『ワイルドなスピード! AHO MISSION』:2015、アメリカ

夜のロサンゼルス。ルーカス・ホワイトは違法レースの会場へ乗り込み、ヴィン・セレントと仲間たちの様子を観察する。セレントは妹のジョーダナ、恋人のミシェル、相棒のカーティスと共に会場入りした。ミシェルはレズビアンだが、セレントには隠している。セレントがレース参加者を募ると、ドレとホセという2人の男が名乗りを挙げた。ルーカスも後に続き、車を賭けると宣言した。レースはセレントが優勝し、ルーカスはカーティスから「明日、車を届けろ」と要求された。
警察が来たので全員が一斉に逃げ出す中、ルーカスは取り残されてハノーヴァー刑事に捕まった。ルーカスがハノーヴァーに暴行される様子を、セレントは離れた場所から見ていた。ハノーヴァーはルーカスに手錠を掛け、車で連行した。だが、ルーカスは潜入捜査官であり、ハノーヴァーの行動はセレントに見抜かれないための策略だった。セレントは様々な犯罪に加担している強盗団のリーダーであり、警察はLAの犯罪王と呼ばれるデ・ラ・ソルと繋がっていると睨んでいた。ハノーヴァーはルーカスに、「今夜は成功だった。もっとセレントに近付け。仲間として潜り込み、逮捕の証拠を掴むんだ」と指示した。
翌日、ルーカスはセレントの修理工場へ行き、壊れた車を見せた。するとセレントはカーティスに修理を指示し、ルーカスには「手伝え。ウチで働け」と持ち掛けた。カーティスはルーカスが刑事だと疑うが、セレントは「有り得ない」と否定した。その夜、ルーカスは車でジョーダナとデートに出掛け、セレントのことを聞き出そうとする。ジョーダナからセレントの情報は聞き出せなかったルーカスだが、彼女と深い関係になった。
次の日、セレントはソルからの電話を受け、ミシェルを連れて出掛けようとする。しかしミシェルが他の用事を優先したため、セレントはルーカスに同行を指示した。選ばれなかったカーティスは、激しい憤りを示した。セレントとルーカスが指定された場所へ行くと、他にも3人の男女が呼ばれていた。ソルの側近であるシーザーは、「必要な運び屋1名をオーディションで選ぶ」と説明した。ソルはシーザーに命じて脱落者を始末し、最後にセレントとルーカスが残った。するとソルは、「特別に2人を雇う」と告げた。
ソルはセレントとルーカスに、世界に1台しか無いスーパーカーをベッカー街まで運ぶ仕事を依頼した。10万ドルの報酬で引き受けた2人は、ベッカー街の倉庫へ赴いた。するとヘクターという男が手下3人と待ち受けており、セレントとルーカスを殺そうとする。セレントは手下3人を始末し、逃げるヘクターを追った。ハノーヴァーが倉庫に突入して来ると、ルーカスは誤って射殺してしまった。セレントが倉庫へ戻り、ルーカスを連れて立ち去った。
ジョンソン捜査官は、ハノーヴァー殺害事件の捜査に乗り出し、部下であるジュリーたちと共に防犯カメラの映像を確認する。そこにはルーカスの姿が写っていたが、彼に関する記録は何も無かった。ソルは失敗したヘクターを殺害し、シーザーに車を取り戻すよう命じた。セレントは仲間たちに、ソルが狙っていることを話す。テレビのニュース番組ではハノーヴァー殺害事件が報じられ、防犯カメラに写るルーカスの映像が流された。セレントは仲間たちに、引き渡し協定が無い土地へ逃げようと持ち掛けた。
逃亡資金を工面するため、カーティスはスーパーカーの売却を提案した。しかしセレントが調べると、それは普通の車だった。ただし、その車にはソルの犯罪が全て記録されていた。そこでセレントはソルの隠している1億ドルを奪おうと考え、新メンバー3名を追加した。ルーカスやセレントたちはソルのアジトを襲撃するが、住所を間違えたと気付いて逃走した。ジョンソンは現場の防犯カメラをチェックし、セレントの関与を知った。ソルは金を守るため、経営する巨大タコス店の奥に巨大金庫を運び込んだ。セレントは1億ドルを奪う計画を仲間に説明し、翌日の決行宣言した…。

