『ファインド・アウト』:2012、アメリカ

ポートランド。ジルは地図を見ながら森林公園を移動し、チェックした場所を塗り潰していく。帰宅した彼女は、同居している妹のモリーから「また公園に行ったの?」と言われる。行かないよう求める妹に、ジルは「努力してるのよ」と反発する。モリーは「良くなるのを待つより人に会ってみたら?」と姉に提案し、恋人であるビリーの夕食会へ来るよう誘った。ジルは通っている総合格闘技の道場で稽古を積んだ後、モリーに電話を掛けて「夕食会に行くわ」と告げた。
ジルは夜のコーヒーショップで働き、同僚のシャロンと会話を交わす。時間になると、常用している薬を飲む。早朝に仕事を終え、ジルは車で帰宅する。モリーを起こしに行くと、彼女の姿が無かった。屋内を捜し回っても見つからず、ジルは携帯に連絡する。留守電になっていたので、ジルはメッセージを残した。室内の様子を見たジルは、ある確信を抱いて警察署へ向かった。ジルは顔見知りのパワーズ刑事を見つけ、「あいつが戻った。私を狙って侵入し、妹を誘拐した」と説明した。
ジルが必死で訴えても、ボーズマン警部補やパワーズ、ロンズデール刑事たちは全く信じようとしなかった。しかし新入りのフッド刑事だけは反応が異なり、「何かあったら連絡してくれ」とジルに名刺を渡した。ジルが去った後、フッドが「自分で犯人を捜す気では?」と口にすると、ボーズマンは「犯人など存在しない」と告げた。パワーズはフッドに、「去年の今頃、森林公園でヒッチハイカーがジルを発見した。彼女は男に誘拐されて穴に監禁されていたと主張したが、捜索しても何も見つからなかった。何の証拠も無く、ジルは犯人の顔も見ていなかった」と語った。
ジルは2年前に両親を自殺で失っており、警察は心の病で妄想を見たのだと断定した。パワーズはフードに、「医療施設に2か月間収容されていたこともある。今も行方不明者が出る度に、あいつの仕業だと訴えて来るんだ」と語った。ビリーがジルの元を訪ねるが、彼もモリーが誘拐されたとは思っていなかった。ビリーはモリーが受ける予定になっていた試験会場へ行き、彼女を捜すことにした。
ジルは隣人のサーマク夫人にモリーの失踪を語り、昨夜11時頃に物音を聞かなかったかと尋ねた。サーマク夫人は「10時には寝てるわ」と言い、向かいに住むコンラッド・レイルズに尋ねるよう促した。コンラッドは変人だが、奥さんが亡くなってから夜は眠れないらしい。コンラッドの元へ赴いたジルは、「昨夜、バイクを盗まれたの」と嘘をつき、何か物音を聞いたかどうか質問した。コンラッドが「他人に興味が無い」とドアを閉めようとすると、ジルは「その泥棒が貴方の家にも盗みに来たら?」と告げる。
コンラッドは「誰かが2回、クラクションを鳴らした。深夜1時頃だ」と告げ、ジルの自宅前に駐車していたことを証言した。さらに彼は、犯人の顔は見ていないものの、使われた車の色や「24時間営業」の文字からして所有者は鍵屋か配管工だろうと述べた。ジルはネットで検索し、聞いた特徴に合致する鍵屋のバンを見つけ出した。バンを追跡したジルは、鍵屋の建物に辿り着いた。彼女は経営者のヘンリーに、「昨夜の午前2時半、クラクションで祖母が目覚め、車が盗まれるのを目撃した。ここのバンが進路を塞いでいて、泥棒は手間取っていた。犯人の顔を、ここの人が見たかもしれない」と嘘をついた。
ヘンリーは息子のニックを呼び、昨夜の行動を尋ねた。しかしニックは、バンを運転していないと答えた。勝手にバンを調べたジルは、ガムテープとレシートを見つけた。そこへニックが来たのでジルは拳銃を突き付け、レシートを見せて「店番をしているはずの時間に外出してたわね」と指摘した。ニックは「運転していたのは他の奴だ。工具を運びたいと言われたので、バンを200ドルで貸した。俺が戻ると、バンは元の場所に置いてあった」と説明した。
相手の素性についてジルが尋ねると、ニックは「ディガーと名乗った。背が高くて帽子を被ってた」と告げた。ジルの荒っぽい行動は、すぐにヘンリーから警察へ報告された。ジルはパワーズたちに連絡を入れ、犯人を捜索していることを話す。しかし「措置入院歴のある君は、拳銃の所持が禁じられている。すぐに車を降りろ」と要求され、電話を切った。こっそりと資料を盗み取ったフッドはジルに電話を掛け、「君が正しい。モリーを誘拐したのは同じ犯人だ」と言う。彼は「警部補から事件を任された」と嘘をつき、モリーを捜索するための協力を持ち掛けた。しかしジルは彼を信用せず、「一人でやるわ」と電話を切った。
ボーズマンはパワーズとロンズデールに、ジルの確保を命じた。パトロール中のマッケイ巡査とアッシュ巡査は本部からの指令を受け、ジルと車の特徴をメモした。ジルはビリーから電話を受け、「モリーは会場に来てないと言われる。ビリーはモリーと一緒に勉強していたというトレイ・バージェスの名前を出し、彼が住んでいる寮の場所を教えた。工具店を訪れたジルは、「昨日からアルツハイマーの祖父が行方不明で、ここへ友達と一緒に来たらしいんだけど」と嘘をつき、店長のミラーに協力を要請した。マッケイとアッシュはジルの車を発見し、本部に連絡した。
ジルはミラーへの質問で、犯人が40歳ぐらいの男性であること、走行距離28万キロでワインレッド色の90年型クライスラー・インペリアルに乗っていること、ロイヤルホテルを追い出されたと言っていたことを知った。駐車場の警官に気付いたジルは、トイレの窓から逃亡した。ジルはトレイの部屋に乗り込むが、モリーはいなかった。ジルはロイヤルホテルへ行き、クライスラーの持ち主が宿泊していた部屋へ行く。ドアの鍵は開いており、中に入ると鍵屋のバンにあったのと同じガムテープが残されていた。
無人の部屋を捜索したジルは、自分が働いている店のマッチを発見した。すぐにジルは、店に来ていたラポイントという客のことを連想した。管理人と会った彼女は、宿泊客であるラポイントのことを尋ねた。管理人によると、ラポイントは「やり残したことがあるから北へ行く」と言っていたらしい。ジルは管理人に金を支払い、オンボロ車を貸してもらった。精神科医のミラ・アンダースはジルに電話を掛け、「奴は戻っていない。ここに来て話しましょう」と告げる。しかしジルはクリニックにパワーズたちが来ていることを見抜いており、電話を切って逃亡した。
ジルはシャロンの家を訪れ、「モリーが奴に誘拐された。今夜には殺される。昨夜の客が怪しい。たくさんチップをくれた客」と言う。するとシャロンは、その客がジムという名前であることを教える。ジムの電話番号を知ったジルは、すぐにシャロンの家を去った。しかしパトカーに追われたため、車を捨ててシャロンの元へ舞い戻る。ジルはシャロンに頼み、車を貸してもらった。ジルはジムに電話を掛け、モリーの誘拐を指摘した。ジムは誘拐を否定するが、「僕と会う?人違いと分かって気が休まるかも」と告げた。ジルが承諾すると、ジムは森林管理所へ向かうよう促した…。

