『ステップ・アップ5:アルティメット』:2014、アメリカ

ダンス・チーム「ザ・モブ」のショーンは仲間のエディーやジェイソンたちとロサンゼルスへ出たが、恋人のエミリーとは別れていた。オーディションでは不合格が続いており、CMの仕事では馬鹿げた衣装を着ることも快諾した。しかし3時間も待たされた挙句、あっさりとグリム・ナイツのジャスパーたちに決定した。気晴らしにクラブへ出掛けたショーンたちだが、ジャスパーが来て馬鹿にする。ショーンが腹を立てて帰るよう要求すると、ジャスパーはチームのダンス対決を持ち掛けた。ショーンはエディーとジェイソンに「相手にするな」と言われても耳を貸さず、その勝負を承諾した。しかしクラブの客はグリム・ナイツのダンスに喝采を浴びせ、ショーンは仲間から「また恥をかかされた。ウンザリだ」と幻滅される。
翌日、ショーンを除くチームのメンバーは話し合い、地元へ帰ることを決めた。ショーンが「逃げるのか」と腹を立てると、エディーは「そろそろ現実を見ろよ。このチームはLAじゃ通用しない」と告げる。「CMで5万ドル稼いだだろ」とショーンが言うと、「半年前だ。それも12人で山分けだ」とエディーは告げた。メンバーは生活費にも困っていたが、ショーンは「負け犬は帰れ。俺は残る」と口にした。そんなショーンも、家賃を滞納している状態だった。
パソコンでネットを見ていたショーンは、『ヴォーテックス』というオーディション番組が開かれることを知った。世界的ポップスターのアレクサ・ブラヴァがMCを務めており、優勝チームにはラスベガスで3年間のショーに出る権利が与えられることをCMで説明していた。ショーンは友人のムースを訪ね、彼の祖父母が営む社交ダンス教室で雑用の仕事を紹介してもらう。ショーンはヴォーテックスに参加しようと誘うが、恋人のカミールと同棲中のムースは「今は仕事がある。エンジニアなんだ。前とは違って責任がある」と断った。しかし彼が本当は踊りたがっていると見抜いたカミールは、参加するよう勧めた。
ムースは職場のボスであるマッゴーワンに、「祖母の具合が悪いので、たまに早退して病院へ送る許可が欲しい」と頼む。マッゴーワンは早退を了承する代わりに、2時間の早朝出勤を要求した。ムースはショーンを伴い、撮影助手として働くアンディーの元へ赴いた。チームへの参加を持ち掛けられたアンディーは、初対面のショーンに反発を抱く。ショーンも喧嘩腰になり、2人はその場でダンス対決を始める。アンディーは上司から「クビにするわよ」と脅されると、「辞めます」と告げて撮影スタジオを後にした。
顔の広いムースは、路上で人間ロボットのパフォーマンスをしているヴラッド、キグルミで看板持ちをするサンティアゴ兄弟、ダイナーで働くヴァイオレットを次々にチームへ引き入れた。彼は電話で東海岸にいるキドに連絡を取り、彼女が来る途中にピザ屋で働くブレイクダンサーのモンスター、ボルティモアのヘアーと理髪師のゲージを引き入れた。ショーンは社交ダンス教室を使う許可を貰い、メンバーが集合した。練習を始めようとすると、ショーンとアンディーは互いにリーダーを主張して譲らなかった。
社交ダンス教室のチャドは、子供たちを教えようとしていた。しかし子供たちはストリートダンスの様子に気を取られて練習に身が入らず、我慢できなくなったチャドはショーンに「俺も入る。得意なのはストリートダンスだ」と言う。ショーンたちは軽く笑うが、チャドが見事なブレイクダンスを披露したのでチームに加えた。ムースはマッゴーワンの出張中にラボを拝借し、ビデオ審査用の映像を撮影した。ショーンたちはチーム名を「エレメントリックス」に決め、映像を番組に送った。
2週間ほど経過して合格通知が届き、エレメントリックスは決勝大会が開かれるラスベガスのシーザース・パレスへ向かった。現地に到着すると、ビデオ審査を通過したグリム・ナイツのジャスパーがアレクサのインタビューを受けていた。続いてショーンもマイクを向けられ、クールに自信を見せた。パレスに入ったショーンは、ザ・モブのメンバーと遭遇して驚いた。地元に戻った仲間たちもオーディションに参加し、ビデオ審査を突破していたのだ。
ショーンはエディーたちから、「エントリーするなら仲間に声を掛けろ」と批判される。ショーンは「これが俺の仲間だ」と言い返し、嫌味を飛ばすエディーたちを挑発するような態度を取った。番組の生放送がスタートし、出場チームが次々にダンスを披露した。視聴者による投票の結果、女性グループのディヴァイン・インテンション、グリム・ナイツ、ザ・モブ、そしてエレメントリックスが準決勝へ進出した。エレメントリックスは、準決勝でザ・モブと戦うことになった。
ショーンは翌日の準決勝に備え、メンバーに練習を促す。彼は一向にOKを出さず、仲間の疲労を見たアンディーが「今日は終わろう」と告げて解散させた。ショーンはアンディーだけを残し、リフトからの宙返りという大技を試そうとする。アンディーが「大技もいいけど、無理強いしないで」と抗議すると、彼は「言い訳か」と嫌味っぽく言う。アンディーが「なぜ私が撮影助手をしてたと思う?有名なチームにいたけど、無理して膝を怪我して再起不能になりかけた。激しく着地したら、また靭帯が切れるかも」と語ると、ショーンは「だが過去は乗り越えないと」と口にした。
アンディーが「怪我は怖くない。仲間を失いたくないの。優勝はしたいけど、仲間と踊ってるだけで幸せ。それが何より大事なの」と話すと、ショーンは「俺は優勝したい」と返した。アンディーは不愉快になり、その場を去った。彼女はキドと遭遇し、「ショーンに苛立つ」と相談する。キドが「恋ね」と指摘すると、アンディーは「まさか」と否定した。彼女は気晴らしに出掛けようと考えてメンバーを誘い、ショーンに「貴方と違って楽しみたいの」と言う。するとショーンも、アンディーたちに同行した。
エレメントリックスは街へ繰り出し、アンディーはショーンから「2人で抜け出さないか」と誘われて承諾した。ショーンはアンディーを伴い、営業を終えた遊園地へ赴いた。彼はアンディーが恋人のチェイスと別れたことを仲間に聞いており、その理由を尋ねた。アンディーは遠距離恋愛は無理だったと言い、「お互いにツアーばかりで心が離れちゃったのよ」と告げた。2人は楽しく踊るが、ショーンがキスしようとするとアンディーは避けた…。