脚本&監督はジェイソン・フリードバーグ&アーロン・セルツァー、製作はピーター・サフラン&アーロン・セルツァー&ジェイソン・フリードバーグ、共同製作はダン・クリフトン&サンフォード・ハンプトン&ケニー・イェーツ、製作総指揮はハル・オロフソン&ギャレス・ウエスト&ヴェハン・イェプレミアン&アーサー・ガルスティアン、製作協力はリチャード・“ボンゴ”・ミッチェル、撮影はショーン・マウラー、美術はジョディー・ジネヴァー、編集はペック・プライアー、衣装はマレッサ・リヒトマイヤー、音楽はティム・ウィン、音楽監修はジョジョ・ヴィリャヌエヴァ。
出演はアレックス・アッシュボー、デイル・パヴィンスキー、リリ・マイロニック、アンドレア・ナヴェド、ダニエル・ブッコ、オマール・チャパーロ、ディオ・ジョンソン、シャンテル・ウィスラウスキー、ジョセフ・ジュリアン・ソリア、ゴンサロ・メネンデス、ロジェリオ・ダグラスJr.、クリス・パン、アミン・ジョセフ、クエテ・イェスカ、ルイス・チャヴェス、ダジュアン・ジョンソン、アレクシス・ロペス、ウィリアム・バーニー、シャキーラ・バレラ、エリック・マッコイ、ドレス・リード、クリスティン・クレイバーグ、シャネル・セレヤ、ミッキー・フリードバーグ他。


「ワイルド・スピード」シリーズをネタにしたパロディー映画。
脚本&監督は、『鉄板英雄伝説』や『ディザスター・ムービー!おバカは地球を救う』など数多くのパロディー映画を手掛けてきたジェイソン・フリードバーグ&アーロン・セルツァー。
ルーカスをアレックス・アッシュボー、セレントをデイル・パヴィンスキー、ジョーダナをリリ・マイロニック、ミシェルをアンドレア・ナヴェド、カーティスをダニエル・ブッコ、ソルをオマール・チャパーロ、ジョンソンをディオ・ジョンソン、ジュリーをシャンテル・ウィスラウスキー、セザールをジョセフ・ジュリアン・ソリア、ハノーヴァーをゴンサロ・メネンデスが演じている。

登場人物の名前からして、「ワイルド・スピード」シリーズのパロディーであることを分かりやすくアピールしている。
ヴィン・セレントはヴィン・ディーゼルとドミニク・トレットの組み合わせ。つまり「ワイルド・スピード」シリーズの演者と役柄の名前から捻っているわけだ。
ジョーダナはジョーダナ・ブリュースター、ミシェルはミシェル・ロドリゲス、ジョンソンはドウェイン・ジョンソンと全て演者から取っている。
ただ、ルーカスとカーティスとジュリーは本家と全く違うので、そこは徹底した方がいいでしょ。

出演者には、ポール・ウォーカーやヴィン・ディーゼルといった本家の出演者に似ているメンツを揃えている。容姿の部分を優先したこともあってか、登場するのは無名の面々ばかりだ。
パロディー映画の場合、「意外な有名人がチラッとゲスト出演している」という遊びを用意していることも少なくない。しかし本作品は、そういうサービスが用意されていない。
純然たるパロディーだけで勝負しているってことだ。
良く言えば「潔い」ってことになるが、売りになる要素が乏しいという見方も出来る。

ではパロディーのネタを、冒頭から順番にザックリと拾って行こう。
まず車で現れたルーカスが「違法レースの会場は?」と訊くと、男が指差した場所には「アホの白人はここに駐車」と書いた標識が立っている。
ルーカスが車を停めるが、運転が下手なので標識にぶつかり、倒れた標識が後ろにいた男に命中する。
ズラし過ぎた腰パンの男たちが挨拶しているのでルーカスも真似をするが、ズボンがズリ落ちてパンツが丸見えになる。
立ち去る時に誤ってトランクのボンネットを下ろしてしまい、話していた男が挟まれる。

