った。未春は多額の借金を背負って会社の金に手を出しており、七海 が経理証人システムのパスワードを書いた手帳を手に入れるため、黒田にひったくりを依頼したのだった。
未春は黒田に「家の鍵ちょうだい。手帳は自分で探す」と告げ、ジュノの家へ向かった。ジュノは阿部と高田から、黒谷も東洋セントラル にも前科が無いこと、運天には詐欺と賭博で5年の懲役刑を受けた過去があることを知らされた。ジュノは刑事たちから、「財産目当てで 彼女を殺したんだろう」と凄まれた。未春は七海の手帳を見つけ出し、黒田に電話を掛けて「会社から送金するわ」と告げた。
七海は病院へ行き、少女のゴーストに能力のことを尋ねる。七海は少女から教わり、集中することで物に触れる能力を会得した。彼女は 会社へ先回りし、経理認証システムのパスワードを変更する。未春はパスワードが通らず、諦めて帰ろうとする。その時、近くのパソコン の電源を立ち上がり、「わたしの幸せ返して」という文字が表示された。未春は七海がいると気付き、「パスワードを教えてくれないなら 、ジュノの命奪ってやるから」と脅して走り去る。七海は運天の元へ行き、手助けを求めた…。

監督は大谷太郎、原作はブルース・ジョエル・ルービン、脚本は佐藤嗣麻子&中園ミホ、製作指揮は宮崎洋&岡崎市朗、製作は大山昌作& アンドリュー・クリップス&中村美香&野田助嗣&阿佐美弘恭&村上博保&キャサリン・キム&ベイ・ヒュンチャン&平井文宏&原知行、 エグゼクティブ・プロデューサーは奥田誠治、コー・エグゼクティブ・プロデューサーは菅沼直樹、プロデューサーは一瀬隆重、コー・ プロデューサーは三木裕明、アソシエイト・プロデューサーは三田真奈美&星野恵、撮影は石坂拓郎、編集は深沢佳文、録音は石貝洋、 照明は舘野英樹、美術アドバイザーは種田陽平、美術は矢内京子、装飾は鈴村高正、視覚効果は松本肇、陶芸指導は額賀章夫、音楽は 大島ミチル、音楽プロデューサーは廣田次徳。
主題歌『アイシテル』平井堅 作詞:平井堅、作曲:平井堅、編曲:亀田誠治。
出演は松嶋菜々子、ソン・スンホン、樹木希林、鈴木砂羽、橋本さとし、白川由美、芦田愛菜、宮川大輔、黒沢かずこ(森三中)、 嶋田久作、波岡一喜、西尾由佳理(日本テレビ)、温水洋一、松金よね子、桶田慶子、隈部洋平、山崎勝之、横塚真之介、北見誠、 ミョンジュ、渡辺杉枝、小林愛、田中涼子、鈴木福、長岡尚彦、西本竜樹、津乃村真子、矢柴俊博、木川淳一、金原泰成、武井秀哲、 大西雅樹、松上順也、米田拓也、佐藤峻、猪爪尚紀、須藤智彦、加藤裕、土山奈緒美、山口景子、中島大介、野間慎平、原田文明、 鈴木アキノフ、西泰平ら。


1990年のアメリカ映画『ゴースト ニューヨークの幻』をリメイクした作品。
パラマウント映画が初めて手掛けた日本映画。
日本テレビでドラマ演出を担当してきた大谷太郎が、初めて映画監督を務めている。
七海を3年ぶりの映画出演となる松嶋菜々子、ジュノをソン・スンホン、運天を樹木希林、未春を鈴木砂羽、黒田を橋本さとし、隣の家の おばさんを白川由美、少女のゴーストを芦田愛菜、阿部を嶋田久作、高田を波岡一喜、運天の姉を桶田慶子が演じている。

序盤、七海がジュノとの出会いを回想するシーンで、いかにも「ロマンティックに盛り上げますよ」的なBGMを流すんだけど、明らかに 場面と合致していない。
七海は酔っ払っていて、その時のことを全く覚えていないし、もちろんジュノに惚れたわけでもない。
そこが「シラフの時に噴水の上を歩いていて、落ちそうになったところを男に助けられた。その時に男に心を惹かれた」という場面なら、 BGMで盛り上げるのは演出として間違ってないよ。
だけど、「泥酔していた時の出来事を思い出した」というシーンで、そのBGMはおかしい。
そこで噴水が一斉に吹き上がるのも、感動的な演出に繋がっていない。

っていうか、そもそも2人の出会いのシーンとして、「七海が泥酔していて、その時のことを記憶に無い」という形にしている時点で失敗 じゃないのか。
七海が酔っ払っていても、それを現在進行形で描くのであれば、まだ何とか成立する。
あるいは、ジュノの視点から描くということでも成立させられる。
だけど、「七海が思い出す」という形だと、もう完全にアウト。
全ては「七海が起きたらジュノの家のベッドにいた」というところから物語を始めたことが間違い。

