『キューティーハニー』:2003、日本

入浴中の如月ハニーに、宇津木博士から電話が入った。だが、話の途中で何か異変が起きたような音が聞こえ、電話が切れてしまった。 ハニーは変身しようとするが、エネルギーが足りない。そこでコンビニへと走り、おにぎりを買い込んで貪り食った。ハニーは変身し、 バイクに乗って出動した。宇津木博士は謎の秘密結社“パンサークロー”の四天王の一人、ゴールド・クローによって拉致されていた。 ゴールド・クローはアクアラインの真ん中で博士を縛り上げ、仁王立ちしていた。
大勢の警官隊がゴールド・クローを包囲し、警察庁公安8課の女警部・秋夏子が投降を呼び掛けた。しかしゴールド・クローは余裕の態度 で、「退屈凌ぎに遊んでやるわ」と言い放った。彼女が指を鳴らすと、背後の警官隊が戦闘員の姿に変わって黄金銃を構えた。戦闘員は 夏子を包囲し、一斉に銃撃した。だが、婦警姿のハニーが間一髪で救出した。
戦闘員に化けたハニーは宇津木博士を救い出し、博士に化けてパンサークローの元へ戻った。彼女はキューティーハニーに変身し、戦闘員 を倒した。ゴールド・クローは爆発を起こし、博士を連れ去ろうとするが、ハニーが奪還した。夏子がハニーの身柄を拘束しようとすると 、そこに毎朝新聞記者の早見青児が現れる。ハニーは手錠を外し、アクアラインから姿を消した。
ハニーは普段、タチバナ商事の派遣OLとして働いている。その日も遅刻して出社したハニーは、係長に注意される。主任の寺田リンコは 、いつまで経っても仕事のやり方を覚えないハニーに呆れ果てた。翌朝、ハニーが博士に電話を掛けると、留守電にはパンサークローの メッセージが残されていた。宇津木博士はパンサークローに誘拐されてしまったのだ。
ハニーは夏子に化けて警察庁を訪れ、情報を集めようとする。だが、どこへ行っても冷たくあしらわれる。元の姿に戻って去ろうとすると、 早見が姿を見せた。彼はキューティーハニーの正体も、彼女が使っているIシステムのことも知っていた。早見はハニーに、「君が倒した 戦闘員が蒸発したのも、四天王が人間を越えた能力を発揮できるのも、体内に融合させたナノマシンのおかげだ」と告げる。ナノマシンは、 今は亡きハニーの父・木更津博士が開発した究極の技術、Iシステムと同じ原理だ。
技術供与を拒んだ木更津博士はパンサークローに殺され、その研究を引き継いだ宇津木博士は誘拐された。そこへ夏子が現われるが、早見 は説明を続けた。パンサークローは究極のエゴイスト集団で、様々な武器を体内に組み込んでいる。親玉はシスター・ジルと呼ばれている。 そのジルは2222目の目覚めを迎え、執事と四天王が迎えた。四天王は戦闘員一万人、食事として新鮮な人間の女1年分、黄金で出来た兵器、 御所のジルタワーといった貢物を用意していた。
父を殺された怒りを口にするハニーに、早見は「記者は復讐は虚しいだけさ、憎しみは君には似合わない」と告げる。ハニーが「じゃあ何 のために戦うの?」と尋ねると、彼は「それは自分で探すんだな」と言う。それから彼は、「パンサークローは、これからは君に焦点を 絞って襲ってくるはずだ」と警告した。一方、ジルは執事からキューティーハニーのことを聞かされた。執事に「例のシステムと関連が あるのでは」と言われ、ジルは「面白い、捜せ」と命じた。
早見はNSAクライアントと連絡を取り、「木更津の娘は1年前に死んだはずだが、Iシステムの鍵がその娘にあることは確かだ。可能な 限り接触しろ」と指示された。夏子は派遣OLのハニーに不審を抱き、タチバナ商事まで尾行した。夏子はトイレにハニーを連れ出し、話 を訊こうとする。その時、早見から夏子に電話が入った。早見は「うかつに動いたらダメだ、敵は君に目を付けている」と告げる。その時 、四天王の一人、コバルト・クローが襲い掛かってきた。
ハニーはキューティーハニーに変身し、コバルト・クローに戦いを挑む。怒りと憎しみに燃えたハニーは、敵を捕まえて温度を上昇させる。 早見は夏子に電話を掛け、ハニーの変身を解除させるよう指示した。しかしハニーは変身解除を拒否し、コバルト・クローを焼き尽くすと 同時に失神した。そこへ現れた早見は変身を解除し、「活動リミットがあることが唯一の弱点だ」と確認して去った。
ハニーが意識を取り戻すと、夏子の部屋で介抱されていた。夏子にチョーカーのことを尋ねられ、ハニーは「パパからのプレゼント」と 答えた。ハニーは、自分が1年前に死んだこと、Iシステムで蘇ったこと、チョーカーがIシステムの本体であること、前の体からコピー されたアンドロイドであることを打ち明けた。ハニーが「人を憎む心って怖いね」と漏らすと、夏子は「人を愛する心も同じぐらい怖いわ」 と言う。「どうせ同じだったら、愛するほうがいい」と口にしたハニーは、早見が言っていたことの意味に気付いた。
シスター・ジルは予想以上に自分の体が衰退していると感じ、「アイシステムの捕獲を急がねばならない」と執事に告げる。ハニーは夏子 の部屋に、Iシステムで花を飾り付けた。だが、夏子は不機嫌になり、「余計なことしないで、怪我が治ったのなら出て行って」と告げた。 男性サラリーマンに化けてタチバナ商事を訪れたハニーは、「迷惑を掛けるから、ここにはいられない」と感じた。
早見のシナリオに基づき、クライアントは日本政府と外務省に圧力を掛けた。夏子は警察庁幹部に呼び出され、宇津木博士の捜索任務から 外された。早見はハニーと夏子を部屋に呼び、一緒に酒とカラオケで盛り上がった。そこへ、執事から「ジルタワーへ3人を招待する」と いう連絡が入った。正装したハニーが待っていると、東京タワーの下からジルタワーが出現した…。