レースに賭ける商品として、ホセはマシンガン、ドレがマリファナ5キロを見せる。
するとセレントは「俺の商品は凄いぞ」と自慢し、「スパ巡り券だ。アロマテラピーやキュウリのトリートメント、全身の海藻パック」という。
スターターのセクシーな女はドレに「賞品は私よ。負けたらあっちをあげる」と言い、ドレが支線を向けるとデブのブスが立っている。
ルーカスはスタート前からエンジンをガンガンと吹かし、セレントに「1速でエンジンを吹かすとギアを痛めるぞ」と指摘されて「マニュアル・デビューなんだ」と言う。

セクシー女がスタートの合図を出そうとすると、横から走って来た車にひかれてウィッグと靴だけが残される。
他の3台はスタートするが、ルーカスはガス欠で全く動けない。
他の車がタンクに積んだ「ブースト用ニトロ」で加速するが、後からスタートしたルーカスが使うタンクには「ランス・アームストロングの小便」と書いてある。
警察が来るとカーティスは「ポリだ」と言うが、ルーカスは理解できない。彼はバカなので、カーティスが幾つか婉曲した表現で「警察が来た」と教えても、まるで意味が分からない。

ちなみに、前述した「スパめぐり券」の部分は、字幕だと「エステ」だけど台詞では「スパ」と言っている。
その程度の違いなら一向に構わないが、本質的な部分が大きく変わってしまう翻訳も少なくない。これはパロディー映画を日本語に訳す時の「あるある」みたいなモンだし、仕方の無い部分もあるが、基本的には賛同しかねる。
ルーカスの使うタンクも「薬物使用(ドーピング)オシッコ」という字幕になっていて、もちろん「ランス・アームストロングの小便」では伝わりにくいだろうという判断なのは理解できるのよ。
だけど、そこは単純に「薬物使用オシッコ」だと、どういうネタなのかが伝わらないでしょ。

カーティスが警察についてルーカスに教えようとするシーンでは、「あぶない刑事」だの「相棒」だのといった日本の刑事ドラマの題名が字幕に出る。
実際はアメリカの刑事ドラマを挙げているんだけど、それじゃあ伝わりにくいという判断なのだろう。
でも、だからって日本の刑事ドラマを挙げられると、「アメリカ人が日本の刑事ドラマを挙げている」という部分の不自然さが引っ掛かっちゃうのよね。
それなら具体的なドラマ名を出さず、何とかパロディー的な笑いにすることは出来なかったのかなと。
まあ、字幕担当者に要求する負担が随分と大きくなっちゃうけどさ。

ハノーヴァーに連行されたルーカスは、「この仕事には向いてない。だって白人だから」と言い、「いかにも白人」というステレオタイプの例を順番に挙げて行く。「ホッケーや水上スキーが好き」とか、「マーサ・スチュワートが好き」とか、「キッド・ロックのファン」とか、「クロックスも履く」とか、「ズンバをやってる」といった具合だ。
このシーンでも、字幕だとマーサ・スチュワートではなく「カリスマ主婦」で、クロックスではなく「サンダル」になっている。
だけど、そこは「カリスマ主婦が好き」や「サンダルを履く」だと全くネタとして成立しないでしょ。
っていうかさ、マーサ・スチュワートやクロックスは、個人名や商品名をそのまま使ってもいいんじゃないかと。その程度だったら、伝わる人も結構いると思うぞ。

その後には、「『フレンズ』の打ち切りに泣いた」というネタが続くが、ここはそのまま使っている。
ドラマ『フレンズ』は有名だから、伝わるだろうという判断のようだ。
その次は「好きな女優はクリステン・スチュワート」で「好きな映画は『ピッチ・パーフェクト』」と言っているのだが、字幕だと「『トワイライト』にドキドキした」「ミュージカル映画も大好きだ」になっている。
だけどクリステン・スチュワートぐらいは伝わるでしょ。あと、「ミュージカル映画も大好きだ」だと、やっぱりネタとして伝わらないでしょ。