それと、最初に七海の視点で物語を始めたのなら、もう徹底して彼女視点で話を進めていった方が良かったんじゃないか。
ジュノが病院の子供たちにボランティア活動している様子が描かれて、たどたどしい日本語で話していることから彼が日本人じゃないこと も分かるが、それを七海より先に観客に知らせていることが、プラスだとは思えないんだよな。
もちろん、ソン・スンホンが演じていることは映画を見る人の大半が分かっているだろうけど、そういう問題ではない。
「すみません、もっとゆっくり話してください」と彼が言うところで、観客も七海と同じタイミングで「彼が日本人ではない」ということ をを知る方がいいんじゃないのか。
せめて病院のシーンでも、彼に喋らせないままにしておくべきだろう。

ジュノが焼き物の勉強をしていると知った七海は、陶芸好きだということを話すが、そうい形だと御都合主義が見えすぎる。
陶芸好きということで親しくなるのであれば、七海が焼き物を見ていたらジュノに出会うとか、そういう形にしておけば良かったんじゃ ないのか。
「酔っ払ってジュノの家へ行った」という出会いの形よりも、そっちの方が遥かにいいと思うぞ。
いや、そうであっても、出会いからベタ惚れするまでの経緯が短すぎて、後の展開に繋げることを考えてもマイナスなので、最初から恋人 同士という設定の方が良かったかも。
その方が、あまり無理せずに「死んでも相手のことを心配して成仏できないぐらい、ものすごく惹かれ合う関係」ということを観客に 納得させることが出来たんじゃないか。

七海はコーヒーカップをプレゼントされた次の訪問時、「ごめんなさい、遅れちゃった」とジュノに言う。
ってことは、何か約束があったのかと思いきや、ジュノが焼き物を作る作業を一人でやって、七海は何かパソコンで仕事をしている間に 眠っている。
だったら何のために訪れたのかと。ワケが分からない。
焼き物作りを体験させてもらうとか、せめて見学させてもらうとか、そういう理由があって訪問したわけじゃないのかよ。
「やってみますか」と言われて初めて、ろくろ回しを体験しているけどさ。

で、そこで「メインの男女が、ろくろを回す」というオリジナル版にもあったシーンになるんだけど、それは「ああ、この映画、ポンコツ だな」と断言できる重要なポイントになっている。
まだ2人の関係が深まる前なので、単にジュノが七海を口説くために、くっついているようにしか思えないし。
テニスやゴルフのコーチが、若い女を教える時に体を不必要に密着させるのと同じパターンってことね。

あと、それ以上に何がダメって、もうさ、明らかに「恋愛ドラマ」として真面目に盛り上げようとしているんだけど、ろくろのシーンって 、もはやギャグにしかならないんだよね。
そりゃあ、リメイクするからには、そのシーンを入れたいのは分かるけど。
だから、そのシーンを入れたことが失敗と言うより、これをリメイクしたことが失敗なのよ。
わざわざ主題歌までリメイクさせているけど、そこまで真似ようとしても、そもそもオリジナル版がポンコツなので、優れた映画に 仕上がるわけがないのよね。

ジュノと会うまでの七海の生活環境は、全く描かれない。
年商150億円の社長ってことは、ジュノより金持ちのはずだけど、彼女の家や普段の生活風景って、まるで描かれないんだよな。
彼女はずっとジュノの家にいるんだけど、彼と関係を持った後は、そこで同棲生活を始めたってことなのか。
雪の日のシーンでは「ただいま」とか言ってるもんな。すげえ展開が早いのね。「なんか軽い女だな」と思ってしまうんだけど。
あと、七海とジュノが知り合ってから関係を持ち、同棲するようになり、季節が過ぎているわけだから、かなりの日数が経過しているはず なんだけど、ずっと2人のシーンばかりで、その間に七海の会社の様子や未春とのシーンを挟まないってのは、手落ちと言わざるを得ない 。
ダイジェスト処理でもいいから、そういうのを挟んでおけば、日数の経過を表現するための手助けになっただろうに。

七海は「幾つか恋はしたけど、こんな気持ちになったことは無いから、なんだか怖くて。言葉にしたら、この幸せが逃げて行きそうで」と 言うけど、そこまでのシーンで、それを感じさせるような描写は全く無かった。
不安や戸惑いなどは、全く見えなかった。
そのセリフがあって、初めてそういうことが分かる。
ただし分かると言っても、「ああ、そうだったのか」と納得できるわけではない。

結婚式を2人だけで挙げるのはいいとして、互いの両親や家族に会わせないままってのは、すげえ違和感がある。
「少なくとも七海の両親には彼を会わせるべきで、それとも天涯孤独という設定だったりするのか」と思っていたら、七海が死んだ後で 未春が「七海は家族がいないから」とジュノに語るシーンがある。
そうだったのかよ。そのシーンまで、まるで分からなかったぞ。
だけど、そうだとしても、親友である未春に彼を正式に会わせたり、結婚を報告したり、そういうシーンは必要でしょうに。

