『コスメティックウォーズ』:2017、日本

三沢茜は企業のパソコンからデータを盗み出すテストに挑むが、パスワードを割り出す作業に時間が掛かり過ぎて失敗に終わった。ボスで恋人の坂本剛は、「これが本番だったら完全にアウトだから」と言う。坂本はとクライアントと電話で話し、20億でライバル会社の半導体を手に入れる話を持ち掛ける。茜が「私も、企業買収とかやってみたいです。坂本さんみたいに、20億とか。それに引き替え私のやってることは、まるでスパイと同じじゃないですか」と不満を漏らすと、坂本は「ライバル社の情報を盗んでクライアントに流し、ビジネスに貢献する。それって立派な経営コンサルタントの仕事じゃないか」と語った。
坂本は「この仕事が成功すれば、君は晴れて一人前の経営コンサルタントだ」とと言い、化粧品会社のアルビオンに潜入するよう命じた。茜は白金教育センターで研修を受けるが、廊下で騒いだり授業中に転寝したりして注意を受ける。アルビオンの新しい化粧品を探る任務なのに10日も研修を受けることに我慢できず、茜は坂本に連絡して不満を訴える。坂本は「いきなり本社採用になるのは難しいんだ。販売で実績を上げてから、商品開発部門に潜り込む」と辛抱するよう説く。
数々のヒット商品を手掛けた主任研究員の中野渡千香がアルビオン研究所からセンターにやって来て、研修生たちに授業を行った。千香は茜に目を留め、名前や年齢を尋ねた。彼女は茜のメイクを最悪だと評した後、アルビオンの化粧品について語った。授業の後、茜は研究所の見学を頼むが、千香は冷たく断った。半年後、茜は三越百貨店でアルビオンの販売部員として働き、実績を上げる。人事部長の西岡雅史は茜の評判を聞き、人事部社員の峰岸百合恵と共に視察した。
一ヶ月後、茜は本社商品開発部勤務となり、西岡から辞令を受け取った。彼女は商品開発部へ行って挨拶し、全ての社員がノーメイクだと知った。商品開発部は課長の山崎純一、口紅担当の高藤俊介美容液担当の横山美咲、ファンデーションのプランナーを務める藤谷裕美、チーク担当の渡部、アイシャドー担当の山田で構成されていた。山崎はキャリアの長い裕美に、茜の指導役を任せた。裕美は茜に「売る人と作る人は違う」と言い、山崎は開発担当者が自分で新商品を試すのだと説明した。
多忙な仕事に就かれて帰宅した茜は坂本から連絡を受け、探り出す商品の情報を受け取った。それはアルビオンのロングセラー商品である薬用スキンコンディショナーで、モデルチェンジするのだと坂本は説明した。クライアントのために企画書とレシピを盗み出すよう指示され、茜は承知した。茜は高藤に、スキコンのプランナーになりたいと告げる。今まで担当だった社員はロンドンへ転勤になり、今は山崎がやっていると高藤は教えた。茜は深夜に高藤のロッカーからパソコンを取り出し、スキコンのフォルダを開こうとする。そこへ百合恵が現れて「そのフォルダが開けるのは、限られた人間だけなのよ」と言うので、茜は焦って誤魔化そうとする。しかし百合恵は自分も坂本の工作員だと明かし、そのフォルダがトラップだと教えた。
百合恵は茜を商品開発部に回すため、デパートにサクラを並ばせて西岡を説得していた。茜は百合恵から、スキコン担当の研究員が千香だと知らされた。次の日、茜は高藤から、スキコンのプランナーに指名される。予定していたプランナーが駅の階段から落ちて重傷だと聞いた彼女は、百合恵の仕業ではないかと疑う。しかし茜が「階段から、やってませんよね?」と訊くと、彼女は「何の話?」と困惑した様子を見せた。
