『DOA/デッド・オア・アライブ』:2006、アメリカ&イギリス&ドイツ

山頂の寺院に暮らす忍者の王女かすみは、死んだ兄のハヤテに代わって一族を導くよう家臣のハヤブサから促される。だが、かすみは遺体の発見されていない兄が死んだことを信じず、「兄を捜しに行く」と言い出した。「国を出れば抜け忍になる」とハヤブサが止めても、彼女の気持ちは変わらなかった。寺院を出たかすみは、ハヤテを愛していた家臣のアヤネに刀を向けられる。隙を見て時点から逃亡した彼女の元に、DOAへの招待状が届いた。
南シナ海でクルージングを楽しんでいた女子プロレスラーのティナは、プロレスラーである父バースからの電話を受けた。タッグ戦の決勝に来るよう要求されたティナは、それを拒否した。ティナはプロレスが偽りの格闘技だと感じ、足を洗おうと決めたのだ。電話を切ったティナは中国人の海賊4人組に襲われるが、返り討ちに遭わせた。全員を海へ落とした彼女の元に、DOAへの招待状が届いた。
女盗賊のクリスティーが香港のホテルにいると、刑事たちが乗り込んで来た。北京ホテルの金庫を破った犯人が彼女だという匿名の人物からの情報提供があったからだ。刑事たちがクリスティーのバッグを調べると、札束が入っていた。クリスティーは密告したのが相棒のマックスだと悟った。彼女は刑事たちを倒し、下着姿で部屋から逃亡した。エレベーターで出会った男からコートを奪った彼女は、ホテルを後にした。バイクを走らせた彼女の元には、DOAへの招待状が届いた。
世界最高の格闘技大会「DOA」に参加する面々は飛行機に乗り、ナビゲーターのエレナ・ダグラスが大会概要を説明する映像を見る。格闘技の各分野で活躍する選手たちが、飛行機には乗っていた。飛行機にバースも乗っていたので、ティナは不愉快そうな表情を浮かべる。ザックという男がティナに声を掛け、プロレスを侮辱した。ハヤブサが付いて来たので、かすみは詰め寄った。ハヤブサは自分も招待を受けたのだと釈明した。クリスティーはマックスを見つけ、股間を掴んで「賞金は私が貰うわ」と告げた。
参加者はエレナの指示に従い、パラシュートを使ってブッダの像がある島に降り立った。日没までに本部へ到着しないと失格になるため、ティナ、クリスティー、かすみは協力することにした。彼女たちが本部に到着すると、主催者であるヴィクター・ドノヴァンが現れて挨拶する。DOAは、今は亡きダグラス博士の遺志で始まった大会だ。ダグラスはエレナの父で、ドノヴァンの友人だった科学者だ。今年はエレナも大会に参加する。
参加者の身体検査が行われ、ドノヴァンの部下であるウェザービーはモニター室でエレナの映像を眺めていたた。そこへドノヴァンが来て、データ収集の状況を尋ねる。ウェザービーは記録したデータを彼に渡す。参加者は必要な処置という説明で、看護婦から注射されていた。それによって、参加者の体にはナノボットが注入されていた。彼はウェザービーに、参加者の身体能力のデータを取らせた。
次の日、いよいよDOAが開始された。DOAでは時と場所を選ばずに対戦が行われる。参加者のデータによって対戦カードは決定され、その相手はリストバンドに表示される。武器の使用は禁じられており、相手をノックアウトすれば勝利となる。バイマン、クリスティー、エレナ、ハヤブサ、ゲン・フーという顔触れが、最初の戦いに勝利していく。戦いが続く中、かすみは過去を回想する。ハヤテは拉致された彼女を救出した直後、DOAの招待状を受けていた。
かすみはドノヴァンの元へ行き、去年の大会で死んだとされている兄を捜しに来たことを話す。真相を知りたいと願う彼女に、ドノヴァンはレオンという男と対戦して崖から転落したのだと説明した。かすみはハヤブサから、追っ手がいることを聞かされる。だが、彼女は既に、アヤネが島へ来ていることを知っていた。島へ戻るよう求めるハヤブサに、かすみは「ドノヴァンは兄がレオンに殺されたと嘘を言った。真相を隠している。私は兄を見つけるわ」と告げた。ハヤブサは協力を申し出た。
