『サロゲート』:2009年、アメリカ

ライオネル・キャンター博士は体に障害を持つ人々のため、身代わりの肉体を自由に操縦できるテクノロジー「サロゲート」を開発した。 サロゲートは軍用や工業用としてスタートし、その11年後には大量生産によって一般人も購入できるようになった。サロゲートを使えば 病気や怪我の不安も無く外出することが可能で、整形手術を受けなくても完璧な肉体を保つことが出来る。最高裁判所は、日常生活に おけるサロゲートの使用を合法と認めた。
合法化から7年後、業界最大手のVSIの調査により、世界の人口の98%が日常生活でサロゲートを利用していることが分かった。 サロゲートのグローバル化により、犯罪発生率は劇的に低下した。世界から暴力犯罪や伝染病や人種差別は無くなろうとしていた。その 3年後、サロゲート使用に制限を求める少数派が反対運動を起こし、全米各地にサロゲートを排除した独立区を設立した。反サロゲート 運動のリーダーは、預言者と呼ばれる男だ。
現在。青年のサロゲートは、父の勧めでオペラの観劇に向かっていた。しかし彼は行きたくないので、運転手のアーマンドに指示して車を クラブへ向かわせた。一台のバイクが車を尾行していた。青年はクラブでブロンド女性をナンパし、裏口から外に出た。そこにヘルメット の男が現れ、特殊な武器で攻撃した。男がバイクで逃走する際、一台の車がぶつかって横転し、運転手のサロゲートは故障した。
警官はクラブの事件や自動車事故を全て器物損壊で処理しようとするが、一体だけ未登録のユニットがあったため、FBI捜査官の グリアーとピータースが呼ばれた。もちろん、その2人もサロゲートであり、オペレーターは自宅のスティム・チェアーに座って操縦して いる。グリアーが青年のユニットを調べると、IDチップが焼き切れていた。ブロンド女の方はキャメロン・マカリスターという名義で 登録されている。グリアーとピータースのサロゲートがオペレーターの家へ赴くと、スティム・チェアーで死んでいた。
グリアーのサロゲートが帰宅して充電に入り、操っていた本人が装置を外してスティム・チェアーから起き上がった。彼は誰もいない 子供部屋に行き、飾られている家族写真に目をやった。妻であるマギーの部屋をノックしようとすると、彼女のサロゲートが出て来た。 「旅行にでも行かないか。有給休暇が溜まってる」と誘うと、サロゲートは「ハワイはどう?友人が楽しかったって。アスリートタイプの サロゲートにサーフィンやダイビングをやらせたそうよ」と言う。
グリアーが「行くのは俺たちだ」と言うと、マギーのサロゲートは「ユニットを置いて?冗談でしょ」と不機嫌になった。「このところ、 一緒に過ごす時間が無かったもんで」とグリアーが告げると、彼女は「いつも一緒じゃない」と言う。グリアーが「サロゲートはな」と口 にすると、彼女は「その方がいいわ」と述べた。ウェスト・サンディエゴ大学の学生寮に入っていた男子学生が、スティム・チェアーで 死体となって発見された。彼はクラブで壊されたサロゲートのオペレーターだった。
司法解剖の結果、死んだ2人の脳内は液状化しており、サロゲートの破壊によって殺されたと判明した。グリアーの上司であるストーンは 、メディアには情報を隠せと捜査官に指示した。グリアーとピータースのサロゲートは、学生のサロゲートが最後に見ていた映像を再生 した。すると、そこにはヘルメットの男が写っており、武器らしき物を持っていた。死んだ学生は、キャンターの息子ジャレッドだと判明 した。キャンターはVSIを世界一にした功労者であったが、考えの相違から対立してCEOの座を追われていた。
グリアーとピータースのサロゲートはキャンターの大豪邸へ行き、彼の若いサロゲートと面会した。それはジャレッドのサロゲートに似て いた。キャンターのサロゲートは、「子供の頃のジャレッドを知らないんだ。母親が私に会わせず一人で育てた。大学に入った時、私の サロゲートを使うよう促した」と語る。ピータースは「神経コードはそれぞれ違いますよね。それに他の人物が登録しているサロゲートを 使うのは犯罪です」と告げる。グリアーは「罪を問う気は無い。真実を明らかにしたいだけです」と述べた。
事情聴取に苛立つキャンターに、グリアーは「貴方のお気持ちはわかります。私も息子を亡くした」と話す。彼が「息子さんを恨むような 人物に心当たりは?」と訊くと、キャンターは「無い」と答える。続いて「貴方には?」と質問され、「そうか、狙いは私だったのか」と 彼は気付いた。グリアーとピータースのサロゲートがVSI本社へ行くと、広報担当重役ヴィクター・ウェルチと法務部の職員たちの サロゲートが応対に出て来た。「サロゲートからの信号でオペレーターが死ぬことが有り得るか」とグリアーが訊くと、法務部の連中は 「サロゲートが攻撃されようとも、オペレーターには一切危害は加わりません。安全装置が働きます」と語った。
グリアーのサロゲートは技術部へ行き、スタインバーグ博士のサロゲートに呼び掛ける。破壊されたサロゲートのIDチップを調べて もらうと、全ての回路が爆発によって一瞬で焼き切れていた。同じようなケースについて尋ねると、1週間前に再調整で持ち込まれた トラック一台分の軍用サロゲートの内、2体の視覚装置が無くなっていたと。見せてもらうと、弾痕も爆弾の破片も無かった。IDチップ は外されていて、調べることは出来なかった。
グリアーのサロゲートは国防総省へ行き、ブレンドン大佐と会う。ブレンドンは「自分を破壊するための武器を、どうして国防総省が開発 する?。そんな武器が存在すれば私が知ってる」と、軍の関与を否定した。ピータースの調べにより、犯人が1ヶ月前に武装強盗で逮捕 されたマイルズ・ストリックランドだと判明する。ストリックランドは、逮捕直後に内部の誰かが手を回して釈放されていた。