ハノーヴァーはルーカスに、「お前の犯罪傾向テストはハイスコアだ。デクスターより高い」と言う。
ここは人気ドラマの『デクスター〜警察官は殺人鬼』をネタにしているのだが、字幕だとデクスターの部分が「連続殺人鬼」になっているので、ネタとして死んでいる。
その後の「カニエ・ウェストの点も超えた」という部分は普通に個人名を使っているし、基準が良く分からないわ。
デ・ラ・ソルの写真を見せられたルーカスの「ジェニファー・ロペスの元夫のオジャニ・ノア?」という部分を「ジェニファー・ロペスの元夫?」という字幕にしてあるのも、そりゃ気持ちは分からなくもないけど、ネタとしては死んじゃってるよね。

修理工場を訪れたルーカスが「盗難品の山だ」と口にすると、「盗難品の山」と書かれたダンボール箱の山が写し出される。カーティスはルーカスを疑い、「飲んでみろ」と黒い液体を口に注ぐ。
ガソリンっぽく見えるけど、それはチョコシロップだ。
「デカの証拠を出せ」と言うルーカスのシャツをカーティスがめくると、腹にテープレコーダーとマイクが貼り付けてある。
でもセレントが「俺の女がレズビアンである可能性ぐらい有り得ない」と否定するので、ミシェルは気まずそうな表情を浮かべる。

ジョーダナとドライブデートに出掛けたルーカスは、走っている車内でチーズフォンデュを食べさせようとする。
しかし路面が悪くて急にブレーキを掛けたため、串がジョーダナの頬に刺さってしまう。
ルーカスはセレントの犯罪について質問しようとするが、紙に書いた文面を棒読みしてしまう。
激しくポンピングする車を見た通りすがりの男たちはセックスだと思ってニヤニヤするが、実はパンクしたタイヤを交換しているだけだった。

ソルから電話を受けたセレントはミシェルを連れて行こうとするが、彼は「火曜日はソフトボールの日よ」と拒否する。
ソルが運び屋を選ぶために用意したオーディションは、運転の技術を見るのではなくてダンスバトル。
オネエのソルはルーカスとセレントを雇い、仕事を依頼する。
ルーカスが自分で運転しない理由を尋ねると、ソルは「今までの違反切符が多くて保険料が莫大になる」と説明する。ルーカスは「大卒なら割引がある」「不景気なのに割高になる」「保険料の確認を」と執拗に言うので、ソルから疎ましがられる。

ルーカスがスーパーカーのエンジンを吹かしても動かないので「壊れてる」と言うと、セレントがブレーキを踏んでいることを指摘する。
倉庫に到着すると、ヘクターたちが現金入りと称して渡したスーツケースには時限爆弾が入っている。
セレントはタイミングを見て敵に渡そうとするが、カウントダウンしている間に爆発してしまい、顔が真っ黒になる。
ヘクターたちの銃撃を受けたセレントは口で弾丸をキャッチし、それを吹いて反撃する。

ジョンソンは倉庫に到着すると、ベビーオイルを体に塗りまくる。
彼はバカなので、ジュリーが「カメラがあります」と告げても何を言わんとしているか理解できない。
「何かが写ってるかも」でも分からず、「録画映像を見れば犯人が写ってるかも」でようやく理解する。
ジュリーは肉眼で見えない物が見える特殊なライトを使い、死体に残る指紋を浮かび上がらせるが、ジョンソンの顔に付着している大量のダニも見えてしまう。

ソルはヘクターに発砲しておきながら、「可哀想だからクッションと飲み物を」とシーザーに指示する。
羽毛アレルギーのヘクターがクシャミをするので、ソルはクッションを取り替える。
セレントは仲間たちに「ソルが狙ってる」と教え、ルーカスから根拠を問われるとソルがツイッターに書き込んだ「皆殺しよ」という文字を見せる。
スーパーカーを見たセレントが「これは臭いな」と口にすると、車に魚が乗せてある。

