『トゥモローランド』:2015、アメリカ

1964年、少年時代のフランク・ウォーカーはニューヨークの万国博覧会を訪れた。発明コンテストのブースに入った彼は、受付で「絶対に優勝します」と自信を示す。彼は受付係のデヴィッド・ニックスに、液体窒素を使って空を飛ぶジェットパックを見せた。そこへアテナという少女が現れ、強い興味を示した。ニックスが「飛ぶ目的は何だね?世界貢献できるかな?」と質問し、高尚な目的を求めた。するとフランクは、「ジェットパックで飛ぶ子供を見たら、全て可能だと信じられる。世界は良くなるよ」と元気に答えた。ジェットパックの飛行実験が成功していなかったことから、ニックスは「飛ばなければ意味が無い」と申請を受理しなかった。
フランクが残念そうに立ち去ると、アテナは「気に入ったわ」と言う。ニックスは「駄目だ」と止めるが、アテナはフランクを追い掛けた。彼女は「見つからないよう付いて来て」と言い、フランクに小さなピンバッジを渡した。「君は誰?」と訊かれたアテナは、「未来よ」と答えた。フランクはアテナを追って「イッツ・ア・スモール・ワールド」のボートに乗り、コースを進んだ。センサーがバッジに反応して地下水路に落下し、フランクはエレベーターに乗り込んだ。勝手に動いたエレベーターによって、フランクは未知の科学都市に移送された。彼はロボットに修理してもらったジェットパックを使い、アテナとニックスの前に降り立った。ニックスは不機嫌そうに立ち去り、フランクは「ここはどこ?」とアテナに尋ねた。
それから40年後。高校生のケイシー・ニュートンはNASAの発射台解体現場へ侵入し、妨害工作を繰り返している。幼い頃から遠い星へ行くことを夢見ている彼女は、NASAの方針を撤回させようと考えていた。NASAの技術者である父のエディーは、解体現場で働いている。彼はケイシーに、「解体は止められない。解体後には失職する。これは避けられない現実だ」と語る。その夜もケイシーは現場へ侵入するが、待ち受けていた警官に捕まった。
すぐに保釈されたケイシーは、没収されていた私物を返される。その中には、アテナがフランクに渡したのと同じピンバッジが紛れ込んでいた。気付いたケイシーが「これは違う」とバッジに触れると、周囲が一面の麦畑に変化した。驚いたケイシーが手を離すと、警察署に戻った。改めてバッジに触れたケイシーは、麦畑の向こうにある科学都市を発見する。再び警察署へ戻った彼女は、紙で包んでバッジを持ち帰ることにした。ケイシーはエディーにバッジを触らせるが、何も起きなかった。
帰宅したケイシーはバッジを使い、科学都市へ向かった。都市に入った彼女は、ホバーレールと呼ばれる列車で宇宙船基地に到着した。宇宙船へ搭乗しようとするケイシーだが、バッジのパワーが切れて現実世界へ引き戻されてしまう。帰宅した彼女は弟のネイトにパソコンを開いてもらい、ネット検索でピンバッジについて調べる。それが1964年の万博記念バッジだと知った彼女は、「宇宙時代のコレクション高価買取」と書かれた店のサイトを見つけた。電話番号は見つからなかったが、店の住所は書かれていた。
次の日、ケイシーはネイトに「友達とキャンプに行く」とパパに話すよう頼み、その店へ向かう。ネイトが外出しようとすると、アテナがガールスカウトの姿で現れた。アテナはネイトから、「バッジが駄目になったから他のを探しに行った」と聞き出した。ケイシーは店に入ると、経営者夫婦のヒューゴーとウルスラにバッジを見せて「これについて教えて」と頼む。するとヒューゴーは、「世界中の天才や芸術家や科学者、独創的な人が集まって別世界を造った。政治や官僚制度や拝金主義から解放された場所だ。このバッジがあれば、そこへ行ける」と語った。
