『BOYS』:1996、アメリカ

ジョン・ベイカー・ジュニアは奨学生にも関わらず、素行の悪さが目立つ高校生。ある日、彼は草原で倒れている美しい女性を見つけ、学生寮の自分の部屋に運び込む。身分証を見たジョンは、彼女がパティ・ヴェアという25歳の女性だと知る。
目を覚ましたパティは傷を負っているにも関わらず、医者を呼ぶことを拒否。家には帰りたくないとも言う。どうやら何かを隠しているようだ。寮では彼女の存在に気付いた他の学生が騒ぎ始めた。ジョンは彼女を連れて外へ逃げ出す。
遊園地で遊ぶジョンとパティ。ジョンは彼女に惹かれていた。だがジョンはある男から気になる話を聞く。昨日の夜、カーター夫妻の車の盗難事件があった。また、野球選手のバド・ヴァレンタインが行方不明になっていた。その2つの事件にパティが関わっているようなのだが…。

監督&脚本はステイシー・コクラン、原作はジェームズ・サルター、製作はピーター・フランクファート&ポール・フェルジャー&エリカ・ハギンス、製作総指揮はテッド・フィールド&スコット・クループ&ロバート・W・コート、撮影はロバート・エルスウィット、編集はカミーラ・トニオロ、美術はダン・ビショップ、衣装はルーシー・W・コリガン、音楽はスチュワート・コープランド。
主演はウィノナ・ライダー、共演はルーカス・ハース、ジョン・C・レイリー、ジェームズ・レグロス、スキート・ウーリッチ、クリス・クーパー、スペンサー・ヴローマン、チャーリー・ホフヘイマー、ビル・セイジ、ウィリー・ウィギンス、ラッセル・ヤング、クリストファー・ペティエト、キャサリン・キーナー、ジェシカ・ハーパー、マディ・コーマン、アンディ・デイヴィス他。


ジェームズ・サルターの短編を基に、『マイ・ニュー・ガン/あぶない若妻』で注目されたステイシー・コクランがシナリオを書き、演出した作品。
パティをウィノナ・ライダー、ジョンをルーカス・ハース、バドをスキート・ウーリッチが演じている。他に、ジョンの両親をクリス・クーパーとジェシカ・ハーパーが演じている。

青春ドラマと恋愛物とサスペンスを合体させたような映画だが、つまらない。
ジョンがパティに恋をして、「君のためなら何でも出来る」とまで言うのだが、「いやいや、アンタ、さっき会ったばかりだろうが」と思ってしまった。
大体、そこまで惹かれるほどの女性として、パティが描かれていないのだ。

ジョンは実業家の父親の元で、寮に入れられて窒息しそうな生活を送っていた。
そして、彼女が現れたことで、退屈な毎日から抜け出せた。
だから、彼女に一気に惹かれたはずだ。
おそらく、そういうことだと思うのだけど、それが上手く描かれていない。
ジョンが閉塞した世界にいたということは、彼の言葉からしか分からないのだ。

この映画のセールスポイントは、たった1つ。
「皆さん、『刑事ジョン・ブック/目撃者』では可愛らしい少年だったルーカス・ハースが、こんな青年に成長しましたよ。どうですか」ということ。
つまり、この作品は、ルーカス・ハースを観賞するためだけにある映画なのだ。

 

*ポンコツ映画愛護協会