『王様ゲーム』:2011、日本

ある夜、高校生の本多智恵美の元に一通のメールが届いた。送信者は“王様”、件名は“王様ゲーム”とあり、「これはクラス全員で行う王様ゲーム。途中棄権は認められない。王様の命令は絶対なので24時間以内に服従すること 命令1。出席番号28番 水内祐輔 好きな女子に告白する。」という文面だった。翌朝、智恵美は幼馴染の金沢伸明と学校へ向かう途中に会話を交わし、彼の元にも同じメールが届いていたことを知る。さらにクラスメイトの橋本直也も、同じメールを受け取っていた。
3人が通っている玉岡学園の2年B組に入ると、祐輔はクラスメイトから誰が好きなのか問われ、鴨下明美だと打ち明けていた。彼は明美に告白するが、振られてしまった。その直後、クラス全員の携帯電話に「服従確認。」というメールが届いた。城川真美は犯人に名乗り出るよう要求するが、誰も反応しなかった。智恵美たちは返信画面でアドレスを確認しようとするが、なぜか表示されなかった。
その夜、今度は「命令2」として、井上浩文と中尾美奈子がキスすることを要求する王様のメールが届いた。翌日、美奈子は「私はいいけどね、キスくらい」と軽く言い、クラスメイトの前で浩文にキスをした。すると前日と同様に、服従確認のメールが届いた。その夜に届いた3つ目の命令は豊田秀樹が石井里美の胸に触ることを要求していた。翌朝、秀樹はノリノリで登校するが、里美は風邪を理由にして学校へ行かなかった。すると王様から、「豊田秀樹、石井里美の二人は命令に従わなかったため、その存在を抹消される」というメールが届いた。その直後、新たな命令として、今度は田崎大輔と中島美咲にセックスの要求メールが届いた。
翌朝、智恵美たちが教室に行くと秀樹と里美の机が消えており、ロッカーは空っぽになっていた。そして携帯電話からは、2人の番号が消えていた。教師の永峰洋子は2人のことを訊かれても、全く覚えていない様子だった。真美たちは里美の家に電話を掛けるが、母親は彼女のことなど全く知らない様子だった。その夜、服従確認メールを見た智恵美と伸明は、抹消を恐れた田崎と美咲がセックスしたことを知った。そして次のメールは、「八尋翔太を王様として、彼の命令に従え」という内容だった。
翔太は恋人の美咲に激怒して平手打ちを浴びせ、彼を恐れて登校していない田崎に対して「今すぐ死ね」と命令した。すると田崎は突然の心臓発作で死亡した。服従確認メールのが届いた直後、田崎の机が消滅した。智恵美が集合写真を確認すると、田崎の姿が消えた。伸明はクラスメイトに、冷静な対応を促した。すると放課後、岩村莉愛が彼に「王様ゲームのことで話があるの」と告げた。智恵美と直也も付いて行くと、彼女は「今度のゲームは呪いだと思うの」と口にした。さらに彼女は「犯人も自分が王様だって知らないのかも」と話すが、智恵美たちは彼女が何を言いたいのか理解できなかった。
その夜に届いた新たな命令は、クラス全員で直也と上田佳奈の人気投票を行い、少なかった者にと投票を拒んだ者に罰を与えるという内容だった。翌日、伸明はクラスメイトに対し、両者が同数になる投票を指示した。ところが開票してみると、直也の方が得票が多かった。服従確認のメールが届くと、恐怖にかられた佳奈は窓から飛び降りて自殺した。すると王様は、「代わりに松本雅美に罰を与える」と通告した。罪を告白するよう王様から要求された彼女は、「佳奈がいけないんだもん。いつもベタベタして、消えて当然だもん」と告げて教室を飛び出した。
王様は生徒たちに、「罪を告白しなかったため存在を抹消される」というメールを送信した。いつの間にか、佳奈の死体は消えていた。智恵美は莉愛から図書館に呼び出され、今までにもクラス全員が行方不明になった事件が幾つか起きていることを知らされる。さらに彼女は行方不明になったクラスの集合写真を見せ、全てに伸明が写っていることを指摘した。「伸明君が王様だっていうの?」という智恵美の問い掛けに、莉愛は「そんなこと言ってない。私は真相が知りたいだけ」と告げた。
次の命令は、クラス全員参加のゲームだった。鉛筆やペンを箱に集めて1人ずつ取り出す。1人が取り出せるのは3本まで。最後の1本を手にした者が罰を与えられるというルールだ。大野明になった時点で、残りは3本だった。その後にペンを取り出すのは、伸明と明美の2人だ。大野は伸明に、投票の責任を取るよう要求した。智恵美が伸明を擁護すると、大野は代わりに服を脱げと要求した。智恵美が服を脱ごうとすると、伸明が止めに入った。
伸明は大野に要求され、土下座してペンを2本取るよう頼んだ。しかし大野はペンを3本取り、教室を出て行った。すると彼の机が一瞬にして消えた。その夜、王様から全員に、中尾美奈子がルールを破ったため罰を与えるというメールが届いた。さらに明美と翔太、宮崎絵美、美咲、山下敬太、祐輔、清水智子、藤岡俊之、川野千亜と、ルール破りで罰を与えられる生徒の名が増えた。伸明は直也からの電話で、絵美と美奈子が着信拒否するよう入れ知恵したことを知らされた。
残る生徒は8名に減る中で、新たな命令が届いた。それは真美に対し、クラス2名に「死ね」というメールの送信を要求する内容だった。メールを受け取った者は存在を抹消され、送らなければ本人が罰を受けると王様は説明した。真美が手首を切って自害すると、王様は伸明に彼女の代役を指名し、送信する相手を3人に増やした。伸明たちは王様ゲームでクラスが消滅した最も古い記録を突き止めた清水智子や丸岡香織、野上陽介たちに誘われ、暮内村へ赴いた。廃校を目にした伸明は、どこかで同じ景色を見たことがあると感じた…。