監督はエイトール・ダリア、脚本はアリソン・バーネット、製作はシドニー・キンメル&ダン・エイブラムス&クリス・サルヴァテッラ&トム・ローゼンバーグ&ゲイリー・ルチェッシ、製作総指揮はアンドレ・ラマル&エリック・リード&テッド・ギドロウ&ブルース・トール&ジム・タウバー&マット・ベレンソン、共同製作はアリソン・バーネット、撮影はマイケル・グレイディー、編集はジョン・アクセルラッド、美術はシャリーズ・カーデナス、衣装はリンジー・アン・マッケイ、音楽はデヴィッド・バックリー。
主演はアマンダ・セイフライド、共演はダニエル・サンジャタ、ジェニファー・カーペンター、セバスチャン・スタン、ウェス・ベントリー、ニック・サーシー、ソクラティス・オットー、エミリー・ウィッカーシャム、ジョエル・デヴィッド・ムーア、キャサリン・メーニッヒ、マイケル・パレ、サム・アップトン、テッド・ルーニー、エリン・カルフェル、エイミー・ローホーン、スーザン・ヘス・ロゲイアス、ジャニーン・ジャクソン、ブレイニー・パーマー、ヴィクター・モリス、ジェフリー・コール、トレイシー・パカナ、マディソン・レイ、ハンター・パリッシュ他。


