『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜』:2014、日本

嵐の夜、白い子犬がトボトボと町を歩いていた。ゴミ箱を漁っていた野犬は、子犬に気付いて威嚇した。しかし子犬に見つめられると怯え、その場から逃げ出してしまった。子犬はゴミ箱の残飯を漁ることが出来ず。その場を後にした。翌朝、すっかり晴れ上がった空き地で、のび太はジャイアンとスネ夫から「世界に残る魔境や秘境を探検したい。夏休みに大探検旅行をやる」と言われ、ドラえもんの力を借りて手付かずの秘境を見つけ出すよう命じられた。
帰宅したのび太から事情を聞かされたドラえもんは、「地球は隅から隅まで探検されたんだから無駄」と告げる。しかし、のび太の説得を受けて、彼は自家用衛星を飛ばすことにした。「調査に何日掛かるか分からない」とドラえもんは説明するが、のび太は「一人でもやってみせる」と強い意欲を示した。そこでドラえもんも本格的に力を貸す気になり、アフリカに的を絞り込んだ。ママからお使いを頼まれたのび太は、作業を中断して渋々ながら出掛けた。
のび太は空き地でグッタリしている子犬に気付くが、家では飼えないので立ち去る。彼はソーセージを購入して食べさせ、「親切な人に拾ってもらうんだよ」と告げて帰宅した。しかし子犬が勝手に付いて来てしまったので、のび太は困惑した。ママが部屋に来たので、彼は慌てて子犬を隠した。ママはドラえもんとのび太に、銀行からの帰り道で全財産を入れたバッグを無くしたことを明かした。子犬が匂いを頼りにバッグを見つけ出したので、ママは飼うことを認めた。
のび太は子犬にペコと名付け、飼えることを喜んだ。ペコが人間のように顔を洗ったり行儀良く食事をしたりするのを見て、ドラえもんとのび太は驚いた。ペコは2人が離れている間も勝手に調査活動を続行し、一枚の写真を見せた。そりは北アフリカのジャングルの写真で、巨大な石像が立っていた。ドラえもんとのび太は出木杉の家へ行き、写真を見せた。すると出木杉は、いつも雲が掛かっていて衛星写真が撮れないヘビー・スモーカーズ・フォレストという場所のことを説明した。
翌日、ドラえもんとのび太はしずか、ジャイアン、スネ夫を空き地に集め、探検へ出掛けることにした。ドラえもんとのび太は、ヘビー・スモーカーズ・フォレストを発見したペコも連れて行くことにした。いきなり目的地に着てもつまらないということで、100キロほど徒歩で移動することをドラえもんは提案した。ドラえもんはどこでもドアを使い、一行は目標の100キロ手前の地点に移動した。最初は動物と触れ合ったり川で遊んだりして楽しんでいた一行だが、数キロ歩いた辺りで飽きてしまった。
のび太たちは途中で用事を思い出し、どこでもドアを使って次々に一時帰宅した。不機嫌だったジャイアンは昼食で元気になり、猛獣の出現を期待する言葉を口にした。そこでドラえもんは、猛獣さそいよせマントを彼に装着させた。すると豹や大蛇、サイやゴリラが次々に現れてジャイアンに襲い掛かった。ドラえもんは他のメンバーにひみつ道具を渡し、猛獣を退治させた。ジャイアンは腹を立て、「もう探検なんかしない」と言い残して家に帰ってしまう。まだ巨神像に辿り着いていなかったが、しずかとスネ夫も「一日、たっぷり探検したから」と満足した様子を見せた。
その夜、ジャイアンの部屋に巨神像が出現し、「行って損は無いぞよ。必ずや神秘をその目にすることだろう。バウワンコの財宝をその手に握るのだ」と告げた。巨神像は財宝をありかが書かれた地図を残し、部屋から消えた。翌朝、ジャイアンは空き地にドラえもんたちを集めて地図を見せ、探検を続行すると宣言した。ドラえもんが「昨日の続きからスタートしよう」と言うと、ジャイアンは役に立ちそうな幾つかのひみつ道具を土管に入れ、「こんな物に頼るのは卑怯だ」と告げた。
