『ヒューマン・キャッチャー/JEEPERS CREEPERS 2』:2003、アメリカ
22日目。トウモロコシ畑を所有するジャック・タガート・シニアは、息子のジャッキーとビリーの3人で暮らしている。父からカカシの設置を指示されたビリーは、「効果なんて無い」と愚痴を漏らした。ジャッキーが車を整備していると、愛犬のマックが畑に向かって急に吠え始める。ビリーは不気味なカカシに気付き、困惑しながら歩み寄る。するとカカシの足元には鋭い爪があり、わずかに動いた。ビリーが慌てて逃げ出すと、カカシは怪物の正体を現した。怪物は高く跳躍し、ビリーを捕まえた。ビリーは絶叫して助けを求め、声を聞いたシニアとジャッキーは急いで現場へ向かう。しかし怪物はビリーを引きずって畑を疾走し、翼を広げて飛び去った。
23日目。高校バスケット選手権の州大会で優勝したバンタムズの面々は、帰りのスクール・バスで盛り上がっていた。しかしスコット・ブラドックだけは不完全燃焼で落ち込んでおり、恋人のロンダはチアリーダー仲間のミンクシーから慰めるよう促される。しかし「試合後は女は邪魔だって」とロンダは言い、隣の席にチェルシーは「興奮が冷めるのよ」と軽く笑った。タイヤがパンクしてバスが急停車したため、ドライバーのベティーとコーチのチャーリー、ドウェインの3人が外へ出た。するとタイヤには謎の武器が突き刺さり、ズタズタに引き裂かれていた。
選手のDが「整備士がいないとタイヤは交換できない」と言うと、スコットは「今日の償いにお前がやれよ」と絡んだ。ラジオのニュースでは、ポホ郡の事件の続報が流れた。4日前にポホ郡の消失した教会の地下から、300体以上の遺体が発見されたというニュースだ。遺体は縫い合わされ、タペストリーのように壁や天井を覆っていた。何体かは木製の義歯を嵌めていたこと、200年前の遺体だと考えられること、遺体の手足や臓器が欠損していたことが、事件の最新情報だった。
ジャッキーはトウモロコシ畑に落ちていたナイフを発見し、父に見せた。シニアが眺めていると、ナイフは勝手に飛んでランプスタンドに突き刺さった。ベティーはチャーリーたちは救助を要請しようとするが、無線も携帯電話も繋がらなかった。外に出て小便をしていた選手のキンボールは頭上に気配を感じるが、何も見つけることは出来なかった。ベティーは残ったタイヤで慎重に走行すると決め、チャーリーは生徒たちをバスに戻らせた。シニアはジャッキーに手伝わせ、怪物を倒すための武器を作り始めた。
夜、スコットはロンダから「話したら少しは楽になるかも」と言われ、「出場したのは12分だ。コーチは僕を嫌ってるんだ。肌の色が違うからだ」と憤りを吐露する。「全員を出したかったのよ」とロンダが言うと、彼は「あいつらが活躍したか?決勝まで引っ張って来たのは、この僕だ」と声を荒らげ、またDに難癖を付けた。ミンクシーは夢の中で、トウモロコシ畑に立つ少年のダリーが何かを指差して叫ぶ姿を見た。ダリーの姿は途中で血まみれのビリーに変貌し、怪物がバスのタイヤに向かって武器を投げ付けた。
その途端、実際にバスのタイヤがパンクし、またも急停車を余儀なくされる。ベティーはチャーリーに、発煙筒を焚くので生徒を外に出すよう指示する。中年夫婦の車が向こうから走って来たので、チャーリーはハイウェイ・パトロールに連絡してほしいと依頼した。タイヤを調べたベティーは、前回と同じ武器が突き刺さっているのを発見した。彼女はドウェインに、「生徒をバスに戻して。嫌な予感がする。外にいた危ない」と告げた。