監督は鶴田法男、原作は金沢伸明、脚本は加藤淳也、製作は余田光隆&武藤玲子&小野寺廉&池田純&高木司&諸角裕&佐竹正安、アソシエイトプロデューサーは村山達哉、ラインプロデューサーは松岡周作&壺井大輔、撮影は上野彰吾、照明は鳥越正夫、録音は深田晃、美術は寺尾淳、編集は須永弘志、プロデューサーは丹羽多聞アンドリウ、音楽は遠藤浩二。
主題歌『甘酸っぱい春にサクラサク』歌:Berryz工房、作詞/作曲/プロデュース:つんく♂、編曲:宅見将典。
出演は熊井友理奈(Berryz工房)、鈴木愛理(℃-ute)、桜田通、佐藤永典、吉澤ひとみ、矢島舞美(℃-ute)、萩原舞(℃-ute)、菅谷梨沙子(Berryz工房)、中島早貴(℃-ute)、須藤茉麻(Berryz工房)、岡井千聖(℃-ute)、嗣永桃子(Berryz工房)、徳永千奈美(Berryz工房)、夏焼雅(Berryz工房)、清水佐紀(Berryz工房)、森咲樹、田中美晴、細田よしひこ、冨浦智嗣、佐々木麦帆、大和田健介、佐藤歩、中川美樹、佐藤尚人、木林宏朗、小野賢章、若松克弥、鳥越裕貴、松本恵介、宮下浩行、斉藤至大、有川蒼馬、池田あやこ、木内文香、土屋良太、宮田早苗、斎藤康弘、西海謙一郎、澤本幸秀、吉田克己、大石一聡、稲垣佑樹ら。


