『北京原人の逆襲』:1977、香港

香港大学図書館。興行師のルー・ティエンは1960年代の新聞を開き、「ヒマラヤ山脈で巨大な足跡を発見」というトップ記事を仲間たちに見せた。彼は仲間たちに、「この怪獣を目撃した者は何人もいた。この怪獣こそ、間違いなくペキンマンだ」と語った。「ペキンマンを捕まえれば俺たちは大金持ちだ」とルーが言うと、仲間の1人が「うってつけの探検家が香港にいる。失恋して気晴らしを求めてる」と告げた。ルーは酒場で酔い潰れている探検家のジョニーに接触し、探検隊の隊長としてヒマラヤの奥地へ行ってほしいと依頼した。
ジョニーは承諾し、仲間のアーロン、アーピを連れてインドに入った。ルーが連れて来た記者に質問されたジョニーは、自信たっぷりのコメントを口にした。牛車で出発した探検隊は、ある村に到着した。するとその村には誰もいなかった。そこへ象の群れが迫って来たので、一行は慌てて逃げ出した。ジョニーやルーたちが発砲し、群れは村から去るが、大勢のポーターが犠牲になった。夜、浮かない様子のジョニーに気付いたアーロン、アーピは、「どうしたんです?」と尋ねた。するとジョニーは、リンという恋人のことを話す。ジョニーは結婚するつもりだったが、テレビ番組のディレクターである兄のチャーリーが現れたことで状況が一変した。タレントのリンは有名になりたいという野心が強く、チャーリーに乗り換えたのだ。
翌日、探検隊が密林を進んでいると、虎が襲って来た。飛び掛かられたポーターの1人が、虎と揉み合いになった。ジョニーは発砲しようとするルーを制止し、背後から虎を捕まえようとする。虎はポーターの左脚を食い千切り、密林へと逃走した。ルーは苦悶するポーターを射殺し、抗議するジョニーに「苦しんでいたから楽にしてやったんだ」と言い放った。ジョニーは激昂してルーを殴り付け、それから木にもたれかかって泣いた。
一行は断崖絶壁を登るが、落下による犠牲者が出た。ルーは探検を中止しようとするが、ジョニーは「ペキンマンを捕まえると決めた以上、やり通す」と強い口調で告げた。ポーターたちを連れて密林を進んだジョニーは巨大な足跡を発見し、近くにいると確信した。その夜、ジョニーが眠っている間に、ルーはポーターたちを連れて野営地を去った。翌朝、2人で密林を探検していたジョニーは、ペキンマンに襲われた。ジョニーは必死で逃げ出すが、怪我を負って気絶してしまった。
そこへ密林で暮らす金髪女性のサマンサが駆け付け、ペキンマンに「ウータン」と呼び掛けて攻撃を中止させた。彼女はウータンに指示し、自分とジョニーを洞穴へ運ばせた。そこはサマンサの住み家だった。意識を取り戻したジョニーに、サマンサは水を飲ませた。ジョニーは話し掛けるが、サマンサは言葉がほとんど分からない様子だった。ジョニーは身振り手振りで意思疎通を図り、サマンサが幼い頃に飛行機事故で密林へ墜落したこと、その時に両親が死んだことを知った。サマンサはウータンに助けられ、密林で成長したのだ。
サマンサは密林の猛獣とも仲良く暮らしており、高い木に軽々と登って果物を獲った。サマンサがコブラに噛まれたので、すぐにジョニーは傷口から毒を吸い出した。ジョニーは洞穴にサマンサを運ぶが、彼女は苦しそうだった。そこへペキンマンが来て、採取した大量の薬草を降らせた。ジョニーは薬草を煎じて、傷口に当てた。元気になったサマンサは、ジョニーと深い関係になった。その様子を見たウータンは、寂しそうな様子を示した。
ジョニーはサマンサに、「ウータンを連れて香港へ行きたい。世界中の人が見たがっていると思うんだ」と語った。「一緒に来るかい」と誘われたサマンサは、「いいわ」と答えた。サマンサは動物たちに別れを告げ、ジョニーに連れられて密林を後にした。2人がウータンと共にインドの市街へ出たため、人々はパニックになった。サマンサはウータンに指示し、その場に待機させた。ジョニーはルーと連絡を取り、ウータンの姿を見せた。
ルーは香港へ向かうタンカーを手配し、ウータンを鎖で甲板に縛り付けた。サマンサが鎖を外すよう求めると、ルーは「こうやって拘束しておかないと、暴れたら船が傾いて沈没する」と笑いながら説明した。ジョニーはサマンサが泣いているのを見ても、「たくましいから、ウータンは平気さ」と軽く受け流した。大型の台風が接近している情報が入ったため、船長はシンガポールで天候回復を待とうとする。しかしルーは「もうスタジアムは予約してある。遅れるわけにはいかない」と言い、予定通りに香港へ向かうよう命じた。
大型台風に見舞われた船は激しく揺れ、座礁して動かなくなった。サマンサは甲板に出て、ウータンの鎖を緩めた。ウータンが岩を押し、船は脱出することが出来た。ジョニーが香港へ戻ると、チャーリーが電話を掛けて「取材したいから、テレビ局へ来てくれ」と誘った。ジョニーはサマンサを連れて、テレビ局へ赴いた。スタジオでチャーリーの仕事を待っていたジョニーは、リンの楽屋に呼び出された。彼女は泣きながら謝罪し、「愛してるのは貴方だけよ」と告げた。
リンはチャーリーに遊ばれただけで関係が終わったこと、ジョニーが密林で行方不明になったと聞いて無事を祈っていたことを語る。許しを求める彼女に、ジョニーは「昔のことなんて全て水に流そう」と告げる。リンは「やり直せるのね。埋め合わせをするわ」と抱き付き、ジョニーは彼女とキスを交わする。その様子を目撃したサマンサはショックを受け、街に飛び出した。彼女が街灯テレビに目をやると、ウータンがスタジアムで鎖に繋がれ、数台のトラックと力比べをさせられていた…。