入手経路を問われたケイシーは、「分からないの。私物に紛れ込んでいて」と正直に答える。しかしヒューゴーとウルスラは信じようとせず、「誰かがくれたんだろ。少女はどこだ」と脅す。ケイシーは光線銃で攻撃されるが、アテナが助けに駆け付けた。彼女はオーディオ・アニマトロニニクス(AA)であるヒューゴーとウルスラを破壊し、爆発する店からケイシーを連れて脱出した。彼女は追っ手が来ることを告げ、ケイシーを車に乗せて逃走する。
アテナは自分がバッジを渡したことを話すが、彼女もAAだと知ったケイシーは逃げ出した。しかし、すぐにアテナが追い付き、「あれが最後のバッジなの。無駄にできない」と告げる。彼女はケイシーの見た場所が実在することを教え、「貴方が来なければ消える。禁断の物を作ったから」と語った。一方、警官たちが店の現場現象を行っているとシークレット・サービスのクラークが現れ、「後は引き継ぐ」と告げた。AAの残骸を見つけた警官たちが事情説明を求めると、クラークは光線銃で全員を始末した。彼は同行した部下に、「ニックス総督に、少女を見つけたと連絡しろ」と命じた。
アテナは田舎で暮らすフランクの自宅前でケイシーを放置し、車で去った。ケイシーはフランクにバッジを見せ、「あそこへ連れてって」と言う。フランクは「おとなしく家に帰れ。君は特別だと思い込まされてるだけだ」と告げ、彼女を追い払う。しかしケイシーは諦めず、策を講じてフランクを追い出した。家に入り込んだケイシーは室内を物色し、少年時代のフランクとアテナが写っているビデオを発見する。別の部屋も調べた彼女は、何台ものモニターとカウントダウンの機械を見つけた。モニターの一台には、「100%」という数字が表示されていた。
戻って来たフランクは、ケイシーに「追放されて扉を閉められた」と告げた。「禁断の物を作ったから?」とケイシーが問い掛けると、フランクは「自分の死ぬ時間が正確に分かるとしたら、知りたいか?」と言う。「知りたいわ。人間は死ぬって決まってるんだから。運命は自分で決める」とケイシーが口にすると、モニターの数字が少しだけ下がった。警報が鳴り響いたため、フランクは追っ手が来たことを知る。彼はクラークと手下たちに襲われるが、ケイシーを連れて脱出した。そこへアテナが現れ、「私を撃つかは、後で考えて。今は逃げないと」とフランクに告げた。
アテナはフランクとケイシーを車に乗せ、すぐに出発する。「なぜ彼女を巻き込む?」とフランクに責められたアテナは、「私はバッジをあげただけよ」と口にする。「バッジは破壊されたはずだ」とフランクが告げると、彼女は「幾つか持って逃げたの」と言う。アテナはケイシーについて、「最後の候補よ。他の候補で数年を無駄にした。フランクは「相変わらず探してるのか?」と馬鹿にした口調で告げ、「馬鹿な少年を騙して傷付けた」と非難した。
3人は伝送装置を使い、パリのエッフェル塔へ移動した。フランクはケイシーに、「エッフェル塔は別世界への入り口だ。エッフェル、ジュール・ヴェルヌ、ニコラ・テスラ、エジソンが最初のプルス・ウルトラだ」と語った。彼は塔に格納されているロケットを出現させ、ケイシー&アテナと共に乗り込んだ。ロケットは発射すると別次元へ飛び込み、、3人はトゥモローランドに到着した。しかしケイシーが以前に見た時とは全く違い、すっかり荒廃した状態に変貌していた。
3人の前にニックスが現れ、アテナに「君の任務は終わったはずだ」と告げる。フランクはニックスに、「ケイシーなら地球を救える。モニターの信号を傍受してたが、彼女がいると一瞬だけ確率が下がった」と話す。40年前、フランクはトゥモローランドで未来が見える機械を発明した。それにより、58日後に地球が滅亡することが判明した。しかしトゥモローランドは安泰なので、ニックスは放置していた。彼は「地球人は残虐だ。この地を解放したら、ここも破滅の道を辿る」と言い、3人を強制送還した…。