怪我を装ってザックに不戦敗となったマックスは、クリスティーの部屋に現れた。彼は「君を島に来させるため、わざと香港で警察に密告したんだ」と、悪びれることも無く語った。「賞金の1千万ドルを盗む手伝いをさせる気?」とクリスティーが言うと、彼は「盗むのは1億ドルだ。島の秘密金庫に隠されている。暗号を解読するんだ」と話す。クリスティーはあっさりと彼を許し、ベッドに誘った。
ドノヴァンはウェザービーに指示し、かすみの相手をレオンに決めた。アヤネは部屋にいたかすみを襲撃するが、レオンが来たので逃亡した。マックスがクリスティーに「金庫を開ける鍵はエレナだ」と話しているところへ、かすみとレオンが戦いながら乱入してきた。かすみはレオンを簡単に倒した。最後の1枠を決めるために、ドノヴァンはティナとバースを対戦させることにした。バースはティナがクリスティーと一緒にベッドにいたので、「対戦は明日だ」と告げて去った。
ウェザービーはマックスがエレナを口説いている監視モニターの映像を見て、「彼は身分を詐称しています。島から追い出しましょう」とドノヴァンに進言する。するとドノヴァンは、バイマンとの対戦を組むよう指示した。しかし部屋に乗り込んだバイマンは、あっさりとマックスに敗れた。2日目の早朝、かすみがティナに針治療を施していると、バースがやって来た。ティナはイカダから落ちた方が負けと決めて対戦し、父親に勝利した。
マックスはビーチでエレナの体をマッサージすると見せ掛け、腰の刺青をスキャンした。2人が仲良くしている様子を見たクリスティーは、ビーチボールをマックスに投げ付け、エレナに「一緒にやらない?」と持ち掛けた。対戦相手を求めると、ティナとかすみが受けた。そこへ来たハヤブサはドノヴァンが歩いて来るのを見て、かすみに「みんなの目を引き付けて下さい。その間に研究所でハヤテの行方を探ります」と告げた。
ドノヴァンも見物する中で、ビーチバレー対決が開始された。その間にハヤブサは研究所へ潜入し、ドノヴァンの手下たちを次々に倒していく。かすみがレシーブしようとしたところへ、手裏剣が飛んで来た。彼女は「行かなきゃ」と言い、ビーチから走り去った。竹林に赴いた彼女は、「アヤネ、貴方とは戦いたくない」と叫ぶ。かすみがアヤネと戦っていると、ティナ、クリスティー、エレナがやって来た。アヤネは竹林から逃亡した。
ビーチ・パーティーが行われる中、マックスはクリスティーに「エレナに腰に刺青があった。その文字を解読したら、エレナと書かれていた」と話す。ウェザービーはエレナに自己紹介し、彼女に気に入ってもらおうとする。ザックはティナを口説こうとするが、その最中に2人の対戦が決定した。「パーティーを台無しにするつもりか」と彼に言われたティナは、「では明日の夜明けに」と告げた。
3日目の夜が明け、ティナはザックと戦って勝利する。それを監視カメラの映像で見ていたドノヴァンは、次にクリスティーとエレナを対戦させることにした。クリスティーはエレナを破り、彼女の刺青を記憶した。部屋に戻ったクリスティーは刺青を紙に描き、それを鏡に写してマックスに見せる。大仏の絵の下に、「13085 財」という字があった。それを見たクリスティーとマックスは、巨大な大仏像の中に財宝があることを悟った。
かすみはハヤブサが戻らないので、捜しに行くことにした。ティナとクリスティーも彼女に同行した。ドノヴァンのオフィスに入った3人は、隠し扉を発見した。3人の様子を、ドノヴァンはモニター室から監視していた。地下施設を進んだティナたちは、倒れているハヤブサを発見した。3人がハヤブサに駆け寄った途端、部屋に毒ガスが放出された。ドノヴァンはティナたちを部屋に閉じ込め、ウェザービーがエレナと話している様子を監視する。ウェザービーはエレナに、ドノヴァンが研究所の閉鎖を主張したダグラスを殺害したことを明かした。ドノヴァンは部下たちに、エレナとウェザービーの抹殺を命じた。エレナは襲ってきた敵を一掃し、研究所へ向かう…。