FBIの技術担当者であるボビーは捜索システムを使い、ストリックランドがローチェスターにいることをキャッチした。ボビーは サロゲートを使っていない。グリアーのサロゲートは現場へ向かう。監視室に残ったピータースのサロゲートは、ボビーが犯罪行為を 止めるため、オペレーターとサロゲートを切り離す最新システムを使っていると知る。「違法よ」と彼女が言うと、ボビーはすました顔で 「グレーゾーンさ。上層部は何も聞かないし」と告げた。
グリアーのサロゲートはヘリに乗り、ストリックランドが運転するバイクをパトカーと共に追跡する。バイクは飛行禁止区域で独立区に 向かうが、グリアーのサロゲートは構わずに追跡する。パトカーの追跡を受けたストリックランドは、隠し持っていた武器でサロゲートを 攻撃した。ヘリは独立区に墜落し、グリアーのサロゲートは破損する。それでも彼はストリックランドを追い詰め、「バッグを投げろ」と 要求する。だが、独立区の住民に撃たれて完全に破壊された。
帰宅したマギーはグリアーが倒れているのを発見し、救急車を呼んだ。ストリックランドの家には預言者が手下のバドとミラーを連れて 現れ、「お前に金を払って武器を使わせた者は誰だ」と脅しを掛けて尋問した。ストリックランドは「名前は言わなかった。携帯で話した だけで、顔も見なかった」と答える。グリアーの行き過ぎた行動に対し、独立区の面々は重大な自治権侵害として暴動を起こした。
ストーンのサロゲートはグリアーの病室に現れ、「協定違反を犯したことで停職指示が出た。公式な調査が終わるまで新しいサロゲートも 供給されない」と述べた。グリアーが退院すると、ピータースのサロゲートが迎えに来た。サロゲート無しで外出したグリアーは、些細な ことで過敏反応してしまう。ピータースのサロゲートは彼をサロゲート・ショップへ連れて行き、代用品を購入させようとする。だが、 グリアーは拒んで店を出た。
ピータースは「私たちの仕事は終わったのよ。忘れましょう」と言うが、グリアーは「あの武器を手に入れるまでは終わらない。独立区 には生身の人間しか入れない。俺が行くしか無い」と告げる。独立区に入った彼は、自分のサロゲートがさらし物として磔にされている姿 を目撃する。広場では預言者が人々に「サロゲートが消える日も遠くない」と演説しており、ストリックランドの火葬が行われた。
葬儀の後、グリアーは預言者に話し掛けようとするが、取り巻きの連中に暴行を受ける。「なぜストリックランドは死んだ。あいつは武器 を持ってた。向こうの人間は血眼で捜してる」とグリアーが言うと、預言者は嘲笑を浮かべて「そんな武器を見つけたら、君の家まで 届けよう」と告げ、手下たちに彼を追い払わせた。既に預言者は、ストリックランドの持っていた武器を手に入れていた。
グリアーは少年の姿のサロゲートに呼び掛けられ、車に乗り込んだ。すると、それはキャンターのサロゲートだった。「貴方の息子を 殺した男は、独立区の仲間たちに殺されました」とグリアーが言うと、キャンターは「それで終わりか?一人の男に出来ることじゃない。 息子を殺した武器は高度な技術の結晶だ。開発費だけでも莫大だ。そんな金を誰が出せる?武器の出所を追うんだ」と述べた。
グリアーが帰宅するとマギーのサロゲートが親友のサロゲートたちと遊んでいた。グリアーは、その内の一体を激しく殴って故障させる。 彼が部屋に戻ろうとすると、マギーのサロゲートは「今のは何?何が望み?」と批判的に問い掛けた。グリアーが「俺の妻が欲しい」と 言うと、彼女は「貴方の妻よ」と告げる。グリアーは涙ながらに「違う、お前はマギーじゃなくて、ただの機械だ」と訴え掛けるが、 マギーのサロゲートは「全ては変わったのよ」と告げて自室に入った。
深夜、ピータースの家に男のサロゲートが侵入し、彼女を殺害した。男はオペレーターを変更し、ピータースのサロゲートを操作できる ようにする。翌朝、グリアーは武器の写真をブレンドンに見せ、「武器のありかは分かってる。それを教えるから詳細を知りたい」と取引 を持ち掛けた。ブレンドンは「オーバーロード・デヴァイスだ。一瞬で戦闘を終わらせる目的で作られた。ウィルスのビームをCPUに ぶつけてサロゲートを瞬時に破壊する。しかし安全装置まで破壊してしまうものだった」と語った。
グリアーが開発者について質問すると、ブレンドンは「VSIだ。プロジェクトは中止になり、試作品は破棄されたはずだ」と説明する。 グリアーは彼に、預言者たちが武器を持っていることを教える。預言者は武器の入ったケースをバドに渡し、「これを持って連邦ビルへ行 け。そこでピータースという女が待っているからケースを渡せ」と指示した。グリアーは美容室で働くマギーのサロゲートを訪ね、自分の 気持ちをぶつけた。しかしマギーは拒絶し、自分のサロゲートを停止させた。
ブレンドンはオーバーロード・デヴァイスを回収するため、軍隊を率いて独立区へ乗り込んだ。銃撃戦が繰り広げられる中、預言者が 撃たれた。兵士が近付くと、預言者はサロゲートだった。それを動かしていたのはキャンターだった。グリアーはピータースのサロゲート から、ストーンがキャンターを殺すためにストリックランドを雇っていた証拠書類を見せられる。グリアーはストーンのサロゲートを 壊してIDチップを抜き取り、コンピュータからデータを入手した。それを見たグリアーは、キャンターが反サロゲート運動に資金援助 していたことを知る…。