監督はブラッド・バード、原案はデイモン・リンデロフ&ブラッド・バード&ジェフ・ジェンセン、脚本はデイモン・リンデロフ&ブラッド・バード、製作はデイモン・リンデロフ&ブラッド・バード&ジェフリー・チャーノフ、共同製作はトム・ペイツマン、製作総指揮はジョン・ウォーカー&バーナード・ベリュー&ジェフ・ジェンセン&ブリガム・テイラー、製作協力はデビ・ボッシ、撮影はクラウディオ・ミランダ、美術はスコット・チャンブリス、編集はウォルター・マーチ&クレイグ・ウッド、衣装はジェフリー・カーランド、視覚効果監修はクレイグ・ハマック&エディー・パスクアレロ&ジョン・ノール、音楽はマイケル・ジアッキノ。
主演はジョージ・クルーニー、共演はヒュー・ローリー、ブリット・ロバートソン、ラフィー・キャシディー、ティム・マッグロウ、キャスリン・ハーン、キーガン=マイケル・キー、トーマス・ロビンソン、ピアース・ガニォン、クリス・バウアー、マシュー・マッコール、ジュディー・グリア、トム・バトラー、リック・ピアース、デイガン・ニッシュ、ギャリー・チョーク、マイケル・ロウ、ティム・ペレス、ピアース・ヴィッサー、シロー・ネルソン、ユセフ・アーメッド、アレックス・バリマ、ジェディディア・グッドエーカー、エイダン・ジェム、プリヤ・ラジャラトナム他。


ディズニーランドのテーマエリア“トゥモローランド”をモチーフにした作品。
監督は『レミーのおいしいレストラン』『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のブラッド・バードが担当。
脚本は『ワールド・ウォーZ』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のデイモン・リンデロフとブラッド・バード監督による共同。
フランクをジョージ・クルーニー、ニックスをヒュー・ローリー、ケイシーをブリット・ロバートソン、アテナをラフィー・キャシディー、エディーをティム・マッグロウ、ウルスラをキャスリン・ハーン、ヒューゴーをキーガン=マイケル・キーが演じている。
アンクレジットだが、アンソニー役でロックリン・マンローが出演している。

ケイシーは解体現場の妨害工作について、「それがちっぽけな行動でも、その人は未来を変えられると信じているのよ」と語る。
本人がそう信じるのは勝手だが、この映画では彼女の行動が正当化されている。ただの犯罪行為なのに。
そりゃあ昔から「遠い星へ行きたい」と夢見ていたケイシーからすると、シャトル計画が中止になるのは避けたいだろう。だから彼女がシャトル計画の続行を願うのは理解できる。だけど、そのために解体現場の妨害工作を繰り返し、それを正当化されちゃうと、素直に賛同できないわ。
ケイシーは計画中止について「考えるより諦める方が楽だからよ」と批判しているけど、NASAにだって色々と事情はあるわけでね。予算の問題もあるんだから、夢だけで何とか出来るモンではないのよ。

フランクがトゥモローランドを訪れるシーンは、本来なら観客が未来チックな景色に魅了される映像になっているべきだろう。
しかし、「エレベーターを降りたら濃い霧で周囲が良く見えない」という邪魔な手順が待っている。
なぜエレベーターを降りた時点でトゥモローランドへ到着する展開にしなかったのか、理解に苦しむ。
ジェットパックを使わせるための手順ってことかもしれないが、そんなのは霧の障害物を挟まなくても、どうにでも出来そうだぞ。

で、余計な手間を掛けた後、ようやく観客はトゥモローランドを目にすることが出来る。しかし残念ながら、高揚感は全く喚起されない。
その理由は簡単で、「どこかで見たような未来都市」に過ぎないからだ。
なんせ実在のアトラクションがモチーフなので、そこから大きく外れた世界観を作ることが出来ないという事情はあるだろう。
しかし、「それにしても」と言いたくなるぐらい、ワクワクしない。
そんで後半に入ると荒廃した状態になっちゃうので、ますますトゥモローランドの観賞価値が無くなるし。

