『ブラック・ダリア』:2006、アメリカ&ドイツ&フランス
1946年、メキシコ人と水兵の抗争事件が勃発する中、ロス市警の警官たちは制止せず、呑気に見物していた。現場を通り過ぎようとしていた警官のバッキー・ブライカートは、ドス・サントスという男の逮捕に来た警官のリー・ブランチャードと遭遇した。2人は元ボクサーで、互いに相手を知っていた。リーはバッキーに、ボクシングが好きなエリス・ロウ検事補の推薦で特捜課に昇進することを語る。
後日、グリーン署長とロウに呼ばれたバッキーは、公債発行の是非を問う住民投票を盛り上げるための試合に出るよう命じられた。対戦相手はリーだ。試合は3週間後に行われ、売り上げは寄付される。数日後、バッキーはリーから、彼の恋人であるケイ・レイクを紹介された。バッキーには痴呆が進む父のドルフがいて、老人ホームに入れるには金が必要だった。ロウがノミ屋で金を賭けていると知った彼は、「リーに勝たせる」と告げた。
わざと試合に負けたバッキーは昇進を諦めていたが、セントラル署特捜課への配属が決まった。ジョン・ティアニー警部や殺人課のラス・ミラードたちと会ったバッキーは、リーと組むことになった。ティアニーはリーに、過去に彼が逮捕した服役囚のボビー・デウィットが1月下旬に出所することを教えた。リーはケイと同棲している家にバッキーを招き、「デウィットの話はするな。ケイが嫌がる」と告げた。3人は夕食を取り、楽しく会話を交わした。
バッキーとリーはコンビを組んで次々に犯罪者を逮捕し、仕事を終えるとケイを交えて3人で夕食を取った。休日になると3人で出掛けた。バッキーとリーの間には、いつもケイの存在があった。1947年の年明けを、3人は情報屋のモリーが経営するナイトクラブで迎えた。未成年者強姦や強盗、殺人などの罪を犯したレイモンド・ナッシュという男の隠れ家が判明し、バッキーとリーは車で張り込みを行った。タレ込み屋のフィッチが隠れ家に近付いた時、リーはバッキーに「危ない」と叫んだ。隠れ家にいた連中との間で銃撃戦が発生する中、フィッチはリーに撃たれて死亡した。
バッキーとリーは応戦し、全員を始末した。ティアニーはバッキーに、「以前、リーはヤク中のフィッチを逮捕したことがある」と話した。隠れ家の向こう側にある通りには、複数のパトカーが集まって来た。道路脇で女性の死体が発見されたのだ。死体は耳まで口を切り裂かれ、腰から下を切断されて内臓を抜き取られていた。死体を見たリーは、バッキーが「ナッシュを捜そう。標的は奴だ」と告げると「奴は放っておけ」と言って熱心にメモを取った。
帰宅したリーはケイから「フィッチがいたのは偶然なの?」と問われ、不機嫌そうに出て行った。同行していたバッキーに、リーは「奴らが撃って来たの?」と訊かれて「彼は命の恩人だ」と告げた。バッキーが「来週、ボビー・デウィットが出所する。知ってるか?」と質問すると、ケイは怯えた表情でうなずいた。「俺が何とかする」とバッキーが口にすると、彼女は「貴方は彼を知らない」と告げた。
ケイの下着姿を見たバッキーは、腰の辺りにある「BD」の刺青に気付き、それがボビー・デウィットの意味だと確信した。バッキーは古い新聞を使い、デウィットの関わった事件について調べる。それはリーの名声を高めた事件だった。フィッチが「ポン引きのデウィットが銀行強盗の黒幕だ」とタレ込み、デウィットは否定した。彼に不利な証言をした中の1人がケイだった。デウィットは収監され、リーはケイと親密な関係になった。
