『シャフト』:2000、アメリカ

トレイ・ハワードという黒人男性がポールで頭を割られ、重傷を負う事件が発生した。現場に到着した黒人刑事のジョン・シャフトは、被害者が近くのバーを出た直後に襲われたことを聞かされる。バーに入った彼は、バーテンダーのダイアンが目で合図するのに気付いた。シャフトはカウンターにいた白人男性のウォルターに近付き、口元の血について尋ねた。するとウォルターは何食わぬ顔で正当防衛だと主張し、軽く笑った。シャフトは「俺の親父を知ってるのか?」と余裕で問い掛けるウォルターに「知らんね」と告げ、警官に連行するよう指示した。
ダイアンに歩み寄ったシャフトは、「何を見た?」と尋ねる。するとダイアンは怯えた様子で、「何も見てないわ」と告げた。トレイの友人女性がシャフトに歩み寄り、「あの差別主義者がトレイに喧嘩を売って来たのよ。トレイは無視したのに、しつこく続けたの」と語る。外へ出たシャフトは、ウォルターが不動産王の息子だと知った。トレイは救急隊員の処置を受けるが、息を引き取った。シャフトはバーに戻ってダイアンから話を聞こうとするが、彼女は既に裏口から逃げた後だった。ウォルターは裁判で保釈が決まり、スイスへ旅立った。彼はシャフトに電話を掛け、「スキーを楽しんでるよ」と馬鹿にするように告げた。
2年後、シャフトは麻薬課のカーメンやルガー、35分署のジャックやジミーたちと共に、麻薬精製工場となっているアパートの一室へ乗り込んだ。一人が窓から逃亡するが、シャフトが追い掛けて捕まえた。しかし情報が漏れていたらしく、室内から麻薬は発見されなかった。カーメンは周辺を縄張りとするピープルズが見ているのに気付き、シャフトに教えた。シャフトはバスケットボールを投げ付け、彼を挑発した。怒ったピープルズが体に触れると、シャフトは公務執行妨害で逮捕した。
シャフトはウォルターが帰国するという情報を知り、友人のラサーンに電話を掛けて協力を求めた。ラサーンはリムジンの運転手に化け、空港に降り立ったウォルターを出迎えた。車内で待機していたシャフトは、ウォルターを15分署へ連行した。行き付けのバーへ赴いた彼は、友人のミスターPやアリス、探偵をしている叔父たちと会った。仲間たちはシャフトのために、サプライズ・パーティーを開いてくれた。テレビのニュースでウォルターの逮捕を知った叔父に、シャフトは「今度は絶対に逃がさない」と告げた。
ウォルターの裁判が始まると、検察側は保釈の却下を要求した。それはシャフトやトレイの母であるカーラたちの望みでもあった。しかし判事はウォルターのパスポートを没収したものの、保釈は認めた。裁判所を出たシャフトは憤慨し、「辞めた」と拳銃を上司に渡した。彼は勝ち誇るウォルターに、ダイアンの身分証を見せ付けた。帰宅したウォルターがダイアンの存在を気にすると、弁護士のカートは「まだ見つからないが、見つかりたくないということだ」と述べた。
カートは「もし彼女が出て来ても、証言は打ち崩せる」と自信を示すが、ウォルターは「待つのはお断りだ」と言う。彼は父親の説得を聞かず、宝飾品を盗んで家を出た。シャフトがダイアンの捜索を開始すると、カーメンが「手を貸すわ」と告げた。ダイアンの同僚だったテリーを見つけ出したシャフトは、情報提供を要請した。するとテリーは、「息子のトニーは、マリークというガキに扱き使われてる。止めさせたいけど、何とか出来る?」と問い掛けた。
シャフトはマリークを殴り付けて銃を向け、「二度とトニーには近付くな」と恫喝した。マリークは見返りとして、ダイアンの居場所を教えた。シャフトはダイアンの元へ向かうが、逃げられてしまった。彼は逮捕歴を消して面倒を見てやった前科者のレオンに、ダイアンの実家を見張るよう指示した。ウォルターは拘置中に親しくなったピープルズを訪ね、宝飾品を渡してダイアンの始末を要請した。4万ドルの価値があるとウォルターが話すと、ピープルズは現金化を要求した。
ピープルズは仕事を引き受ける条件として、ブツを捌くために金持ちを紹介するよう持ち掛けた。ウォルターは「それは高望みだ」と拒絶するが、ピープルズは4万ドルで仕事を引き受けると約束した。ピープルズの子分であるタトゥーはシャフトと密会し、ウォルターが来てダイアンの始末を依頼したことを教えた。そこへジャックとジミーの車が通り掛かったので、慌ててタトゥーは顔を隠した。シャフトも適当に誤魔化すが、ジャックとジミーはタトゥーの手に彫られた刺青に気付いた。
ジャックとジミーはピープルズに呼び出され、1万ドルでダイアンの捜索を持ち掛けられる。彼らは仕事を引き受け、タトゥーがシャフトと密会していたことをピープルズに知らせた。ピープルズはアパートからタトゥーを突き落して始末した。シャフトはダイアンの母であるアンの元へ行き、情報提供を求める。しかしダイアンの兄であるフランキーとマイクが激怒して現れ、シャフトを追い払った。シャフトは同行したカーメンを車に乗せ、その場を去った。ジャックとジミーが尾行するが、すぐにシャフトは気付いた。
ウォルターは宝飾品を現金化し、4万2千ドルの現金を鞄に入れて移動する。シャフトは覆面強盗を装ってウォルターを襲い、金を奪った。ウォルターはピープルズの元へ行き、「強盗に襲われた。金は無い」と言う。するとピープルズはブツを渡し、それを売って金を作れと要求した。シャフトはジャックとジミーの車を見つけ、金の入った鞄を密かに隠した。シャフトはダイアンが身を隠している民家へ向かうが、ジャックたちに尾行された。シャフトはレオンの働く洗車場に立ち寄り、別人の車両に乗っているように欺いた。
ジャックとジミーはシャフトと別人の車を張り込み、ピープルズに連絡を入れた。彼らが報酬を要求すると、ピープルズは「ウェイドが金を盗まれた。金は無いと言ってる」と悪びれずに告げた。シャフトはピープルズに電話を掛け、「そこの刑事2人が坊やを襲った。現金はシートの下にある」と告げた。ピープルズが車内を調べると現金入りの鞄が見つかり、ジャックとジミーは慌てて釈明する。彼らが揉めている間に、シャフトはダイアンの元へ向かう。しかしピープルズたちはシャフトに騙されたと悟り、すぐに後を追った…。

