『TENET テネット』:2020、アメリカ
クラシックコンサートの開演を控えたキエフの国立オペラハウスが、覆面の武装グループに襲撃された。一味はステージたちを殺害し、会場を制圧しようとする。外で待機していたCIA工作員の主人公たちは武装グループに成り済まし、会場に乗り込む。武装グループは会場に催眠ガスを流し込み、観客を眠らせた。主人公は来賓席にいた救出対象の男を合言葉で確認し、「このテロは偽装だ。素性がバレた」と教える。彼は男を連れて脱出しようとするが、武装グループが時限爆弾を仕掛けていることを知る。爆弾を解除していた彼は武装グループの1人に気付かれ、銃を向けられる。しかし逆行する弾丸が貫通して敵は倒れ、拳銃を持った謎の男が現場から立ち去った。
主人公は国立オペラハウスから脱出するが、武装グループに捕まった。彼は拷問を受けるが、仲間が持っていた自殺ピルを飲んだ。主人公は意識を取り戻し、ピルは偽物だったことを知る。その場にはフェイという男がいて、「これはテストだ」と告げる。彼は主人公に「人類が生き残るための、国家を超越した任務だ。冷戦が起きている。情報は限られている」と語り、「テネット」という言葉を教えた。主人公は体力を回復させ、指示された建物に向かった。
主人公は地下施設でバーバラという女性と会い、「私たちは正体も目的も明かせない」と告げられる。「何をするにしても敵を知りたい」と主人公が言うと、彼女は「私に分かるのは、第三次世界大戦を防ぐこと」と述べた。彼女は手袋を装着し、弾丸を使って時間が逆行する現象を見せた。バーバラが「未来の誰かが作って過去に送った」と説明すると、主人公はオペラハウスで同じ現象を見たことを話す。未来からは弾丸が貫通した壁が届いており、それを分析しているとバーバラは語った。逆行させられるのは弾丸だけでなく、複雑な装置の部品も届いており、それをバーバラは調べていた。
主人公はムンバイの武器商人であるサンジェイ・シンに協力してもらおうと考え、仲間のニールに会った。主人公はサンジェイの部屋に乗り込んで拳銃を突き付け、「変な弾を誰に捌いているか教えろ」と詰め寄った。するとサンジェイの妻であるプリヤが、「取引情報を漏らすのは彼のテネットに反する」と述べた。プリヤは黒幕がロシアの大富豪であるセイターだと教え、「売った時は普通の弾だった。彼は現在と未来の仲介役」と語る。彼女は接触して謎を突き止めるよう要請し、信頼できるMI6の連絡役がいると告げた。
主人公はMI6のクロズビーと接触し、セイターは金の力で英国の支配階級になったと知らされる。セイターは競売でバートン卿の娘であるキャットと知り合い、妻にして利用していた。クロズビーは主人公にトマス・アレポが描いたゴヤの贋作を渡すと、「2枚の内の1枚だ。もう1枚はシブリーズで競売に出た。鑑定したのはキャットで、セイターが落札した」と説明する。彼は主人公に、「噂だが、キャットはアレポとデキてた」と述べた。
主人公はシブリーズを訪ねてキャットに贋作の鑑定を依頼し、アレポの作品だと明かした。彼はキャットとレストランに移動し、「貴方は全てを知っていた」と告げてセイターへの仲介を依頼した。するとキャットは、「セイターは贋作と知っていて、私を支配するために落札した。自由も息子も奪われた」と言う。彼女が息子のためにセイターの言いなりになっていることを知った主人公は、「俺が絵を奪えば、自由になれる。人生をやり直せ。この俺と」と告げた。
そこにセイターの手下たちが現れると、キャットは「電話番号はコートに入れた」と主人公の耳元で囁いた。彼女が店を出た後、主人公は襲って来る一味を蹴散らした。彼はキャットと会い、絵はオスロの空港にあることを知らされる。キャットは「ロータス社の金庫室にある。価値のある美術品は免税される。セイターの狙いは絵じゃなくてフリーポート」と語る。ニールは金庫室を利用する客として下見に行き、防火設備を確認した。ニールは飛行機を建物に衝突させて火災を起こす計画を立て、主人公に協力者のマヒアを紹介した。