アリソン・バーネットの『オータム・イン・ニューヨーク』『ブラックサイト』が脚本を務めた作品。
監督は『尻に憑かれた男』で注目を浴びたブラジル出身のエイトール・ダリアで、これがハリウッドでの初作品。
ジルをアマンダ・セイフライド、パワーズをダニエル・サンジャタ、シャロンをジェニファー・カーペンター、ビリーをセバスチャン・スタン、ピーターをウェス・ベントリー、ミラーをニック・サーシー、ジムをソクラティス・オットー、モリーをエミリー・ウィッカーシャム、ニックをジョエル・デヴィッド・ムーア、エリカをキャサリン・メーニッヒ、ボーズマンをマイケル・パレが演じている。

映画が公開される前には、通常なら評論家向けの試写会が開催される。しかし本作品の場合、それが無いまま一般公開に至った。
評論家向けの試写が開かれない理由は、1つではない。しかし大抵の場合、「製作会社が出来栄えの悪さを認識しており、公開前に評論家の酷評が広まることを避けるために試写会を開かなかった」というのが理由である。
本作品も、まず間違いなく、それが理由だと思われる。
製作したサミット・エンタテインメントは公開前から、「これはコケる」と感じていた可能性が高い。

映画の出来栄えが悪ければ、もちろん「責任の多くはエイトール・ダリアにある」というのが当然の見方だろう。
しかし本作品の場合、エイトール・ダリアを非難することは難しい。なぜなら、彼の思い通りに撮影できたわけでは無いからだ。
ハリウッドでは製作会社の力が強く、監督をコントロールするケースが大半だ。そういうハリウッド式の映画製作は、海外から招聘された監督を苦労させたり、反発を招いたりすることも少なくない。そしてエイトール・ダリアも、そのやり方に怒りを覚えた1人となった。
何しろ彼は、撮影に入るまで主演のアマンダ・セイフライドと会うことさえ許されなかったのである。
彼は何の準備も出来ないままクランク・インし、全てが映画会社の指令に従って進行した。エイトール・ダリアは全く権限を与えられず、監督表記を外すことさえ考えたそうだ。

ジルの拉致監禁事件を「彼女の妄想かもしれない」という形にしてあるのだが、「ヒロインの主張が妄想として相手にされない」ってのは多くの映画で使われてきたネタだ。
たぶん元祖と言ってもいい映画は、『バニーレイクは行方不明』辺りかな。最近だと、『フライト・プラン』なんかでも使われていた。で、大抵の場合、「妄想じゃなかった」というのが答えになる。
この映画も「妄想じゃなかった」というのが答えなんだけど、それは序盤の段階でバレバレだ。
あれだけ「全てはジルの妄想だ」という方向へ導くような描写を盛り込み、周囲の人間が揃って「ジルは心の病」と決め付けている中で、「ホントにその通り」という答えに辿り着く話を作るのは、よっぽどのバカ正直か、本物のバカか、どっちかだろう。