発煙筒を道に並べていたチャーリーは、怪物に捕まって上空に消えた。しかし誰も怪物を見ておらず、何が起きたのか理解できなかった。生徒たちはドウェインの指示で、バスに戻った。マネージャーのバッキーは無線を使うが、やはり繋がらなかった。ベティーは外に残ってチャーリーを捜索しながら発煙筒を並べるが、怪物に連れ去られた。生徒のジェイクだけが目撃しており、ドウェインに「何を見た?」と詰め寄られて「飛んで行った」と答えた。
スコットと口論になったドウェインは、怪物に連れ去られた。今度は生徒たちもドウェインを捕まえる怪物の鉤爪を目にしており、慌ててドアを閉めた。スコットはドウェインの返り血を顔に浴びており、「大きな羽根があった」と口にした。警察無線を聞いていたシニアは、キッスル郡で2件の突飛な誘拐事件の通報があったことを知った。彼はジャッキーを呼び、現場へ向かうことにした。スコットは「近くに柵が見える。先に農場があるはずだ」と言い、バスを出て逃げ込もうとロンダに持ち掛ける。ロンダが「あれが外にいるのよ」と反対すると、スコットは「今はいない」と告げた。
イジーが「馬鹿げてる」と言うと、スコットは「弱虫のオカマ野郎」と掴み掛かった。Dはスコットを制止し、「大切なのは一致団結することだ」と諭す。スコットは「ボスになりたいのか」と喧嘩を吹っ掛け、Dを挑発した。生徒たちはバスの窓に張り付いて覗き込む怪物に気付き、慌てて隠れようとする。怪物は臭いを嗅ぎ、1人ずつ品定めするように眺めた。怪物がバスを激しく揺らすと、非常口のネジが外れた。スコットはバッキーに、「ドアを開ける準備をしろ。奴が入ったら外に逃げる」と告げた。
怪物が飛び去ったので、生徒たちは安堵する。ミンクシーは卒倒し、夢の中でタガート家の農場に立っていた。彼女はカカシに化けた怪物に歩み寄り、ダリーから「あいつは23年ごとに23日間、人間を食べる」と知らされた。意識を取り戻した彼女は、生徒たちに「あいつは恐怖の臭いを放つ人間を選び出す。死んだ少年から聞いた。私に警告したんだわ」と話す。さらに彼女は、「あいつは何千年も生き続け、誰も殺すことが出来なかった。朝になったら大地に戻るとも言ってた。次の23年間、地下に潜るの。どこに隠れようと、あいつは選んだ人間を必ず見つけるわ」と説明した。
軽トラックを走らせていたシニアとジャッキーは、道を外れて木に激突している中年夫婦の車を発見した。2人が近付いて調べると、車内にも周囲にも人の姿は無かった。軽トラックの無線にバッキーの声が届き、シニアとジャッキーは詳細を話すよう促す。バッキーは「バスが立ち往生している。救助が来ないと殺される」と訴えるものの、場所についてはキッスル郡の東9号線としか分からなかった。無線を切ったシニアは、東へ向かうことにした。
バスの面々は無線が繋がったことで喜ぶが、怪物が屋根を突き破ってバッキーを捕まえた。Dたちはバッキーの体を引っ張り、ミンクシーが鉄杭で怪物を突き刺して追い出した。杭を引き抜いて頭部の半分を失った怪物は、高く跳躍してからバスの屋根に墜落した。バスの窓は激しく砕け散り、外は静かになった。生徒たちは怪物が全く動かないことを確認してから、外に出ようとする。しかし先程の衝撃で、ドアも非常口も開かなくなっていた。
イジーが「僕らが逃げないように閉じ込めたんだ」と分析した直後、屋根の一部がが怪物の重みに耐え切れずに割れた。怪物の羽が車内に落下し、生徒たちはそれを避けて移動しようとする。しかし羽が動いてダンテを包み込み、怪物は彼の頭部を食らった。怪物が飛び去った後、スコットはバールでドアをこじ開けた。彼が「行こう」と言うと、バッキーは「もうすぐ助けが来る」と告げる。スコットは「時間が掛かる。ここには食われる人間と食われない人間の2種類がいる」と述べ、ミンクシーに「教えてくれ。隠れたら助かるのか。それとも選ばれたら助かる見込みは無いのか」と問い掛けた。
