『アンフェア the end』:2015、日本

警視庁捜査一課の雪平夏見は、24年前に刑事だった父を殺した犯人を見つけ出そうとしていた。調査を進める中で、彼女は父が画策した警察内のクーデター計画を知った。別れた夫である佐藤和夫の命と引き換えに、雪平は組織の機密データを入手した。しかし彼女は、それを公開するだけでは一時的に世間を騒がせる程度だと考えた。雪平は有効に活用できる協力者を捜していたが、まだ見つけられずにいた。彼女は反撃に移るために、最も効果的な方法を考えていた。
東京地検検察官の村上克明と、父親で元検事総長の村上成明が何者かに殺害された。2つの事件現場には、「アンフェアなのは誰か」と刻まれた栞が残されていた。鑑識課の三上薫は捜査一課長の小久保祐二に、以前の犯人たちが利用した×サイトが復活していることを報告する。そのサイトには、「雪平の復讐が始まった」と書かれていた。最高検察庁監察指導部の武部将臣は雪平を呼び出し、「村上親子は、ある組織に所属していた」と述べた。彼は「組織の不正を暴きたい。犯人は貴方を巻き込もうとしているように思えるのです。心当たりはありませんか」と尋ねるが、雪平は「思い出すことがあったら、お伝えします」とクールに告げて立ち去った。
雪平が駐車場を歩いていると、元恋人の一条道孝が現れた。一条は留置所で首吊り自殺したと報道されたが、雪平は彼が生きているだろうと思っていた。一条は雪平に取引を持ち掛け、「村上親子を殺した犯人の目星が付いたら、真っ先に教えてくれ」と言う。その代わりに身を守ると一条は話すが、雪平は断った。克明の住むマンションの監視カメラに津島直紀というシステムエンジニアの姿が残されていたため、警視庁は彼を逮捕した。津島は小久保の取り調べに対し、雪平になら話すと告げた。
雪平が取調室へ赴くと、津島は「映像は自分を犯罪者に仕立て上げるためのフェイクだ」と主張した。2人きりにしてほしいと彼が要求したので、小久保と三上、所轄の山路哲夫は席を外した。雪平が自分を指名した理由を尋ねると、津島は「警察、検察、裁判所という組織の中で、信用できるのは貴方だけです」と答えた。彼は雪平に、「その組織から、貴方は常に監視されている。組織は権力に楯突く人間を監視している。警察、検察、裁判所は手を組んでおり、都合の悪い人間を罪に陥れたり、殺すこともある」と語った。
津島は組織を告発するための準備を進めており、翌日にはジャーナリストと会う予定だったと話す。彼は組織の存在を示す通信データを入手したことを明かし、村上親子を殺した犯人と自分を陥れた犯人は同じだろうという推測を述べた。映像を作っている場所があると彼が語ったので、雪平は教えられた一軒家へ赴いた。しかし不動産屋の案内で中に入ると、もぬけの殻になっていた。不動産屋が去った後、雪平は隣人に一軒家の住人のことを尋ねた。すると隣人は、若者たちが住んでいたこと、数時間前に大勢の人間が来て引っ越したことを語った。雪平が不動産屋に電話を掛けると、使われていない番号だった。
三上は一条と会い、新しいボスが雪平をどうするつもりなのかと質問する。一条は「手加減はしないだろうな。命令されたら殺すだけだ」と、冷淡に告げた。津島に精神科の受診歴が判明し、マンションからは彼の指紋が出た。小久保は検察の特捜部長から急かされ、翌日には津島の身柄を引き渡すことに決めた。津島は雪平に無罪だと訴え、「僕は殺されてしまいます。ここから出して下さい」と頼んだ。雪平は武部と会い、協力を要請した。武部は相手が特捜部長であることから、絶望的な状況だと口にした。
雪平は監視カメラの映像を確認し、写っている人物の身長が津島よりも高いことに気付いた。雪平は津島に毒物を与え、病院へ運ばれるように仕向けた。そして刑事たちの目を盗み、津島を車に乗せて逃走した。津島は雪平に通信データを見せ、重要な部分が欠けていることを明かした。「どうして、こんなことしてるの?」と訊かれた彼は、トラック運転手だった父が白バイと接触事故を起こして警官が死んだこと、安全確認不充分として起訴されたことを話す。しかし実際は過失など無く、警察と検察が無罪の証拠を隠蔽していた。有罪にされた父は自殺しており、津島は組織を告発して無罪を晴らしたいのだと語った。
津島は雪平に、日系アメリカ人ジャーナリストとホテルで会う予定があること、海外の新聞で告発してもらおうと考えていることを話す。しかし2人がホテルへ行くと、面会相手であるスティーブ田中は殺されていた。雪平は津島から、他にも会う予定のジャーナリストがいることを聞かされる。同じ頃、小久保は特捜部長から雪平の行動について責任を問われ、「身柄さえ引き渡してくれたら、津島が生きている必要は無い」と告げられていた。
雪平は津島が会う予定だったウォルター・エバンスの元へ行くが、侵入していた男に襲われる。男は雪平の拳銃を奪ってエバンスを射殺し、その場から逃亡した。武部は雪平の前に現れ、津島の居場所を教えるよう求めた。雪平が拒むと、武部は三上と部下たちを呼び寄せて連行するよう命じた。三上は雪平に手錠を掛けるが、すぐに鍵を渡して車に乗りこませる。三上は車を運転して武部の部下たちを撒き、雪平を逃がそうとする。しかし車が突っ込んで来て、2人は意識を失った。
雪平が意識を取り戻すと薄暗い部屋に監禁されており、三上は両手を拘束されて吊るされていた。目の前には現在の組織を牛耳る武部が座っており、その傍らには手下である一条の姿もあった。武部は津島の居場所を吐くよう要求し、雪平が拒むと一条に三上の足を撃たせた。彼は小久保と山路の姿をモニターに映し、言わなければ仲間を一人ずつ殺していくと告げる。武部はハッタリではない証拠として、一条に三上を始末させた。
武部は雪平の娘である美央をモニターに映し、次は彼女を殺すと通告した。雪平が脅しに屈すると、一条は「彼女に案内させましょう」と武部に提案した。武部は雪平に、津島を殺すよう命じた。雪平は監視下で廃工場へ行き、津島と会う。銃を向けられた津島は事情を知り、自分が死んだら仕事を引き継いでほしいと頼んだ。雪平は津島を連れ出し、逃亡を図る。すると一条が駆け付け、2人を車に乗せた。彼は雪平に携帯を渡してで美央の声を聞かせ、無事を確認させた。津島は雪平に、かつてアメリカ人告発者を受け入れたエルドニア共和国への亡命を目指す考えを明かした。津島は一緒に行こうと誘うが、雪平は断った…。