「この流れで、ホントにジルの妄想だという着地は無いよなあ」ってのが容易に予測できるのだから、そこのミスリードは成立していない。
「妄想か、真実か」という部分に観客の興味を引っ張る力が無い以上、他の部分に牽引役を担ってもらうしかない。
牽引力が無いのなら、そもそも「妄想か、真実か」というネタを持ち込んで大きく扱っていること自体が間違いじゃないのかという問題は、ひとまず置いておこう。
で、この映画が、そのネタの代わりに牽引役として用意したと思われるのが、サスペンス・アクションとしての要素だ。

この映画は、ものすごくシンプルなサスペンス・アクションである。
シンプルってのは悪いことばかりじゃなくて、「シンプル・イズ・ベスト」という言葉もあるように、上手く扱えば映画を面白くすることが出来る。しかし扱い方を間違えると、「深みが無い」とか、「一本道で起伏やメリハリに欠ける」とか、「単調で退屈になる」とか、そういうマイナス方向に働くこともある。
そして本作品の場合、シンプルであることがベストには繋がっていない。
シンプルっていうか、陳腐になってしまっているのだ。

ジルは行く先々で、様々な嘘をつく。「情報収集のため」という目的があるとはいえ、そうやって口から出まかせがポンポンと出て来るキャラクターにしてあることは、ジルへの感情移入を阻害しているようにしか思えない。
ひょっとすると、そうやって嘘ばかりついている奴にすることで、「1年前の誘拐は妄想かも」というところのミスリードに繋げているつもりなのかもしれない。他に、彼女を嘘つきにしておくことのメリットが見えないからだ。
ただし、それが狙いだとしても、もう早い段階で「誘拐は妄想じゃない」ってのが露呈しているため、全く意味が無い。
終盤、ジルは「モリーの居場所を言えば助ける」と犯人に告げ、でも殺して「嘘をついたの」と言うのだが、そこに向けての伏線と捉えるにしても、「そんな伏線は効果的じゃないし」と思ってしまう。

ジルはコンラッドから聞いた少ない情報だけで、あっさりと鍵屋のバンを特定する。車で出動すると、すぐに走って来た鍵屋のバンを発見する。次々に情報を入手し、警察が動き出すと即座に察知し、相手の上を行って逃亡する。
彼女はクリニックに刑事が来ていることを見抜き、「下まで来てる。覆面パトカーが見えるわ」と告げて電話を切る。しかしクリニックには行っておらず、それはジルの鋭い勘だ。
パトカーと激しいカーチェイスになっても、見事な運転技術で撒いてしまう。ジルは単なるウェイトレスのはずだが、いざ行動を開始すると、何か特殊な訓練でも受けたかのような能力を発揮する。
「かつて特殊な組織に所属していた」とか、「元スパイの親から英才教育を受けていた」とか、「知能指数200の天才少女」とか、何かしらの肩書きを用意しなきゃ成立しないんじゃないかと思うぐらい、頭脳労働も肉体労働も尋常ではない。
格闘技の稽古を積んでいるシーンはあったけど、それだけでは全く説明が足りないぐらい卓越した能力の持ち主だ。

犯人の正体や目的は明らかになっていないんだから、そこにはミステリーが存在する。しかし、ミステリーとしての面白味は全くと言っていいほど味わえない。
何しろ、容疑者が登場しないのだ。
ミステリーとして機能させたいのであれば、怪しい奴を何人か登場させて、そこでミスリードした上で、真犯人に辿り着くという展開を用意すべきだろう。
しかし、ミスリードのための容疑者が見当たらない。
ジルが怪しむ人間は何人かいるが、怪しんでいる時点で犯人じゃないことがバレバレだし、劇中の描写としても、すぐに疑いが晴れる。