監督はトリッシュ・シー、キャラクター創作はデュエイン・アドラー、脚本はジョン・スウェットナム、製作はアダム・シャンクマン&ジェニファー・ギブゴット&パトリック・ワックスバーガー&エリック・フェイグ、製作総指揮はジョン・M・チュウ&デヴィッド・ニックセイ&スコット・スピアー&マシュー・スミス&ボブ・ヘイワード&デヴィッド・ギャレット&メレディス・ミルトン、製作協力はジャマール・シムズ、撮影はブライアン・ピアソン、美術はデヴォラ・ハーバート、編集はニーヴン・ハウィー、衣装はソヨン・アン、振付はジャマール・シムズ&クリストファー・スコット&ドンドラコ・ジョンソン、音楽はジェフ・カルドーニ、音楽監修はバック・デイモン。
出演はライアン・グスマン、ブリアナ・エヴィガン、ミシャ・ゲイブリエル、アダム・セヴァーニ、スティーヴン・“トゥイッチ”・ボス、イザベラ・ミコ、アリソン・ストーナー、マリ・コーダ(甲田真理)、デヴィッド・“キッド・デヴィッド”・シュレイブマン、チャド・スミス、ファクンド・ロンバード、マーティン・ロンバード、ルイス・ロサド、スティーヴン・“スティーヴォー”・ジョーンズ、クリストファー・スコット、パリス・ゲーベル、サイラス・“グリッチ”・スペンサー、カリン・コノヴァル、フランク・クルーデル、ジェイ・ブレイジョー他。