ドラえもんたちが探検ごっこ用の船で川を進んでいる間に、空き地の隣の家に住む神成さんがどこでもドアを見つけてゴミだと思い込んだ。舵を取っていたジャイアンの不注意で船は座礁し、ドラえもんたちはワニの群れに包囲された。ドラえもんはどこでもドアを使って移動しようとするが、神成さんがノコギリでバラバラにしたので使えなくなっていた。ペコはのび太を救おうとワニに飛び掛かり、そのまま川に入った。ペコはワニに追い詰められるが、川辺に現れた原住民が槍を放って助けた。
原住民の村に招待されたドラえもんたちは、その日が聖なる神の祭りであることを知った。原住民は「バウワンコ」と唱えながら、巨神像に似た石像に礼拝していた。村長は一行に、バウワンコに会うには3つの命が必要だと説明した。バウワンコと会うまでにサバンナ、谷、霧に囲まれた神の国を通り、そこで1人ずつ命を落とすという意味だ。それでもジャイアンが「必ずバウワンコの神に会って宝を頂く」と口にすると、原住民は激怒して一行を追い払った。
ドラえもんはジャングルでキャンピングハットを巨大化させ、そこでキャンプすることにした。一行がハットの中で愚痴をこぼしていると、ジャイアンは「俺のせいだってのかよ」と怒鳴った。スネ夫が「誰もそんなこと言ってないじゃない」と否定すると、ジャイアンは「言わなくても顔に書いてある。お前が悪いってな。どうせ俺は、元々嫌われ者なんだ」と声を荒らげ、自分の部屋に入った。ペコが部屋へ行くと、ジャイアンは「どうすればいいんだ」と号泣しながら抱き締めた。
翌朝、サバンナを進んでいたドラえもんたちは、ライオンの群れに襲われた。ペコが走り出すと、数頭が後を追った。ジャイアンは囮になって駆け出すが、すぐに取り囲まれた。すると落雷と共に巨神像が出現し、ライオンの群れを追い払った。「王国への道は開かれた」と告げて巨神像が消えると、ペコが戻って来た。雪山を登って谷に入った一行は、怪しい光を放ちながら唸る岩に怯えた。しかし一行は、光と音の正体が虫と蒸気であることを突き止めた。するとペコが拍手し、「さすが僕の見込んだ皆さんです」と告げた。
ドラえもんたちが驚いているとペコは立ち上がり、自分がバウワンコ王国のクンタック王子であることを明かした。巨神像は王国を作ったバウワンコ一世の像で、ペコが首から下げている宝石で映し出したのだった。彼は地下洞窟を進みながら、何百万年も昔に地殻の大変動があったこと、大地の一部が陥没して外の世界と切り離されたこと、自分たちの世界では犬の先祖が進化したことを一行に解説した。
一行が王国に到着すると、ペコは大臣のダブランダーが父から王位を奪ったことを教えた。ペコは親衛隊長だったブルススの家へ行くが、兵隊に捕まったために不在だった。ペコは一行に、かつて王国が高度な文明を誇ったこと、5千年前にバウワンコ一世が世界滅亡を危惧して兵器の研究を禁じたことを語る。しかしダブランダーは古代兵器を復活させ、外の世界を侵略しようと企んだ。そこで彼は側近のコス博士と共に、兵器に関する記録の封印を解いたのだ。
ペコはスピアナ姫と婚礼を挙げる前夜、父の毒殺を従者のシュナイザーから知らされた。犯人のダブランダーは殺人の罪をペコに被せ、捕まえようとした。城から逃げ出したペコはサベール隊長に攻撃を受け、崖から湖へ転落した。地下水を流されたペコは船に乗り、日本へ辿り着いたのだった。話し終えたペコは、力を貸してほしいと一行に頼んだ。スネ夫は「冗談じゃない」と反対し、のび太としずかは協力する姿勢を示すが、ジャイアンは腕組みをしたまま何も言わなかった。
ペコはチッポという子供が兵士のブルテリ&バーナードに追われているのを目撃し、彼を助けた。ペコの姿を見たブルテリ&バーナードは、「お化けだ」と驚いて逃げ出した。チッポは一行に、両親も村の人々も連れ去られたことを話した。兵隊が村に来て、兵器製造員として強制連行したのだ。ブルテリ&バーナードの報告を受けたダブランダーは、ペコを捕まえるためにサベールを派遣した。しかし一行は彼に気付かれず、城下に入り込んだ。一行は城に忍び込み、地下牢で監禁されていたブルススを救い出した…。