翌日、茜は研究所へ赴き、千香と研究員たちに挨拶する。千香は「帰っていいわよ。貴方にスキコンの開発なんて無理よ」と冷淡に言うが、茜は全く怯まず笑顔で「頑張りますから」と告げた。茜は昼食の時も千香に付きまとい、何とか彼女の心を開かせようとする。しかし千香の冷徹な態度は変わらず、茜を寄せ付けようとしなかった。「来週中に処方を社内のデータに入力すると課長に伝えて」と言われた茜は、百合恵に報告する。百合恵はフォルダに入力されたらコピーは不可能だと言い、その前に処方を盗み出すよう指示した。
千香は研究所でノートに処方を書き込んでいるが、パソコンは使っていなかった。それを茜から聞いた百合恵は、自宅のパソコンに入力しているのだろうと推理する。千香が新製品の打ち合わせで秋田の白神研究所へ行くと知り、茜は同行を志願する。しかし千香は「課長と一緒に行くから」と言い、それを拒否した。商品開発部へ戻った茜は、美咲が山崎のパソコンから新商品のデータを盗もうと目論み、それが露呈して解雇されたことを知る。
アルビオンが好きで入社したと聞いていた茜は驚き、会社を去る準備をしていた美咲に理由を尋ねた。すると美咲は父の事業が不調だったこと、アルビオンのライバル会社から借金は帳消しにすると誘われたことを打ち明けた。その夜、茜は山崎からの電話で車のブレーキ故障で壁に激突し、入院することになったと聞かされる。次の日、茜は彼の代理として、千香に同行する。山道を進んだ茜は、アルビオンが原材料としてヨモギを栽培していることを知った。
千香は茜に、新商品のスキコンには北海道でしか栽培されない「北のハト」という特別なハトムギを使っていると話す。茜は「少し散策したい」と嘘をついて千香と別行動を取り、坂本に電話を掛けて入手した情報を伝えた。茜は道に迷って白神研究所に行けず、千香は電話を掛けるが電波が届かなかった。千香の依頼で捜索隊が派遣され、茜を見つけ出すことが出来た。茜が謝罪すると、千香は強く抱き締めて「何してたの。心配したでしょ」と泣いた。
千香の意外な一面に触れた茜は、レシピを盗み出すことへの罪悪感を抱くようになる。山崎や高藤の仕事に対する情熱や、美咲の会社に対する思いも、茜の気持ちを揺るがせる要因となった。彼女は坂本が別の女と一緒にいるとは知らないまま、彼を電話で呼び出した。茜は仕事から降りたいと言い、「アルビオンは裏切れない。みんな一生懸命に頑張ってます」と告げる。坂本は「コンサルタントは常に黒子に徹しなきゃいけない。クライアントが求める情報を、どこからともかく集めて提供する。その中には、ライバル会社の秘密だってある。それが経営コンサルタントという仕事なんだ。クライアントは情報を待ってるんだ」と説き、仕事を続けるよう促した。
茜が研究所で沈んだ様子を見せていると、気付いた千香は飲みに誘った。いつもの居酒屋が満員だったので、彼女は茜を自宅に招待した。千香が料理を作っている間に、茜は家の鍵をコピーした。さらに彼女は、千香が自宅のパソコンに処方を入力していることも確認した。翌日、百合恵は西岡に呼び出され、高藤に内部調査を頼んでいることを聞かされる。高藤は茜が坂本と会っている盗撮写真を見せ、スパイだと告げる。百合恵は茜に連絡し、西岡に呼び出される翌日までにスキコンの情報を盗み出すよう命じる…。