モバゲータウンで連載された金沢伸明の同名ケータイ小説を基にした作品。
監督は『予言』『おろち』の鶴田法男、脚本は『デス・トランス』『怪談新耳袋 ノブヒロさん』の加藤淳也。
Berryz工房と℃-uteのメンバーが揃って出演している。
Berryz工房からは智恵美役の熊井友理奈の他に、真美役が菅谷梨沙子、智子役が須藤茉麻、祐子役が嗣永桃子、明美役が徳永千奈美、絵美役が夏焼雅、雅美役が清水佐紀。℃-uteからは莉愛役の鈴木愛理の他に、玲子役が矢島舞美、美晴役が萩原舞、佳奈役が中島早貴、香織役が岡井千聖。その他、伸明を桜田通、直也を佐藤永典、洋子を吉澤ひとみが演じている。

監督の鶴田法男は、Jホラーのファンなら誰もが知っているぐらいの人物だ。
オリジナルビデオ『ほんとにあった怖い話』シリーズなどを手掛け、「Jホラーの先駆者」と呼ばれる監督である。
ただ、そんなな風に解説すると凄い監督に思えるだろうけど、個人的には過大評価されている人だという印象を持っている。
なぜなら、彼が監督を務めた劇場映画を全て観賞してきたが、どれも冴えない仕上がりだったからだ。
いずれの作品にも共通しているのが、「ちっとも怖くないわ」ってことだった。

私は鶴田法男監督が手掛けたビデオ作品を全く見たことが無いのだが、前述した呼称があるぐらいだから、たぶん後のJホラーに与えた影響というのは実際に大きいんだろう。
ただし、それはあくまでも部分的な恐怖演出が影響を与えたというだけであり、トータルでの手腕というのは、それほど高くないんじゃないか。もしくは、先駆者ではあっても、時代に取り残されてしまったんじゃないか。
ただし本作品に関しては、たぶん誰が監督を務めても、純然たる恐怖映画として上質に仕上げることは不可能だったと思う。
まず根本的な問題として、シナリオがポンコツだ。このデタラメな脚本だと、穴の多さや粗さが気になって、もはや何が怖いとか、そういうトコに意識が全く向かわないのだ。
「そんなことよりゲームのルールや設定に問題がありまくりだろ」ってことばかりが引っ掛かってしまう。

もう1つの問題として、「ハロプロのアイドルがメインを務めている」ってことが挙げられる。
しかも主役1名とか、メインの3人程度とか、そういうレベルではない。総勢12名のハロプロメンバーが、主要キャストとして出演しているのだ。
ここにアップフロント所属の吉澤ひとみと森咲樹も含めれば、14名ってことになる。
その面々は当然っちゃあ当然だが、お世辞にも演技力が高いわけではない。まあハッキリ言ってヘチマさんたちだ。
そんなヘチマさんたちの芝居で観客を怖がらせようとしても、そりゃあ無理があるわな。

ハロプロのメンバーが大挙して出演しているんだから、この作品はアイドル映画としての意味合いが大きいと解釈すべきなんだろう。
で、アイドル映画として捉えるならば、何よりも大切なのは「いかにアイドルを魅力的に見せるか」ということにある。
アイドルを魅力的に見せる上で必要なのは、喜怒哀楽をアピールすることだろう。大抵のアイドルにとって一番の魅力は、やはり笑顔にあると思う。
だから、感情表現の中でも、「楽しい」とか「嬉しい」ってのが多く出るような内容にしておくと、アイドル映画としては分かりやすい。

しかし本作品はホラー映画なので、そういう笑顔になるようなシーンってのを多く作り出すことは無理だ。
そもそもアイドル映画にホラーというジャンルが適しているとは到底思えないのだが、Jホラーがブームになって以降は、「アイドルや若手女優の主演するホラー」という企画が多くなった印象がある。
まあホラーの場合、明るい方向でアイドルの魅力を発揮させることは無理だが、スクリーミング・クイーンとして輝かせることは可能だ。
ただし、それなりの演技力が必要になるわけで、アイドルには簡単なことじゃない。

