『トランスポーター イグニション』:2015、フランス&中国&ベルギー

ロシアマフィアのカラゾフは手下たちを伴い、黒人が経営する売春クラブへ赴いた。彼は店の前にいた連中を殺害すると、車で連れて来た女たちを降ろした。カラゾフは通り掛かった男を捕まえ、「ここの商売は俺が仕切ると伝えろ」と告げた。彼はマイッサという女に目を留め、「俺の所で働くか」と持ち掛けた。マイッサが「ええ」と笑顔で答えると、カラゾフは車に乗せた。彼は連れて来たアンナが怯える様子を見て、「しっかり稼げよ」と述べた。
15年後。アンナはダイナーで仲間から連絡を受け、「片付いたわ。今夜の準備は出来た」と聞かされる。「本当にやるの?引き返すなら今の内よ」と確認されたアンナは、「最後までやり抜くわ」と告げた。6人の男たちが地下駐車場の車を奪おうとしていると、持ち主である運び屋のフランク・マーティンが現れた。フランクは脅しを掛けて襲って来る6人を軽く捻じ伏せ、車に乗り込んだ。彼は定年を迎えた父のシニアを迎えに行き、ねぎらいの言葉を掛けた。
その夜、売春婦のジーナとキャオはホテルの一室で会計士のトゥルギンと部下に会い、彼らを射殺した。ジーナとキャオは薬物で死んだ女の死体を部屋に置き、カラゾフの店に所属している印となるペンダントを首に掛けた。2人は部屋に火を放ち、ホテルから逃亡した。フランクは自宅でシニアと夕食を取り、会話を交わした。シニアはエビアンで営業職として働き、世界中の危険な地域にも行っていたとフランクは聞いている。フランクは自分がプロの運び屋であることを、シニアに明かしていなかった。
非通知の電話が入ったのでフランクが携帯を取ると、掛けて来たのはアンナだった。仕事の依頼だと告げられたフランクは、「電話では受けない」と言う。アンナが「マジェスティック・ホテルのロビーで明日の14時に」と告げると、フランクは了解した。カラゾフが船で仲間のイマソフやユーリたちと楽しんでいると、警察から電話が入った。カラゾフは愛人のマリアを伴って警察署へ行き、ホテルで発見された遺体を刑事に見せられた。3つの遺体は全て黒焦げとなっており、顔も判別できない状態だった。しかし女がペンダントを付けていたことから、刑事はカラゾフの店の売春婦だと誤解していた。
フランクはアンナと会い、仕事のルールを説明する。アンナは乗せるのが自分1人であること、2つの荷物があることを話して「今夜5時、モンテカルロのモナコ銀行」と指示した。フランクが立ち去ると、アンナは「彼が行ったわ。進めて」と仲間のマリアに電話を掛けた。シニアはシャンパンを買った帰り、クルマのトランクからタイヤを出そうとしているマリアを目撃した。シニアが「手伝いましょうか」と近付くと、マリアはスタンガンで気絶させた。
フランクはモナコ銀行へ行き、金髪のウィッグで黒い服を着たアンナを車に乗せる。しかし彼女は荷物を持っておらず、銀行から同じ格好をしたジーナとキャオが出て来た。2人が車に乗り込んだので、フランクは「契約変更は認めない」と告げる。アンナは「これが荷物よ」と言うが、フランクは「車から降りろ」と要求する。拳銃で脅されても、彼は全く怯まなかった。不審を抱いた警官が近付いて来る中、アンナは拉致したシニアの動画を携帯でフランクに見せた。
警官から窓を開けるよう言われたフランクは、車を急発進させた。追って来たパトカーを撒いて駐車場に入った彼は、用意しておいた別の車に乗り換えた。彼は乗り捨てた車を爆破し、アンナたちを乗せて駐車場を後にした。カラゾフは銀行に呼ばれ、支配人から「最初の女がトゥルギンの妻を詐称し、身分証と貸金庫の鍵も持っていた。本人ではないので断ると、別の女が現れて拳銃を突き付けた」と説明される。監視カメラには犯行の様子だけでなく、3人の女がフランクの車に乗り込む姿も撮影されていた。