監督は庵野秀明、原作は永井豪、脚本は高橋留美&庵野秀明、製作は加賀義二&加藤鉄也、プロデューサーは甘木モリオ&川端基夫、企画 は奥田誠治&中嶋哲也、撮影は松島孝助、編集は奥田浩史、録音は橋本泰夫&白取貢、照明は吉角荘介、美術は佐々木尚、特撮監督は 神谷誠、特殊メイクは原口智生、キャラクターデザインは寺田克也&安野モヨコ&出渕裕&貞本義行&すぎむらしんいち、監督補は 尾上克郎&摩砂雪、アニメーション演出は平松禎史&今石洋之、VFXスーパーバイザーは佐藤敦紀&道木伸隆、VFXプロデューサーは 大屋哲男、アクション監督は山田一善、武術指導はシンシア・ラスター、音楽は遠藤幹雄。
劇中歌「ブラック・クロー参上」作詞は庵野秀明、作・編曲は遠藤幹雄、歌は及川光博。
オープニングテーマ「キューティーハニー」作詞はクロード・Q、作曲は渡辺岳夫、編曲はh.wonder、歌は倖田來未。
エンディングテーマ「into your heart」作詞・作曲は渡辺未来、編曲はh.wonder、歌は倖田來未。
劇中歌「シスター・ジルのテーマ」作詞はSachi Benett、作曲は野田瑞穂、変虚気は斉藤修、歌は倖田來未。
劇中歌「夜霧のハニー」作詞は伊藤アキラ、作曲は渡辺岳夫、編曲は西川玲生、歌は倖田來未。
出演は佐藤江梨子、市川実日子、村上淳、手塚とおる、篠井英介、及川光博、片桐はいり、小日向しえ、新谷真弓、加瀬亮、 岩松了、松尾スズキ、嶋田久作、松田龍平、京本政樹、吉田日出子、倖田來未、虻川美穂子(北陽)、伊藤さおり(北陽)、 井口昇、石井克人、三木俊一郎、轟木一騎、大崎章、眞島秀和、田中要次、出渕裕、佐藤左吉、大河内浩、森下能幸、山賀博之、山崎潤、 菅原卓磨、神谷誠、小川敏明、金剛地武志、澤田千作、清水一哉、玉一敦也、山本貴浩、堀内俊成、福知幸太、高城祐士、保科光志、 田中良、伊達久光、岡本敏幸、四方宗、福島匡幸、重見成人、武田滋裕、西田瑞穂、マーク武蔵、秋山智彦、横山誠、小野廣己、柴崎岳史、 林佳、小鉄、渡辺麻由、西門えりか、しりあがり寿、永井豪ら。


