『ブーメラン』:1992、アメリカ
何人もの女性と遊びまくっているプレイボーイのマーカス・グレアムはシャントレス化粧品の副社長。だが会社がレディ・エロイーズ社に吸収合併されて降格されてしまう。レディ・エロイーズ社から上司としてやって来たのはジャクリーンという美女。
早速口説きに掛かるマーカスだが、なかなか相手にされない。一方、ジャクリーンと共にやって来た部下のアンジェラを友人ジェラルドに紹介したマーカス。アンジェラとジェラルドはイイ感じに。そしてマーカスも出張先でジャクリーンと一夜を共にする。本気で彼女に惚れてしまうマーカス。
ジャクリーンとの結婚まで考えるマーカスだが、ジャクリーンは遊びとしか考えておらず、しかもマーカスの夜のテクニックを周囲にバラす無神経さ。落ち込むマーカスを慰めるアンジェラ。2人はイイ雰囲気になっていくが、マーカスはまだジャクリーンに未練を残しており…。監督はレジナルド・ハドリン、原案はエディ・マーフィー、脚本はバリー・W・ブラウスティンはデヴィッド・シェフィールド、製作はブライアン・グレイザー&ウォリントン・ハドリン、製作総指揮はマーク・リプスキー、撮影はウディ・オーメンズ、音楽はマーカス・ミラー。
主演はエディ・マーフィー、共演はロビン・ギヴンズ、ハル・ベリー、マーティン・ローレンス、グレイス・ジョーンズ、デヴィッド・アラン・グリア、アーサ・キット他。
トレンディー・ドラマ風のブラック・ムーヴィー。
マーカス&ジャクリーン、ジェラルド&アンジェラの4人の恋愛関係が絡み合う物語かと思ったら、中盤でジェラルド&アンジェラの影が非常に薄くなる。
そのまま物語はしばらく流れていってしまう。アンジェラがどういう女性かを描く時間がかなり短い。序盤でアンジェラがジェラルドに気があるような素振りを見せているので、マーカスとアンジェラが恋仲になっていくのも説得力が無い。
大事な部分は描かず、余計な部分はキッチリ描く。簡単に言えば、モテモテ男が最後までウジウジとやってるラブストーリー。
エディ・マーフィー自身の原案だが、こんなヌルいラブストーリーをやってちゃダメだよ。得意の無駄たっぷりマシンガントークも無いし、バカなギャグも無いし。
下ネタは結構多いけどね。