監督はコリー・ユン、原案はJ・F・ロートン、脚本はJ・F・ロートン&アダム・グロス&セス・グロス、製作はジェレミー・ボルト&ポール・W・S・アンダーソン&ロバート・クルツァー&ベルント・アイヒンガー&マーク・A・アルトマン、共同製作はペギー・リー&マーク・ゴットウォルド、製作協力はデヴィッド・ライ&サイモン・エマニュエル、製作総指揮はマーティン・モスコウィッツ&アンドレアス・シュミット&アンドレアス・グロッシュ&スティーヴ・チャスマン&ダニエル・S・クレツキー、撮影はヴィーナス・キョン&チャン・チーイン、編集はエディー・ミドルトン、美術はジェームズ・チュー、衣装はフランク・ヘルマー、音楽はトム・ホーケンバーグ[ジャンキーXL]、音楽監修はジェイソン・ベントレー。
出演はジェイミー・プレスリー、ホリー・ヴァランス、デヴォン青木、サラ・カーター、エリック・ロバーツ、ナターシャ・マルテ、コリン・チョウ、ケイン・コスギ、スティーヴ・ハウイー、マシュー・マースデン、ケヴィン・ナッシュ、ブライアン・ホワイト、デレク・ボイヤー、シルヴィオ・シマック、ファン・リュウ、イン・ワン、チャド・マッコード、マーティン・クルーズ、テッド・トーマス、リー・シー、アンナ・ボルト、ハン・リン、ソン・リン、ロビン・ショウ他。


コーエーテクモゲームス(公開当時はテクモ)が発売しているビデオゲーム『デッドオアアライブ』シリーズを基にした作品。
監督は『トランスポーター』『クローサー』のコリー・ユン。
原案は女闘美が大好きな『ハンテッド』『チェーン・リアクション』のJ・F・ロートン。
ティナをジェイミー・プレスリー、クリスティーをホリー・ヴァランス、ヘレナをサラ・カーター、かすみをデヴォン青木、ドノヴァンをエリック・ロバーツ、アヤネをナターシャ・マルテ、ハヤテをコリン・チョウ、ハヤブサをケイン・コスギ、ウェザービーをスティーヴ・ハウイーが演じている。

原案となったゲームをプレーしたことは無いが、「女性キャラのオッパイがユサユサと揺れまくる対戦格闘ゲームで、コスプレしまくるし、スピンオフ作品では水着でビーチバレーもやるよ」という内容なのは知っている。
そういうゲームを実写映画化するのだから、重要視すべきは「エロとアクション」だ。
女優陣のバストサイズに関してはともかく、エロの要素を持ち込もうという意識は感じられる。

冒頭、雲の上にそびえる山の頂上にある、大きな寺院が写し出される。
場所はチベットという設定なのかと思ったら、「石狩山脈、日本」というスーパーインポーズが出る。
寺院なのだが、そこには忍者の一族が住んでおり、しかも英語で喋る。
かすみは「忍者の王女」という謎の立場にあり、ハヤブサから「国を出れば兄上と同じ運命です。一族を追放され、抜け忍になる」と警告される。
それは「抜け忍」の意味が全く違うが、そもそも場所の設定も忍者の設定もデタラメなので、そんな細かいことは気にしちゃダメだ。

かすみが寺院の外に出ると、日本刀を持った衛兵たちがいる。かすみは跪いた衛兵たちの肩を踏んで、フワリと浮かびながら走っていく。
もちろんワイヤーワークを使っており、まるで『グリーン・ディスティニー』の世界である。
かすみが大きな門を飛び越えると着物が脱げ、身軽な服装になる。最初から空を飛んで逃げようとしていたらしく、かすみは仕込んであったハンググライダーを広げる。
すると、どこからか手裏剣が飛んで来て、「DOAに招待する」というメッセージが出る。
それが招待状ってことなんだが、遥か上空なのに、どこから手裏剣を飛ばしたのかは不明。