脚本・監督は佐藤嗣麻子、原作は秦建日子「推理小説」(河出文庫)、製作は横澤良雄&石原隆&瀧藤雅朝&市川南&港浩一、エグゼクティブプロデューサーは臼井裕詞、プロデューサーは豊福陽子&梶本圭&稲田秀樹、アソシエイトプロデューサーは吉條英希&小川英洋、ラインプロデューサーは森太郎、撮影は佐光朗、照明は加瀬弘行、録音は阿部茂、美術は佐久嶋依里、編集は穗垣順之助、音楽は住友紀人。
主題歌『Unfair World』三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE Words:小竹正人、Music:Mitsu, J for Digz, inc. Group。
出演は篠原涼子、永山絢斗、阿部サダヲ、加藤雅也、AKIRA、寺島進、佐藤浩市、吉田鋼太郎、寺田農、丸山智己、向井地美音、浜近高徳、高瀬アラタ、八幡朋昭、石田誠二、小林類、芳野正朝、廣瀬裕一郎、西野大作、河野達郎、中野剛、クラ、阿部丈二、佐伯新、永倉大輔、トーディー・クラーク、松嶋亮太、堀文明、森本のぶ、松浦慎一郎、若林秀俊、山本啓之、辰巳蒼生、大波誠、石井テルユキ、窪田芳之、久保勝史、東加奈子、鈴木雄一郎、橘美緒、緒川智弘、幸将司、高橋立、芹沢愛美、原舞歌、大陸虹けい、竹内悠人、戸部洋子(フジテレビアナウンサー)ら。