しかし、そうであっても、やはりタイトルからして観客はトゥモローワールドでの物語を求めているはずだ。
だが、その期待に本作品は全く応えてくれない。トゥモローワールドのシーンは少なく、大半は現実世界で進行するのだ。
そこで描かれるのは「フランクとケイシーがロボットに襲われて戦ったり逃げたりする」という内容であり、ますます「どこかで見たような」という印象が強くなってしまう。
確かにトゥモローワールドは既視感を抱かせる場所だが、それでも「その中で主人公が様々な体験をしたり、冒険を繰り広げたりする」という内容にしていれば、少なくとも本作品よりは遥かに面白く仕上がったはずだ。

ケイシーはバッジを使い、トゥモローランドに辿り着く。初めて見る科学都市に、彼女は興奮した様子を見せる。
しかし困ったことに、こっちは彼女の気持ちに全く同調できない。
理由は簡単で、「前にも見たことがある場所」だからだ。
冒頭、少年時代のフランクがアテナに導かれるシーンで、観客は既にトゥモローランドを体験している。その時は短いシーンであり、ケイシーが見たような乗り物は登場していなかったが、そんなに大幅な変化があるわけではない。
だから、ファースト・インパクトを受けることが出来ないのだ。

それを考えると、構成に難があると言わざるを得ない。
ケイシーがピンバッジを入手した時に、初めて観客もトゥモローランドを目撃する構成にした方が良かったんじゃないか。フランクに関しては、ケイシーが会いに行く時に初めて登場する形を取ればいい。そして、そこで彼の回想として、少年時代にトゥモローランドを訪れたことが語られる構成にすれば良かったのだ。
っていうか、そもそもフランクが主役扱いってのも、いかがなものかと。
そこはケイシーが主役、フランクはサポートという役回りの方が良かったんじゃないかと。

アテナはケイシーにバッジをあげたことについて、「採用基準を満たしていた。73点だった」と話す。後のシーンで、フランクは41点だったことが明らかにされる。
つまり、フランクは採用基準を満たしていなかったのだ。それなのにアテナは「自分が気に入ったから」という勝手な理由でバッジを渡し、トゥモローランドに引き入れてしまったのだ。
フランクは未来が見えるモニターを発明し、そのせいでトゥモローランドの住人は夢を失い、都市は荒廃してしまった。
つまり、全てはアテナの独断が招いたことなのだ。ニックスがフランクの申請を却下したのは、実は正しい判断だったのである。フランクは採用基準を満たしていないのだから、そりゃあトゥモローランドにとって害悪になる物を作ってしまうのも無理は無いのだ。
だからアテナがケイシーにバッジを渡したり、フランクを連れ戻したりするのは、全て「テメエのやらかした大失敗の後始末」に過ぎないのだ。

この映画には、「そこを甘受しなきゃ先へ進まないが、どうしても引っ掛かる」という重大なポイントがある。
それはフランクが発明した「未来が見える機械」のことだ。
それによってトゥモローランドの住人たちは、地球の滅亡を知った。ただ、「そもそも、そこに写った未来は真実なのか」という部分で疑問を抱いてしまうのだ。
と言うのも、フランクが最初に見せたジェットパックは、ちゃんと飛べないシロモノだった。なので、その機械にも欠陥があり、完璧とは言えないんじゃないかという気がするからだ。
でも、この映画だと「機械に移し出された未来は絶対的な真実」ってことで進めているので、乗り切れないのよね。