アメリカ人のプロレスラーであるティナは、なぜか南シナ海でクルージングを楽しんでいる。
そこに海賊が襲って来ると、なぜか彼女はキックボクシングのスタイルで戦い、全員をキックで倒す。
「プロレスを嫌っているから、あえてプロレスの技術は使わなかった」というわけではない。演じているジェイミー・プレスリーが習った格闘技がキックボクシングだから、そのスタイルで戦うのだ。
だからDOAが始まっても、ティナはプロレスラーとしての戦い方を見せない。
じゃあキャラ設定を変えろよ。
ザックとの戦いでは、プロレスをバカにしていた彼の方が、むしろバックブリーカーとか、プロレスラーっぽい技を使っている。
あと、ティナの元にもDOAの招待状が届くが、周囲には船も飛行機も無かったのに、どこから飛んで来たのかは謎。

クリスティーは刑事たちが乗り込んできた時、ちょうどシャワーを浴びていたということで、バスタオル一枚を巻いているだけの姿だ。
同行を求める刑事の前でパンティーを履いたクリスティーは、ブラジャーを取るよう頼む。
刑事が拳銃でブラを引っ掛けて差し出すと、クリスティーは座った状態から左足で彼の手首を蹴り上げる。拳銃とブラが高く跳ね上げられ、その間にクリスティーはバスタオルを武器にして警官2名を倒す。
天井を見上げて両手を掲げた彼女は、落ちて来たブラをスポッと装着し、拳銃を掴んで刑事の股間に向ける。
ここはエロとアクションが見事に融合した、ホントに素晴らしいシーンだ。
この映画の一番の見せ場と言ってもいい。

DOAへの招待状を受けた面々は、同じ飛行機で会場となる島へ向かう。
どうやら、その招待状だけで、どこに行けば飛行機に乗ることが出来るのかまで分かったらしい。
みんなDOAに詳しいんだね。
その機内ではエレナが大会のことを軽く説明する。
ナビゲートのための映像なのに、なぜかエレナが無意味に水着姿という辺り、製作サイドは本作品に何が必要なのかってことを良く分かっている。

ティナはザックからプロレスが偽りの格闘技だとバカにされ、腹を立てる。
クルージングの時に「プロレスは偽りの格闘技だと分かった」とプロレスから足を洗うことを決めていたはずなのに、簡単に「プロレスラー」の自分に戻る。
かすみはDOAの招待に応じているが、兄を捜す目的はどうなったのかと思っていたら、後になって「兄が昨年のDOAで死んだ」と説明される。
それは先に説明しておくべきことであって、処理する順番を間違えている。

飛行機のまま島に着陸するのかと思ったら、「パラシュートを使って島に降りて。日没までに本部へ到着しなければ失格よ」とエレナは言う。
それって格闘技の強さは全く関係が無いので、格闘技大会としては明らかに間違った振るい落としの方法だ。
いよいよ大会が始まり、「相手をノックアウトすれば勝利。敗者は島を去る」というルールが説明されるが、なぜか怪我を装ってザックに不戦敗となったマックスは島に留まっている。
いやいや、不戦敗であろうと負けは負けなんだから、もう終わりのはずだろ。
なんで1回戦で不戦敗になったのに、その後も大会に参加する権利を持っているんだよ。

「時と場所を選ばずに対戦する」というのがルールなのだが、バースはティナとの対戦が決まっても、その時点で戦おうとはせず、次の日に持ち越す。ティナもパーティーの最中にザックとの対戦が決まるが、翌日の夜明けまで持ち越している。
そうやって時間を勝手に変更しちゃったら、「いつでも、どこでも戦いが始まる」という設定の意味が無いだろ。
あと、ティナはバースとの戦いで「このイカダから落ちた方が負けよ」と言っており、イカダから落とされたバースは娘の勝利を祝福するが、お前らが勝手にルールを決めてるんじゃねえよ。
ノックアウトしたら勝利というルールだろうに。

2日目、まだ大会は続いているのだが、ティナ、クリスティー、かすみ、エレナはビーチバレーを始める。
もちろん、これはゲームファンに対するサービスであり、お色気を求める観客に対するサービスだ。
そのビーチバレー対決と並行して、ハヤブサが研究所に潜入して敵と戦うアクションシーンも描かれるのだが、そんなのはどうだっていい。
ケイン・コスギのアクションなんて、この映画を見る人間の内、彼のファンを除けば誰も求めちゃいない。求めているのは女闘美とお色気だ。
だからマトモに考えれば、ビーチバレーのシーンなんて物語の進行に全く関係が無いし、無駄な寄り道なのだが、この映画においては、正しいことをやっていると言えるのだ。