監督はジョン・シングルトン、原作はアーネスト・タイディマン、原案はジョン・シングルトン&シェーン・サレルノ、脚本はリチャード・プライス&ジョン・シングルトン&シェーン・サレルノ、製作はスコット・ルーディン&ジョン・シングルトン、共同製作はエリック・スティール、製作総指揮はアダム・シュローダー&ポール・ホール&スティーヴ・ニコライデス、撮影はドナルド・E・ソーリン、美術はパトリツィア・フォン・ブランデンスタイン、編集はジョン・ブルーム&アントニア・ヴァン・ドリメレン、衣装はルース・カーター、音楽はデヴィッド・アーノルド、テーマ曲はアイザック・ヘイズ。
主演はサミュエル・L・ジャクソン、共演はヴァネッサ・ウィリアムズ、ジェフリー・ライト、クリスチャン・ベイル、トニ・コレット、バスタ・ライムズ、ダン・ヘダヤ、ルーベン・サンチャゴ=ハドソン、ジョセフ・ソマー、リン・シグペン、リチャード・ラウンドトゥリー、フィリップ・ボスコ、パット・ヒングル、リー・ターゲセン、ダニエル・フォン・バーゲン、フランシスコ・“コキー”・タヴェラス、ソーニャ・ソーン、ピーター・マクロビー、ザック・グルニエ、リチャード・コッチアロ、ロン・カステラーノ、フレディー・リックス、シクストゥー・ラモス、アンドレ・ロホ、リチャード・バルボーザ、メキー・ファイファー他。