監督はホー・メンファ、脚本はニー・クァン、製作はラミー・ショウ、撮影はツァオ・ホイチー&ウー・チョウファ、美術はジョニー・ツァオ&チェン・チンシェン、編集はチアン・シンロン&トム・ノーブル&ペピータ・ノーブル、衣装はリウ・チーユー、武術指導はユエン・チュンヤン、音楽はチェン・ユンユー&デ・ウォルフ。
出演はイヴリン・クラフト、ダニー・リー、クー・フェン、リン・ウェイツー、チョイ・シウキョン、ウー・ハンシェン、テッド・トーマス、スティーヴ・ニコルソン、シャオ・ヤオ、チェン・ピン他。


香港のショウ・ブラザーズがジョン・ギラーミン監督の1976年版『キングコング』に対抗して製作した映画。
監督のホー・メンファと脚本のニー・クァンは『空とぶギロチン』のコンビ。
サマンサをイヴリン・クラフト、ジョニーをダニー・リー、ルーをクー・フェン、チャーリーをリン・ウェイツー、アーロンをチョイ・シウキョン、アーピをウー・ハンシェン、リンをシャオ・ヤオ、スタジオ収録をしている歌手をチェン・ピンが演じている。

前年にショウ・ブラザーズから招聘されて『蛇王子』に携わっていた特殊造形師の村瀬継蔵が、この映画でも仕事を要請されて参加している。
過去に『大怪獣ガメラ』で造形を担当していた村瀬は、黒田義之を始めとする大映の特撮スタッフを助っ人として呼び寄せた。
だが、諸々の事情で製作期間が延びたため、ビザが切れて帰国せざるを得なくなった。
そこで村瀬は、かつて所属していた東宝に話を持ち込み、有川貞昌や川北紘一らが特撮スタッフとして参加することになった。

