『L change the WorLd』:2008、日本

世界的探偵のLは、連続殺人事件を解決する任務をFBI捜査官の南空ナオミに依頼した。ナオミが犯人のいる店へ向かう様子を、Lは 代理人ワタリと共にモニターで見ている。ナオミが突入した店内から銃声が響いたため、ワタリは彼女の身を案じた。だが、ナオミは無事 に任務を遂行した。Lはワタリに、日本へ向かうことを告げた。世間を騒がせている連続殺人犯キラが、日本にいると確信したからだ。 Lは、「もう戻れないかもしれない」と口にした。
それから120日後。タイのバンナム村で、新種のウイルスによるバイオテロが発生した。アメリカは防護服の部隊を派遣し、村民の血液を 採取した。彼らの目的は、村民を助けることではなかった。部隊は退却し、ヘリコプターで投下した爆弾によって村は焼き払われた。その 寸前、トラックで逃げ出した者がいた。一人はバイオテロ事件の調査中だったF。彼はLと同じく、ワタリが創設したワイミーズハウスの 出身者だ。彼はボーイと呼ばれる少年をトラックに乗せ、村を脱出したのだ。
しかし、2人の逃走に米軍は気付いていた。追跡を受けたFは、ボーイにある電話番号を教え、相手が出たら「F1225」と言うよう指示 した。天才少年のボーイは、一度聞いただけで電話番号を覚えた。Fはボーイをトラックから降ろし、ペンダントを託した。Fは囮と なって逃走し、立ちはだかったヘリコプターの攻撃によって死亡した。
キラ事件を捜査しているLの傍らで、ワタリはFの死亡報告を受け取った。Lは入手したデスノートに自分の名前を書き込み、「23日後に 心不全で死ぬ」と記した。一方、アジア感染症センターでは、所長の二階堂公彦が娘の真希に定期的に注射を打ち、4時間おきに体温を チェックさせていた。彼は真希に難問を書いたノートを渡し、それを解くことを日課にさせていた。
二階堂は助手の久條希美子と共に、防護服を着て生体感染防御棟(P4)に入った。ワシントンから、タイで使われたウイルス兵器の調査 を依頼されたのだ。そのウイルスは、エボラの100倍の感染力を持っている。二階堂は久條に、「このウイルス兵器は失敗作だ」と告げる。 ウイルス兵器を使用する場合、自分達が助かるために抗ウイルス薬を用意しておく必要がある。しかし、そのウイルスは進化しているため 、使用者が抗ウイルス薬を用意していても、今や役に立たなくなっているのだ。
Lはワタリの死という犠牲を払い、キラ事件を解決した。彼はリュークの眼前で、手に入れたデスノートを焼却した。それからLは、 ワイミーズハウス出身者の内の生存者にEメールでワタリ死亡を伝えた。ワイミーズハウス出身者は、全員がアルファベットで呼ばれて いる。しばらくすると、その内の一人Kから「ワタリの死を悼みます」と記されたメールが届いた。
環境保護団体ブルーシップの本部。所長の加賀見シンは、メンバーの的場大介と会っていた。的場はウイルスによって地球を浄化する 人類浄化計画を勧めており、それに加賀見は期待していた。しかし加賀見は的場が、ウイルスの買い手を探していることを知った。加賀見 から「金のために動いている」と批判された的場は、彼を殺害した。的場はメンバーの小西朝夫、吉沢保、三沢初音に「世界で同時多発的 に計画を実行するには、世界的ネットワークを持つグループを仲間に引き入れる必要がある」と説明した。
Lはデスノートで決定された死まで残り19日になっても、世界中で起きている事件の解決に当たっていた。あと14日、Lのパソコンに、 チェンマイからワタリへの電話が掛かっているとの報告が入った。Lが電話の声を聞くと、相手は「F1225」と繰り返していた。Lは報告 した女性に、「贈り物は私が受け取ります」と告げた。あと10日。ヘリで日本に移送されたボーイを、Lは病院に連れて行き、検査を 受けさせた。あの村にいたにも関わらず、ボーイはウイルスに感染していなかった。
あと8日。Lはボーイを隠れ家に連れて来た。ボーイがFから預かったペンダントには、マイクロチップが隠されていた。アジア感染症 センターの二階堂は、真希にケースとマイクロチップを渡し、ノートの答えになっている人物に渡すよう頼んだ。二階堂は久條に、「今夜 、話したいことがあるので残ってくれ」と伝えた。Lがペンダントのチップを確認すると、Fが「バイオテロには的場という日本人が 絡んでいる」と告げ、的場の写真を見せる映像が記録されていた。
