『スパイ・レジェンド』:2014、アメリカ&イギリス

2008年、モンテネグロ。CIA諜報員のピーター・デヴェローは愛弟子のデヴィッド・メイソンが女性とランチを取っている現場へ赴き、その不用意な行動を戒める。メイソンは「彼女は心配ない」と軽く言うが、デヴェローは「女が拉致され、情報源を吐けと何者かがスパイを脅す可能性もある」と告げる。デヴェローと仲間であるジョン・ハンリーと共に、大使の警護を担当する。メイソンは近くの建物に隠れ、狙撃の準備をする。デヴェローは大使を車に残し、敵をおびき寄せるために外へ出た。彼は不審な男を発見するが、メイソンには待機を命じる。少女が走って来るのを見つけたデヴェローは「撃つな」と指示するが、男が発砲したのでメイソンは狙撃する。メイソンは殺し屋を始末するが、流れ弾を浴びた少女が死亡した。
5年後、スイス。CIAを引退しているデヴェローの元へ、ハンリーがやって来た。彼はCIA諜報員がロシアの殺し屋であるアレクサによって次々に殺されたことを話し、「次期大統領候補のフェデロフが過去を知る者の口を封じた」と言う。さらに彼はCIA諜報員のナタリアがフェデロフの側近として潜入していること、ある名前を掴んだことを語る。そのナタリアがデヴェローを指名し、国外へ脱出するための協力を要請して来たのだとハンリーは説明した。
ロシア議会に出席したフェデロフが演説している間に、ナタリアは室内を調べて証拠となる女性の写真を発見する。それを携帯電話で撮影した彼女は、演説を終えたフェデロフを何事も無かったように迎え、部屋を出て車に乗り込んだ。しかしフェデロフは金庫に目をやり、ナタリアが逃げたことを悟った。ハンリーは部下のセリアたちと共に、ナタリアの車をドローンからの映像で監視している。そこへ本部のボスであるペリー・ワインスタインから通信が入ると、ハンリーは「我々に任せてくれ」と不愉快そうな様子を見せた。
ナタリアは救出チームとの合流地点へ向かうが、FSBの車が追って来た。ナタリアは車を捨てて逃走を図るが、すぐにFSBの連中が追って来る。そこへデヴェローが駆け付けてFSBを始末し、ナタリアを自分の車に乗せた。ナタリアは「何故ここに?」と驚き、映像を見ていたセリアたちは「誰の車?」と口にする。デヴェローに仕事を指示したのはハンリーの独断であり、CIAもナタリアも全く関知していなかったのだ。
ナタリアから「ルーシーは元気?」と問われたデヴェローは、「元気だ。君に会いたがってる」と答えた。ペリーはメイソンを含むチームに、ナタリアの始末を命じた。ハンリーは反対するが、命令は覆らなかった。デヴェローはナタリアから「ミラ・フィリポヴァ」という名前を聞き出し、ハンリーに伝えた。その直後、ナタリアはメイソンの狙撃を受けた。彼女はデヴェローに携帯電話を渡し、死亡した。デヴェローは撤収しようとするチームを急襲し、3人を始末する。最後の1人がメイソンだと知ると、彼は撃たずに立ち去った。メイソンも背中を向けた彼を撃たず、ペリーに「デヴェローが現れた」と報告した。
ハンリーはセルビアのベオグラードにある隠れ家へ行き、ネットでミラの情報を調べた。そこへCIA諜報員が乗り込み、彼を捕まえた。アパートへ戻ったメイソンは逃げ出した猫を見つけ、向かいに住む飼い主のサラに届けた。NYタイムズ記者のエドガー・シンプソンはベオグラード難民センターで働くアリス・フルニエを訪ね、フェデロフに関する取材を申し入れた。アレクサはベオグラードへ到着し、仕事の準備に取り掛かった。
メイソンは大使館に呼ばれ、デヴェローを撃たなかった理由についてペリーとセリアに質問される。メイソンが「その必要は無かった。俺が見つけて説得します」と言うと、ペリーは「君は分かっていない」と告げる。彼はデヴェローとナタリアが恋人同士だったことを明かし、「愛する女を殺されたデヴェローは、全力で我々を狙って来る。彼を排除しろ」と述べた。デヴェローはハンリーの隠れ家へ行き、室内を捜索しているCIA諜報員2名を襲って拘束した。
アレクサは仲間のハッカーと接触し、ミラに関する情報を仕入れた。ミラは1990年代末期に難民としてベオグラードに入り、ソーシャルワーカーのアリスが支援した。ミラは10年前に消息を絶っていたが、ハッカーはアリスの現在地であるレストランをアレクサに教えた。デヴェローはパソコンを操作してアリスの存在を知り、捜索チームのユルゲンを装ってセリアと連絡を取った。彼はアリスの現在地を聞き出し、レストランへ向かった。
アリスがレストランでエドガーと話していると、店員に化けたアレクサが「電話が入っています」と嘘をついて連れ出そうとする。それを物陰から見ていたデヴェローはアリスの携帯に連絡し、「その女は殺し屋だ。騒ぐと殺される」と知らせた。メイソンたちのチームが店に突入すると、デヴェローはアリスを連れて脱出した。彼はアリスに、店にいた女がロシアの殺し屋であること、乗り込んで来たのがCIAであることを教えた。デヴェローはメイソンに電話を入れて挑発し、車を盗んで逃走した。
アリスはデヴェローにミラの居場所を問われ、「3年前から分からない」と答えた。デヴェローはアリスのオフィスへ行き、関係書類を確認する。一枚の写真を見た彼は、チェチェン紛争時代にフェデロフの右腕だったデニソフが名前を変えて売春の元締めになっていることを知った。デニソフと顔馴染みであるデヴェローは彼のいるナイトクラブへ出向き、「フェデロフが過去を知る者を次々に始末してる。次はお前だ」と話した。情報提供を求められたデニソフは、チェチェンでフェデロフとCIAが組んでいたことを教えた。
ペリーはメイソンに「これがデヴェローの君に対する評価だ」と言い、データを渡した。アパートへ戻ったメイソンがデータを確認すると、そこには指導報告書が入っていた。デヴェローは「決断を急ぎすぎる。任務遂行には不適格」とメイソンを評し、落第と報告していた。同じ頃、デヴェローはアリスに「ミラは生き証人だ。最初に見つけた者がフェデロフを支配できる」と話していた。メイソンはサラから誘われてクラブに出掛け、アパートに戻ってセックスした。
デヴェローはミラを殺害する考えをアリスに明かし、「これから行く先は私一人だ。君は私も知らない所へ身を隠せ。現金しか使わず、私の連絡を待て」と告げて立ち去った。彼はメイソンのアパートへ乗り込み、サラを人質に取った。彼はメイソンに「最後のテストだ」と告げ、サラの大腿動脈をナイフで切断した。メイソンは立ち去るデヴェローを追わず、救急車を呼んでサラを病院へ運んだ。アリスはエドガーの元を訪ね、フェデロフに関する情報を話そうとする。しかし隠れていたアレクサがエドガーの喉を切り裂き、アリスを狙う。瀕死のエドガーがアレクサを妨害している間に、アリスは逃亡した…。

