『ドロップ・ゾーン』:1994、アメリカ
FBI捜査官ピート・ネシップは弟のテリーと共に凄腕ハッカーのリーディを刑務所に護送する任務を担当することになった。だが彼らの乗ったジャンボ旅客機747機がハイジャックされ、テリーは犯人一味に殺される。犯人達はドアを爆破し、自分達やリーディが爆死したように見せかける。
FBIはテリーの発砲で犯人が刺激されたために事件が大きくなったと発表し、ピートは責任を取って停職処分となった。ピートは犯人は死んでおらず、騒ぎに乗じてパラシュートで脱出したと考えていた。上層部は取り合わなかったため、彼は1人で調査を開始する。
ピートはスカイダイビング界の第一人者ジェシーに会い、彼女の元恋人ジャガーが犯人の一味だということを突き止める。だが犯人一味のボスである元麻薬捜査官のタイは顔が割れたジャガーを殺害する。
タイはスカイダイビングで麻薬取締局に侵入し、リーディの能力を利用して世界中の麻薬捜査官のデータを盗もうと計画していた。ピートはジェシー達のダイビングチームの力を借り、彼らの計画を阻止しようとする…。製作総指揮&監督はジョン・バダム、脚本はピーター・バルソッチーニ&ジョン・ビショップ、原案はトニー・グフィン&ガイ・マノス&ピーター・バルソッチーニ、製作はD・J・カルーソ&ウォリス・ニキタ&ローレン・ロイド、撮影はロイ・H・ワグナー、音楽はハンス・ジマー。
主演はウェズリー・スナイプス、共演はゲイリー・ビジー、ヤンシー・バトラー、マイケル・ジェター、マルコム=ジャマール・ワーナー、ルカ・ベルコヴィッチ、コリン・ネメック、カイル・セコール、レックス・リン他。
最初から「これはB級映画なんだ」と強く意識して見た方がいい。
そうすれば「B級映画の割りには面白い」と思えるだろう。見せ場はもちろんスカイダイビングの場面。
というか、この映画は極端に言えばそれだけ。
アクション映画と言うより、スカイダイビング映画なのである。“まずスカイダイビングありき”の作品で、スカイダイビングのシーンを生かすために他の場面があるといっても過言ではない。
だから話がそれほど面白くなかったり、流れが悪かったりするのは仕方が無い。全てはスカイダイビングのシーンのため。
そのシーンがこの映画の全て。