冒頭では「ショウ・ブラザーズが1976年版『キングコング』に対抗して」と記述したが、正確に表現すると「ディノ・デ・ラウレンティスが『キングコング』をリメイクしているらしいので、それが香港で公開される前に似たような映画を作って儲けようとした」ってことだ。
とても分かりやすいエクスプロイテーション映画ってことだね。
ちなみに日本でも翌年、『スター・ウォーズ』が来る前に東宝が『惑星大戦争 THE WAR IN SPACE』、東映が『宇宙からのメッセージ MESSAGE from SPACE』を公開するってことをやっている。
しかし残念ながらショウ・ブラザーズの目論みは外れ、この作品の公開は『キングコング』の香港上陸よりも後になってしまった。東宝の特撮スタッフが本気になって取り組んだので、「突貫工事で仕上げて、さっさと公開する」ということが出来なかったのだ。
何しろ本家が先に公開されているわけだから、ショウ・ブラザーズが期待したほどの興行成績には繋がらなかったようだ。
とは言え、台湾でもヒットしたりして、大コケという結果でもなかったらしい。

まあ香港映画だし、しかもエクスプロイテーション映画なので、シナリオは適当だ。
まず冒頭、「ヒマラヤ山脈で巨大な足跡を発見」という昔の新聞記事を見せたルーは「この怪獣を目撃した者は何人もいた。この怪獣こそ、間違いなくペキンマンだ」と言うが、何をどう解釈したら「ヒマラヤで目撃されたのは絶対にペキンマン」と断言できるのか分からない。そこには根拠なんて何も無いのだ。
で、そのシーンが終わると、どこかの村が写し出される。そして「そこは奥深い、静かで平和な村だった。何の前触れも無く、大地震が起きた」というナレーションが入るのだが、具体的にどの辺りの村なのかは教えてくれない。
中国の村かと思ったらインドの村なんだけど、説明が無いから分かりにくい。ナレーションが語られる途中で雪山が画面に登場するので、どうやら「ヒマラヤの麓にある村」ってことらしいが、それも分かりにくい。1960年代の出来事を描いているシーンなんだけど、それも分かりにくい。

ルーは「この怪獣こそペキンマンだ」と言っているが、ペキンマンってのは北京原人のことだ。
だけど北京原人って怪獣じゃないし、そんなに巨大でもないでしょ。だから、ホントは「普通の北京原人じゃなくて巨大化した奴がいる」という部分に何かしらの説明が必要なはずなんだけど、そういうのは完全に無視している。
で、そんな謎の北京原人が岩肌から現れるとインドの村人たちは投石器で攻撃するが、そんなモンを静かな村の連中が持っている理由は何なのよ。「いずれ巨大怪獣が出現する」という伝説でもあって、そのために準備してあったのかよ。
で、そういう昔のシーンが挿入された後、ルーは「もう疑う余地は無い」と言っているけど、いやいや、それは単に「そういうことが過去にあった」という観客に対しての説明であって、新聞記事にそういうことは書いてないでしょうに。
っていうか、それが事実として認定されているのなら、そのペキンマンはどうなったんだよ。とっくの昔にインド政府が捜索しているはずでしょうに。伝説じゃなくて事実として村の襲撃事件を提示したのなら、そのペキンマンがどうなったのかを説明しなきゃ手落ちでしょ。

ジョニーは酩酊状態で仕事を依頼されて即座にOKするが、「酔いが醒めてから約束を全く覚えていない」とか、「行きたくないと言い出す」とか、「ペキンマンなんて存在するわけがない」とルーの話を信じないとか、そういうことは何も無い。なぜか彼もルーと同様に、ペキンマンの存在を確信している。
で、いざ探検が始まると、もちろん「すぐにペキンマンを発見した」というわけにもいかないが、発見までに何もピンチが無かったら退屈なので、「象の群れが突進してくる」というエピソードで観客の御機嫌を窺う。
象の群れは別撮りで、一緒に写るシーンは合成なのがバレバレだ。
で、大勢が犠牲になったのにルーが「先へ進もう」と気にせず号令を掛けるのはともかく、ジョニーも全く気にしちゃいないのは、主人公としてどうかと思うぞ。