バッキーはナッシュを捜索に全力を傾けようと考えるが、リーは白人女性の惨殺事件に熱を入れる。特別捜査班が組織され、バッキーはリーの相棒として参加することになった。リーが「デヴィットは管轄外に逃げた」と報告していたことを知ったバッキーは、憤りを示した。被害者はエリザベス・ショートという女性で、バッキーとリーはダイナーを営む彼女の父親に聞き込みを行う。エリザベスは映画女優を目指して家出し、「兵隊に殴られた」という手紙を寄越してきたという。
いつも黒い服を着ていたエリザベスは、『青い旋律(ブルー・ダリア)』の女優になぞらえて「ブラック・ダリア」と呼ばれていた。ナッシュの捜索に戻りたいと考えるバッキーだが、特別捜査班主任となったミラードは「君の力が必要だ」と言う。バッキーはコーニッグと組み、エリザベスの交友関係を調べるよう命じられた。ルームメイトのシェリル・サッドンと会ったバッキーは、ローナ・マーツという同居人が今朝になって街を出たことを話す。さらに彼女は、エリザベスとローナがレズビアンらしき女とハリウッド通りで話しているのを見掛けたことがあると証言した。シェリルはエリザベスから、クリスマスに「役を貰った。スクリーン・テストをした」と聞かされていた。だが、エリザベスは嘘ばかりついていたらしい。
バッキーはレズビアン・バーへ行き、バーテンにエリザベスとローナのことを尋ねる。バーテンは、ローナは来たことがあるが実際は男が好きで、エリザベスは見たことが無いと証言した。客に聞き込みを行っていたバッキーは、黒い服を来た女に目を留めた。事件に関係があるのではないかと睨んだバッキーは、店を出た彼女を追い、車のナンバーからマデリン・リンスコットという身許を突き止めた。一方、リーは犯人逮捕に異常な執着を見せ、そのことでケイと喧嘩になっていた。
バッキーはマデリンに声を掛け、エリザベスとローナのことを質問する。マデリンは大物実業家であるエメット・リンスコットの娘だ。マデリンは、去年の秋にバーで会ったことを話し、確実なアリバイがあることを説明した。彼女が「私の名前を伏せるにはどうすれば?」と尋ねるので、意味を理解したバッキーは「お父さんの金は要らない」と告げる。マデリンが「お金じゃないわ」と色目を使うので、彼は「話に乗ろう」と告げ、明晩の8時に会う約束をした。
次の夜、バッキーがリンスコット邸を訪れると、マデリンが出て来て「貴方、ボクサーだったのね。パパが夕食に招きたいと言ってるわ。誘導尋問するなら上手くやってよ」と告げた。マデリンはバッキーを招き入れ、エメットと母のラモーナ、妹のマーサを紹介した。夕食の席でエメットがジョージという友人のことを話し始めると、ラモーナは激しい動揺を見せた。ラモーナが無作法な振る舞いを見せたので、エメットは怒りを示した。バッキーはモーテルでマデリンとセックスし、「君の名前は出さない」と約束した。
マデリンはバッキーに、「パパは映画のセットを安く買って住宅地にした。それで財産を築いた。ジョージはパパの用事で外出中、事故に遭って酷い姿になった。だからパパはゴミ集めや賃貸物件の管理をさせていた」と話す。さらに彼女は、「エリザベスについて内緒にしていたことがある。去年の夏、私に似た女がいるという噂を聞いた。興味を抱いて何軒かの店に伝言を残した。それでエリザベスから連絡が入り、彼女とローナに会った」と打ち明けた。
ある日、公園のベンチで休憩していたバッキーは、ローナを目撃した。バッキーは逃げようとする彼女を捕まえ、警察署に連行する。取り調べの結果、エリザベスとローナがポルノ映画に出演していたことが判明した。撮影されたのは郊外の屋敷だが、ヤクでハイになっていたため、詳しい場所は分からないとローナは語った。特別捜査班はフィルムを観賞するが、ミラードは事件との関係性が無いと判断する。リーは強い苛立ちを示し、途中で部屋を出て行った。