2006年に放送されたTVドラマ『アンフェア』の劇場版第3作にしてシリーズ完結編。
監督&脚本は、前作に続いて佐藤嗣麻子が担当。
雪平役の篠原涼子、小久保役の阿部サダヲ、三上役の加藤雅也、山路役の寺島進は、TVシリーズからの出演者。一条役の佐藤浩市は、前作からの続投。美央役の向井地美音は、劇場版第1作以来の復帰。
他に、津島を永山絢斗、武部をAKIRA、特捜部長を吉田鋼太郎、成明を寺田農、山本を丸山智己が演じている。
アンクレジットだが、前作で克明を演じた山田孝之も写真だけで登場する。

前作に引き続き、今回も篠原涼子のシャワーシーンが用意されている。それも今回は、オープニングからのシャワーシーンだ。
さらに、前作の宣伝でベッドシーンを使っていたものの、まるで露出していなかったことを反省したのか、今回は肌を見せる度合いが格段にアップしている。
前作でベッドシーンを大きなセールスポイントに使っていたのは違和感があったが、今回はシャワーシーンが最大のセールスポイントである。
監督は完全に力を入れるポイントを間違えているが、「篠原涼子は体を張って頑張ったね」と言っておく。

TVドラマと劇場版1作目&2作目を見ていない人には、この映画の観賞はオススメできない。っていうか、やめた方が賢明だ。
それらを事前に見ていなければ、話に付いて行くことは絶対に無理だと断言できる。
あくまでも「今までの話を全て把握した上で」という前提条件の下で作られている映画であり、一見さんに対して親切な説明など用意されていない。
いわゆるコミューン映画(という呼び方をするのは世界中で私だけだが)なので、コミューンに属していない人が近付いてもロクなことは無い。

TVドラマからシリーズを見ている人からすると、新しく登場する主要キャラクターが敵であることはバレバレだろう。
なので、津島と武部が敵なのは「そうだろうね」ってことで、何の驚きも無い。
一条が組織の一員ってのは前作で明かされていることなので、雪平は驚きを示しているけど、こっちからすると「今さら」でしかない。
そもそも、TVドラマの頃なら「信じていた仲間が敵だった」というトコに驚きがあっただろうが、劇場版シリーズが続く中で「お約束」「予定調和」になってしまったし。

今回が完結編なので、当然のことながら「雪平の父を殺したのは誰なのか」「組織のボスは誰なのか」という答えを出す必要がある。
まあ作品によっては、完結編になっても肝心な答えを出さないまま終わっちゃう不誠実なケースもあるが、この映画はキッチリと答えを用意してくれている。
TVドラマから延々と引っ張って来た謎がようやく解明されるんだから、本来ならばスッキリするはずだ。
しかしながら、さすがは『アンフェア』シリーズ、ちっとも腑に落ちないのである。

完全ネタバレを書くが(この映画はネタバレを書かないと、ほとんど批評にならないのである)、雪平の父を殺したのは一条だ。だから、雪平は一条を殺して復讐を果たすべきだろう。
ところが、雪平は彼を許してしまうのだ。
その理由は一条を愛しているからだが、それってヌルいとしか思えない。
かつて愛した男であろうと、そこは情を断ち切って復讐すべきだわ。
大体さ、父親を殺しただけでなく、元夫も殺しているし、直前には三上まで殺しているんだぜ。そんな奴を「愛しているから殺せない」って、アホかと。