監督は八鍬新之介、原作は藤子・F・不二雄、脚本は清水東、チーフプロデューサーは増子相二郎&川北桃子&大倉俊輔&斎藤満、プロデューサーは鶴崎りか&齋藤敦&大金修一&岸本隆宏&中世古裕美&沢辺伸政、キャラクターデザインは丸山宏一、総作画監督は大城勝、美術監督は清水としゆき、撮影監督は末弘孝史、編集は小島俊彦、録音監督は田中章喜、効果は糸川幸良、絵コンテは八鍬新之介、演出は岡野慎吾、作画監督は西村貴世&松井祐子&秦洋美&小澤早依子、メカ作画監督 プロップデザインは鈴木勤、色彩設計は松谷早苗、色指定・検査は倉内美幸、音楽は沢田完。
オープニングテーマ「夢をかなえてドラえもん」 作詞・作曲:黒須克彦、編曲:大久保薫、歌:mao、コーラス:ひまわりキッズ。
主題歌「光のシグナル」 歌:Kis-My-Ft2、作詞:せんせい(東京カランコロン)、作曲:中谷あつこ、編曲:鈴木雅也。
声の出演は水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、三石琴乃、松本保典、萩野志保子、宝亀克寿、小栗旬、夏目三久、多田健二(COWCOW)、山田善し[現・善し](COWCOW)、飯塚昭三、小林ゆう、宮澤正、広瀬正志、坂本千夏、柳沢栄治、大原さやか、菅原淳一、菅谷弥生、武田幸史、倉富亮ら。


映画ドラえもんシリーズの通算第34作。声優陣が交代してからは9作目。藤子・F・不二雄生誕80周年記念作品。
通算シリーズ第3作である『映画ドラえもん のび太の大魔境』のリメイク。
脚本は4作連続で清水東が担当。これまで『ドラえもん』のTVアニメ版と映画版に絵コンテや制作進行など様々な役職で携わって来た八鍬新之介が、映画初監督を務めている。
TVシリーズの声優陣の他、サベールの声を小栗旬、スピアナを夏目三久、ブルテリ&バーナードをCOWCOW、ダブランダーを飯塚昭三、ペコを小林ゆう、コスを宮澤正、ブルススを広瀬正志、チッポを坂本千夏が担当している。

秘境の存在に対してドラえもんが否定的な考えを示した時、のび太は「面白いじゃない、誰も知らない大魔境を見つけて探検するなんて」と口にする。
しかし、「秘境を見つけ出す」というのは彼が思い付いたことではなく、ジャイアンとスネ夫から押し付けられた仕事だ。
それなのに、「夏休みを潰しても、一人でもやる」と強い意欲を示すのは、ちよっと違和感がある。
そりゃあ、のび太は好奇心旺盛な少年ではあるけど、ジャイアンとスネ夫から要求された時はゲンナリしていたわけだし。