もちろん「疑いが晴れたと見せ掛けて」というミスリードも可能だが、この映画では疑いが晴れた人間をその後も疑わせるための仕掛けが無い。
だから、ジルは様々な人物と接触するが、その接触が終わった段階で相手は容疑者から完全に除外される。
登場人物はそれなりに多いのだが、ほぼ「ジルが通過する人々」でしかない。
それは刑事にしても同様で、彼らは通り過ぎるだけじゃなくて映画の最後まで物語に関与するのだが、存在意義は薄い。

刑事の連中は、「ジルが追われている」という状況を作るためだけに存在していると言っていいだろう。
何しろ、「モリーが拉致され、今夜にも殺される」というところがサスペンスとして機能しないので、「ジルが警察に追われている」という状況に頼らなければ映画に緊迫感が生じないのだ。
で、それは受け入れるとしても、最後の最後まで警察がボンクラ揃いのままってのはダメだろ。せめて最後ぐらい、ジルをサポートしろよ。
まだ他の奴らはともかく、フッドまで役立たずのままだと、何のために「彼だけはジルを信じている」という特別扱いにしたのか分からんぞ。
ジルが一人で犯人を突き止め、一人で犯人を始末するって、なんだよ、その展開は。
その一方、モリーは自力で脱出し、ジルはそれを知らずに犯人と戦っているのだが、それもどうなのかと。

マッチを見つけたジルは店に来ていたジムのことを思い出すが、なぜ彼が犯人だと思ったのかは全く分からない。
その前から「周囲にいる全ての人間が怪しく思える」という風に描写しようとしている向きがあるので、その流れなのかもしれないが、かなり強引であることは否めない。
もっと問題なのは、ホントにジムが犯人だってことだ。
ジルは店でハッキリと顔を見ておらず、つまり観客の印象も著しく弱いような、序盤にチョロッと出て来ただけのチョイ役的な奴が、犯人なのである。
そんな奴が犯人であることが明らかになっても、そこにミステリーの面白味なんてあろうはずがない。

おまけにジムの行動が、ものすごくマヌケ&デタラメなのだ。
まず1年前、死体の骨でジルに殴り掛かられ、穴から逃げられているのが愚かしい。
そこで油断して逃げられた後、なぜか1年も待ってから彼女を狙う。1年間も寝かせた理由は良く分からない。
で、同じ穴までおびき寄せるが、あっさりと反撃を食らい、脱出されてしまう。
そして穴に残されたジムは、ジルの発砲で脅されてモリーの居場所を白状し、始末される。

ジムはモリーを誘拐して眠らせた後、ジルの家の軒下に放置している。だからモリーは目を覚ますと自分で拘束を解き、簡単に脱出してしまう。
ジムの目的はジルを誘い出すことであり、モリーはそのための道具に過ぎないんだけど、それにしたって軒下に放置するのは愚かしい。
もしもモリーが予定より早く目を冷ましちゃったら、どうするつもりだったのかと。
っていうか、そこまでジルに固執する一方で、モリーには全く興味を示さない理由は何なのか。ジムは他にも大勢の女性を殺害してきた犯人なのに。

この映画を面白くするための方法って、実は「1年前の拉致監禁はジルの主張と異なる内容であり、そしてモリーの拉致監禁にも裏事情が隠されている」という内容にするしか無いんじゃないかと思うんだよね。
「1年前の拉致監禁はジルの妄想じゃなくて事実。そして同じ犯人がモリーも誘拐した」というプロットを使う以上、他の部分をどのように飾っても、どのように転がしても、結局は「ジルがモリーを捜索し、犯人と対決する」という内容になってしまうでしょ。
そして、そうなると、どうしても面白味に欠ける話になるんじゃないかと。
例えば「1年前の拉致監禁はジルの妄想で、自分でも気づいていない別人格がモリーを誘拐した」ということにするとか、「1年前の拉致監禁は事実だけど、犯人には意外な目的があった」という真相を用意するとか、そこに捻りを用意しないと、この映画は救えないような気がしてしまうんだよなあ。

(観賞日:2014年10月25日)

 

*ポンコツ映画愛護協会