ロウはリーを叱責し、「明日から特捜課に戻れ。署長への詫び状を持って朝8時に出勤しろ」と要求した。しかし翌朝、リーは警察署に姿を見せなかった。その夜、強盗事件が発生して容疑者を含む3名が死亡したという連絡を受け、バッキーは現場へ急行した。犠牲者の1人は幼い子供だった。バッキーはマデリンに、「まだエリザベスに関して隠し事は無いか」と問い掛けた。彼女が「一度だけ寝た」と告白したので、バッキーは「アバズレめ」と罵って部屋を出て行った。
デウィットが出所する日、ケイを訪ねたバッキーは、リーが「君は安全だ」と告げてロサンゼルスへ行ったことを聞かされる。ケイはバッキーに、「リーには妹がいた。15歳の時に殺されたけど、事件は未解決」と教えた。バッキーがリーの居場所を問い詰めると、彼女は「モリーから電話があった。彼のビルでデウィットが麻薬取引を行うらしいわ」と話す。すぐにバッキーはビルへ行き、デウィットを見つけて殴り倒す。直後、バッキーはバルコニーから覗いているリーを発見した。だが、リーは背後から男に襲われ、揉み合いの末に2人とも転落死した…。監督はブライアン・デ・パルマ、原作はジェームズ・エルロイ、脚本はジョシュ・フリードマン、製作はアート・リンソン&ルディー・コーエン&モシュ・ディアマント&アヴィ・ラーナー、製作総指揮はロルフ・ディール&ヘンリク・ヒュイッツ&アンドレアス・ティースマイヤー&ジョセフ・ローテンシュレイガー&ジェームズ・B・ハリス&ダニー・ディムボート&トレヴァー・ショート&ボアズ・デヴィッドソン&ジョン・トンプソン、共同製作総指揮はサミュエル・ハディダ&ヴィクター・ハディダ&ゲルト・ケクラン&マンフレッド・ハイト&ヨッヘン・カムラー、製作協力はジョーダン・ケスラー、撮影はヴィルモス・ジグモンド、編集はビル・パンコウ、美術はダンテ・フェレッティー、衣装はジェニー・ビーヴァン、音楽はマーク・アイシャム。
出演はジョシュ・ハートネット、スカーレット・ヨハンソン、アーロン・エッカート、ヒラリー・スワンク、ミア・カーシュナー、マイク・スター、フィオナ・ショウ、パトリック・フィスクラー、ジェームズ・オーティス、ジョン・カヴァナー、トロイ・エヴァンス、アンソニー・ラッセル、ペペ・セルナ、アンガス・マッキネス、レイチェル・マイナー、ヴィクター・マクガイア、グレッグ・ヘンリー、ジェミマ・ルーパー、ローズ・マッゴーワン、ダン・ポンス、グレアム・ノリス、マイク・オコネル、マイケル・フラニガン、ジョン・ソラーリ他。
1947年に起きた殺人事件をモチーフにしたジェームズ・エルロイの同名小説を映画化した作品。
監督は『ミッション・トゥ・マーズ』『ファム・ファタール』のブライアン・デ・パルマ、脚本は『チェーン・リアクション』『宇宙戦争』のジョシュ・フリードマン。
バッキーをジョシュ・ハートネット、ケイをスカーレット・ヨハンソン、リーをアーロン・エッカート、マデリンをヒラリー・スワンク、エリザベスをミア・カーシュナー、ラスをマイク・スター、ラモーナをフィオナ・ショウが演じている。
他に、エリスをパトリック・フィスクラー、ドルフをジェームズ・オーティス、エメットをジョン・カヴァナー、テッドをトロイ・エヴァンス、モリーをアンソニー・ラッセル、トーマスをペペ・セルナ、ジョンをアンガス・マッキネスが演じている。
アンクレジットだが、エリザベスのスクリーン・テストの監督をブライアン・デ・パルマ、エリザベスの父をケヴィン・ダン、レズビアン・バーの歌手をk.d.ラングが演じている。この映画は、配役の時点で大きな過ちを犯している。