永井豪の同名漫画を基にした作品。
庵野秀明監督にとって3本目の実写映画。
ハニーを佐藤江梨子、秋夏子を市川実日子、早見を村上淳、 執事を手塚とおる、シスター・ジルを篠井英介、ブラック・クローを及川光博、ゴールド・クローを片桐はいり、コバルト・クロー& リンコを小日向しえ、スカーレット・クローを新谷真弓、宇津木を京本政樹を、タチバナ商事の掃除のおばちゃんを吉田日出子、夏子の 部下を加瀬亮と岩松了、係長を松尾スズキ、警察庁幹部を嶋田久作、NSAクライアントを松田龍平が演じている。

この映画を手掛けたトワーニは、東芝、ワーナー・ブラザーズ、日本テレビの出資によって設立された映画製作会社だ。
この作品までに『さくや妖怪伝』『ドッペルゲンガー』『天使の牙B.T.A.』を製作したが、いずれもヒットしなかった。
この『キューティーハニー』には今までで最高額となる制作費を注ぎ込んだらしいが、見事に大コケし、解散へと追い込まれた。
ただ、トワーニとしては最高額だったかもしれないけど、どうやら本作品の規模に比べると、予算はかなり少なかったようだ。

アニメによるタイトルロールだけは悪くない。
だが、劇中で使われるハニメーションは、ハッキリ言って外している。
ハニメーションとは、俳優が絵コンテに描かれたポーズを取り、それを1コマずつ動かして撮影していくというスチールアニメのような もの。
この映画のために庵野監督が用意した技法だが、全く効果的ではない。
でも、これも予算の都合で仕方なく捻り出した演出なのかな。

企画が立ち上がってからハニー役がなかなか決まらずに苦労したようだが、だからって佐藤江梨子は違うよなあ。
まず顔付きがハニーじゃない。
オッパイがデカいところぐらいでしょ、ハニーとしての条件に合致するのって。
芝居はラジーなことになっちゃってるし。
彼女以外も、登場する面々の大半が、口に馴染んでいないようなセリフ回しになっている。
市川実日子とかムラジュンなんか、ちょっと痛々しい。

サトエリのアクションは、当然の如く、しょっぱい。
ただ、サトエリの動きがモッサリしているのは当然として、スタント・ダブルも使っているはずなのに、そういう部分も含めてアクション シーンに全く冴えが無いってのは、完全に演出の問題だ。
スポンサーの圧力で制約が厳しかったにしろ、シナリオと演出のグダグダ感は、そんな言い訳が免罪符になるような問題ではない。

宇津木との電話が切れた後、ハニーは「こうしちゃいれらないわ」と言って「ハニーフラッシュ」とポーズを決めるが、何も起きない。
「やばー、エネルギー足りないじゃん」と焦っているが、冒頭で変身しようとしてエネルギー不足で出来ないって、 なんちゅう構成だよ。
そういうのは、ちゃんと変身するシーンを見せておいてこそギャグとして成立するのよ。「成功の形」が無いのに失敗を見せても、こっち には正解が分からないんだから、ギャグにならない。
そもそも、そこで変身しようとすること自体、タイミングとしても間違いだろ。最初は、目の前で何か事件が起きて、そこで変身すべき なんだよ。電話の向こうで何かあったっぽいから変身って、それは変身への盛り上がり感が欠如している。
で、なぜか服が無いので、ハニーは下着の上にゴミ袋を着けて外へ走る。コンビニでおにぎりを買って食べて、なぜかゴミ袋を外す。
別に下着姿でも平気で外を走れるのなら、ゴミ袋なんか要らないだろ。