夜、アジア感染症センターにブルーシップの連中が乗り込み、P4で作業中の二階堂の前に現れた。久條もブルーシップのメンバーであり、 人類浄化計画の発案者だった。ウイルス兵器は、アジア感染症センターで作られた物だった。既に二階堂は抗ウイルス薬を完成させていた が、それを焼却炉に入れた。的場が「娘を連れて来い」と三沢に命じると、二階堂は自らにウイルスを注射した。発症した二階堂を見て、 久條がP4に高圧電気を流すスイッチを入れた。二階堂は、苦悶しながら息絶えた。
その様子を、真希が通路の奥から目撃していた。彼女は的場たちに見つからないよう、その場から逃げ出した。的場たちは抗ウイルス薬や データを必死になって捜索するが、どこにも見つからない。久條は、過去に目撃した真希のノートのことを思い出した。彼女はノートの 問題を解き、「ワタリ」という答えを導き出した。彼女はワイミーズハウス出身者のKだった。
久條はバソコンを操作し、Lに連絡を取った。そして「新種のウイルスが発見されたが、抗ウイルス薬を作った私のパートナーが殺され、 データも見つからない。捜してほしい」と依頼した。Lは「話を聞きたいので、来て欲しい」と告げ、隠れ家への地図を送信した。通信を 終えてから映像を見直したLは、久條の背後に数名が立っている姿を確認した。
あと6日。真希はタクシーに乗って、隠れ家にやって来た。ケースの中身は注射器に入った薬だった。Lは「ウイルスでしょう」と真希に 告げた。そして、唯一の抗ウイルス薬を二階堂が自分と共に葬ったのだと説明した。隠れ家にブルーシップの連中が乗り込み、モニターで 確認した真希は廊下に飛び出した。的場たちは真希が抗ウイルス薬を持っていると考え、渡すよう要求する。真希はケースの注射器を手に 取り、それを自分に注射した。
的場たちがたじろいでいる間に、Lは真希とボーイを連れて裏口から脱出する。地下へ行くと、FBI捜査官の駿河秀明が現れ、「ワタリ 亡き後、我々が君を守る」とLに告げた。Lは地下倉庫に、クレープの移動販売車を装った移動用対策室を用意していた。Lは駿河に運転 を任せ、隠れ家を後にした。販売車の中には、コンピュータがセットされている。Lはコンピュータを操作し、隠れ家に残されている データの消去を始めた。それに気付いた久條は、小西にアクセス妨害を指示した。
秋葉原に到着したLは、駿河に「2時間後に落ち合いましょう」と告げ、真希とボーイを連れて車を降りた。駿河は囮となって車を走らせ 、ブルーシップの追跡を受けることになった。Lは真希に、「ウイルスは偽物らしい」と告げる。彼女が発症していないからだ。すると 真希は、「10日ごとに注射されていたから抑えられているのでは」と告げた。久條も、真希が定期的に注射されていたことを思い出した。 彼女は的場に、「作戦を変えましょう」と持ち掛けた。
Lはウイルス学の研究者・松戸浩一に会うため、京都へ向かうことにした。以前に二階堂の著書を調べた時、共同執筆者として松戸の名前 があったのだ。Lや真希たちが電車に乗っている時、テレビ番組に久條が出演していた。彼女は「危険なウイルスに感染した少女が病院から 逃げ出した」と発表し、テレビには真希の姿が映し出された。たまたま真希の向かいに座っていた男が、携帯端末で番組を見ていた。彼が 真希に気付いたため、電車内はパニックに陥った。
Lは「もう公共機関は使えない」と真希とボーイに告げ、自転車で京都を目指す。警察が真希を捜索しており、久條の元には多数の 目撃情報が寄せられた。Lや真希たちは、何とか京都に辿り着いた。松戸は「ウイルス感染者を連れ回すとは」と、Lを怒鳴り付けた。 真希は肩の辺りに発疹を見つけて動揺するが、それはウイルスとは無関係の症状だった。
Lは抗ウイルス薬の開発を依頼するが、松戸は難色を示した。彼は過去に自分が作った抗ウイルス薬で人を死なせてしまったことがあり、 同じことが起きるのを恐れたのだ。しかしLの説得を受け、結局は引き受けた。あと3日。松戸は、真希が低血糖症であり、ウイルスの 活動が抑えられていたのは糖分のせいだろうという推理をLに告げた。二階堂の注射は低血糖症対策であり、ウイルスの活動を抑えるため ではなかったのだ。
黒板に数式を書いていたボーイが、その答えを叫んだ。それは真希のノートに二階堂が記した問題だった。ボーイが出した答えをLが 読み解き、抗ウイルス薬に必要な物質がミッドカインだと判明した。それを人工的に作り出すことは困難だが、タイ人の血には多く 含まれている。松戸はボーイがタイの事件での生き残りだと知り、血液を採取した。しかし抗ウイルス薬の完成を待たずに、真希は研究所 から姿を消した。彼女は父の復讐を果たすため、密かに九條を呼び出していたのだ…。