ヒラリー・スワンクが「資産家令嬢でエリザベスに瓜二つの美女」の役を演じている時点で、「いやいや、断れよ」と言いたくなる。
エリザベス役のミア・カーシュナーとは似ても似つかないし、「とびきりの美女」って感じでもないし、お上品なお嬢様の雰囲気も無い。
ただし、これはオファーを受けた彼女より、そもそもオファーを出した側が悪いでしょ。
新手の嫌がらせじゃないんだからさ。ブライアン・デ・パルマと言えば、凝った映像表現に特徴のある映画監督だ。この作品でも、序盤の内に「ああ、私は今、ブライアン・デ・パルマの映画を見ているのだ」と強く感じさせるような映像センスが発揮されている。
その一方で、「私は本当に『ブラック・ダリア』という映画を見ているのだろうか」という疑問が沸いてしまう。
それは最初の内だけで、きっと話が進む中で納得できるのだろうと思っていた。
結果、「分からないでもないが、でも『ブラック・ダリア』という映画を見た気がしない」という感想になった。冒頭、メキシコ人と水兵の大規模な抗争事件が起きている。
これがブラック・ダリア事件に何か関連するのかというと、何の関係も無い。
バッキーとリーはボクシングの試合を行い、バッキーは八百長で負ける。
これがブラック・ダリア事件に繋がるのか、2人が元ボクサーという設定は何か意味があるのかというと、まるで繋がらないし、何の意味も無い。
リーはボビー・デウィットの出所を知らされるが、これもブラック・ダリア事件とは何の関係も無い。バッキーとリーはナッシュという男を捕まえようとするが、ブラック・ダリア事件とは何の関係も無い。
張り込んでいた隠れ家で銃撃戦が起きてタレ込み屋が死ぬが、ブラック・ダリア事件とは何の関係も無い。
その後、ようやくブラック・ダリア事件が発生する。では、そこからブラック・ダリア事件の捜査に集中するのかというと、そうではない。
ケイがフィッチの射殺について疑いを抱き、バッキーがリーの関わった過去の事件について調べる。これが「実はブラック・ダリア事件と関連していた」という展開になっていくのかというと、何の関係も無い。バッキーはケイから「私たち、これからどうなるの?3人じゃなくて、私たち2人よ」と言われ、「2人は無い。彼は僕の相棒だ」と口にする。
どうやらケイはバッキーに惚れたらしく、以前から彼女に密かな思いを寄せていたバッキーとしては心穏やかではいられない。
で、この三角関係がブラック・ダリア事件と何か関連して来るのかというと、そんなことは全く無い。
警察署で急に軽い地震が発生するシーンがあるが、これもブラック・ダリア事件とは何の関係も無い。
っていうか他のエピソードとも全く関係が無い。この映画、タイトルからすると、未解決のままで終わっているブラック・ダリア事件を取り上げた中身なのだろうと推測したくなる。「したくなる」って言うか、そう思うのが当然だろう。
まず最初に想像するのは「事件の真相を描き、犯人を指摘する」というミステリーだが、仮に映画独自の答えを用意しないとしても、「事件を追う刑事や記者の姿を描く」「事件に関わった人々を描く」という内容に仕上がっていると考えるのは、ごく普通のことではないただろうか。
ところが本作品は、なんとブラック・ダリア事件がメインのストーリーではないのだ。それは幾つか盛り込まれているサブストーリーの内の1つに過ぎない。
それ以外にも、「バッキーとリーとケイの三角関係」「リーとケイとデウィットの関わった銀行強盗事件」「バッキーとリーが関わった射殺事件」「バッキーとリーの担当した連続強姦強盗事件」など、色々なサブストーリーが用意されている。