監督はロジャー・ドナルドソン、原作はビル・グレンジャー、脚本はマイケル・フィンチ&カール・ガイダシェク、製作はボー・セント・クレア&スリラム・ダス、共同製作はスティーヴン・シャピロ&キース・アーノルド&ジェイミー・プライド、製作総指揮はアラン・パオ&コーリー・ラージ&アンクール・ルンタ&ヴィシャール・ルンタ&スコット・フィッシャー&レミントン・チェイス&グラント・クレーマー&ステパン・マーティロスヤン、撮影はロマン・ラクールバ、美術はケヴィン・カヴァナー、編集はジョン・ギルバート、衣装はボヤナ・ニキトヴィッチ、音楽はマルコ・ベルトラミ。
主演はピアース・ブロスナン、共演はルーク・ブレイシー、オルガ・キュリレンコ、ウィル・パットン、ビル・スミトロヴィッチ、イライザ・テイラー、カテリーナ・スコーソン、アミラ・テルツィメヒク、ラザール・リストフスキー、メディア・ムスリオヴィッチ、アキエ・コタベ、パトリック・ケネディー、ドラガン・マリンコヴィッチ、ベン・ウィレンズ、ミロシュ・ティモティエヴィッチ、ドラガン・ヴォヤコヴィッチ、タラ・イェフロシモヴィッチ、ニーナ・マージャ他。