ブラックスプロイテーションの草分け的な映画である1971年の『黒いジャガー』をリメイクした作品。
『ボーイズ’ン・ザ・フッド』『ハイヤー・ラーニング』のジョン・シングルトンが監督を務めている。
シャフトをサミュエル・L・ジャクソン、カーメンをヴァネッサ・ウィリアムズ、ピープルズをジェフリー・ライト、ウォルターをクリスチャン・ベイル、ダイアンをトニ・コレット、ラサーンをバスタ・ライムズ、ジャックをダン・ヘダヤ、ジミーをルーベン・サンチャゴ=ハドソン、カートをジョセフ・ソマー、カーラをリン・シグペンが演じている。
オリジナル版の主演だったリチャード・ラウンドトゥリーが、シャフトの叔父として出演している。
他に、トレイ役でメキー・ファイファー、その友人役でエリザベス・バンクス(エリザベス・マレサル・ミッチェル名義)、ミスターP役でテーマ曲を歌っているアイザック・ヘイズ、その仲間役で『黒いジャガー』の監督だったゴードン・パークス、シャフトが行き付けのバーで声を掛ける女の役でグロリア・ルーベンが出演している。

私は『黒いジャガー』を観賞しているが、そんなに良く出来た映画だとは思わない。
アイザック・ヘイズの主題歌では「女にめっぽう強い黒人探偵は?」「相棒のためなら命を懸けられる男は?」「危険にさらされても逃げない奴は?」という問い掛けにバック・コーラスの女性たちが「シャフト」と答えるので、どんだけシャフトは凄いタフ&セクシー・ガイなのかと思ったら、そうでもない。ヒロインは取って付けた感がハンパなく、いなくても物語に全く支障が無い状態だ。シャフトも悪人も腑に落ちない行動を取るし、シャフトは大事なトコで情けないヘマをやらかす。
当時は画期的だっただろうが、お世辞にも質の高い映画とは言えない。
しかし、オリジナル版が凡作だったからこそ、リメイク版で改善する余地が多いという捉え方も出来る。

だが、この映画を見て感じたのは、「製作サイドはホントに『黒いジャガー』をリメイクしたかったのか?」ってことだ。
まず話の内容が大幅に異なっているのだが、それは別に構わない。
シャフトというキャラクターや世界観だけを使ってオリジナルのストーリーを構築しても、それがダメだとは言わない。
しかし、シャフトの職業を私立探偵から刑事に変更したのは、どういうつもりなのかと。

「シャフトは私立探偵」ってのは、絶対に踏襲しなきゃいけないポイントでしょ。そこを外している時点で、『黒いジャガー』への愛やリスペクトが無いんじゃないかと。
テーマ曲を使っているし、リチャード・ラウンドトゥリーやアイザック・ヘイズが出演しているので、愛やリスペクトが無かったわけではないようだ。
でも、やっぱり「なんで刑事だよ」と。
シャフトの叔父が登場した時に「大物探偵」と称されているので、どうやら『黒いジャガー』の主人公の甥が今回の主人公」ってことなんだろう。
だけど、それでも主人公を刑事にしたことを納得できるわけではない。『黒いジャガー』の主人公の甥であろうと、探偵でいいでしょ。

シャフトは「法に縛られないアウトロー」ってトコに重要性があるはずなのに、法を守らなきゃいけない職業にしてどうすんのかと。
刑事という職業にしたせいで、「犯人を逮捕し、裁判に掛けて」という手順を踏まなきゃいけなくなってしまう。
でも、そんなトコに時間を掛けていられないので、ダイジェスト的な処理にされてしまう。そんで、すぐに2年後へ飛ぶのだが、何ともスッキリしない展開だ。序盤から、構成には大いに難がある。
それは全て、シャフトを刑事にしたことが原因なのよ。