ニールとマヒアは、貨物機のクルーを脱出させてからテロに見せ掛ける計画を主人公に語る。ニュースで大きく報じてもらうために、彼らは輸送される金塊を滑走路に落とそうと目論んでいた。作戦当日、主人公とニールは顧客として金庫室に入り、マヒアは貨物機を操作して建物に激突させた。金庫室のドアが封鎖され、防火のためのガスが放出される。主人公とニールは協力して次々にドアを解錠するが、複数の弾痕が残る窓ガラスを発見する。その状況を見た主人公は、逆行していることに気付いた。
ガスマスクをした2人の男が同時に出現し、主人公とニールに襲い掛かった。ニールは敵を始末し、主人公も男を追い詰めるが逃げられた。ムンバイでプリヤと会った主人公は、2人の男が同一人物だと告げられる。プリヤは主人公に、「彼らは回転ドアを使った。未来から送られてきた」と告げた。「何のため?」と主人公が尋ねると、彼女は「それを突き止めて」と言う。彼女はセイターがプルトニウム241を劇場のテロで盗もうとしていたこと、ウクライナの保険会社が所有していて1週間後にタリンへ移動することを話し、「それを餌にしてセイターの注意を引き付けて」と指示した。
主人公はキャットと会い、「絵は盗んで処分した」と嘘をついた。彼がセイターへの紹介を求めると、キャットは夕食に招待する。彼女は主人公を友人として紹介するが、セイターは浮気相手だと決め付けた。セイターが殺害を口にして威嚇すると、主人公は「オペラは?」と何食わぬ顔で問い掛けた。セイターが反応を示したので、彼は別の場所で詳しく話したいと持ち掛けた。セイターが翌日のセーリングに誘ったので、主人公は了解して去った。セイターはキャットに絵を見せ、事前に金庫室から持ち出していたことを教えた。
次の日、主人公はセイターやキャットと共に、セーリングをする。彼はセイターに、「2008年、何者かがロシアのミサイル基地を制圧した。1週間後、核弾頭の重さが4分の1になっていた。消えた241は、テロの起きたオペラハウスにあった」と語る。セイターが「何が望みだ?」と尋ねると、主人公は「パートナーに」と告げる。セイターは「お前とは組まん」と拒絶した直後、キャットに海へ突き落とされた。セイターは意識を失って浮かぶが、主人公が救助した。
船に戻った主人公は、セイターを助けたことについてキャットに「何者かを探るためだ」と釈明する。キャットが「私がどうなると?」と責めると、彼は拳銃を渡して「無闇に撃つな」と述べた。セイターは主人公に礼を述べ、「借りを作りたくない」と言う。主人公は彼に、241を盗むための手助けを要請した。船にヘリコプターが飛来し、大きなタイムカプセルが運び込まれた。セイターはカプセルを開けさせ、中には入っていた刻印の無い金塊を確認する。その様子を盗み見ていた主人公は、ヴォルコフに見つかって暴行された。
主人公はセイターから「次は殺す」と通告され、「プルトニウムは手に入れる」と約束する。彼はセイターに、報酬の支払いをキャットに任せるよう告げた。主人公はニールと会い、「セイターはタイムカプセルを埋めて、送られて来たブツを回収する」と話す。「場所は?」と訊かれた彼は、「何世紀も見つからない場所だ」と答えた。セイターはキャットをフリーポートへ連れて行くと、何丁もの銃を見せた。キャットは隠し持っていた拳銃を構えるが、セイターに奪われて暴力を受けた。
主人公はニールたちと共にプルトニウム241の輸送車を襲撃し、積んであったケースを盗み出した。しかしケースを開けると、中身は謎の部品だった。主人公が「プルトニウムじゃないぞ」と言うと、ニールは「もっと重要な物だ」と述べた。そこへセイターが逆行する車で現れ、同乗させているキャットを人質にして主人公を脅した。主人公はキャットを救うため、ケースを渡した。彼はキャットを救助しようとするが、一味に捕まった。