ビル・グレンジャーが1987年に発表したスパイ小説『There Are No Spies』を基にした作品。
監督は『バンク・ジョブ』『ハングリー・ラビット』のロジャー・ドナルドソン、脚本は『プレデターズ』のマイケル・フィンチと『オブリビオン』のカール・ガイダシェクの共同。
デヴェローをピアース・ブロスナン、デヴィッドをルーク・ブレイシー、アリスをオルガ・キュリレンコ、ペリーをウィル・パットン、ハンリーをビル・スミトロヴィッチ、サラをイライザ・テイラー、セリアをカテリーナ・スコーソンが演じている。

「いっそのこと、ジェームズ・ボンドを連想させるようなキャラクターとしてデヴェローを描写すれば良かったんじゃないか、007シリーズのパロディー的な味付けをすれば良かったんじゃないか」と思ってしまうぐらい、「かつてピアース・ブロスナンがジェームズ・ボンドだった」ってことを意識してしまう作品だ。
もちろん原作小説があるから、無理な話ではあるんだよ。
でも、「だから原作小説なんて使わずに、ピアース・ブロスナン主演のスパイ映画として007シリーズのパスティーシュをやれば良かったんじゃないか」と思ってしまったんだよね。
「意識してしまう」と書いたけど、意識させようってのが製作サイドの狙いなんだろうし。

オープニングの事件は、「メイソンがラヴェローの指示に従わなかったせいで少女が犠牲になった」という描き方になっている。
しかし、そもそもメイソンは「人が多すぎて任務を果たせないから中止しよう」と提案している。それなのにラヴェローが「中止はしない」と言い、防弾チョッキは着用しているものの、かなり無防備な状態で車の外へ出て歩き始めるのだ。
そんな彼が殺し屋に狙われたからメイソンは発砲したのであって、それを「メイソンが愚かだった」とするのは、なんか釈然としないのよね。
あと、そもそも殺し屋が大使じゃなくてデヴェローを狙っていることからして、なぜなのかと思うし。

ナタリアはデヴェローの元カノだったという設定だが、5年前のシーンでは全く触れていないし、後から回想シーンとして2人の関係を描くわけでもない。
デヴェローがナタリアを殺された復讐心に燃えて、メイソンを始末しようとするわけでもない。そこは「元カノよりも愛弟子」ってことで、簡単に割り切ってしまう。
そうなると、ナタリアを元カノという設定している意味って、まるで見当たらない。
一応はメイソンがペリーから「デヴェローは恋人を作るなと言っていたけど、本人は恋人がいた」と教えられるシーンには繋がっているけど、それでメイソンが腹を立てるわけでもないし。

デヴェローがナタリアを殺された復讐に燃えるのなら、「厄介者になったから」という理由で始末を命じたペリーを狙えばいいだけだ。しかしデヴェローは、そういう気配なんて全く見せていない。
ミラに関して調べ回っているので、復讐が目的じゃないことは早い段階で分かる。おまけに、最終的に敵として対峙するハンリーはナタリアの殺害に反対していたので、そこに「愛する女を殺された復讐心」を乗っけることも出来なくなる。
一方、ペリーはメイソンに「愛する女を殺されたからデヴェローは全力で我々を狙って来る」と説明し、メイソンにデヴェローの排除を命じている。
しかし、そんな理由を付けなくても、CIAの仕事に割り込んだ上、チームの人間を殺害しているわけだから、デヴェローの排除を命じるのは当然だ。そしてメイソンはペリーの部下なので、命令に従うのは当然だ。
だから、こちらの方でも「デヴェローが愛する女を殺された」という設定は全く意味が無い。