シャフトは刑事だが、一応は「アウトロー」的に造型されている。
でも、ウォルターを逮捕した時に殴り付けて上司に「今度こそクビだ」と言われているけど解雇されないし、ウォルターから訴訟を起こされることも無い。
どれだけ彼が無茶な行動を取っても、それによるペナルティーは何も課されないし、圧力が掛かったり非難の対象になったりすることも無いのだ。
だったら、「刑事だけどハミ出し者で荒っぽい」というキャラ造形にしている意味が無いわ。

で、2年後に飛ぶのでシャフトが刑事を辞めているのかと思ったら、まだ続けているのよね。
そこまで刑事という職業に固執する理由は何なのかと。
そのくせ、ウォルターが再び保釈されると、すぐに「辞める」と言い出す。でも拳銃を渡すだけで警察バッジは返還しておらず、だから実は刑事を辞めていないのだ。口だけのヌルい奴なのだ。
そもそも、刑事を辞めようが辞めまいが、それ以降の行動には何の変化も生じない。
そのせいで警察から圧力が掛かるとか、行動に制限が生じるとか、そんなことも全く無いんだから。

この映画、前作のダメだった部分を踏襲しているどころか、さらに劣化させている。
何がダメって、シャフトがテーマ曲の内容と全く合致しないキャラになっているってことだ。
前述したように、テーマ曲ではシャフトが持ち上げられており、「女にめっぽう強い」ってことになっているのだが、今回のシャフトは女への意識が薄い。
前作でも弱かったが、一応は女を口説いていた。しかし今回は、なかなか女と寝ようとしない。ただ刑事として悪党退治に燃えているだけだ。
言動は荒っぽいが、すげえ真面目なのだ。

行き付けのバーを訪れた時、ようやくシャフトは女性バーテンダーから「ウチへ来る?」と誘われて「抱いて寝るか?それともデカいのが欲しいか?」と下ネタを口にする。
そんで彼女の家へ行く展開になるが、実際にセックスする手順は無いまま翌日の裁判シーンになってしまう。
別にさ、サミュエル・L・ジャクソンの濡れ場なんて見たくも無いよ。
だけど、もっとシャフトのセックス・マシーンっぷりはアピールすべきじゃないかと。

シャフトはピープルズが体に触れただけで連行し、ウォルターが帰国すると手錠を掛ける。
でも、そんな形で逮捕しても、刑務所に送ることは無理だろうってのが分かり切っている。なので、シャフトがアホにしか見えない。
ウォルターを連行した時には警察署の連中が「大手柄だ」と拍手しているが、少なくとも保釈が認められるだろうってのは見えているわけで。だって、2年前と何も状況は変わっていないんだから。しかも、新たな証拠が出て来たわけでもないので、有罪判決も厳しいだろうなと感じるわけで。
またウォルターが保釈された時、シャフトがダイアンの身分証を見せ付けるのも、バカな行動にしか思えない。そんなことをしたら、次にシャフトが何をしようと考えているのかバレちゃうし、当然のことながらダイアンの身も危険になるわけで。

2年のスパンを置いたことが、何の効果も生んでいない。ただウォルターが帰国するだけで、それ以外は何も変わっちゃいない。シャフトは相変わらず刑事を続けているし、ダイアンは相変わらず姿を消したままだ。
だから2年後に飛ぶ構成は、無駄な分断ポイントを作って話をモタつかせているだけだ。
最初にウォルターが事件を起こした時に、その流れのままで最後まで進めるべきだわ。
あと、逮捕から保釈まで、早くないか。ウォルターへの強い怒りがシャフトを突き動かすわけだが、憎まれ役としてのパワーが弱いのよ。