しかも本作品の場合、分かりやすく怪物が襲って来たり、幽霊が出現したりするわけではない。だから、「何かに驚いて悲鳴を上げる」といった、お化け屋敷チックな表現方法が使えないのだ。
そうなると、スクリーミング・クイーンとして輝かせることも出来なくなる。
ようするに、これはアイドル映画のはずなのに、アイドル映画としては完全に「詰んでいる」のである。
製作したBS-TBSとしては、あまり深く考えずに「ケータイで大人気ってことは若い子たちが読んでいる小説で、ってことはアイドルファンとリンクするはず」とでも考えて企画したんだろうけど、企画の段階で問題があると言わざるを得ない。

お世辞にも演技力があるとは言えない大勢のアイドルたちを起用して、スプラッター演出やショッカー演出に頼れないホラー映画を撮るというのは、誰が監督でも大変な作業だ。
自分だったらどうするかと考えてみた時に、「大幅に改変してホラー・コメディー的な方向へ持っていく」というぐらいしか手立てが思い付かない。
ただ、そうなると原作とは全く違うテイストになってしまい、原作ファンからは完全にそっぽを向かれることになるだろう。
でも、そもそも本作品にしても、原作ファンに受け入れてもらえたのかねえ。

まず冒頭、いきなり不安を煽るようなSEやBGMが入る中で、王様からの最初の命令メールが届くシーンを描いている時点で、間違っていると感じる。
なぜなら、その時点では、何も恐ろしいことなど起きていないからだ。
そりゃあ送信者は謎だし文面も奇妙ではあるが、命令の内容が「好きな女子に告白せよ」というものだし、軽いイタズラという程度にしか思えないはず。
ところが、音楽が先走っているだけでなく、なぜか智恵美も恐怖を感じている様子なのだ。

祐輔が誰が好きなのか問われ、あっさりと明美であることを明かした上に告白もしている。
まあ「たまたま祐輔が簡単に告白できるタイプの男子だった」ってことなんだろうけど、かなり御都合主義が強いと感じる。
そこで好きな女子を明かしたり告白したりすることを拒否していたら、ストーリー進行に支障が出るからね。
次の「美奈子が軽いノリで浩文にキスをする」ってのも同様で、「段取りのためにキャラを動かしました」ってことがハッキリと分かるシーンになっている。

そもそも「最初からクラスの大半が王様の言いなりになっている」という状況からして相当に無理があるのだが、それを「最初の2人が軽いノリでOKしちゃう」というトコで誤魔化そうとしている部分はあるんじゃないかと思う。
ただし、こうやって「無理があるだろ」と指摘したくなるってことは、誤魔化し切れていないのよ。
ようするに、この話ってルールの初期設定からして無理がありまくりなので、そりゃあ乗って行けないのも当然でしょ。
あと、そもそも命令の内容が「キス」「胸を触る」「セックス」と進展していくのが、すんげえ下品。
いや、そりゃあコンパの王様ゲームからの着想だから、そういうエロい命令になるってのも分からんではないのよ。ただ、ホラー映画として作っているのに、「命令がエロばかりだな」というトコが引っ掛かってしまい、王様に対して恐怖を感じるより「エロい奴だなあ」というのが先に来ちゃうのよ。

で、そんな風にエロい命令を続けていたのに、「翔太の命令に従え」とか「人気投票で少なかった奴に罰を与える」とか、急に方向転換するんだよな。
だけど、「命令に従わなかったら抹消される」というトコで恐怖を作っていたはずなのに、そうなってくると完全にピントがボヤけてしまうでしょ。生徒たちは「命令に従わないと抹消される」ということを怖がるんじゃなくて、「命令に従っても抹消されるリスクがある」ってことになっちゃうわけで、お手上げじゃねえか。
だけどね、そうやって完全に逃げ道を塞いでしまうと、逆に怖さは減るぜ。
だって、何をしても無駄なんだから、諦めるしか無いわけで。
あと、投票に関しては雅美が裏切らなきゃ何も起きなかったわけで、それは「王様ゲームの恐怖」じゃなくて「人間の心の醜さ」を表現するシーンに摩り替っているし。