雪平の父を一条に始末させた黒幕は村上成明なので、映画のオープニングで殺されてしまっている。
その時点で萎えるモノがあるのだが、おまけに現在の組織を仕切るボスが武部と来た日にゃあ、「正気ですか」と問い詰めたくなるわ。
武部を演じているのはAKIRAだぜ。ここまで引っ張って来たシリーズのラスボスが、出演者の中でダントツに演技力の低いAKIRAって、どういうセンスだよ。
色々と事情もあるだろうから、彼の起用は仕方が無いかもしれんが、よりによってラスボスって。

武部が組織の一員なのは、登場した時点でバレバレだった。だけど、どう考えても上の人間じゃなくてボスに使われている末端のキャラだろうと、高を括っていた。
ラスボスとして納得できるのは、新しく登場した出演者の中では吉田鋼太郎ぐらいしか見当たらない。だから、「実は特捜部長が黒幕」という展開が終盤に待ち受けているんだろうと思っていたのだが、「ただの特捜部長」で終わる。
ラスボスどころか、組織の一員でもないのだ。
そこに意外性の面白さなんて無いぞ。ただの肩透かしでしかないぞ。

前作で死んだはずの一条が登場し、「自殺は偽装だった」ということが明らかにされる。
だけど、具体的にどうやって偽装したのかは全く分からない。
留置所で首吊り自殺したように見せ掛けて逃亡するって、かなり大勢の協力者がいないと無理だろ。
まあ警察&検察&裁判所の大半が組織のメンバーだとすれば、それも出来ない作業とは言えないんだろう。
ただ、そうなってくると、今度は「だったら、そもそも自殺を偽装する意味ってあったのかな」と思ってしまうのよね。

これまで雪平は仲間だと思っていた多くの人々に騙され、裏切られ続けてきた。
それなのに、出会ったばかりの津島が「自分の命が終わるかもしれない。それでも満足です。これが正しいことだと分かっているからです。人間の正しい価値は行動です」と語ると、簡単に信じてしまう。その後、精神科の受診歴が判明し、マンションから指紋が出ても、まだ津島を信じ続ける。
津島を助けるために武部と会って協力を要請するってことは、全面的ではないにせよ彼のことも信じているという解釈になる。
どんだけ学習能力が無いのかと。
お人好しにも程があるだろ。

前作で美央は登場しておらず、今回も全く彼女の存在には触れていなかった。雪平が美央と会うことも、気にすることも無かった。
なので、武部が雪平を脅す材料として急に美央の存在を持ち出されても、急に「雪平の弱み」として使われても、取って付けた感がハンパないわ。
それだとマズいと思ったのか、雪平が意識を取り戻す直前に、彼女と美央が一緒に歩いている夢が挿入されている。
でも、それを含めて、取って付けた感がハンパないわ。

雪平は津島に拳銃を向けるが、別の場所に発砲すると、彼を連れて逃走を図る。
でも、彼女は武部に監視されているんだから、偽装発砲する意味が全く無いよね。
実際、発砲した直後、逃走を図ったことがバレているわけで。何のための発砲なのかと。
「観客を欺くためだけの仕掛け」という時点で不自然な行動になっている上、直後に「偽装発砲だった」ってことが映像としても明かされているので、もはや観客を欺くための仕掛けとしても機能していないし。

そのシーンには、もっと重大な問題が含まれている。
「なぜ雪平が津島に拳銃を向けたのか」ってことを考えれば分かることだが、彼女は武部から「言うことを聞かないと娘を殺すよ」と脅されているのだ。そして、その状況は何も変わっていない。
つまり、津島を連れて逃走を図るってことは、「正義のためなら娘が殺されても構わない」と言っているようなモンなのだ。
たまたま一条が美央の安全を確保してくれたけど、殺されても仕方が無かったわけで、母親としてはクズだぞ。
駆け付けた一条に掴み掛かる勢いで娘のことを尋ねているけど、「殺して下さいと言わんばかりの行動を取ったのはテメエだろ」と言いたくなるわ。

