『モータルコンバット』:1995、アメリカ

自分がアメリカに渡っている間に弟チェンが殺され、自分を責めるリュウ・カン。香港で相棒を殺した犯人を追い掛ける女刑事ソニア。ハリウッドの人気スターだが、アクションをニセモノだと叩かれているジョニー・ケイジ。
彼らは導かれるように謎の船に乗り込み、究極の格闘大会「モータル・コンバット」に参加することになる。大会主催者のシャン・ツンは魔界からの使者であり、彼が10回の戦いに勝利することで、魔神が人間界に入って来れるようになる。そして彼はこれまでに9回勝利していた。
3人は人間界を守るために伝説の格闘神ライデンによって選ばれた戦士だったのだ。ライデンの導きに従い、戦いに挑むリュウ、ソニア、ジョニー。彼らが負ければ魔神によって人間界が征服されてしまう。この世界を救うため、彼らは究極の戦いに挑むのだ…。

監督はポール・アンダーソン、脚本はケビン・ドローニー、製作はローレンス・カサノフ、製作協力はアリソン・サヴィッチ、製作総指揮はボブ・エンゲルマン&ダニー・サイモン、撮影はジョン・R・レオネッティー、編集はマーティン・ハンター、美術はジョナサン・カールソン、衣装はハー・グエン、音楽はジョージ・S・クリントン、音楽監修はシャロン・ボイル。
出演はリンデン・アシュビー、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、クリストファー・ランバート、ロビン・ショウ、ブリジット・ウィルソン、タリサ・ソト、トレヴァー・ゴッダード、クリス・カサマッサ、フランソワ・プティー、キース・H・クック、ハキム・アルストン、ケネス・エドワーズ、ジョン・フジオカ、ダニエル・ハガード、サンディ・ヘルバーグ、スティーヴン・ホー、ピーター・ジェイソン他。


全米で大ヒットとなったアクションゲームの映画化。
売り文句では「格闘アクション、SFX、テクノビートが一体となった新感覚アクション・ムービー」らしいが、かなりショッパイですぞ。
そもそも物語がサッパリ分からん。
分かりにくいアクション映画なんて、見ていられんぞ。

魔王が人間界に入るにはシャン・ツンが10回勝たなくてはいけなくて、これまで9回勝っていて、次に勝つと魔王が人間界に入るので、それを止めるために3人が集められた。
そんな与太話をあっさり受け入れる3人。
いいのか、それで。頭ワル過ぎないか。

世界の強豪を集めた割には、格闘のバリエーションは無いね。全部マーシャルアーツ系。格闘シーンでも見せ場が全く無いし、なんかアクションがヘロヘロなんだよなあ。
特撮の効果も薄いし、誰が主役なのかも良く分からないし。一応はリュウが主役みたいだけど、このキャラ、メチャクチャ野暮ったくて華が無いぞ。
どうしてランバートをメインに据えないのかねえ。

そうそう、4本の腕を持つゴローっていう悪役が出てくるけど、こいつの造型はなかなか良く出来てる。でも、金玉蹴られて崖から落ちてあっさり死ぬ。
おいおい、このキャラはもっと引っ張るべきだろうが。
それにしても、ゲームが原作の映画ってロクなもんが無いよな。

 

*ポンコツ映画愛護協会