監督は鈴木浩介、脚本は清水有生、プロデューサーは丹羽多聞アンドリウ、CO.プロデューサーは佐々木桃子、アソシエイトプロデューサーは三木和史、撮影は唐沢悟、照明は小沢均、録音は重松健太郎、美術は津留啓亮、編集は野本稔、音楽は遠藤浩二。
出演は大政絢、高岡早紀、奥菜恵、渡部豪太、井上正大、柊子、松本若菜、尚玄、森岡豊、田山由起、安藤広郎、水原ゆき、仲義代、奥田由香、華野瑚子、小宮苺花、村上里美、新海ひろ子、金谷真由美、後藤ひろみ、結城さなえ、加藤衛、野崎絵里菜、大塚佳奈江、真魚、平野舞、滝川ひとみ、宮城由起乃、山本夢、松岡利奈、柳楽涼也、澤村量山ら。


『東京PRウーマン』の監督を務めた鈴木浩介とプロデューサーの丹羽多聞アンドリウが、再びタッグを組んだ作品。
撮影と録音、音楽、アソシエイトプロデューサーの顔触れも、『東京PRウーマン』と同じ。
脚本はTVドラマ『夫婦道』や『明日の光をつかめ』を手掛けた清水有生で、映画を担当するのは初めて。
茜を大政絢、中野渡を高岡早紀、峰岸を奥菜恵、坂本を渡部豪太、高藤を井上正大、美咲を柊子、裕美を松本若菜、山崎を尚玄、西岡を森岡豊が演じている。

2015年公開の『東京PRウーマン』は、BS-TBSとベクトルが共同事業として発足した「ストーリープレイスメントフィルム」プロジェクトの第1弾だった。
ストーリープレイスメントフィルムは、映画の中でタイアップ企業の商品や広告を入れるプロダクトプレイスメントの発展形で、企業や商品を物語の軸に据えた映画のことだ。BS-TBSが企業とタイアップした映画を製作し、完成した作品をベクトルが宣伝して広めるのが、このプロジェクトだ。
当初は第2弾としてインベスターズクラウドとタイアップした『アパリーマン』の企画が発表されていたが、どうやら完全に潰れたようだ。
だから本来なら、この作品は『東京PRウーマン』に続く「ストーリープレイスメントフィルム」第2弾のはずだ。

しかし公開された時、そんな形での宣伝は全く行われなかった。どうやら『アパリーマン』の企画だけでなく、「ストーリープレイスメントフィルム」というプロジェクト自体が消滅した模様だ。
実際、この映画にベクトルは全く関与していない。ベクトルはステマ騒動で評価を下げたし、BS-TBSとしても「あそことは組まない方が良さそうだ」という判断が働いたのかもしれない。
しかし、「ストーリープレイスメントフィルム」プロジェクトが消滅しても、その方向には旨味があると踏んだらしく、まるでシリーズ第2弾のような本作品をプロデューサーの丹羽多聞アンドリウは製作した。
ザックリ言うと、企業や商品を宣伝するための映画である。

前作はベクトルのPR映画だったが、今回はアルビオンのPR映画になっている。
就職先を探す人に向けた企業紹介のビデオならともかく、ごく普通の娯楽映画として劇場公開されているのだから、「それでいいのかBS-TBS」と言いたくなる。
ただし、実は「企業のPR映画なのに、普通の娯楽映画のフリをして劇場公開されている」ってことが、一番の問題ではない。そういう映画のはずなのに、ちっともアルビオンの宣伝に繋がっていないことの方が、遥かに大きな問題だ。
前作の『東京PRウーマン』でも同じことを感じたのだが、今回も「この映画を見てアルビオンに好印象を抱いたり、薬用スキンコンディショナーへの購買意欲を喚起されたりする奇特な人は少ないだろう」と感じるのだ。

前作の『東京PRウーマン』は、映画でPRしようとしているベクトルにヒロインが新人として入社する設定だった。
同じ設定は避けたいという思いがあったのか、今回は「ヒロインがスパイとして潜り込む」という形を取っている。
これにより、見事なぐらいバカバカしさが強調される結果となった。
何しろヒロインが「経営コンタルサント会社に勤務している」という設定なのに、「企業に潜り込んで情報を盗み出そうとする産業スパイ」なのだ。これ1つだけを取っても、既にバカバカしさの花が満開だ。