どうやら原作や漫画版では残酷描写が盛り込まれており、それが1つの売りだったらしいんだが、映画版では何に対する気遣いなのか知らないが、それがバッサリと排除されている。その結果として、命令に従わなかった生徒は「翌日になると机や番号が消される」という形で処理されるようになった。
でも、それって完全に映画から怖さを削ぎ落としちゃってるでしょ。「目の前で机が一瞬にして消滅する」といった描写は、ものすごく陳腐だぜ。
いや、そりゃあ実際に目の前で机が一瞬にして消えたら怖いだろうけど、映画として見た場合には、そういう人の消し方は恐怖に繋がらないのよ。
出来れば実際に何者かによって殺人が遂行される方が絶対にいいんだけど、超常現象を持ち込むにしても、もうちょっと見せ方を考えないと。

莉愛は智恵美を図書館に呼び出し、クラス全員が行方不明になった事件を報じる幾つかの記事を見せる。
だけど、クラスメイト以外の人々は、失踪した人間の存在自体を覚えていない状態になるんでしょ。だったら、クラス全員が失踪した時点で、そのクラスの存在が完全に抹消されるはず。
ってことは、そんな事件の存在が報じられるなんてことは絶対に有り得ないはずでしょ。辻褄が合わないだろ。
行方不明になったクラスの集合写真を全て莉愛が持っているのも有り得ないぞ。どうやって入手したんだよ。そういうのも同時に抹消されるはずだろうに。
いや抹消されていないとしても、普通じゃ入手できないだろ。

っていうかさ、そもそも莉愛というキャラクター自体、最後までワケの分からん奴なんだよな。
「ただ真相を知りたいだけ」と何度か口にするけど、どうやら早い段階で真相は全て分かっている様子なのよ。犯人が誰なのか、どうやったら王様ゲームを止められるのかも全て分かっている様子なのよ。
それなのに彼女はクラスメイトが次々に抹消される中、たまに意味ありげな言葉を口にするだけで、何も行動しようとしない。
そんで結局、最後はテメエも抹消されるんだから、何がしたかったのかと。

命令に違反した時点で生徒が教室にいれば一瞬で消失する様子が描かれるはずだが、それがチープな特撮になることを恐れたのか、「目の前で生徒が消える」というシーンは1度も無い。
なぜか生徒が抹消される時は、誰も見ていないのである。
まあ実際、机でも陳腐だったんだから、人間が消えるシーンを描写していたら、それどころじゃなかったとは思うよ。
ただ、そもそも「一瞬にして存在が抹消される」という設定にした時点で、陳腐さからは逃れられないんじゃないかと思うのよね。

あと、「存在が抹消されても教師が全く気付かない」という設定には、かなり無理があるぞ。
だって、同時に机も消えるわけで、つまり教室の中がどんどんスカスカになっていくのよ。最初の数名はともかく、十数名分の机が消えたら、どう考えたって不自然でしょうに。「他のクラスが40人なのに、このクラスだけ半分しかいない」とか、それで気付かないとしたら、どんだけボンクラなのかと。
劇中では途中で一気に人数が8名まで減っているのに、それでも教師たちは気付かないんだぜ。んなアホな。
そこに恐怖なんて無くて、ひたすら滑稽なだけだよ。

結局、「王様ゲームとは何ぞや?」という謎は、最後まで良く分からないままだ。
最初に王様からの手紙が届いた村のことは語られるが、その王様の正体や目的は明かされない。
そして、「そのゲームで最後まで生き残ったら王様になる権利が得られることになっていたが、勝者はそれを拒んで代わりに罰を与えられた。永遠に年を取らず、ただ死のゲームに巻き込まれるだけの人生というのが罰の内容」という説明は入るけど、「なんのこっちゃ」という感じである。
ホラー映画だから、ある程度の不条理や謎が残るのはプラスに作用することもある。だけど、この映画の場合、ただ雑なだけにしか感じない。

(観賞日:2015年6月19日)

 

*ポンコツ映画愛護協会