監督は中田秀夫、DEATH NOTE 原作は大場つぐみ&小畑健、脚本は小林弘利、共同脚本は藤井清美、企画プロデュースは佐藤貴博、 プロデューサーは田中正&飯塚信弘&小橋孝裕、製作指揮は小杉善信、製作は山路則隆&堀義貴&西垣慎一郎&平井文宏&松本輝起& 小岩井宏悦&馬場清、エグゼクティブプロデューサーは奥田誠治、COエグゼクティブプロデューサーは神蔵克&椋樹弘尚&鳥嶋和彦& 鈴木基之、撮影は喜久村徳章、編集は高橋信之、録音は小松将人、照明は中村裕樹、美術は矢内京子、特撮監督は神谷誠、音楽は川井憲次、 主題歌はレニー・クラヴィッツ『I'll be waiting』。
出演は松山ケンイチ、工藤夕貴、福田麻由子、高嶋政伸、鶴見辰吾、南原清隆、藤村俊二、平泉成、福田響志、正名僕蔵、金井勇太、 佐藤めぐみ、波岡一喜、石橋蓮司、藤原竜也、瀬戸朝香、戸田恵梨香、細川茂樹、青山草太、田中要次ら。


“DEATH NOTE デスノート”2部作に登場した探偵Lを主人公にしたスピンオフ映画。
Lを松山ケンイチ、久條を工藤夕貴、真希を福田麻由子、的場を高嶋政伸、二階堂を鶴見辰吾、駿河を南原清隆、ワタリを藤村俊二、 松戸を平泉成、ボーイを福田響志、小西を正名僕蔵、吉沢を金井勇太、三沢を佐藤めぐみ、Fを波岡一喜、加賀見を石橋蓮司が演じている 。
監督は2部作を撮った金子修介ではなく、『リング』の中田秀夫。

“DEATH NOTE デスノート”のスピンオフだが、デスノートは序盤で焼却されており、今回の事件には全く出て来ない。
2部作においてLの存在感が突出していたのは確かだが、それでもデスノートというアイテムが何よりも重要だった。
それが消えた時点で、もうヤバいことになっている気がする。
スピンオフを作るにしても、デスノートは絡めるだったんじゃないかと。

Lは、原作漫画ではキラに匹敵するほどの運動能力を持つキャラクターとして設定されている。
それが今回の映画では、運動は苦手な人物という設定になっている。
しかし、そのキャラ変更は別に構わない。映画の“DEATH NOTE デスノート”2部作を見ただけなら、運動が苦手という設定でも不自然さ は無い。
むしろ問題は、Lが活動的になっていることにある。

エルは基本的に頭脳労働者であって、肉体労働者ではない。ほとんどデスクワークに専念して、外出することは少ない。
そりゃあキラ事件の時も、外出することはあった。しかし、決して活動的なキャラクターではなかった。
ところが今回のLは、自らが色んな場所を動き回る。真希とボーイを引き連れて逃走劇を繰り広げ、真希を奪還して計画を阻止するための アクションをやってのける。
でもね、Lって、そんなキャラじゃないでしょ。
「死を間近に控えたことで、変化が生じる」ということは、あるかもしれない。でも、そうだとしても、それは内面的なものに限定される はずだ。
今まで頭脳労働者だった人間が、急に肉体労働者になるなんて、それは無茶なシナリオだよ。監督と脚本家は、ちゃんと “DEATH NOTE デスノート”2部作を見たのか。

そもそもスピンオフを作ろうとした根性そのものが唾棄すべきものだとは思うが、Lを主人公に据えておいてサスペンス・アクションを やろうなんて、完全に元ネタの2部作を無視しているとしか思えない。
Lを使ってスピンオフを作るのであれば、中身は頭脳ゲームにすべきでしょうに。
隠れ家に敵が来て、Lが自ら動き回らなきゃいけない話にしている時点で間違いだよ。
Lが自ら動き回るのには、代理人のワタリが死んだので仕方が無いという部分もある(とは言っても、ワタリもアクション向きのキャラ ではないのだが)。ワタリが死んだのであれば、他に代理人を務めるキャラを用意すべきだった。そして、その人物に肉体労働も担当 させれば一石二鳥だ。

劇中では駿河というキャラが登場するが、彼は代理人の役目も、Lの手足となって肉体労働をこなす役目も担当していない。ただ「囮に される」というだけだ。
その駿河を演じる南原清隆は、完全にミスキャスト。まず芝居が下手というのもあるし、どう頑張ってもFBI捜査官には見えない。
コントじゃないんだからさ。
それと駿河はコメディー・リリーフ的な役回りなんだが、芸人にその役割をさせるのも違うなあ。これが軽妙な作風なら別に構わないけど 、シリアスな作品でそれをやると、なんか安っぽくなる。
っていうか、そもそも本作品にコメディー・リリーフが必要なのかという疑問もあるんだけど。