冒頭、深夜のオフィスに潜入している茜がパソコンのパスワードを打ち込んで「一致しません」と拒否され、3つ目で成功する様子が描写される。失敗に終わって坂本が現れ、それがテストだったことが明らかにされる。
つまり、そのオフィスはテストのために用意された場所ってことだよね。
そんなの、どうやって用意したのか。坂本の会社が自前で所有しているオフィスなのか。
後から彼のオフィスが登場するけど、そんなデカい会社なのに泥棒稼業をやっているのかよ。

坂本は誰かと電話で話し、「どうです、おたくの会社で。特許も取ってるし、これからが成長株ですよ。あの会社の半導体が手に入れば向かうところ敵無しですよ。M&Aとしては悪くない話だと思うんですが。20億でどうです」と告げる。
それを聞いた茜は、感心した様子を見せる。
いやいや、おかしいだろ。
坂本はライバル会社の半導体を盗み出して、それを売り付けて20億を稼ごうとしているんだぞ。完全に泥棒なんだぞ。
なぜ茜は、何の疑問も抱かないのか。その時点で、ヒロインとして失格だろ。

茜が何の仕事をやっている奴なのかと思ったら、坂本の台詞で経営コンサルタントってことが明らかになる。
だけど、どう考えても茜が冒頭でやっていたのは経営コンサルタントの仕事じゃない。本人も言う通り、ただの産業スパイだ。
ところが坂本が「ライバル社の情報を盗んでクライアントに流し、ビジネスに貢献する。それって立派な経営コンサルタントの仕事じゃないか」と語ると、「それは分かってますけど」と茜は言う。
いや全く分かってねえよ。それは経営コンサルタントの仕事じゃねえよ。
そんなことも理解できていないような奴が、よく経営コンサルタントを目指そうとしたな。

「坂本は茜を利用しているだけで、経営コンサルタントとして一人前に育てる気なんか微塵も無い」という設定だと捉えれば、産業スパイの仕事を命じるのも筋は通る。
ただし、それはあくまでも「筋は通るけど」ってだけだ。
映画としてのチープな印象が解消されるわけではない。
どっちにしろ、「茜は経営コンサルタントが何かという基本も分かっちゃいないのに、それを目指しているボンクラ」という事実は何も変わらないわけで。

坂本は茜に、アルビオンへ社員として潜入する仕事を命じる。
しかし、それだと冒頭のシーンとの整合性が取れなくなる。
冒頭シーンのテストは、「スパイとして深夜のオフィスへ潜入し、パソコンからデータを盗んで逃亡する」という内容だ。それを実際にも遂行するには、しばらく社員として仕事をする必要なんか無いでしょ。
潜入するための情報だけを入手すれば、それで事足りるわけで。
むしろ社員として潜入するのなら、深夜のオフィスで作業を実行するよりも、もっとリスクの少ない方法も取れるわけで。

しかも、坂本が「いきなり本社採用になるのは難しいんだ。販売で実績を上げてから、商品開発部門に潜り込む」と説明するように、その研修が終わった後も、「販売で実績を上げる」というノルマをクリアしないと、新化粧品の情報に近付くことさえ出来ないのだ。
どんだけ時間と手間を掛けるつもりなのかと。
大体さ、それで茜が無事に情報を盗み出したとしても、たぶん何かしらの証拠が残るよね。そこから犯人として割り出され、追われるリスクも充分に考えられるよね。偽名を使うわけでも、変装するわけでもないし。
その辺りのことを、この映画は完全にスルーしているのよね。

「ヒロインがゼロから研修を受けて、新人の美容部員として働き始める」という内容にしたいのに、そこに変な捻りを加えて「スパイとして潜り込む」という要素を持ち込んだせいで、色んなトコでひずみが起きている。
細かい部分まで丁寧に設定を考えてあるならともかく、すんげえ雑に片付けているからね。
余計なことを考えず、素直に前作と同じく「新入社員としてアルビオンに入る」という設定にしておけば良かったのよ。
ヒロインをスパイという設定にしたことで得られるメリットなんて、何も見当たらないぞ。