エネルギーが充電されたハニーが「ハニーフラッシュ」と叫ぶと光になって、シーンが切り替わるとライダースーツに着替えてバイクに 乗っている。
つまり変身の過程は描かれないんだが、それはイカンだろ。
っていうか、そこでライダースーツってのも違うだろ。そこはキューティーハニーに変身だろ。
それ以降の様々な変装をする時は一度も「ハニーフラッシュ」なんて叫ばないんだし、キューティハニーに変身する時以外は「ハニー フラッシュ」と叫ばない設定にしておくべきだ。

ゴールド・クローが宇津木を縛り上げている場面で流れている音楽は、緊迫感ゼロのノンビリしたもの。
いや、確かに描かれているシーンはバカ丸出しだけど、それでも音楽が付き合っちゃいけない。
音楽としては、シリアスなサスペンス・アクションみたいなテイストにしておくべきなんだよ。
とにかく本作品は、常に緩くて、一向に緊張感の高まる箇所が無い。

ゴールド・クローが空に浮遊して色々と喋っている間、ハニーがボーッと見ている後ろ姿が映っていて、その後で「逃がすか」と行動 するんだけど、ここもテンポが悪い。
ゴールド・クローが博士を連れて逃げようとしたところで、すぐにハニーの行動に移るべきなんだよ。ゴールド・クローに喋らせたいの なら、その間はハニーの姿を写しちゃダメだ。
「なんでボーッと傍観しているだけなんだよ」ということになっちゃうから。
ハニーが博士を奪還してゴールド・クローを転落させるとこでも、ロングで処理しているけど、ゴールド・クローが墜落する前に、なぜ「 あっ」という感じになっているゴールド・クローのアップを見せないのか。

ライダースーツでアクアライン向かったハニーは、婦警、そして戦闘員へと、次々に変装する。
この辺り、短時間で着替えるのも要らない。
「ある時は婦警、ある時は〜」というセリフに繋げたかったんだろうけど、ホント、要らない。
多羅尾伴内だって、そんな数分の間に幾つも変身はしないよ。
なんなら、その「ある時は」っていうセリフは、クライマックスまで使わなくても良かったんじゃないか。
っていうか、逆に終盤のシーンでは、そういうセリフは無いのよね。

キューティーハニーに変身する際、露出は全く無い。「見えそうで見えないエッチな感じ」というのも無い。
ここはスポンサーの関係で制約が出来てしまったらしい。
だけど下着姿には普通になってるんだから、その程度なら露出できるんでしょ。
だったら、変身の時も、それなりにやれたはずだ。
あと、変身の時に「パッパッパヤー」というBGMが流れるが、最初のシーンでも同じ曲が流れてるのよね。それ以降も、この 「パッパッパヤー」が何度も使われている。
使いすぎだよ。
っていうか、変身の時も、それとは別の曲にした方が良かったんじゃないか。

派遣OLのハニーは、仕事のやり方を全く覚えないので呆れられている。だが、その後、「おにぎりを貰うと断れない」ということで他の 社員から仕事を頼まれ、残業しているシーンがある。
こいつは使えない奴じゃなかったのか。なんでそんな奴に仕事を頼んでるんだよ。
派遣の設定にこれといった意味があるわけでもないし、ストーリー上は全く影響が無いし、そもそも、なんで派遣の設定にしたんだろうか 。「派遣なのに使えない、でも能天気」っていう設定が、あまり有効でもないし魅力的でもない。
あんなバカキャラなら、派遣じゃなくて別の設定の方がいいんじゃないか。派遣という設定にするのなら、普段は目立たない、冴えない奴 ってことでもいい。
とにかく、性格設定と職業設定が上手く融合していない。