かすみが手裏剣で呼び出されて、残念なことにビーチバレー対決は終わってしまう。
かすみが赴いたのは竹林。その島には、そんな場所もあったのね。
なんで急に竹林へ出向いたのかと言えば、その理由は簡単で、竹林を利用したアクションシーンを描きたいからだ。
竹林でワイヤーワークによるアクションって、ますます『グリーン・ディスティニー』だなあと思っていたら、あの映画ほど奔放に飛びまくることは無かった。

マックスはクリスティーに「エレナに腰に刺青があった。その文字を解読したら、エレナと書かれていた。やはり彼女が鍵だ」と言う。
エレナの体に「エレナ」という刺青があったからって、なぜ彼女が金庫を開けるための鍵と言い切れるのか、その根拠は全く分からない。
その後、クリスティーはエレナと戦って、大仏の絵と「13085 財」という文字の刺青を見つける。これで大仏の中に財宝があることも、13085という数字が扉を開ける石の動かし方になっていることも判明する。
そんな大事なことを、反転させたら分かるような形で、水着になったら誰でも見えるような場所に彫るって、セキュリティーの感覚がおかしいだろ。
それはともかく、クリスティーとエレナの戦いで2人をビキニ姿にさせせていることに関しては、ちゃんと評価しておく。
そういう感覚は大事よ。

ティナたちを捕まえたドノヴァンは、ナノポッドを使って格闘能力のデータをサングラスに採取する。そして最終テストとして、監禁しておいたハヤテを解放し、自分と戦わせる。
ハヤテが世界最強なので、彼と戦うことで、そのグラサンの優秀さを確認したかったらしい。
そのためだけに、わざわざ1年間も監禁するなんて、ご苦労なことで。
っていうか、世界最強のはずのハヤテは簡単に捕まっているんだし、だったら世界最強でも、あまり意味が無いように思えるんだが。

ドノヴァンは戦力分析によってハヤテを倒し、世界中のバイヤーと通信する。それだけの手間と時間を掛けてデータを集め、最終テストを 実施した理由は、そのデータをバイヤーに売ることだったのだ。
だけど、データを取っていない敵が相手だと、グラサンを掛けていても能力を把握して対処することは出来ないんだぞ。つまり、ティナたちと戦う時しか、そのグラサンは役に立たないのだ。
そんなの、世界中のバイヤーが買って、何か利用価値があるのか。
あと、なんでデータを集めるアイテムがサングラスなのよ。それだと、戦っている最中に外れちゃう可能性もあるでしょ。
実際、最後の戦いでドノヴァンはグラサンが外れて負けているし。

この映画を見て私が最初に思ったのは、「予算があって質を高めたアンディー・シダリス作品みたいだな」ということだった。
複数の若い女性たちがエロい格好でアクションをやるってのは、まさにアンディー・シダリス作品そのものじゃないか。
まあ出演女優のボディーの豊満さという部分では本作品の方が劣るし、こっちは誰もヌードにならないし、アンディー・シダリス作品のアクションは銃撃と爆破が基本だ。
だけど、本質的な部分は、かなり似ているんじゃないかと。

「質を高めた」と上述したが、質を高めたところで所詮はアンディー・シダリス作品なので(いや違うんだけど)、大したことは無い。
普通のアクション映画として鑑賞すれば、ヘッポコには違いない。
ただ、最初からバカ映画と割り切って観賞すれば、そんなに悪くないよ。ちゃんと作っているバカ映画なので。
少なくとも、同じように格闘系ゲームを映画化した『ストリートファイター』や『モータル・コンバット』に比べりゃ遥かにマシだ。
まあ、それらの作品より本作品を高く評価する一番の理由は、「エロの要素が盛り込まれている」ってトコロにあるんだけどさ。

(観賞日:2013年9月4日)

 

*ポンコツ映画愛護協会