この映画、そんなにスケールのデカい話じゃないんだから、シャフトの魅力と、悪党の凄みorクズっぷりってのが重要だと思うのよ。
でも、どっちも全く足りていない。
ウォルターはパパやピープルズの手を借りなきゃ何も出来ない奴なので、悪人としての凄みや脅威は無い。
だったら、「いかにクズであるか」を鋭敏に描かないとダメだろうに、そっち方面も薄い。

ピープルズはウォルターからダイアンの始末を依頼されると、ブツを捌くために金持ちを紹介するよう要求する。
それに対してウォルターが嫌悪するように「白人と友達になりたいなら勝手だが、俺は有り得ない」と拒否するので、依頼を断るのか、あるいは激怒するのかと思いきや、普通に引き受けている。差別的な態度で馬鹿にされたのに、「商売上手だな」と口にする。
ウォルターが去った後で、子分に「金を受け取ったら奴を殺せ」と命じるわけでもない。
そのヌルさは何のつもりなのかと。

一方のウォルターも、宝飾品を現金化した直後、シャフトに襲われて鞄を奪われ、ピープルズからブツを渡されて「それを売って金を工面しろ」と命じられる。
何しろ金が無いもんだから、渋々ながらも引き受けざるを得ないという情けないことになっている。
ただでさえ悪党としてのスケール感は乏しいのに、ますますチンケな存在に描いてどうすんのかと。
どっちでもいいけど(本来はウォルターをその立場に置くべきだろうが)、ちゃんと「悪党のボス」としての威厳は保とうぜ。

悪党の連中がチンケになっちゃうので、だったらシャフトが圧倒的な強さを見せ付けるのか、常に敵の一枚上を行く優秀さを見せるのかというと、そういうわけでもないのだ。
ピープルズの一味とジャック&ジミーを欺き、揉める様子を余裕の笑みで眺めてからダイアンの元へ向かうが、すぐに企みが露呈してしまう。
だからダイアンを隠れている家から連れ出そうとすると、すぐに襲撃を受けてしまう。
妹を助けに駆け付けたマイクがピープルズに殺されるのも、一時的に避難したラサーンのアパートを襲撃されるのも、ダイアンが捕まって危機に陥るのも、全てシャフトの愚かしさが原因なのだ。彼が利口に動いていれば、そんなことは起きなかったのだ。

シャフトがウォルターを逮捕しようとするのは、2年前の殺人事件のカタを付けるための戦いだ。
しかしウォルターが組織のボスでも何でもないし、その父親は「金や地位を利用してシャフトに圧力を掛けたり、邪魔なダイアンを排除しようとしたりする敵」として対峙するわけでもないので、そのままだと話が簡単に終わってしまう。
そこで組織のボスであるピープルズを引き入れ、対決の構図を作らざるを得なくなっている。
それだけでも上手くないのに、途中でウォルターが戦いの構図から完全に外れてしまい、「シャフトとピープルズ一味の戦い」だけが残ってしまうのだ。
それって、どう考えても計算ミスでしょ。だったら最初からウォルターというチンケな悪党なんて登場させず、ピープルズ一味との戦いだけで話を構築すれば良かったわけで。

クライマックスはシャフトとピープルズ一味の戦いだが、そこにウォルターは全く関与していない。シャフトが一味を退治しても、それで事件が解決するわけではない。彼の目的はウォルターを有罪にすることだからだ。
ところが一味との戦いがピークになっているため、その後に「ウォルターの裁判」を配置されても蛇足のようになってしまう。おまけに、裁判が始まる前にカーラがウォルターを射殺するのだ。
そうなると、シャフトが必死になってダイアンを発見し、出廷を説得し、ピープルズ一味を撃退した意味がゼロになっちゃうわけで。
そこは「苦い結末」ってわけでもなく、だからって「事件解決でハッピーエンド」とも言えず、煮え切らない終幕になっている。

(観賞日:2016年10月8日)

 

*ポンコツ映画愛護協会