ではメインのストーリーは何なのかと問われたら、それがサッパリ分からないのである。本来なら、列挙した話の内の1つをメインに据えて、その周囲にサブの話を配置するという構図にするのが王道だろう。
しかし本作品は、映画の基本構造を思い切り破壊している。
「全てをサブストーリー状態にして、メインのストーリーを置かない」という、世にも奇妙な形にしてあるのだ。
当然のことながら、中心になる話がないので、観客は「この映画はどこへ向かっているのか」「何を描きたいのか」ということが分からずに困る羽目に陥る。それが狙いだとしたら大成功だが、それが映画を面白くする効果なのかと問われたら答えはノーだ。ハッキリ言って、何のメリットも見当たらない。
この映画の致命的な欠陥は、そこにある。
「自分は今、どういう物語の、どの辺りを見せられているんだろう」という疑問を抱えたまま、延々と映画の進行に付き合わされる。
ずっと頭の中にクエスチョン・マークが浮かんだままの状態で、五里霧中の暗闇を徘徊させられる。
前衛映画でもなければシュールな映画でもないのに、「粗筋は?」と問われると、ものすごく答えに困ってしまう作品なのである。特別捜査班が組織された辺りから、一応はブラック・ダリア事件をメインに据えているような雰囲気を作り出している。
しかし、事件の捜査は遅々として進んでいない。
バッキーは様々な人物に会ったり、エリザベスに関する情報を得たりするのだが、それは事件の解明に全く繋がっていない。
しかも、しばらくするとナッシュやデウィットの関わる問題や三角関係に目を向けてしまい、ブラック・ダリア事件は脇に追いやられてしまう。ちっともブラック・ダリア事件に集中しないのである。他にも、引っ掛かる点は色々とある。
「リーはブラック・ダリア事件に異常なほどの執着を見せるが、その理由はサッパリ分からない。妹の殺人事件が未解決というだけでは理由としての説得力に乏しい」「バッキーはケイに惚れている様子を見せているが、マデリンから誘惑されると簡単に寝る。そもそも、バッキーがマデリンを重要参考人としてマークした理由が“黒い服を着ていたから”という程度なのは、ちょっと不可解」「バッキーはエリザベスとローナのスクリーン・テストの映像を見るが、どこで入手したのか良く分からない」「バッキーが公園で偶然にもローナを見つけるのは都合が良すぎる。ローナが自分の出演したポルノ映画のフィルムを持っていたのは奇妙」「リーが死んだばかりなのに関係を持つバッキーとケイが薄情な奴らしか見えない」などなど。
だが、前述の問題が何よりも大きい。
終盤になってから思い出したように慌ただしく事件を解決するが、ちっともスッキリした気持ちにならないし、どうでもいいとさえ感じてしまう。「もしかするとブライアン・デ・パルマは、前衛的な感覚、あるいは実験的な野心で本作品を撮ったんじゃないか」と好意的に捉える人がいるかもしれないが、それは絶対に無い。
ヒッチコック信者であるデ・パルマが、そういう映画を撮るはずがないのだ。
本人としては、ちゃんとした犯罪ドラマを撮っていると考えているはずだ。
しかし残念ながら、結果は「なんじゃ、こりゃ」になってしまったということなのだ。
でも仕方が無い。だってブライアン・デ・パルマなんだから。(観賞日:2014年3月24日)
第29回スティンカーズ最悪映画賞(2006年)
ノミネート:【最悪の演出センス】部門[ブライアン・デ・パルマ]
ノミネート:【最悪の助演女優】部門[フィオナ・ショウ]
ノミネート:【最悪のカップル】部門[ジョシュ・ハートネット&アーロン・エッカートorヒラリー・スワンクorスカーレット・ヨハンソン]
ノミネート:【最悪の集団】部門