「ステップ・アップ」シリーズの第5作。
監督はOK GoのMV『Here It Goes Again』や『All Is Not Lost』を手掛けたトリッシュ・シーで、これが初の長編。脚本は『エビデンス -全滅-』『イントゥ・ザ・ストーム』のジョン・スウェットナム。
ショーン役のライアン・グスマンは4作目アンディー役のブリアナ・エヴィガンは2作目、エディー役のミシャ・ゲイブリエルは4作目に続いての登場となる。ムース役のアダム・セヴァーニは2作目から、ジェイソン役のスティーヴン・“トゥイッチ”・ボスは3作目からの連投。カミール役のアリソン・ストーナーは、1作目と3作目に続いての登場。
キド役の甲田真理は2作目から、ヴラッド役のチャド・スミスは3作目からの連投となる。マルコス役のファクンド・ロンバードとマーティン役のマーティン・ロンバードは、3作目に続いての登場。モンスター役のルイス・ロサドは2作目と3作目に続いての登場で、ヘアー役のクリストファー・スコットは2作目からの連投。
アレクサ役のイザベラ・マイコは、かつてバレエダンサーを目指していた経歴がある。チャド役のデヴィッド・“キッド・デヴィッド”・シュレイブマンは、有名なブレイクダンサーだ。

今回は「Step Up All In」という原題が示す通り、歴代キャストの結集が最大のセールスポイントになっている。
しかし残念ながら、そこには重要なキャストが欠けている。それは1作目で主役を演じたチャニング・テイタムだ。
彼がいないのに「All In」と言われても、いや違うだろうと。最も重要なキャストと言ってもいいぐらいなのに。
それは伊東たけし、本田雅人、田中豊雪、則竹裕之、坂東慧、仙波清彦、みくりや裕二が集まって「T-SQUAREオールスターズ」と称するようなモンだぞ(分かりにくい例えで申し訳ない)。

そりゃあチャニング・テイタムはビッグ・バジェットの映画で主演を張るようなスターになったので、ギャラやスケジュールを考慮すると、メインキャストの1人として参加するのは難しいだろう。
ただ、1シーンのカメオ出演でもいいから、どうにかならなかったのかなと。
ちなみに、「お前はチャニング・テイタムのことばかり言っているけど、3作目の主演俳優だったリック・マランブリはどうなんだよ」と思う人がいるかもしれない。
でもムースが主人公みたいな扱いだったわけだし、まあ彼は別にいいんじゃないかな。

冒頭シーンでは、ザ・モブのメンバーがCMのオーディションを受ける様子が描かれる。メンバーは愚痴をこぼしたり、クラブの一件ではリーダーであるショーンに文句を言ったりする。
ただ、エディーとジェイソンはともかく、他のメンバーに関しては「お前らは誰だよ」と言いたくなる。
なぜなら、前作には登場していなかったはずの顔触れだからだ。
そんな連中が当たり前のように「ザ・モブ」のメンバーとして登場するので、のっけから違和感がある。

チャニング・テイタムがいなくても、2作目のヒロインだったアンディーと4作目の主人公だったショーンがチームを組み、他にもムースを始めとする大勢の歴代キャストが再登場するってのは、シリーズのファンからすれば嬉しいことだろう。
ただし、その歴代キャストが集まる展開を成立させるために用意されたシナリオが、今までのシリーズを台無しにするような内容になっている。
何しろ、誰一人としてダンサーとして成功していないのだ。
それどころか、ダンスだけで飯を食えるようになっている奴さえいないのだ。