セレントは新しいメンバーとして、まず「ジャ・ルールやバウ・ワウみたいな黒人が必要だ」と言う。
「なぜラッパー?」と問われた彼は、「この手の映画のお約束だ。都会では受けるし、サントラの経費も浮く」と答える。
カーティスが「リル・ウェインやT.I.じゃダメなのか」と訊くと、「既に犯罪者のイメージだろ」と言う。
そして彼は新メンバーとして、「ラッパー・カメオ」と男を呼び寄せる。
それは本家シリーズでタイリース・ギブソンが演じたローマンのポジションだ。

続いてセレントは「アジア系のクールな男」と言い、「クールなアジア系男子」というスーパーインポーズと共に男が登場する。最後にセレントは「女優志望のモデル」と言い、その文字と共に女が登場する。
この2人は、そういう役名になっている。
「女優志望のモデル」についてセレントは、「台詞もで出番も少ないが、目の保養になればいい」と告げる。この2人は本家シリーズでサン・カンが演じたハン、ガル・ガドットの演じたジゼルのポジションだ。
新メンバー3人が揃うと、セレントは「様々な人種の融合は、この手の映画ではお約束だろ」と言う。
こういう「ジャンル映画のパターン」を茶化すネタは面白いけど、そういうのは少ない。

ジョーダナはルーカスに「戻ったら話がある」と言い、妊娠検査薬を見せる。でもバカなルーカスが気付かないので、赤ん坊の歌を歌う。
するとルーカスは気付いた様子を見せるが、「歌手になるのか」と言う。
「男と女が愛し合うと、予期せぬ結果になることもあるでしょ」とジョーダナが話すと、彼は「分かってる。ヘルペスになった」と告げる。
ルーカスやセレントたちはベッカー街とベッカー通りを間違え、牧師と尼僧をボコボコにしてしまう。

ジョンソンは防犯カメラに写った一味がスキー帽を被っているのを見て、「犯行の前後にスキーへ行ってるな。スキー・リゾートとスイスの特殊部隊に連絡を」と指示する。
セレントはソルが巨大金庫を運び込んだことを仲間に説明し、「リンジー・ローハンの酒の棚よりも頑丈だ」と告げる。
ジョーダナが改めて妊娠のこと打ち明けようとすると、ルーカスは「分かってるよ。みんな気付いてる。太ったよね。ジョナ・ヒルみたいだ」と言う。

ルーカスはセレントに、施設で育って里親の元を転々としたことを語る。彼は泣きながら「白人の子は、誰も養子にしたがらない。途上国の出身じゃないと、意味が無いんだ」と吐露する。
セレントは「セレブの影響だ。プラビ夫妻やマドンナの養子が注目され、黒人が人気になった」と語る。
ジョンソンが工場へ突入すると、既にセレントたちは姿を消している。ジュリーは机に置いてあるカレンダーに強盗計画の文字があるのを見て、咳払いでジョンソンに教える。しかしジョンソンはバーゲンのチラシを見つけ、慌てて出て行く。
その後も色々とネタはあるけど、この辺りで終わらせておこう。

思ったのは、1本の映画(これはシリーズ作品だけど)だけでパロディー映画を作るってのは、かなり厳しいんじゃないかなあってことだ。
ベースのパロディーは1本の映画で、そこに複数作品のネタで飾りを付けるという形の方が楽なんじゃないかな。『スター・ウォーズ』ぐらい、飛び抜けて有名な作品なら話は別だろうけどね。
あと、『ワイルド・スピード』シリーズってのは大ヒットしているけど、派手なアクションが売りの映画でしょ。だからアクション以外で有名なシーン、ネタにしやすいシーンってのは、たぶん皆無に等しいのよね。
そうなると、パロディーとしては難しい部分があるんじゃないかな。

(観賞日:2017年5月28日)

 

*ポンコツ映画愛護協会