邪魔でしかない設定を持ち込んだせいで、「研修から半年後には販売部員として人気を集め、一ヶ月後には本社商品開発部勤務になる」というトコを大胆な省略で描かざるを得なくなっている。
何しろ茜が商品開発部で働き始めるようにならないと、話が中核に突入しないのだ。
スパイという設定を持ち込んだせいで、研修から入らなきゃいけなくなり、そこを雑に処理する羽目になっている。
商品開発部を舞台にした物語を描きたいのなら、最初から「商品開発部に配属されたヒロイン」という設定にしておけば済むことなのに。

アルビオンを宣伝するための映画なので、企業理念を主張する台詞が色々と登場する。
例えば裕美は、「私たちの仕事は、新しい化粧品を考えて作り出すことなの。そのためには、自分で実際に使ってみないことには何も生まれないわ」と語る。
山崎は「良い化粧品は自分の肌で作る。それがアルビオンのモットーだ。他社はマーケティングで化粧品を作っていく。だが我が社は違う。開発する担当者が自分の感性で、独創的な物を作り上げるんだ」と語る。
これが架空の企業なら、そこまで気になることは無かったかもしれない。
しかしアルビオンが実在の企業となれば話は別で、「なんて不自然に宣伝を入れ込むのか」という印象になってしまう。

ただし本作品の抱えている一番の問題点は、別の所にある。
最も厄介なのは、前作の『東京PRウーマン』と同じで、「企業のPR映画としてのパワーが全く足りていない。っていうか明らかに描き方や方向性を間違えている」ってことだ。
アルビオンを宣伝したいのなら、「どういう企業なのか」「社員はどんな仕事をしているのか」ってのを具体的に見せた方がいいに決まっている。商品開発部を主な舞台に設定したのなら、「新商品を開発して店舗に並ぶまでの経緯」ってのを丁寧に追い掛けた方がいいはずだ。
ところが、その上っ面をフワッとした雰囲気だけで処理しているので、アルビオンの商品開発部が何をしているのかサッパリ見えて来ないのだ。

っていうか、「そもそも、これは就職希望者に向けたPRなのか、それとも購買層に向けてのPRなのか」という部分にも引っ掛かりを覚える。
PR映画として捉えるなら、そこは重要な問題のはずだ。
就職希望者に向けてのPRなら、「この会社は働きやすい職場ですよ」ってことをPRの主眼に置くべきだろう。購買層に向けたPR戦略であれば、「1つの商品が完成するまでに色んな苦労があるんですよ」とか「商品の安全性や品質の高さは確実に約束されていますよ」ってことを見せた方がいいだろう。
その辺りのスタンスも、キッチリと定まっていないように感じられる。

茜は周囲の面々の思いに触れて、スパイ活動への罪悪感を抱き始める。
そして千香が茜に瓜二つの娘を交通事故で死なせてしまったこと、娘が「口紅を作ってほしい」と言い残したので口紅を作ったことなどを知り、さらに罪悪感が強まる。
しかし最終的に彼女がスパイ活動を拒否して盗んだデータを千香に返却するのは、「坂本が百合恵と浮気していると知った。っていうか自分が二番目だと知った」ってのが理由なんだよね。
それはダメでしょ。

っていうかさ、そもそも「千香の過去を知ってデータ泥棒をやめようとする」という形を取っていたとしても、やっぱり違うんじゃないかと思うぞ。
それだと、アルビオンのPRに繋がらないでしょ。「茜は千香の過去を知って罪悪感を抱きました」って、だから何なのかと。
そこは「社員のアルビオン愛に心を打たれて」とか、「茜がアルビオンの仕事に本気で取り組みたいと考えるようになって」という形じゃないと、本来の目的からは完全に外れちゃうでしょ。
もちろん、それが映画として綺麗な形なのかと問われたら答えは「ノー」だけど、企業PRを目的に掲げている時点で、不恰好に仕上がることは確定しているわけでね。

(観賞日:2018年7月13日)

 

*ポンコツ映画愛護協会