ジュノが韓国人である理由や意味が、物語の中からは全く感じられない。
言葉が上手く通じないことが意味を持っているとか、彼が外国人であることが物語の展開に深く関わって来るとか、そんなことは一切 無い。そこが日本人のキャラだったとしても、ほとんど変わらない内容になっただろう。
カタコトの日本語で喋ることは、観客をドラマに引き込む上ではマイナスにしかなっていない(まあ彼が流暢な日本語を話す日本人だった としても、観客を引き込めるような映画ではないが)。
ただし、映画の外側に目を向ければ、その理由は簡単に分かる。
ようするに、韓流ブームに熱狂する女性ファンを呼び込みたいがゆえのキャスティングってことでしょ。

刑事たちが来るシーンで、初めて七海とジュノが結婚して1ヶ月だと分かる。
色々と説明や段取りが下手だなあ。
あと、いきなり刑事たちが「陶芸家と聞きましたが、食べていけるんですか」などと失礼なことをジュノに言ったり、最初から犯人と疑う ような接し方をしているんだけど、かなり無理なキャラの動かし方をしていると感じる。
で、それによって、話をすげえ安っぽくしているとも感じる。
陶芸だけで食っていけるかどうかなんて、まずテメエらで調べろよ。

ジュノが七海は大会社の社長だと知るシーンを、彼女が死ぬ前に用意しておいた方がいいんじゃないか。
まあ死んだ後でもいいけど、それなら刑事から資産のことを聞かされた時、「どうしてそんなに多額のお金が?」と驚いたり困惑したり する様子を見せるべきだよな。
それを見せないってことは、七海が社長と知っていると解釈できるが、いつ知ったんだろう。
それを描かないのも手落ちに思える。

七海は黒田を追跡する際、相手はバイクなのに、事務所に到着すると、すぐ後ろから付いて来ている。
アンタ、どうやって追跡したんだよ。
その時点では、まだ「空を飛ぶ」とか、そういう能力はマスターしていないから、走ったとしか考えられない(っていうか、空を飛ぶ ような能力は、その後も全く披露されないし)。
走ったにしても、すげえスピードを出したんだな。生きてりゃ世界新記録だよ。
あと、七海は黒田を事務所まで追跡したのに、なぜ「何者か」「何が目的か」を調べようとせず、さっさと別の場所に行ってしまうのか。
もう少し粘って、そいつらを追跡調査すべきだろうに。テメエの愛する男が危険にさらされているんだからさ。

ジュノは「警察に言って。これは計画的犯行よ。私を狙って襲ったのよ」と言われたのに、なぜか未春に相談する。
そこまでに、彼女と親しくなっていたのなら分からないでもないけど、一度しか会ってないのに。
あと、黒田も未春も手帳を探すためにジュノの家へ行くんだけど、七海って自分の家は無いのか。
あるとしたら、そっちに手帳があるという可能性は無いのか。もう同棲してるから、自分の家は引き払ったってことなのか。

未春が手帳を見つけると、堂々と「経理パスワード」と書いて数字がメモってある。
七海って危機管理能力が無いのか。
あと、彼女は社長なのに、死んだ後で会社や社員のことを心配する様子が全く無いのね。
それと、七海は未春より先回りして経理認証システムのパスワードを入れる際には手帳を見ていないんだけど、だったら手帳って要らない じゃん。覚えてるんじゃねえか。
前半にパスワードを入れる時には手帳を見ていたのに、どういうことなんだよ。

黒田たちは終盤、大勢の人がいる商店街までジュノを追い掛けて暴行し、ナイフで太腿を突き刺すんだけど、そんな行動を取ったら、 間違いなく警察に調べられるだろうに。
今までの行動が全て水の泡だぞ。そんな荒っぽい仕事をする連中が、なんで前科無しなんだよ。
で、その黒田は死んだ途端、暗黒に包まれて地獄(?)へ引きずり込まれるが、彼を突き飛ばして死に追いやった七海は、同じ目に遭う ことは無いのね。
自ら手を下したわけじゃないから、地獄行きじゃないってことなのか。

この映画には、オリジナル版と同じ問題がある。
七海はなんでもかんでも通り抜けてしまう体になったはずなのに、地面を通り抜けることは無く、普通に歩いている。さらに、救急車へ 飛び降りた際は、救急車を通り抜けてしまうことは無いし、椅子にも普通に座れている。
少女に教わって物に触れることが出来るようになるが、集中する必要があるはずなのに、その次のシーンで、七海はパソコンのキーを 素早く叩いている。
そんなにあっという間に、パワーをコントロールする技術を会得したのか。そこの一点に集中しているような様子も薄いし。
あと、集中したら物品には触ることが出来るようになったのに、ジュノに触れることは出来ないのね。そのくせ、黒田を退治する時には、 彼に触れたり突き飛ばしたりしている。
どういうことなんだよ。
その辺りのルールも、すげえファジーだなあ。

(観賞日:2011年11月8日)

 

*ポンコツ映画愛護協会