ジョニーがアロンたちに問われてリンのことを話し始めると、彼女がチャーリーに乗り換えたことが回想シーンとして挿入される。
だが、そんなトコを丁寧に説明する必要性がサッパリ分からん。
そもそも、「ジョニーが失恋して探検を承知した」という設定自体が、まるで不要なモノだ。
そんなことが無くても、ジョニーはOKしていただろう。なんせペキンマンの存在を簡単に信じちゃうような男なんだから、「ペキンマンを捕まえに行く」というミッションは、探検家としてそそられるはずでしょ。

ポーターが虎に襲われて揉み合いになり、ルーが発砲しようとすると、ジョニーが制止する。左脚を食い千切られたポーターをルーが射殺すると、ジョニーは激怒して殴り掛かり、そして泣く。
だけど、象の群れに村が襲われて複数のポーターが犠牲になった時に、アンタは全く気にしちゃいなかっただろうに。なんで今回はポーターが死んで泣くんだよ。
しかも、そこで急に「人命を大切にする」みたいな態度を示しておいて、絶壁でルーとポーターたちが「もう探検は中止しよう」という気持ちになっていると「危険だが、計画を途中で投げ出すのは情けないぞ」と言い出すんだよな。
メチャクチャだよ。

それと、象と虎の襲撃で複数のポーターが犠牲になっても冷淡な態度を示し、どんどん先へ進もうとしていたルーが、断崖で犠牲者が出ると「やめた、ペキンマンなんて実在しないんだ」と言い出すのも、キャラがブレブレでしょ。
それどころかルーは逃げ出しちゃうんだけど、そりゃキャラの動かし方として完全に間違いだわ。むしろ他の奴が反対しても、「ペキンマンを捕まえて大儲けする」という野心で突き進むようなキャラであるべきでしょ。
あと、ヒマラヤの奥地へ向かうのに、なんで海に面した断崖絶壁を登る必要があるのか。
そもそも、そこを登るってことは、探検隊が海から来たと解釈しなきゃ整合性が取れないぞ。探検隊のルートは、どうなっているんだよ。

サマンサが虎や豹を操る様子を見たジョニーは驚くが、サマンサがコブラに噛まれた際、ジョニーが彼女を象に乗せて「立て」「行け」と言うと、象が指示に従って洞穴まで走るんだから、ジョニーもそれなりに凄いと思うぞ。
っていうか、その象、どこから現れたんだよ。
ジョニーが指示する前から乗りやすいように姿勢を低くして待機しているけど、それは「普段からサマンサが乗っているので、そういう躾が出来ている」ってことなのか。

ウブなサマンサをセックスで虜にした途端、ジョニーは「ウータンを連れて香港へ行きたい。世界中の人が見たがっていると思うんだ」と言い出す。
つまり、こいつもルーと大して変わらない考えの持ち主なのだ。
しかし、どう考えたって、そのキャラ造形は失敗でしょうに。なぜ主人公を好感の持てない奴にしちゃうのかと。
ベタにやるならば、「ジョニーは否定的な考えを抱くが、銭ゲバの山師が半ば強引にペキンマンを香港へ連れ帰る」という流れにすべきだろう。でもルーを帰らせちゃったので、ペキンマンが香港へ来る展開を作るためには、ジョニーに「香港へ連れ帰る」と言わせる以外に手が無いんだよね。

香港へ連れ帰るためには、とりあえずインドの市街へ出る必要がある。でも巨大なペキンマンが出現したら、当然のことながら人々はパニックに陥る。サマンサが待機させているけど、それでも警察や軍隊が出動して攻撃しようとすることは確実だ。
でも、そのはずなのに、まるで警察や軍隊が出動して攻撃しようとする気配が無い。警官の姿はあるが、群衆の前に立っているだけだ。
で、ジョニーはルーに連絡を取って呼び寄せるんだけど、自分を置き去りにして逃げ出した裏切り者なのに、そこは全く気にしちゃいないのね。
それは心が広いのか、ただのバカなのか、どっちなんだよ。