スコットが「絶体絶命か?」と責めるように追及すると、ミンクシーは「ええ」と答えた。Dが「仲間をバスから降ろす気か」と言うと、スコットは「あいつはお前も狙ってたな」と挑発的な態度を取る。ロンダが非難すると、彼は「生きるか死ぬかの瀬戸際なんだ。選ばれた連中とバスに乗っていて、どれだけ安全と言える?」と語る。スコットはバッキーとジェイクとDが怪物に選ばれたと確信しており、この3人をバスから降ろすべきだと主張して賛同を求めた。
Dは激怒してスコットに掴み掛かり、「奴はお前も見てた。お前も知ってるはずだ」と指摘する。彼は「バスを降りて農場を探す」と言い、スコットとジョニー・ヤング以外の面々は彼に付いて行く。ロンダも後を追ったため、スコットは慌てて連れ戻そうとする。ロンダが激しく非難していると、上空に怪物が現れた。生徒たちは慌ててバスに戻るが、ジョニーはドアを閉め切って仲間を助けようとしなかった。生徒たちは慌てて草原へ逃げるが、怪物によって次々に殺される…。脚本&監督はヴィクター・シルヴァ、キャラクター創作はヴィクター・シルヴァ、製作はトム・ルーズ、製作総指揮はフランシス・フォード・コッポラ&ボビー・ロック&カーク・ダミコ&ルーカス・フォスター、共同製作総指揮はフィリップ・フォン・アルヴェンスレーベン、撮影はドン・E・ファンルロイ、美術はピーター・ジェイミソン、編集はエド・マークス、衣装はジャナ・スターン、視覚効果監修はジョナサン・ロスバート、特殊効果メイクアップは ブライアン・ペニカス、音楽はベネット・サルヴァイ。
出演はレイ・ワイズ、エリック・ネニンジャー、ガリカイ・ムタンバルワ、ジョナサン・ブレック、ジャスティン・ロング、ニッキー・エイコックス、マリー・デルフィーノ、ダイアン・デラーノ、トム・ゴッソムJr.、ビリー・アーロン・ブラウン、レナ・カードウェル、アル・サントス、トラヴィス・シフナー、カサン・ブッチャー、ジョシュ・ハモンド、トム・タランティーニ、ドリュー・タイラー・ベル、ルーク・エドワーズ、ショーン・フレミング、ボブ・ペイペンブルック、ジョン・パウエル、マーシャル・クック、ジョー・リーガン、ステファニー・デニース・グリフィン他。
アメリカン・ゾエトロープが製作した2001年の映画『ジーパーズ・クリーパーズ』の続編。
脚本&監督は、前作に続いてヴィクター・シルヴァが担当している。
怪物役のジョナサン・ブレックとダリー役のジャスティン・ロングは、前作からの続投。
タガートをレイ・ワイズ、スコットをエリック・ネニンジャー、Dをガリカイ・ムタンバルワ、ミンクシーをニッキー・エイコックス、ロンダをマリー・デルフィーノ、ベティーをダイアン・デラーノ、チャーリーをトム・ゴッソムJr.、バッキーをビリー・アーロン・ブラウン、チェルシーをレナ・カードウェル、ダンテをアル・サントス、イジーをトラヴィス・シフナーが演じている。前作の雑に投げ出すようなエンディングを見た時には、「投げやりになったのか、最初から続編を作る気満々だったのか、どっちなのか」という感想を抱いた。
2作目が発表されたってことは、どうやら最初から続編を作る気満々だったようだ。
だからと言って、それで前作の評価が変わることは全く無いけどね。どっちにしても、ポンコツはポンコツだけどね。
そして続編である本作品も、ちゃんとポンコツに仕上がっている。
基本的に、ポンコツ映画からはポンコツ映画しか生まれない。トンビが鷹を産むようなケースは、ごく稀だ。前作はスティーヴン・スピルバーグの『激突!』から始まり、次に殺人鬼が命を狙ってくるという展開になり、最終的にはモンスター映画になるという構成だった。