歴代メンバーは誰も夢を叶えておらず、オーディションに落ち続けていたり、チームがバラバラになっていたり、ダンサーを辞めて固い仕事を始めていたりする。「踊れるだけで幸せ」という思いでダンスを続けている面々もいるんだろうけど、成功者がいないのでハッピーな匂いが薄い。
そうなると、これまでのシリーズは何だったのか。
そりゃあ、「1度のダンス大会で優勝した程度で成功を掴めるような甘い世界ではない」ってことかもしれんよ。
だけど、「色んな苦難を乗り越えて、ようやくチャンスをモノにして」というハッピーエンドを描いて来たはずなのに、「それは一時の夢に過ぎず、現実は厳しい」ってことになっているのは、いかがなものかと。

ショーンがヴォーテックスに参加するための新メンバーを集める手順に入ると、「ムースの顔が広い」ってことで次々にダンサーが集まる。ナレーション・ベースによって、簡単に処理される。
そこに余計な手間や時間を掛けていられないってのは理解できるのだが、前作のムースはチラッと登場して踊っただけであり、他のメンバーとそんなに親密な関係になったわけではなかったでしょ。
あと、アンディーでさえ、メンバーに加わる手順を簡単に片付けられているのよね。
彼女はショーンとダブル主演の扱いでもいいぐらいのキャラなのに、そこまでの経緯は全く描かれないのよね。後から「有名なチームに入っていたけど膝の怪我で再起不能になりかけて」ということは説明するが、その程度では全く足りていない。

ちょっと引っ掛かるのは、エレメントリックスのメンバー構成だ。
チャド役のデヴィッド・“キッド・デヴィッド”・シュレイブマンにしろ、ヴァイオレット役のパリス・ゲーベルにしろ、ゲージ役のサイラス・“グリッチ”・スペンサーにしろ、ダンサーの世界では有名な人物だが、このシリーズでは初登場だ。
エレメンドリックスのメンバーとしては、なんか違うんじゃないかと。
そこは「今までのシリーズに登場したメンバー」という条件で集めた方がいいんじゃないかと。

「まずダンスありき」のシリーズなので、ショーンたちは何かに付けて踊り出す。
クラブのシーンではジャスパーが挑発し、ショーンが乗ってダンス対決になる。アンディーはショーンとの出会いで対立すると、撮影スタジオで唐突にダンス対決を始める。
チャドはチームに入ると言い出し、ブレイクダンスを披露する。その直後には、社交ダンス教室の子供たちまでストリートダンスを見せている。
ダンス映画だから当然っちゃあ当然だし、ミュージカル映画の延長線上にあるジャンルと捉えれば方法論としても間違っちゃいない。

ただ、ミュージカルであれば歌によって感情を表現したり状況を説明したりすることも可能だが、ダンスだけだと同じようには行かない。
言葉が無いし、演技という要素も乏しい。
ショーンとアンディーのダンス対決では反発が解消されるとか、その程度の使われ方はあるものの、基本的には「ダンスを見せる」という目的だけに留まっている。
そういうダンスのシーンが何度も用意されており、そこに長い尺を割いているのだから、おのずとドラマは薄くなる。

キャラを掘り下げる、ドラマを充実させる、ストーリーを盛り上げるという意識は乏しく、とにかくダンスのシーンを多く用意するってことが最優先になっている。
話が進むにつれて、その意識はどんどん高まって行く。もはや話の邪魔をしているんじゃないかと思うぐらい、ショーンたちは無闇やたらと踊り出す。
ストリート・ダンスが好きな人からすれば、それは大歓迎できることだろう。
でも正直なところ、途中で飽きが来るのよね。