ジョニーはルーから「切符が売り切れたという知らせが届いた。世界中を回って、2人とも大金持ちになれる」と言われると、不快そうに「そんなに稼ぐつもりはないよ」と言う。
だけど、ウータンを香港へ連れて帰るってのは、そういうことだろうに。
今さら「金儲けには興味が無い」と善人ぶったところで、ペキンマンを香港へ連れ帰ることを決めたのはアンタだぜ。アンタが市街へウータンを連れ出してルーに連絡しなきゃ、そんな展開は訪れなかったんだぜ。
しかも、その直前には鎖に繋がれたウータンを見たサマンサが泣いているのに「たくましいから、ウータンは平気さ」と軽く受け流しているんだし、アンタはアンタで不愉快な奴になってるぞ。

大型台風が接近しているためにシンガポールで天候回復を待とうと船長が言い出すと、ルーは「予定通りに香港へ向かえ。何かあったら俺が責任を持つ」と告げる。
でも、大型台風に巻き込まれたら死んでしまう可能性もあるわけで、そうなったら何の意味も無い。
探検の途中で「やっぱりペキンマンの捜索なんて中止しよう」と考えて逃げ出した奴が、そこでは「死ぬ可能性があっても予定を守るべし」という行動基準になるってのは、どうも統一感に欠ける印象を受ける。
そりゃあ、今回は既にペキンマンを捕まえているので、「予定を守れば確実に大金が手に入る」という事情はあるんだけど、やっぱり前半でのルーの動かし方には問題があると思うなあ。

香港に戻ったジョニーは、チャーリーから浮かれた様子で「取材したい。テレビ局に来てくれ」と言われると、ホイホイと承諾する。彼女を寝取られたのに、そういう恨みは微塵も見せない。
それは心が広いのか、ただのバカなのか、どっちなんだよ。
で、ジョニーはリンから「ヨリを戻したい」というアプローチをされると、何の迷いも無く熱烈なキスをして簡単にサマンサを裏切る。自分が兄に女を奪われて傷付いたのに、同じことを平気でやっちゃうのだ。
いやあ、トコトンまでドイヒーな男だな。

ウータンが檻を破壊して暴れ始めた後、ジョニーはサマンサを捜索するよう警視総監に要求するが、それは「愛する女を見つけたい」という思いから来る行動ではない。
何しろ、彼はサマンサがルーに強姦されそうになったことも、捕まっていたことも知らないのだ。
彼はウータンを制御できるのがサマンサだけなので、そのために見つけ出そうとしているだけだ。
ようするに、ジョニーにとってサマンサは「都合のいい女」でしかないのだ。

軍の司令官は部下たちに対し、「どんなことがあろうともペキンマンを殺せ。必ずペキンマンを殺すんだ。どんな手段を使おうと必ず殺せ。手段は問わないから殺せ」と、「何回“殺せ”って言うんだよ」というツッコミを入れてほしいのかと思っちゃうぐらい何度も「殺せ」と口にする。
で、サマンサがウータンを操れることを説明したジョニーが「ペキンマンを殺さないと約束してほしい」と頼むと承諾するが、ウータンがサマンサの指示で静かになった途端、「今がチャンスだ。撃ちまくれ。射殺しろ」と部下に命じる。
それだけでも酷いのだが、ウータンがサマンサを手に乗せているのに、お構い無しなんだよね。だからサマンサも撃たれているし、結局は死んでしまう。いやあ、えげつないね。
もはや、司令官は単なるクレイジーなオッサンになっているけど、いいのか、そんなキャラ造形で。
しかも、そういう行動を、誰か他のキャラを使って批判するようなフォローも無いままで終わってるし。

(観賞日:2014年12月25日)

 

*ポンコツ映画愛護協会