監督はジョナサン・モストウ、原作はロバート・ヴェンディッティー&ブレット・ウェルデル、脚本はジョン・ブランカトー&マイケル・ フェリス、製作はデヴィッド・ホバーマン&トッド・リーバーマン&マックス・ハンデルマン、製作総指揮はデヴィッド・ニックセイ& エリザベス・バンクス、撮影はオリヴァー・ウッド、編集はケヴィン・スティット、美術はジェフ・マン、衣装はエイプリル・フェリー、 視覚効果監修はマーク・ステットソン、音楽はリチャード・マーヴィン。
主演はブルース・ウィリス、共演はラダ・ミッチェル、ロザムンド・パイク、ヴィング・レイムス、ジェームズ・クロムウェル、ボリス・ コジョー、ジェームズ・フランシス・ギンティー、ジャック・ノーズワージー、デヴィン・ラトレイ、 マイケル・カドリッツ、ジェフリー・デ・セラーノ、ブルース・セラフィン、デヴィッド・コンリー、ヴァレリー・アズリン、ジョーダン ・ベルフィ、コーディー・クリスチャン、メタ・ゴルディング、テイラー・コール、トレヴァー・ドノヴァン、トッド・カホーン、イアン ・ノヴィク、エラ・トーマス、ヘレナ・マットソン、ヴィクター・ウェブスター、ドロシー・ブローデッサー他。