一味は主人公を連行し、セイターは過去の世界でキャットを人質にした。セイターはキャットに拳銃を突き付け、主人公に「本当にBMWか。白状しろ」と詰め寄る。主人公が答えないので、彼はキャットの腹を撃ち抜いた。主人公が「BMWのグローブボックスだ」と告げると、こちら側にセイターが現れて殴り付けた。「車か消防車か、早く言え」とセイターが拳銃を向けると、主人公は「もう言った」と口にする。ニールが応援部隊のアイヴスたちを引き連れて駆け付けると、セイターは逃走した。
ニールは応援部隊について、主人公に「プリヤの部隊だ」と説明する。「作戦は筒抜けだった。お前がバラしたのか」と主人公がニールに詰め寄ると、アイヴスが「誰でもない。時間の前後から挟み撃ちする作戦だ」と説明した。主人公は部品をセイターに渡していないこと、時間稼ぎで嘘をついたことを話す。そのまま放置するとキャットが死亡すると聞かされ、主人公は助けるために1週間のオスロへ移動して逆行の世界を使おうと考えた。
主人公は逆行世界に飛び込み、自身が隠した部品を回収する。セイターはケースの中身が空っぽだったと知り、手下たちに「爆心地に残りのアルゴリズムを」と指示していた。主人公はセイターに襲われて部品を奪われ、車ごと炎上させられた。彼が意識を取り戻すと、ニールに救助されていた。そこはロータス社のコンテナで、キャットも乗せられていた。「誰に雇われた?」という主人公の質問に、ニールは「聞かない方が身のためだ」と告げる。「アルゴリズムとは?」と主人公が尋ねると、彼は「全部で9つある。241も、その1つだ。世界全体を逆行させ、地球上の全ての生物が一瞬で消える」と教えた…。脚本&監督はクリストファー・ノーラン、製作はエマ・トーマス&クリストファー・ノーラン、製作総指揮はトーマス・ヘイスリップ、共同製作はアンディー・トンプソン、製作協力はヘレン・メドラノ、撮影はホイテ・ヴァン・ホイテマ、美術はネイサン・クロウリー、編集はジェニファー・レイム、衣装はジェフリー・カーランド、視覚効果監修はアンドリュー・ジャクソン、特殊効果監修はスコット・フィッシャー、音楽はルドウィグ・ゴランソン。
出演はジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、ケネス・ブラナー、マイケル・ケイン、エリザベス・デビッキ、ディンプル・カパディア、マーティン・ドノヴァン、フィオナ・ドゥーリフ、ユーリー・コロコリニコフ、ヒメーシュ・パテル、クレメンス・ポエジー、アーロン・テイラー=ジョンソン、デンジル・スミス、ジャック・カットモア=スコット、ロウリー・シェパード、デンゼル・スミス、ジャック・カットモア=スコット、ローリー・シェパード、アダム・クロッパー、アンソニー・モリナリ、ジェファーソン・ホール、マーセル・サバット、ジュリア・=マリア・アーノルズ他。
『インターステラー』『ダンケルク』のクリストファー・ノーランが脚本&監督を務めた作品。
役名の無い「主人公(Protagonist)」を演じるのは、デンゼル・ワシントンの息子のジョン・デヴィッド・ワシントン。
ニールをロバート・パティンソン、セイターをケネス・ブラナー、クロズビーをマイケル・ケイン、キャットをエリザベス・デビッキ、プリヤをディンプル・カパディア、フェイをマーティン・ドノヴァン、ホイーラーをフィオナ・ドゥーリフ、ヴォルコフをユーリー・コロコリニコフ、マヒアをヒメーシュ・パテル、バーバラをクレメンス・ポエジー、アイヴスをアーロン・テイラー=ジョンソンが演じている。冒頭で描かれるエピソードからして、何が何だかサッパリ分からない。ボンヤリとした状況しか把握できないまま、エピソードが終わる。