今回はショーンとアンディーの恋愛劇を描こうとしているため、どちらも過去のシリーズでカップルになった相手とは別れている設定だ。
それは構わないのだが、わざわざ過去のシリーズで結び付けたカップルを否定して持ち込んだ新たな恋愛劇の描写が雑だ。
ショーンは練習に誰よりも熱が入っているが、アンディーたちが遊びに行くと知ったらホイホイと付いて行く。アンディーはショーンへの苛立ちを吐露した直後なのに、2人で抜け出そうと誘われるとホイホイと承諾する。
心情の動きがデタラメで、恋愛劇がツギハギ状態なのだ。

後半、ムースがカミールに浮気を疑われて怒りを買い、ヨリを戻すためにチームを離脱する展開がある。
しかし彼が離脱しても、それでチームがピンチに陥るようなことは無くて、今まで通りに踊ってザ・モブとの対決で勝利する。
だからムースが離脱する展開の意味が無い。極端に言ってしまえば、「だったら最初からチームに参加しなくても同じだったってことになるよね」ってことになる。
結果的にザ・モブとの対決で勝利するにしても、もうちょっとムースの離脱を活用する意識が無きゃダメでしょ。

準決勝でショーンが無理に大技を仕掛けようとしてアンディーが拒否し、そこだけ踊りと音がズレるが、結果には何の影響も無い。
また、ショーンの行為にアンディーが腹を立てているが、それが原因でチームから抜けようとするとか、チームの和が乱れるとか、そういう展開も無い。
その直後、ジャスパーがアレクサの恋人で、グリム・ナイツの優勝が決まっている出来レースだと判明し、それでも最高のダンスを見せようと考えるアンディーと「優勝できないなら出ても無意味」と言うショーンが対立する展開になる。
だから、その直前の「大技が原因で2人が対立する」という手順は無効化されてしまう。

ショーンはアナから「勝利が全てだと思ったら大間違いよ。勝つためだけに努力して、色んなことを犠牲にしてきたの?」と諭されて、楽しく踊ることの大切さを思い出す。そして仲間に謝罪し、決勝に出ることを決める。
それは話の進め方としては、決して間違っていない。
ただ、「優勝して安定した仕事を得ることが大切」という考えを捨てて、「そんなことはどうでもいいから、楽しく踊ることが大切」ってことになると、今までのシリーズと同じことの繰り返しだ。
ようするに、またショーンたちは、「せっかく優勝してもダンスだけでは食えずに貧乏生活が続き、夢を諦めて帰郷する連中が現れる」ってことになっちゃうわけだ。

「勝ち負けは重要じゃない」とう答えに着地するのは、別に構わないと思うのよ。
ただ、「努力は報われないかもしれないし、ダンスじゃ食えないかもしれないけど、それでも好きだから踊る」ってのは、それを言っちゃマズいんじゃないかと。
決して「生活の糧にならないダンスに意味は無い」というメッセージを示せってことじゃなくて、そういうトコに観客の意識が向かないような作りにしておかないとマズいんじゃないかってことよ。

しかも、「勝ち負けは関係ない」「好きだから踊る」ってことで全員が結束したのなら、「優勝できなかったけど、観客は絶賛したし自分たちも充実感に浸ったので満足」ってことでいいと思うのよ。
ついでに言えば、「優勝は逃したけど、注目を集めて大きな仕事のオファーが入る」というオマケが付いてもいいだろう。そもそも、「どうせ出来レースだから」ってことで、松明の火を使ったり、ザ・モブも加わったりというルール違反をやらかしているわけだから、優勝は絶対に無いはずだし。
ところが、最終的には番組上層部の独断で優勝が決まっちゃうのよ。
いやいや、それだと出来レースを認めたようなモンだろ。
あと、最終的にアンディーが危険な大技を自らリクエストしてやっちゃうのも、なんだかなあと思うわ。

(観賞日:2017年9月24日)

 

*ポンコツ映画愛護協会