しかし今回は最初から、「怪物が人を襲って殺すホラー」というスタンスを明確にしている。
もう前作で怪物を登場させちゃってるので、そこを隠しても意味が無いしね。
ただ、どうせ冒頭から怪物が人を襲うシーンを見せるんだから開き直るしかないと思うのだが、中途半端に感じてしまう。まず、怪物が高く飛んでビリーを捕まえるシーンの見せ方がヌルい。
ジャンプする時の姿が小さいし、ビリーに飛び付く時も姿がほとんど見えない。そこからビリーを引きずって走るけど、なんかカッコ悪い。
しかも翼があって飛んで逃げられるのに、なぜ畑を走っているのか。さっさと飛び去ればいいでしょ。
「助けを求める声を聞いたシニアとジャッキーが後を追う」という手順を消化させるために、怪物に無意味な行動を取らせているようにしか思えないぞ。ホントなら怪物って、その気になればビリーを捕獲した瞬間に飛び立てるはずなんだよね。「それだとシニアとジャッキーが目撃できないから」ってことで、変な行動を取らせているだけだ。
でも、そこで必要なのは「ビリーを連れ去られたシニアが何か思い当たる節のあるような表情を浮かべる」という描写だけであって。
それって、実は怪物が飛び去るのを目撃しなくても、「そこに怪物がいた」とシニアに思わせるような証拠さえ残せば事足りるんだよね。
そっちを選んでおけば、怪物にバカな行動を取らせる必要なんて無いのよ。クレジットでは「The Creeper」となっているキャラクターを、ここでは「怪物」と表記している。
ただ、見た目は「帽子を被った男」であり、翼を出している時以外は人間と何ら変わらない。そんな奴が畑を走ったり手裏剣みたいな武器を投げたりするので、あまり「怪物」らしさは強くない。
また、怪物の行動にも、そんなに「怪物」らしさは感じない。何しろ、「手裏剣を投げてタイヤをパンクさせる」という行動を2度目も繰り返してから、ようやく乗員を襲うしね。
それは「知的な怪物」ってことじゃなくて、「ヌルい怪物」という印象しか受けないぞ。チャーリーが怪物に連れ去られるシーンも、ちっとも怖くない。ベティーとドウェインが話している向こうで彼は怪物に連れ去られて一瞬にして空に消えるのだが、ほとんどコメディーみたいな描写になっちゃってんのよね。
いや、「みんなが気付かない内に、そして観客だけが分かる形で殺人鬼に殺されたりサメに食われたりする」ってのは、ホラー映画では良くあるパターンなのよ。だから、そういう演出を全面的に否定するつもりは無い。
ただ、この映画の場合、そこに恐怖は無いのよ。
いっそのこと、怪物の姿を全く見せず、「不気味な音がして、気が付いたらチャーリーが消えていた」という描写にでもした方が、遥かにマシなのよ。それは立て続けにベティーが拉致されるシーンも同様で、やっぱりコメディーになっちゃってんのよね。
ドウェインが拉致されるシーンは「鉤爪が肩を掴む」という描写があるし、一瞬で消えたりしないので、ここだけは別。
ただし、じゃあ怖いのかというと、それは全く無い。もう2回も連続で、怪物が人を連れ去る様子を喜劇にしちゃってるからね。
しかも、ドウェインが連れ去られるのは喜劇じゃないけど、スコットの返り血を見た生徒たちが一斉に窓を閉める様子は、また喜劇っぽくなっちゃってるし。怪物がバスの窓に張り付いて中を覗き込む様子も、ちっとも強そうに見えない。
そりゃあ「車内に隠れられたら連れ去ることが出来ない」ってことではあるんだけど、だからって窓に張り付いて覗き込むのはカッコ悪いでしょ。もっと余裕を持って、乗員が外へ出て来るのを待ち受けろよ。