Lがキラ事件に関わっている様子もチラッと盛り込まれるが、これは失敗だろう。あくまでも、この映画は単独で成立する内容にしておく べきだ。
それに、キラ事件は、今回の事件とは何の関係も無いのだ。だから、それを捜査しているLの様子を描いても、ただ散漫になるだけだ。
観客へのサービスのつもりかもしれないが、それはサービスの形を間違えていると思う。
というか、あと2週間というのは何とも慌ただしいし、プリクエルとして作った方が良かったんじゃないの。
前日譚として作った場合、デスノートを使うことは不可能になるが(キラ事件の前にLがデスノートの存在を知っていたら辻褄が合わなく なるので)、どうせ本作品もデスノートを使っていないんだからさ。
キラ事件後の話にするなら、何が何でもデスノートを絡めるべきだよ。

“DEATH NOTE デスノート”2部作において、Lはキラとの知能戦・心理戦を展開した。
しかし今回のLは、ほとんど頭脳を使わない。なぜなら周囲がアホばかりなので、あまり頭を使う必要が無いからだ。
何しろ最初から犯人は分かっているし、その目的や居場所を探るために頭を使う必要も無い。敵の連中は、先導者である的場からして、 計画的ではなくカッとなって人殺しをするような短絡的な奴だ。
アホが相手なのだから、そりゃあ高度な知能戦なんて、あろうはずもない。しかも敵は、わずか5名だし。

三沢は誰かを殺す時、サバイバルナイフを使用する。
もうちょっとスマートな方法は無かったのか。せめて銃を使えよ。
っていうか、感染症センターで殺人事件を起こしているのに、なぜ警察は動いていないんだろう。
ブルーシップが上手く隠蔽したという設定なのかな。
でも殺人を隠蔽できたとしても、P4の事故は隠せないし、そこに調査は入るよな。

隠れ家にはブルーシップだけでなく駿河も来るのだが、どうやって場所を知ったんだろうか。
Lって、FBIには隠れ家を教えている設定なのか。
でもFBI捜査官にLの顔は知られていないはずなのに、駿河はLを見てすぐに本人だと分かっているんだよな。
あと、駿河は事件について最初から全て分かっているような感じだったが、どこでどうやって知ったのか。
それと「我々が助ける」と言っているが、アンタ一人しか出て来ないじゃん。
なぜFBIの他の連中は、ブルーシップの計画阻止に動かないのよ。

今回のLは頭脳戦をやらないどころか、敵に合わせてしまったのか、かなりアホになっている。
彼は敵に追われているのに、ノンビリとメイドカフェで過ごす。
テレビの報道で真希が追われていると分かった後も、彼女を変装させることも無い。「もう公共機関は使えない」と言っているが、変装 させれば可能でしょ。
Lは自転車を交通手段にするが、何を使おうが、真希の顔や服装が変わらない以上は発見されやすいぞ。
っていうか、いつ発症するか分からないのに、チンタラと自転車を使っている場合かよ。

Lは久條から協力を依頼された時、隠れ家の地図を送信するが、そんなのアホすぎるでしょ。
彼女と話すために会うとしても、なぜ別の場所を指定しないのか。キラ事件の捜査中は、そんなに簡単に、自分の居場所を教えなかった でしょうに。相手がKだから信用したってことなのか。
でも映像を確認して、Kの背後に怪しいメンツを見つけたはず。だったら、何か手を打っておけよ。
彼らが来た時に、簡単に侵入されるわ、追い払うための仕掛けも無いわと、あまりに警備が杜撰すぎるでしょ。

飛行機でアメリカへ向かおうとしたブルーシップの連中だが、真希が発症してしまう。
で、的場は真希に触れた途端に症状が出るのに、最初に触っていた久條は、なかなか発症しない。的場は発症してすくに死ぬのに、他の 乗客は発症してもなかなか死なない。
あと、Lが大量の抗ウイルス薬を持って来るが、いつの間に、そんなに多くの薬を用意したんだろうか。
そんで最終的に久條が改心し、降参して事件は解決されるが、それってヌルすぎるぞ。久條には最後まで徹底して悪党を貫かせろよ。

(観賞日:2009年1月24日)


第2回(2008年度)HIHOはくさい映画賞

・最低助演男優賞:南原清隆
・特別賞:ワーナー・ブラザーズ映画
<*『L change the WorLd』『Sweet Rain 死神の精度』『銀幕版 スシ王子! 〜ニューヨークへ行く〜』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』『ICHI』『252 生存者あり』の配給>

第5回(2008年度)蛇いちご賞

・作品賞
・男優賞:南原清隆
<*『L Change the WorLd』『その日のまえに』の2作での受賞>
・監督賞:中田秀夫

 

*ポンコツ映画愛護協会