フランクはアンナたちの隠れ家である倉庫に到着し、見張り役のマリアと拘束されているシニアを目にした。フランクはシニアの解放を要求するが、アンナは「まだ終わってない。新しい契約よ。人を訪ねるだけ。私たちを送り届けて、戻る」と話す。フランクが「俺に何のメリットが?」と訊くと、彼女は「お父様の命よ」と口にした。彼女はシニアに飲ませたビール毒が混入されていたこと、あと12時間の命であることを語った。
マイッサは店で働く女たちの中で、映像と似た背格好の面々を集合させた。カラゾフがチェックに来ると、マイッサは「あと4人よ」と告げた。カラゾフは「1人はホテルで死んだ女だ」と誤解していた。「貸金庫に何が?」とマイッサに訊かれた彼は、「大した物は入ってなかったはずだ」と答える。「運転手を知ってるの?」という質問に、カラゾフは「大昔にな」と告げる。かつてカラゾフは、フランクを雇ったことがあったのだ。
アンナはフランクを医者に化けさせ、自分は患者に成り済まして病院へ潜入した。フランクは当直の担当者を殴り付け、麻酔ボンベを入手した。ジーナはチンピラ集団に声を掛け、報酬を約束して仕事を依頼した。キャオはユーリの専用機を操縦する機長を誘惑し、ホテルで昏倒させた。アンナ、ジーナ、キャオは再び同じ格好に着替え、フランクの車でイマソフの経営するフルムーン・クラブへ赴いた。アンナたちはフロアで踊り、フランクはスモークのボンベと麻酔ボンベを交換した。
フランクは店の奥へ行き、警備の連中に見つかって格闘になった。アンナたちはトイレへ入り、用意しておいたガスマスクを装着した。フロアに麻酔ガスが報酬され、全員が眠りに落ちた。アンナたちはイマソフの指紋認証を使い、パソコンで現金を自分たちの口座に送った。フランクは襲って来る連中を倒し、アンナたちを車に乗せて店から逃亡した。翌朝、ジーナは客室乗務員として専用機に搭乗し、変装したシニアを機長代理としてユーリに紹介した。本来の機長は食中毒だと聞かされたユーリは、電話を掛けた。ジーナの雇った連中に脅迫された機長は、「私が彼を推薦した。有能な男だ」と言わされた。
飛行機が離陸の準備に入る中、ジーナはシャンパンに混入した薬でユーリを眠らせた。ユーリの指紋認証を手に入れた彼女は、副操縦士を気絶させたシニアと共に専用機から脱出を図る。しかしユーリの手下に気付かれ、貨物室に閉じ込められた。予定より遅れて空港に到着したフランクは、ハッチから飛び降りるよう指示した。ジーナはユーリの手下に撃たれ、深手を負った。フランクはシニアとジーナを車で拾い、空港から逃走した。
フランクたちは隠れ家へ戻るが、ジーナは危険な状態だった。フランクがシニアの解毒剤を要求すると、アンナは「毒になんて無かった」と明かした。シニアはジーナの様子を見て、「このままじゅ出血多量で死ぬ」と言う。しかし病院へ行くことは出来ないため、フランクは「俺たちで助けよう」と口にする。シニアはアンナたちに指示して必要な道具を集め、ジーナの体内から弾丸を摘出して縫合した。シニアの迅速で適切な処置によって、ジーナは一命を取り留めた。
イマソフはカラゾフと会い「なぜお前たちの女が俺を狙う?トゥルギンの次は俺」と不信感を示す。カラゾフが「俺は関係ない」と言うと、彼は「手を貸してる男は知ってるよな」と口にする。カラゾフはユーリからの連絡を受け、彼も襲われたことを知った。「偶然か?お前の女と因縁の男」とイマソフが言うと、カラゾフは「俺が片を付ける」と述べた。アンナはフランクに礼を述べ、肉体関係を共にした。彼女はフランクに、貧しい村の出身であること、母が12歳の自分をカラゾフに売ったこと、復讐を目論んでいることを語った…。