のび太が秘境の調査を開始した途端、ペコと遭遇する。
野比家で犬を飼うことは出来ないけど、そのタイミングでママがバッグを無くす。
そういう序盤の展開は、「ペコが秘境の場所を発見し、ドラえもんとのび太に教える」という段取りのための御都合主義であることが露骨に見えてしまう。スムーズな展開とは、到底言い難い。
最初にペコが登場している時点で秘境と関係しているのはバレバレだし、ママがバッグを無くしたと明かした時点でペコが見つけ出すのもバレバレだし。

のび太は秘境の調査に前向きで、やる気に満ち溢れていたのに、「アフリカだけで写真が30万枚になる」とドラえもんが言った途端、目を回して失神してしまう。
ドラえもんはのび太を勉強部屋から1階に移動させ、夕方になって意識が戻るまで付きっ切りになっている。
その辺りの展開も、やはり「ドラえもんとのび太が目を離している間に、ペコが勝手に作業を続けて秘境を見つけ出す」という状況を作るための段取りだってことが露骨に見えてしまう。

探検を始めて少し歩いただけで、のび太たちは疲れた上に飽きてしまう。
そうなると、無理して100キロも歩く必要性が無いんじゃないかと思ってしまう。
「いきなり目的地に着てもつまらないから」という理由で100キロは歩いて移動することを提案したのはドラえもんで、ジャイアンのアイデアではない。そのジャイアンにしても、何も起きないことを全面的に歓迎しているわけではない。だったら目的地まで、どこでもドアで行けばいいんじゃないかと。
せめて、「どこでもドアで目的地まで行こう」と誰かが言い出して、ジャイアンが「そんな道具に頼るな」と却下する手順は入れた方がいいんじゃないかと。

そもそも、何か面白い出来事が待ち受けていることを期待したからこそ、ジャイアンとスネ夫は探検したいと言い出したんでしょ。つまり、そこに面白い出来事があってこそ、探検する意味があるわけでしょ。
ただ延々と歩き続けるだけなら、そこに探検の醍醐味なんて無いでしょ。
「探検を楽しみたい」ということで始まったはずなんだから、「楽しむ」ということを優先すべきじゃないかと。
っていうかさ、そもそも「100キロは歩いて行こう」という提案の時点で無茶だろ。マラソンでさえ約42キロなんだぜ。

ドラえもんが猛獣さそいよせマントで次々に猛獣を出現させ、のび太たちにひみつ道具を貸して退治させる手順は、ただダラダラと時間を浪費しているだけに思えてしまう。
この話って、目的地(バウワンコ王国)へ到着するまでの道のりは、目的地での物語に全く関連していないんだよね。
途中の難関は王国が用意した物じゃないし、王国の悪党が手下を差し向けて来るわけでもない。そして、王国に到着するまでは、そこでドラえもんたちが果たすべきミッションも明かされない。
つまり、彼らは目的を知らないまま王国へ向かっているのだ。それどころか、目的地が王国であることさえ、谷のシーンまでは知らないのだ。
どうせ財宝なんて無いのがバレバレってこともあって、「その探検の時間、無駄じゃね?」と思ってしまうのだ。

ただでさえ探検シーンは時間の浪費だと感じているのに、おまけに「探検の途中で帰宅し、翌日になってから再び探検する」という構成になっている。猛獣に襲われたジャイアンが不機嫌になって帰宅し、そこで一日目の探検が終了してしまうのだ。
でも、それはテンポが悪いと感じる。いざ探検に出たら、そのまま王国まで行くべきだと思うのよ。それは「その日の内に到着しろ」ってことじゃなくて、夜になったらジャングルでキャンプしろってことよ。
ジャイアンが「もう探検しない」とヘソを曲げて帰宅しないと、「彼の部屋に巨神像が出現し、財宝の地図を渡す」という手順を踏むことが出来ないという問題がある。
しかし、そんな問題は簡単にクリアできる。例えば、猛獣に襲われたジャイアンが不機嫌になって他の面々と離れた時に、巨神像が出現する形にすればいい。あるいは、いっそのこと全員がいる時に巨神像が出現する形にしてもいいだろう。