かなりテンポの速い展開の中で、あまりにも謎が多すぎる。
しかも、「これはテスト」ってことで、主人公が課せられた任務の内容自体に重要な意味は無いのだ。
だったら、もう少しシンプルな内容で、伝わりやすいシーンにしておけばいい。
武装グループに捕まるまでの経緯なんて、無駄にゴチャゴチャしているだけにしか思えんよ。問題が難しければ難しいほど、噛み砕いて丁寧に説明する必要があるはずだ。しかし本作品は、難しいことを、より複雑化させて描いている。
まるで優秀な人材を選び抜くための試験のように、「この難解な作品を読み解いてみろ」という挑戦的なスタンスなのだ。
でも映画ってのは本来、選ばれし者だけが楽しめるコンテンツではないはずで。
いや、まだ芸術映画や前衛映画なら、監督の自己満足みたいな内容でも構わないかもしれないよ。
でも、これって一応、ビッグ・バジェットの娯楽映画、世界的に大規模公開される商業映画として製作されているはずだよね。主人公が逆行している敵と戦うシーンがあるが、どういう理屈なのかサッパリ分からない。
逆行しているってことは、既に動きは決まっているんじゃないのか。だとすると、主人公の動きに対応することは不可能じゃないのか。あらかじめ主人公の動きを知っているとすれば、圧倒して勝利できるはずだけど、そうじゃないんだよね。
っていうか、事前に相手の動きが分かっているのなら、そもそも戦う必要も無いはずだし。
あと、動きが全て逆行しているなら、基本的に攻撃することは無理じゃないのか。パンチやキックは全て引っ込める動きになるなら、打撃として成立しないし。拳銃の発砲にしても、弾が戻る軌道上に標的が存在していなければ絶対に命中しないし。なので、逆行する敵とのアクションは、理屈が微塵も理解できないのだ。そして、もっと厄介なのは、分かりたいとも思えないってことだ。
しかも、ただワケが分からないだけでなく、映像的にも物語の趣向としても、そこに面白さを感じないという問題もある。
「映画は難解にした方が質が高い」とか、そういう勘違いでもしているんじゃないかと邪推したくなってしまう。
監督の数学的な発想や考え方が度を越していて、完全に自己満足の世界に突入していると感じる。登場人物の目的が、ずっとボンヤリしたままで話が進む。
主人公は「第三次世界大戦を防ぐこと」というフワっとした情報しか与えられていないのに、弾丸の情報を調べ始める。何をどうしたら第三次世界大戦を防げるのか全く分かっていないのに、何の迷いも無い。
ところがキャットに会うと、「贋作を盗む」という行動に出る。その目的はキャットを解放することなので、「第三次世界大戦を防ぐ」という任務とは何の関係も無いはずだ。
一応は「キャットの信頼を得てセイターに紹介してもらう」というトコに繋げているけど、そこも「無駄な動きが多いなあ」と感じる。主人公は「第三次世界大戦を阻止する」という目的を示され、まずは弾丸の情報を得ようとする。そのためにサンジェイ・シンに会おうと考え、部屋に侵入する。
セイターが黒幕だと知り、その情報を得るためにクロズビーと会う。セイターに紹介してもらうためにキャットに近付く必要があり、そのために贋作を持って彼女と会う。
セイターに紹介してもらうにはキャットの信頼を得る必要があると考え、絵を盗もうと考える。絵を盗むために、テロを偽装した計画で金庫室のドアを封鎖する。セイターに信頼してもらうため、命を救う。
餌にするためにプルトニウムを盗む手伝いを持ち掛け、実際に行動する。そんな風に、次々に目的が提示され、そのためのミッションをクリアしていく構成になっている。
でも「その行動はホントに必要なのか」と思ってしまうことも、少なくないんだよね。