そもそも手裏剣でタイヤをパンクさせて立ち往生させている時点で「畏怖の対象」としてのセコすぎると感じるけど、その後の行動にも、ちっとも「人間が到底敵わない恐ろしい怪物」としてのスケール感を醸し出そうとしないのよね。
1人ずつ品定めしてから窓を舌で舐め回すのも、「怪物性」よりも「変態性」が強く出ちゃってるし。スコットが疑問を抱くように、なぜミンクシーが急に霊媒体質になったのかはサッパリ分からない。他の生徒と彼女の違いって何なのか。
そこは何も説明が無いので、ただの雑な御都合主義になっている。
それでも、まだミンクシーが主人公なら、「だって主人公だからね」という強引な理由で、何とか突破できないこともない(まあ無理だとは思うが)。でも彼女って主人公じゃないのよね。
だったら、やっぱり「彼女が選ばれた理由」は、何でもいいから用意しておいた方がいいでしょ。
例えば「普段から感受性が強い子」とか「他の女子生徒は全員が経験済みだけど唯一の処女」とか、ホントに何だっていいんだからさ。怪物は無線が繋がった直後、バスの屋根を突き破ってバッキーを襲う。バスの外に出て来ないと、攻撃できないわけじゃなかったのね。
だったら最初から、そうすりゃ良かったじゃねえか。なんで無線が繋がるまで、そういう行動を取らなかったんだよ。
そんで怪物は墜落したと見せ掛けてからダンテの頭を食らうけど、これも「そんな騙し討ちをする必要ってあんのか」と言いたくなるわ。
どんな方法を取ろうと、普通に人間を殺して食えるぐらいの能力は持っているはずでしょうに。バスのパートにおける主人公はスコットになっているが、こいつが全く魅力を持たないキャラなのは大きな欠点だ。
彼は試合で自分の出番が少なかったことで、せっかく優勝したのに全く喜ばない。苛立って不満を漏らし、Dに八つ当たりする。
スコットは「肌の色が違うから自分を嫌って出番を減らした」とチャーリーを悪く言い、反省や謝罪を見せることも無いままチャーリーが怪物に捕獲される。
そうなった後もチャーリーを心配したり発言を後悔したりする様子は皆無で、相変わらず自分のことしか考えていない。ただし、じゃあスコット以外の面々はどうなのかというと、ほぼボンクラばかり。
バカ丸出しの行動を取る奴もいれば、仲間を見殺しにしようとする奴もいる。調子に乗って場違いな余裕を見せる奴もいれば、ただギャーギャーと騒いでいるだけの奴もいる。
ともかく色んなタイプはいるが、「イライラさせる連中」ってことで一括りに出来る。
中にはミンクシーのように勇敢に戦って仲間を救おうとする者もいるが、そこを上手く使って話を進めることは無い。この映画は前作で「怪物は絶対に死なない」という設定が判明しており、そこが大きな欠点となっている。
何しろ、どれだけ人間が必死に頑張ったところで怪物を退治することは出来ず、次々に殺されるのを見せられるだけってのは最初から確定事項だからね。
そういう意味では展開が単調になりやすいので、どうやって変化を付けるのかと思っていたが、たぶん「シニアとジャッキーが怪物退治に向かう」というパートが工夫の結果なんだろう。で、その工夫が映画の面白さに繋がっているのかと問われたら、「言わずもがな」と答えておこう。
ここまでの批評を読んでもらえたなら、何の役にも立っていないことは分かるだろう。
前述したように怪物は絶対に死なないんだから、タガートとジャッキーが攻撃しても全ては「無意味な行動」に過ぎないわけで。
実際、ラスト直前でタガートの攻撃を受けた怪物は動かなくなるけど、それはミンクシーが指摘するように、死んだわけじゃなくて「23日間が経過して時間切れになった」ってだけだからね。(観賞日:2021年9月3日)