同名のグラフィック・ノベルを基にした作品。
監督は『U-571』『ターミネーター3』のジョナサン・モストウ。
グリアーをブルース・ウィリス、ピータースをラダ・ミッチェル、マギーをロザムンド・パイク、預言者をヴィング・レイムス、キャンターをジェームズ・ クロムウェル、ストーンをボリス・コジョー、キャンターのサロゲートをジェームズ・フランシス・ギンティー、ストリックランドを ジャック・ノーズワージー、ボビーをデヴィン・ラトレイが演じている。

この映画、基本設定の部分に大きな欠陥がある。
「全世界にサロゲートが普及し、全人類の98%が日常生活で利用している」という設定が「有り得ない」としか思えず、その時点で物語に 入り込むことは難しくなる。
これがコメディーで、そこの無茶をギャグで消化してくれていたら、何とかなったかもしれない。
しかし何の笑いも無いマジなSFサスペンスとして作られているので、どうにもならない。

一部のセレブな連中だけがサロゲートを利用しているというのなら、まだ理解できる。
しかし全人類の98%が利用しているというのは、貧富の差を全く考慮していないとしか思えない。
貧しい人間が、わざわざサロゲートを利用するだろうか。政府が支給してくれるとか、無料で配布されているとか、そういうことじゃ なくて、代金が発生するんだから。
そりゃあ安価で手に入るサロゲートもあるだろうが、貧乏な人間が無理をして購入するとは考えにくい。維持費も必要だろうし。
そんな金があったら食費や家賃に回すだろう。

全世界に普及しているというのも、やはりバカバカしい。
携帯電話やパソコンだって、まだ「全世界に普及」というレベルには達していないのに。
そりゃあ、「携帯電話やパソコンを持っている人が一人もいない国」というのは、ひょっとしたら無いかもしれない。ただし、アフリカの 貧しい国々に住む原住民や、東南アジアのスラム街に暮らしているような人々は、まだ携帯電話やパソコンを持って いないだろう。
そういうことを考えると、それよりも高価であろうサロゲートが全世界に普及している世界観は考えにくい。

サロゲートを購入できるぐらい生活に余裕のある人にしても、その全員が「全ての行動をサロゲートに任せ、自分は一歩も外出しない」と いう生活を送っているというのは、やはり想像できない。
労働に関しては、サロゲートに任せたいと思うのは理解できる。
しかし、娯楽の部分については、自分でやりたいと思う人が少なくないのではないか。
「外に出て娯楽を満喫する」という部分も全てサロゲートに任せてしまうってのは、どういう感覚なのか理解に苦しむ。
そこまで行くと、もはや自己の全否定でしょ。