なんかさ、RPGの「次から次へと新たな任務が課されて回り道を繰り返す」という趣向みたいになっているんだけど、そこに気持ち良さが無いんだよね。
自分で主人公を操作することは出来ないし、ずっと最終目標がボンヤリしたままなので、良く分からないデモプレイを見せられている感じなのよ。それなりに派手で見栄えのするアクションシーンは幾つも用意されているけど、中身はそんなに面白くない。曖昧模糊としたサスペンス・アクションを、延々と見せられているだけだ。
例えばプルトニウムを盗んだとしても、それがどのように第三次世界大戦の阻止に繋がるかはサッパリ分からないし。
だから「成功するかどうか」というハラハラドキドキは、全く味わえない。
結局、キャットにセイターを紹介してもらった意味も、セイターにプルトニウムを盗むための手助けを要請した意味も、全く感じられないし。ワケの分からなさが強すぎて、本来ならばスリリングなはずのシーンでも、まるでハラハラドキドキできない。
どれだけ緊迫感を醸し出すための演出が施されていても、目の前で起きている現象が謎だらけなので、何に対してどのように感じればいいのか困ってしまうのだ。
どのように動けば正解なのか、何をやったら状況が悪化するのか、そういう道筋が全く分からない。
だから主人公やセイターの言動が何を意味しているのか、どういう展開に繋がるのかも、まるで見えて来ない。もっと厄介なのは、現行世界と逆行世界を行き来する意味がホントにあるのかどうかが、サッパリ分からないことだ。
クリストファー・ノーランは緻密に計算して科学的考証もやっているはずなので、たぶん必要なんだろうとは思う。だけど映画を見ていても、それを納得させる力は感じないのよ。ずっと腑に落ちない気持ちのままで、最後まで観賞する羽目になる。
何度も繰り返して観賞すれば、ひょっとすると少しずつ理解できるようになるのかもしれない。でも、何度も見たくなるタイプの映画でもないんだよね。
どうせ何度も見たところで、この映画を面白く感じることは無さそうだし。終盤、主人公とニールはキャットを救うため、1週間前のオスロへ移動する。その展開が訪れると、フリーポートで彼らを襲って来たのが逆行世界の自分たちだったことが判明する。
だけど、それなら1週間前の自分がどんな風に行動していたか、ザックリしたことは分かっているはずでしょ。それなのに、なんで鉢合わせして格闘しているのか。
自分の過去の行動は分かっているんだから、そんな余計な面倒は回避できるはずじゃないのか。そして、それを回避できないのなら、何のための逆行世界なのか。
何を変えられて、何を変えられないのか、その辺りの基準やルールも全く分からないんだよね。映画の肝となるギミックと、サスペンス・アクションとしての物語が、まるで相乗効果を生み出していない。互いに邪魔をしたまま、時間だけが過ぎて行く。
クライマックスの大規模戦闘にしても、重要な任務のために大勢が動いていることは分かるが、目の前で何が起きているのかは良く分からない。
どうなったら任務完了なのかもボンヤリしているから、緊迫感も爽快感も無い。
アイデアを物語に上手く昇華できていないんじゃないか。「私は自分がバカであることを認識しているし、だから「この映画を理解できないのは頭が悪いからだ」と言われたら「そうでしょうね」と認める。
だけど、もし頭がいい人間しか楽しめないのだとしたら、その時点でアクション映画としては失格だ。
アクション映画ってのは、インテリのためにあるジャンルではない。
だからクリストファー・ノーラン監督が思い付いたアイデアを映画化したかったのなら、SFとサスペンスまではいいとして、アクションを主体にするのは大きな間違いなのだ。(観賞日:2022年11月2日)
2020年度 HIHOはくさいアワード:第3位