『ザ・インターネット』:1995、アメリカ

アンジェラ・ベネットはロサンゼルスでフリーのコンピューター・エンジニアとして働いている。自宅を仕事場にしている彼女は、人との付き合いをなるべく避けて生活している。唯一の肉親である母親はアルツハイマー病で、アンジェラが娘だということさえ分からなくなっている。
ある日、彼女の元に仕事相手のデールから謎のフロッピーディスクを入手する。深く考えずに操作し、そのままバカンスに出掛けたアンジェラ。そこでジャック・デブリンという男と親しくなるが、殺されそうになり、必死で逃亡。
だがロスに帰ってきた彼女は、もはやアンジェラではなかった。コンピュータに登録された彼女の個人情報が全て改ざんされ、ルース・マークスという犯罪歴のある女性と情報を入れ換えられていたのだ。そしてジャックがディスクを渡せと脅迫してくる。
アンジェラが受け取ったディスクにはカテドラル社の秘密が隠されていた。カテドラル社の社長ジェフ・グレッグは国家機関や大企業に“ゲートキーパー”というソフトを導入させようとしていたが、実はそのソフトを使って全ての情報を操作しようとも目論んでいたのだ。
グレッグの命を受け、ジャックはディスクを手に入れようとあの手この手を打ってくる。アンジェラは自分自身を証明するため、彼女を知る唯一の人間であるカウンセラーのアラン・チャンピオンと会う。だがジャックはアランを殺し、警察にアンジェラを逮捕させようと手を打ってくる…。

監督はアーウィン・ウィンクラー、脚本はジョン・ブランケート&マイケル・フェリス、製作はアーウィン・ウィンクラー&ロブ・コーワン、撮影はジャック・N・グリーン、美術はデニス・ワシントン、音楽はマーク・アイシャム。
主演はサンドラ・ブロック、共演はジェレミー・ノーサム、デニス・ミラー、ダイアン・ベイカー、ウェンディ・ガゼル、ケン・ハワード、レイ・マッキノン他。


サスペンス映画だが、前半で致命的な欠陥に気付いてしまったので、そこで冷めてしまった。欠陥とは「アンジェラが本人だと証明できる人間がアランしかいない」という部分。
そんなこと、ありえないでしょ。例えば彼女は学校に通っていたはずだから、同級生なら何人もいるはずだし。

実は反マイクロソフトの映画として見るべきなのかも。
アンジェラが使うのはマッキントッシュだし、カテドラル社の社長グレッグは明らかにビル・ゲイツを意識している。市場独占を目論むところなんざ、完全にゲイツちゃんだよな。

タイトルは『ザ・インターネット』だが、それほどインターネットは出て来ないんだよね。結局はディスクの奪い合いがメインだし、パソコンを使う場面は出て来るけど、インターネットはそれほど利用してないよなあ。
肉体を使ったアクションの方が多いし、それじゃ意味無いだろ。

 

*ポンコツ映画愛護協会