例えば海へ泳ぎに行きたいとか、雪山へスキーに行きたいとか、そういうスポーツへの欲求は、サロゲートに任せて満たされるものでは ないだろう。
劇中ではマギーが「アスリートタイプのサロゲートでサーフィンやダイビングを楽しむ」と語っているが、それを楽しいと思える人は、 多数派じゃないと思うよ。
あと、プロスポーツの世界は、どうなっているのか。
メジャーリーグやNFLなども、サロゲートがプレーする形になっているのか。オリンピックやワールドカップはどうなっているのか。

サロゲートの普及によって犯罪発生率が急激に減少したというのも、どう結び付くのかサッパリ分からない。
サロゲートを使った犯罪は起きそうだし、サロゲートを操縦している時のオペレーターは無防備なんだから、そこを狙って住居に侵入 しようとする輩が現れてもおかしくないでしょ。
あと、人種差別は無くなるかもしれんが、サロゲートのタイプによる差別という新たな問題は発生すると思うぞ。
人類ってのは差別意識を持ちたがる種族だから。

恋愛、結婚、出産という部分については、どうなっているのか。
まだ恋愛の部分に関してはサロゲートでも何とかなるかもしれないが、結婚と出産に関しては、外出して本人に会わないと不可能だろう。
ずっと家にいたら体力も無くなるはずだが、人間の健康面についてはどうなっているのか。
全人類の98%が利用しているってことは、幼児もサロゲートを利用していることになるが、どうやって操縦しているのか。
逆に、年老いてサロゲートが操縦できなくなったら、その時はどうするのか。

人間が外出しないってことは、食事はどうしているのか。全て宅配されるってことなのか。
そうなるとレストランやカフェのような場所は存在しなくなっているのか。
生身で出歩く人もいないわけじゃないから、そういう人たちには食事をする施設が必要だけど、そんな少数派だけだと採算が取れない だろう。その辺りはどうなっているのか。
あと、サロゲートを破壊すると遠隔操作していた人間が死亡するというのは、どういうテクロノジーなのか。
その他にも、色々と疑問が沸いてくる。

グリアーはマギーのサロゲートに気持ちをぶつけたり責めたりしているけど、ホントにマギーと話したいのなら、彼女の部屋を開けて本人 に話し掛ければいいだけだ。
それをやらない理由が良く分からない。
鍵が掛かっているわけでもないんだし。
「グリアーはマギーと一緒にいたいと言いながらも、実は彼女と会って話すのを怖がっている」ということなのかもしれんが、だとしたら 分かりにくい。

あと、息子が死ぬ前から、グリアーもマギーもサロゲートを使っていた設定だけど、夫婦の問題を描くなら、そうじゃなくて息子の死ん だことをきっかけにサロゲートを使い始めたという形にしておいた方がいい。
もっと言うと、マギーだけが使い始めたという設定にした方が、そこだけを考えると得策だよなあ。
で、そのためには、サロゲートの普及率も、あまり高くない方がいい。
いっそのこと、殺人事件とかVSIの陰謀とかキャンターの計画とか、そういうサスペンス要素はバッサリとカットして、もっと夫婦愛の ドラマだけに絞り込んで物語を構築した方が、面白い内容になりそうなんだよなあ。
まあ地味な作品にはなるだろうけど。

最終的にグリアーは全てのサロゲートを破壊しているんだけど、そのやり方には全く賛同できない。
それは「自分がサロゲートのせいで妻との関係が上手く行っていないから、他の連中のサロゲートも全て壊してしまえ」という考えに 基づく行動にしか見えないのよ。
自分はサロゲートが無い方が幸せかもしれんが、他の連中はどうか分からないでしょ。
キャンターの当初の目的のように、体が不自由だから利用している人もいるだろうし。
グリアーはキャンターを身勝手だと批判していたけど、「お前もだろ」と言いたくなってしまう。

(観賞日:2012年6月18日)

 

*ポンコツ映画愛護協会