あと、雪平は一条が助けに駆け付けたら簡単に受け入れているけど、その直前に三上を容赦なく殺害した男だぞ。なんで平然と受け入れているんだよ。
しかも、携帯で娘の声を聞いただけで無事だと信じ込み、それ以降は全く気にする様子が無いし。
三上を射殺した男を、そこまで簡単に信用していいのかよ。娘がどこにいるのかぐらい確かめろよ。
まだ殺されていないだけで、ずっと監視下に置かれており、いつでも組織は殺せる状況なのかもしれないだろうに。

津島が亡命する考えを明かした時、どこを目指すのかと思ったら「エルドニア共和国」という謎の国名を口にする。
世界地図を広げて欧州を指差しているが、そんな国は存在しない。
そういう肝心なトコで架空の国名しか使えない辺りに、とうしようもないヌルさというか、覚悟の無さというか、そういうモノを感じてしまう。
そりゃあ荒唐無稽な話ではあるが、表面的にはリアルなテイストを狙っているはずで。
それなのに、そこで架空の国名を出したら、チンチロリンのカックンだぞ。

雪平が津島から亡命を誘われた時、迷わず断る理由が良く分からない。
まさか「日本が好き」とか「外国は嫌い」とか、そんなバカバカしい理由でもあるまい。「娘を置いて行けない」ってことなら分からなくもないが、そういうわけでもなさそうだ。
っていうか、最終的に彼女は、1人でエルドニア共和国へ亡命しているんだぜ。娘を日本に残したら、組織から狙われる可能性もあるだろうに。どうでもいいのかよ。心配じゃないのかよ。
取って付けた感は強かったものの、後半に「娘を人質に取られる」という展開を入れたのなら、最後は娘を連れて亡命しろよ。1シーンのためだけの道具として娘を無造作に扱い、使い捨てにするなよ。

あとさ、どうやら雪平がエルドニア共和国へ亡命し、海外の新聞で告発する展開が最終的に訪れた時、「最初からそうすりゃ良かったじゃねえか」と指摘したくなるのよね。
津島から考えを聞かされる前に、なぜ雪平は「海外の新聞で告発する」とか「海外へ亡命する」という考えを思い付かなかったのかと。
簡単に思い付きそうなアイデアなので、「バカなの?」と問いたくなる。
まあ諸々を考えた時に、雪平がバカか否かを考えると、「バカなのです」と断言できちゃうんだけどさ。

「まずドンデン返しありき」で終盤の展開を用意し、そこからの逆算については何も考えていなかったのか、津島や組織の行動がデタラメになっている。
大使館まで辿り着き、雪平がデータを渡した直後、津島が拳銃を構える。彼は武部から再審で父親を無罪にしてやると約束され、雪平のデータを奪えと指示されていたことを明かす。
だけどさ、組織が犯罪を隠蔽したり逆に罪人を作り出したりしていることを、津島は知っているはずだよね。だったら、そんな組織のボスである武部を、なぜ簡単に信用しているのか。
そもそも、雪平が武部の脅しに屈したら、津島は殺されていたわけで。拳銃を突き付けられてまで武部の計画に乗り続けるって、それは無理があるだろ。
一方の武部にしても、津島が殺されたら彼を使って雪平のデータを手に入れる計画は破綻するわけで、どういうつもりだったのかと。

あとさ、雪平のデータを手に入れて始末するのが組織の狙いなら、そこまでにチャンスは幾らでもあったでしょ。
娘を人質に取って津島の居場所を吐かせようとした時に、そっちじゃなくてデータの引き渡しを要求することも可能だったはずだよね。それを言い出したら、今までだって娘を人質に取って脅すことは出来たよね。
警察と検察と裁判所が結託している巨大組織のはずなのに、ボンクラ揃いってことなのか。それとも、たまたま先代と今回のボスがボンクラだったってことなのか。
ともかく、色々とデタラメだし、スッキリしないわ。
何より引っ掛かるのは、「チャンスがあれば続編を作る気満々」ってのが露骨に感じられることだな。

(観賞日:2016年10月10日)

 

*ポンコツ映画愛護協会