監督はカミーユ・ドゥラマーレ、キャラクター創作はリュック・ベッソン&ロバート・マーク・ケイメン、脚本はアダム・クーパー&ビル・コラージュ&リュック・ベッソン、製作はマーク・ギャオ&リュック・ベッソン、共同製作はJ・C・チェン&グレゴリー・ウェノン、撮影はクリストフ・コレット、美術はユーグ・ティサンディエ、編集はジュリアン・レイ、衣装はクレア・ラカズ、音楽はアレクサンドル・アザリア。
出演はエド・スクレイン、レイ・スティーヴンソン、ロアン・シャバノル、ガブリエラ・ライト、タティアナ・パイコヴィッチ、ウェンシア・ユー、ラシャ・ブコヴィッチ、レン・クドリアヴィツキ、アナトール・トーブマン、ノエミ・ルノワール、ユーリ・コロコルニコフ、サミール・ゲスミ、ロビー・ノック、マイケル・モリス、ナッシュ・ノヴチッチ、ヨッヘン・ハゲレ、セドリック・シェヴァルメ、ジェローム・ジバラ、ステファニー・モレノ・カルピオ、ローレン・フェラーロ、ジャン=バプティスト・ピュエッシュ他。


2002年から2008年までに3作が公開され、ハリウッド版リメイクも作られた『トランスポーター』シリーズのリブート。
これまでの3作の脚本でヨーロッパ・コープ総帥であるリュック・ベッソンと組んだのはロバート・マーク・ケイメンだったが、今回は『ニューヨーク・ミニット』『エクソダス:神と王』のアダム・クーパー&ビル・コラージュが参加している。
監督は『フルスロットル』のカミーユ・ドゥラマーレ。
シリーズ3作で主演を務めたジェイソン・ステイサムに代わってフランクを演じたのは、TVドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演していたエド・スクレイン。
シニアをレイ・スティーヴンソン、アンナをロアン・シャバノル、ジーナをガブリエラ・ライト、マリアをタティアナ・パイコヴィッチ、キャオをウェンシア・ユーが演じている。

まず引っ掛かるのは、主人公を見た時に「フランク・マーティンと称するアンタは誰なのか」と言いたくなるってことだ。
こっちとしてはジェイソン・ステイサムとフランク・マーティンがイコールで結ばれているので、似ても似つかない別人が「フランク・マーティン」と言われても「いや違うし」と否定したくなってしまう。
これが何十年も前の作品のリメイクならともかく、まだ3作目から7年しか経過していないからね。
じゃあジェイソン・ステイサムと似たような見た目の俳優を起用すれば良かったのかというと、それも違うんだよな。

根本的な問題として、「フランク・マーティンという名前に固執する必要性ってあるのかね?」という疑問があるのよ。
このシリーズにとって、主人公の名前って、そんなに重要な要素じゃないように思うのよね。むしろ別の役者で仕切り直すんだったら、主人公の名前も変えた方が良かったんじゃないかと。
「前の3作と同一人物」という設定なので、フランク・マーティンがプロの運び屋として守ろうとする「依頼人の名前を聞かない」「契約は厳守」「依頼品を開けない」という3つのルールも引き継がれている。
だけど、どうせ簡単にルールを破っちゃうんだし、そこも変更すればいいんじゃないかと。
「フランクとは異なるルールを持つ別の人物」を主人公に据えて、新たなシリーズとしてスタートすれば良かったんじゃないかと。