デヴェローは「ナタリアの指名と」とハンリーに言われて仕事を引き受けているのに、助けに駆け付けたらナタリアに驚かれている。この時点で、デヴェローは「ハンリーの言葉が嘘だった」と気付いたはずだ。
そうなると「ハンリーは何か隠しているんじゃないか」という推理になるのが当然の流れだと思うのだが、なぜかデヴェローは彼を信用したまま調査を進めている。それどころか、ペリーが怪しいと睨んでいるのだ。
でもね、ハンリーが単に「CIAには内緒でデヴェローに仕事を依頼した」ってだけなら、「CIA内部に裏切り者がいる可能性があったから」と解釈できなくもないけど、「ナタリアからの指名」という嘘をついてデヴェローを引っ張り込んでいるわけで。
だったら、まずはハンリーを疑うのが筋なんじゃないかと。

説明に面倒だから完全ネタバレを書くけど、チェチェンでフェデロフと組んでいたのはハンリーだ。
しかし問題は、それが明らかになった時に「だから何なのか」と思ってしまうことだ。
ハンリーはフェデロフを支配する道具として利用するため、ミラを捕まえようとしている。だけど、彼が独断で動かなかったとしても、そもそもCIAはミラを捕まえようとしていたんじゃないかと思うのよ。
「チェチェンのことかバレたらマズいから」という目的で動いているならともかく、「次期大統領であるフェデロフを支配する」という目的で動いているわけだから、それはCIAも一緒じゃないかなあと。わざわざハンリーが組織に内緒で動いた意味ってあるのかなと。

ナタリアは「救出されるまで突き止めた名前を言わない」とCIAには告げていたはずだが、なぜかデヴェローが要求すると簡単にミアの名前を教える。で、デヴェローがミアの名前を報告したことで、ナタリアが死んでもハンリーが調査できる状況が整っている。
これを御都合主義と呼ばずして、何と呼ぶのかと。
そもそも、なぜデヴェローが名前を明かすよう急かしたのかがサッパリ分からない。
早く名前を明かさないと、ナタリアの救出に支障が出るというわけでもないでしょ。無事に脱出できた後でもいいはずでしょ。

ペリーは大使館にメイソンを呼び出した時、「なぜデヴェローを撃たなかったのか」と質問している。
だけど、そんなのは「師匠だから」に決まってるでしょ。非難の意味で「なぜ撃たなかった」と口にするなら分かるけど、明らかに疑問を呈する形なのよね。
しかも彼は、「なぜデヴェローも撃たなかったのか」という疑問を口にしているんだよね。
いやいや、「師弟だから」ってことに決まってるでしょうに。
そこで疑問を抱くってのは、どんだけCIAはボンクラなのかと思っちゃうぞ。

そもそも、そこで疑問を抱く意味ってあんのか。まるで無いでしょ。
不必要な疑問を提示させてペリーをボンクラな男にするぐらいだから、「ひょっとするとデヴェローとメイソンが結託しているんじゃないか」という不審でも抱いているのかと思ったら、そうではないし。
その後もメイソンに「デヴェローを尊敬しているのか。君は分かっていない」と指導報告書を見せたりするけど、だから何なのかと。
そこまで念入りに、「デヴェローを殺す任務メイソンにをキッチリと遂行させるための作業」を施さなきゃいけないかね。

ペリーはメイソンに「デヴェローを尊敬しているのか」と問い掛け、指導報告書を渡すことまでやっているけど、これの意味も乏しいぞ。
それによってメイソンがデヴェローへの憎しみを募らせるわけでもなく、単に「サラとデートしてセックスする」という流れに利用しているだけだ。
そのデート&セックスにしても、そりゃあサラが登場した時点でメイソンが恋愛関係になる匂いはプンプンしていたけど、「デヴェローがサラを人質に取ってメイソンを試す」というトコに向けての段取り芝居が丸出しなんだよね。
用意した展開からの逆算が下手だとしか思えない。