パンサークローに関する情報を、早見が知っているけど警察は全く知らないという設定は、どうなんだろうか。
いや、早見はホントは記者じゃなくてNSAだから詳しい情報を知っているのは構わないとして、警察が全く知らないという設定が どうなのかってことよ。
もう「パンサークローは皆さんご存知の悪党」みたいな世界観設定にした方が良かったんじゃないか。

シスタージル登場の時には倖田來未が出て来て歌うが、これも要らないなあ。
無駄に間を空けてしまうし、テンポも悪い。
ハニーが夏子の部屋を追い出された後には、挿入歌が流れる中、様々な衣装に着替えた彼女が街を歩く姿が描かれるが、ここは完全に サトエリのプロモ映像になっている。
っていうか、この映画そのものが彼女のプロモに近い。
ただしプロモとしては完全に失敗だけど。

ハニーは夏子に化けても顔はハニーのまんまなのに、みんな夏子だと思い込む。夏子の部下がハニーを尾行するが、トンネルでストリート シンガーに変装した彼女には気付かない。
この辺りの設定がホントに寒い。
笑えるバカバカしさじゃなくて、寒いだけ。
この変装設定は削除した方が良かったのでは。
それは、たぶん「バレバレなのに気付かれない」というのが寒いんじゃなくて、芝居や演出に問題があるんだが。

コバルト・クローに襲われるシーンなど、アクションの際も全てお気楽でノンビリした感じなんだけど、そういうところは、ちゃんとした アクションシーンとして演出すべきだと思うのよね。で、その中で動きやらをケレン味たっぷりにして、荒唐無稽にすべきじゃないかと。
ずっと同じようにマッタリ、ノンビリしているのよね。アクションにも全く緊張感が無くて緩みきっているのはキツいなあ。
そのくせ、父を殺された怒りでマジに燃えていたりするので、バランスが悪い。コバルト・クローを怒りと憎しみで焼き尽くした後で ハニーが号泣するのだが、まあ寒いこと。
で、宇津木博士が拉致され、ハニーは四天王に襲撃されているというのに、全く話が盛り上がって行かない。テンポも上がっていかないし、 緊迫感も高まっていかない。メリハリが皆無で、ずっと雰囲気が緩み切っている。
早見とハニーと夏子のカラオケ騒ぎは、時間の無駄遣いだし、無意味に話を間延びさせているだけ。執事からジルタワーに招待された後も 、そこからテンポが上がって行くべきだろうに、ハニーの髪型を夏子がいじったり、むしろ、逆にマッタリしちゃってる。
なんで休憩モードみたいになっちゃってるの。そこまで、しばらく四天王も出てこなくなってるし。

ハニーはキューティーに変身すると低めの声で強気になるが、普段はパッパラパーだ。「やっぱお風呂はいいよニャー、ハニャー」という 最初のセリフで腰が砕けそうになる。
そんな白痴なハニーは、終盤になると急に真面目な顔をして「大切な記憶は奪っても、愛だけは奪えないものよ」などとジルに 言い放つ。
でも、頭カラッポな女がそんなことを言っても、説得力はゼロ。
最後の最後になって、急に愛について語り始めて、やたらと湿っぽいノリになる。
それよりも、もっと派手にアクションで盛り上がれよ。なんでクライマックスで盛り下がってるんだよ。
ジルとハニーの問答が始まって、愛のために自己犠牲を支払うとか、でも父の愛を信じることで復活するとか、ハニーやみんなの人を 愛する心にジルが触れるとか、そんなダルい展開が続いて、ハニーが「貴方が何かを愛すれば、その心が分かる」とジルに説き、最後を バトルではなく愛についての問答で解決してしまう。
アホかと。

(観賞日:2009年12月6日)


2004年度 文春きいちご賞:第8位

 

*ポンコツ映画愛護協会