オープニングではフランクじゃなくてアンナやカラゾフが登場し、15年前の出来事が描かれる。
しかしアンナじゃなくてフランクが主人公なのだから、そこから始める構成は大いに疑問だ。後からアンナが事情を説明するシーンで、過去の出来事として挿入する形でも充分だ。
っていうかアンナの置かれている状況を表現するのに、15年前の出来事を描く必要性があるとは思えない。そんなシーンが無くても、全く支障は無い。
裏を返せば、そのオープニングが何の効果も発揮していないってことだ。15年後になるとマイッサがカラゾフの愛人となっているんだけど、そこもスカウトされた少女時代を描いておく必要性なんて皆無だし。
っていうか、そもそもマイッサなんてキャラとしての必要性も皆無に等しいし。

フランクが登場すると、駐車場にいた連中を余裕の態度で軽く退治する。
最初に格闘アクションを用意し、彼の強さを示しておくのは悪くない考え方だ。
ただ、駐車場の連中が単純な車泥棒だったのか、それともフランクが以前の仕事で関わった相手なのか、その辺りが良く分からない。
細かいことではあるのだが、余計な引っ掛かりになってしまう難点なのよ。
っていうかさ、「新しい主人公のお披露目」ってことを考えると、本来は最初にフランクを登場させて格闘アクションを見せた方がいいでしょ。

ジーナたちはヤクで死んだ女の死体をホテルに置き、それによってカラゾフは「犯人の女が1人死んで、残っているのは3人だ」と誤解する。
だけど、それに何の意味があるのか。4人であろうと3人であろうと、どっちにしろ犯人がアンナたちだとバレたらマズいのは一緒じゃないのか。
あと、同じウィッグと服装で銀行を襲撃したりクラブへ行ったりするのも、これまた全く意味が無い。重要なのは正体がバレないことだから、変装すればいいだけのことだ。同じ格好で誰が誰か分からなくする必要性など何も無い。
終盤には「ジーナが別行動を取ってカラゾフを罠にハメる」という展開があるけど、だからって「3人に見せ掛けておいた意味があった」なんて微塵も思わないぞ。シニアが人質になっていなければ、彼を使えば済むんだから。

なぜアンナがフランクに「乗せるのは自分1人」と嘘をつくのか、その理由がサッパリ分からない。
最初から「3人を運んでほしい」と依頼しておけば、契約違反として咎められることなんて無かったでしょ。ジーナとキャオを「これが荷物」と言い張る必要なんて何も無いでしょ。
フランクが「絶対に1人しか乗せない」というルールを定めているわけじゃないんだし。
最初から3人を乗せてほしいと依頼しておけば、シニアを人質にする必要も無かったし。

シニアはスパイとして世界中を飛び回っていたはずなのに、簡単にスタンガンで気絶させられ、倉庫からも脱出できていないのはボンクラすぎやしないか。
そんなシニアの息子であるフランクも、負けず劣らずのボンクラぶり。銀行から逃亡して駐車場で車を乗り換えるのは「警察の目を逃れる」という目的があるはずなのに、全く同じ種類と色のアウディーを用意しておいたら意味が無いでしょ。
「ナンバープレートが変わる」と思うかもしれないけど、フランクの車ってナンバープレートを回転させて変更できる仕様なのよ。だからナンバープレートの問題だけなら、車を交換する必要は無い。
あと、乗り換えた直後に車を爆破したら、すぐに警察が来るでしょ。駐車場を離れてから爆破した方がいいでしょ。

「アンナじゃなくてフランクが主人公なのだから」と前述したが、実はアンナが主役のような状態になっている部分も多いのだ。フランクは登場して少しの間は主人公っぽく描かれているが、途中からは完全にアンナをサポートする役回りとなってしまう。
フランクは演者も含めて主人公としての弱さを感じるけど、だからってアンナに負けちゃマズいでしょ。極端なことを言っちゃえば、スター映画のようにフランクがダントツで目立たなきゃダメなんじゃないかと。
で、それだけでも痛手なのだが、フランクはシニアにも食われている始末だ。いっそのこと、シニアを主役に据えた方がいいんじゃないかと思うぐらいだぞ。
まあ主役に据えるとしたら、簡単に拉致監禁されちゃうカッコ悪さは何とかした方がいけどさ。