そもそも、「何がどうなって地球が滅亡するのか」という論理がサッパリ分からないのよ。
後述するが、「地球滅亡の情報を得た人類が諦めてしまったので、地球滅亡が確定事項になった」ってことらしいんだけど、「どういうことだよ?」と首をかしげたくなる。
おまけに、どうやって地球滅亡を回避するのかと思ったら「モニターを壊せば解決」という、すんげえ簡単な方法なのよね。地球滅亡が近いことを明かして急にスケールを広げておいて、あっという間に萎ませるのだ。
大体さ、ケイシーが簡単に解決方法を見つけられるぐらいなら、多くの天才や科学者がいるはずなのに、なぜ今までトゥモローランドの住人は誰も解決策を見つけられなかったのかと。

終盤、フランクとケイシーは、「モニターがアンテナになり、将来的に起こりそうなことを増幅して送信している。地球が滅亡するように人類が仕向けられている」と気付き、ニックスにモニターを切るよう訴える。
だが、それはニックスの策略だったことが判明する。
地球滅亡の確立が上昇していると知った彼は、政治家や財界首脳に知らせても耳を貸さないだろうと考え、人々の脳に情報を流した。滅亡を阻止するため、可能性だけでは怖がらないので、実際に文明崩壊を見せた。
ところが全く恐れず、それどころか終末を歓迎して楽しんだ。より良い未来を築けるのに何もせず諦めた。だから見捨てたのだと、ニックスは説明するのだ。

で、そんなニックスの主張に対して、フランクもケイシーもアテナも全く反論しない。ただニックスを倒し、「諦めない」ってことで戦うだけだ。
「向こうがキッチリと持論を語ったんだから、それに対して反論しなさいよ」と言いたくなるが、それが出来ない事情がある。その事情とは、「反論の余地が無い」ってことだ。
この映画はフランクとケイシーが「諦めない」ってことで夢見る仲間を増やそうと努力している様子で終幕を迎えるが、「人類が良い未来を築くための努力をせずに諦めている」ってのは事実だ。
なので、ニックスの説明は全く否定できない。
そこで「でも今から頑張れば何とかなるかも」というトコに答えを見出す以外に道は無いのだ。

何しろディズニー・ランドのテーマエリアをモチーフにした作品だし、だから本来なら「夢と希望のファンタジー」として全面的に甘受すべきなのだろうとは思う。
この映画が発するメッセージを素直に受け取れないのは、きっと心が腐ってしまったせいなのだろうとは思う。
でも腐ってしまったことは認めた上で、「やっぱり無理」と言わざるを得ない。
もちろん、この映画が発するメッセージは素晴らしい。でも、嫌味な言い方をすれば、「まるで現実を見ていない」というメッセージでもあるのだ。

冒頭、フランクはジェットパックの目的をニックスに問われ、「ジェットパックで飛ぶ子供を見たら、全て可能だと信じられる。世界は良くなるよ」と答えている。
まずニックスが高尚な目的を要求していることに関しては、「発明品に必ずしも高尚な目的が必要なわけじゃないだろ」と言いたくなる。
ただ、それをひとまず置いておくとして、「ジェットパックで飛ぶ子供を見たら、全て可能だと信じられる。世界は良くなるよ」というフランクの答えは、なんてバカバカしいのかと思うよ。
そんなモンで世界は良くならねえよ。それは「絶対に」と断言できるわ。

これが例えば、「人生には高尚な目的が必ずしも必要なわけじゃない。楽しむだけでもいいじゃないか」というメッセージであれば、それは全面的に受け入れられただろう。
しかし、「みんなが夢見ることで世界は良くなり、未来を変えられる」という高尚なメッセージになると、「うるせえよ」と言いたくなるのだ。
夢見ることが出来るのは、それなりに余裕がある環境じゃないと無理なわけで。例えば、その日の生活にも困窮しているような人に「もっと夢を見ろ」と要求するのは酷な話でしょ。
そもそも、「夢見る人」だったフランクのせいで地球滅亡が起きそうになったわけだから、むしろ「夢見るだけじゃダメ」ってことにならないか。

(観賞日:2016年11月18日)


2015年度 HIHOはくさいアワード:第8位

 

*ポンコツ映画愛護協会