ジャイアンは2日目の探検を始める際、「こんな物に頼るのは卑怯だ」ということでタケコプターなど複数のひみつ道具を置いて行く。
どこでもドアもバラバラにされたため、船が座礁した時にドラえもんたちは「移動できない」ということで困り果てる。
その後も「家に帰ることが出来なくなった」という状況であることが示される。
ただ、「それを言っちゃあ、おしめえよ」ってことなんだろうけど、その気になれば家に帰ることの出来るひみつ道具なんて、幾らでもあるはずなんだよな。

ペコが正体を明かした時点で既に映画開始から55分ぐらい経過しており、もう後半に突入しているってのが、どうもモタついているという風に思えてしまう。
実際のところ、王国へ行ってからの内容がそんなに厚いわけではないので、そこから展開が慌ただしくなるわけではない。しかし、それでも「ドラえもんたちが果たすべき役割や目的地を知らないまま探検する時間帯を大幅に削り、王国へ入ってからの物語を厚くした方がいいんじゃないか」と思ってしまう。
あるいは、ペコが正体を明かした後、「王国へ行くまでの道筋でダブランダーの仕掛けた罠や差し向けた的と遭遇する」という構成にしちゃってもいいけど。
ただし、その場合は「一行が王国へ到着するまでに、ペコが生きていることをダブランダーが知る」という手順を踏む必要があるけどね。

「国乱るる時、十人の外国人来たりて巨神の心を動かさん」という王家に伝わる古い予言が明らかにされるのは、もう物語も終盤に入った辺りだ。
だが、それはタイミングが遅すぎる。
もっと早い内に予言を明かし、「予言だと十人だが自分たちは五人だから全く足りない」ということをドラえもんたちが認識した上で、それでも敵に立ち向かうという構図を描く形にした方がいい。
その予言が明らかにされる前からドラえもんたちは戦う気になっているけど、それも順番を逆にした方がいいと思うし。

少なくとも、観客には早い段階で前述した予言の存在を明らかにしてしまった方がいい。そうすれば、「ドラえもんたちの他にも、五人の外国人が駆け付けるんだろうか」などと謎を感じさせた上で物語を進行することが出来る。
そこの謎は、決して物語にとってマイナスではないはずだ。
それと、その予言は先取り約束機によって実現するんだけど、そのために「別の目的で先取り約束機を使う」という伏線を張るタイミングも、もう終盤に入ってからなので遅すぎる。
むしろ前半の内にサラッと使っておいて、そんなことを観客が忘れた頃に伏線を回収した方がスマートだよ。

ペコは巨神像へ向かう前夜、のび太と2人きりになって「僕にはこの国の王となる資格があるでしょうか。何一つ守れなかった。父も、スピアナ姫も、チッポの両親も。国民が苦しんでいるというのに、古い言い伝えに頼ることしか出来ないなんて。僕は自分が情けない」と漏らしている。
だったら、彼は王となる資格を得るために、何かを成し遂げるべきだろう。
国民から信頼され、敬愛されるため、国民のために何かを自分の力で達成すべきだろう。
しかし実際には、彼は何一つとして成し遂げていないのだ。

巨神像の前に兵隊が立ちはだかると、ドラえもんたちが戦ってくれる。巨神像を動かすのも、ドラえもんたちが手伝ってくれる。サベールとタイマン対決をして倒すのは、ペコじゃなくてのび太がやる。敵の軍勢を倒すのも、ダブランダーを退治するのも、動き出した巨神像が勝手にやってくれる。
つまり、ペコは自分では何もやっていないのに、国民たちから「新国王、万歳」と崇められ、それを当然のように受け入れているのだ。
そりゃダメだろ。お前は何もやってねえぞ。全てドラえもんたちのおかげだぞ。
っていうかさ、せめてサベールかダブランダーを退治する役目は、ペコに任せてあげるべきでしょうに。

(観賞日:2015年5月7日)

 

*ポンコツ映画愛護協会