今回のフランクは「アンナたちに脅されて協力させられる」という形なので、主人公としてのカッコ良さが乏しいのよね。
もっと問題だと思うのは、「フランクがいなくても、アンナたちの計画は遂行できたんじゃないか」と思わせてしまうことだ。
少なくとも運び屋ではなく、他の能力を持った人間を雇った方が良くないかと。
だってフランクは、運び屋以外の仕事を色々とさせられているからね。
変装して病院から麻酔ボンベを盗み出すとか、クラブでスモークのボンベと交換するとか、運び屋の能力とは全くの無関係でしょ。

フランクを協力させるための人質だったはずのシニアが、いつの間にかアンナたちの作戦に参加しているのは変でしょ。
彼は機長に変装して専用機に乗り込んでいるけど、それは最初からアンナたちが機長に変装させて協力させるつもりじゃなかったら成立しない作戦でしょ。
でも毒を盛っていたら、どんどん体が衰弱して動けなくなっていくはずで。
実際は毒なんて盛っていないけど、だったらシニアが「なぜ元気なままなのか」と疑問を抱くとか、シニアを作戦に参加させることに対してフランクが「毒を盛られているのに動けないだろ」と反発したりする手順が無いのは違和感が強いわ。

ジーナが一命を取り留めた後、アンナがフランクに「お礼をさせてと」と告げてセックスに誘うんだけど、そんなの全く要らんよ。それが売春婦としてのセックスかどうかってのは関係なく、一気に安っぽい女になってるぞ。
そこで簡単に彼女と関係を持っちゃうフランクも、これまた主人公としてカッコ悪いわ。そこは断れよ。なんで素直に受け入れているんだよ。
「据え膳食わぬは男の恥」じゃねえぞ、そこは。
むしろアンナが売春婦だからこそ、そこは関係を持たずに終わらせた方が、どっちのキャラも価値を下げずに済む。

フランクはピロートークでアンナの不幸な境遇とカラゾフへの復讐心を聞くと、「奴は君を殺すぞ」と警告する。
しかしアンナの強い覚悟を聞いた後、さっさと服を着替え、シニアを車に乗せて倉庫を去る。そして、ほとぼりが冷めるまで身を隠す考えを明かす。
シニアが手を貸してやるべきじゃないかと促しても、「父さんはスパイ、俺は兵士として戦ったが、何も報われなかった」と否定的な考えを示す。
でも「兵士として戦っても報われなかった」ってのは、「アンナたちの復讐に手を貸さない」ってのと何の関係も無いでしょ。

せっかくフランクがアンナの不幸な境遇を聞かされたんだから、そこで「本来のルールを曲げて手を貸してやる」という義侠心を抱く展開にしておけば良かったのよ。
そりゃあベタベタではあるけど、そこを避けて選んだ筋書きが「シニアをカラゾフに拉致されたフランクが、アンナたちとの交換を要求される」という内容なんだぜ。そんでフランクは、アンナたちに協力を要請するんだぜ。
なんでクライマックスなのに、フランクがアンナたちに助けてもらう形になってんのよ。
終盤に来ても主人公がカッコ悪いって、どういうことよ。
あと、また簡単に拉致されるシニアも、やっぱりカッコ悪いぞ。

最終決戦ではアンナを覗く3人の女が殺されるんだけど、それは全く要らない犠牲だわ。
そこはフランクが4人の女を守り抜く形にしておくべきでしょ。そうじゃないと、アンナが復讐を果たしてもカタルシスが得られない。そこに悲哀なんて持ち込む必要は無いのよ。
あと、アンナがフランクを始末しようとする展開も、これまた全く要らないわ。
結局は殺せないんだけど、そもそも「フランクを始末しようと企んでいた」という設定自体が邪魔なだけだわ。

(観賞日:2017年3月19日)

 

*ポンコツ映画愛護協会