早い段階で「デヴェローとCIAの戦い」という図式が出来上がってしまうので、それに従ってフェデロフやアレクサの存在意義が薄くなる。
特にアレクサに関しては、「デヴェローの前に立ちはだかる強敵」の如く登場したのに、あっさりと「要らない子」に成り下がる。一応は終盤までミラを狙う存在として使われ続けているけど、最後はすんげえ雑魚キャラみたいな片付けられ方をしちゃうし。
なんせ彼女を倒すのはデヴェローでもメイソンでもなく素人のミラだし、しかも「待ち伏せていたミラにスコップで殴られてKO」という形なんだぜ。
ぶっちゃけ、アレクサって削除しちゃっても良かったんじゃないかと。
いっそのこと、フェデロフも削除するか、名前程度の扱いでもいいわ。そうなると根本から脚本を改変する必要があるけど、そうしても良かったんじゃないかと。

デヴェローはデニソフと親しい関係のようだが、なぜ仲がいいのか、どういう知り合いなのかは全く説明されない。
ただし、少なくともCIA時代にデヴェローがデニソフと知り合っていることは確かだ。
そうなると、チェチェンでフェデロフやデニソフがCIAと組んでいたことをデヴェローが全く知らないってのは、ちょっと違和感を覚える。
チェチェン紛争ってのはデヴェローがCIAを抜ける前に起きているし、ってことはハンリーと同僚だったんじゃないのか。

デヴェローがアリスに「ミラを殺す」と言うのは、彼の非情さをアピールしたかったのかもしれないけど、「なんで殺す必要があるの?」と首をかしげてしまう。
「そうすればアリスが狙われなくなるから」ってのは、何の説明にもなっちゃいない。
あと、どうせデヴェローがミラを殺す気なんて無いのはバレバレだし。
しかも、デヴェローがアリスに「ミラを殺す」と言ったことが後の展開に影響を及ぼすのかというと、これが全く及ぼさないんだよな。
だから、ただの「俺って非情な男だぜ」というダサいアピールになっている。

デヴェローがサラを殺す芝居でメイソンを脅し、太腿の動脈を切断して逃走するのも、これまた非情さをアピールしたかったのかもしれんけど、やっぱり「なんで?」と思ってしまう。
一応は「メイソンが愛する女を優先するどうか」という人間性を確かめるテストの意味を持たせているんだけど、それはメイソンがサラを殺さないでくれと嘆願し、愛する気持ちを吐露した時点で充分に伝わるはずで。わざわざサラを傷付ける意味なんて全く無い。
おまけに、そんな無駄な殺人未遂をやらかしたせいで、デヴェローはメイソンに娘であるルーシーのことをペリーに報告されてしまい、最終的には「ハンリーがルーシーを人質に取ってデヴェローを脅す」というトコに繋がってしまうわけで。
しかも、デヴェローはルーシーを安全な場所に避難させていたわけでもなく、あっさりと連れ去られているんだよね。
CIAもボンクラ揃いだけど、デヴェローも同じぐらいボンクラにしか見えないぞ。

終盤、アリスが実は成長したミラだったことが判明するのだが、彼女は売春婦に化けてフェデロフを殺せるチャンスが来たのに、なぜか鏡の破片を構えたトコで動きを止めてしまうのだ。
で、当然のことながらフェデロフに逆襲されそうなピンチに陥るわけだが、そこへデヴェローが駆け付けてアリスを助ける。
すると、またアリスはフェデロフを殺そうとするんだけど、だったら最初からやれよ。
そこは「デヴェローがフェデロフから情報を聞き出す」という段取りを成立させるために、アリスが阿呆になっちゃってるぞ。

メイソンがナタリアを射殺した上、その娘であるルーシーを人質に取るための情報を上司に報告するってのは、かなりのクズっぷりだ。
でもデヴェローがサラを殺そうとしているので、「どっちもどっち」ってことになってしまうんだよな。
で、最終的にメイソンはハンリーを裏切ってルーシーを助けるんだけど、そもそも拉致に至ったのは彼の報告があったからで。
つまり、完全なるマッチポンプなのよ。
最後はデヴェロー側の人間になってるけど、ちっともチャラになってねえからな。

(観賞日:2016年7月7日)

 

*ポンコツ映画愛護協会