『ゴースト・オブ・マーズ』:2001、アメリカ

西暦2176年の火星。テラフォーミングは84パーセントが達成され、64万の人類が生活している。火星では女家長制が敷かれており、火星警察が地球の法律を執行している。ここ最近、火星では不穏な噂が広まっていた。長きに渡って埋もれていた正体不明の存在が出現し、通り過ぎた後には静寂と死だけが残るという噂である。火星では検察審査会が開かれ、尋問官が昨日に起きた事件のことを語った。自動運転で戻った貨物列車が駅に戻り、囚人護送班の副隊長を務めていたメラニー・バラード警部補が唯一の生存者として発見された。彼女の部隊は、シャイニング渓谷から囚人を護送する任務を担当していた。
病院に運ばれたメラニーの体内からは、違法薬物が発見された。メラニーは検察審査会に呼び出され、事実の報告を要求された。メラニーは先週の金曜日からの出来事を語り出す。護送班は宝石を運搬中のヤンキー号に乗せてもらい、シャイニング渓谷へ向かった。護送班はメラニーの他に、巡査部長のジェリコ、隊長のブラドック、新人警官のバシラとデスカンソという顔触れだ。5名が護送するのは有名な殺人犯のデゾレーション・ウイリアムズで、特別な独房に監禁されている。これまで3度も正当防衛で釈放されているウイリアムズだが、今回はバラバラ死体の山が現場にあった。その上、渓谷でも大暴れして警官3名を病院送りにしていた。
激しい嵐が来ているため、列車は渓谷の管制塔と交信できない状態になっていた。列車は渓谷に到着し、5人は鉱山の町に足を踏み入れる。人の姿が全く見えないため、メラニーは不審を抱く。ブラドックメラニーとジェリコに刑務所での手続きを指示し、新人2人を連れて遊技場の調査に向かった。メラニーはジェリコから口説かれるが、まるで相手にしなかった。2人は刑務所に入るが、看守の姿が1人も見当たらない。メラニーが監視カメラの映像を確認すると、独房にウィリアムズが入っていた。
外に出た2人が発電所を調べると、屋内には血が飛び散っていた。警戒しながら奥へ進むと金属で作ったオブジェが飾ってあり、ロッカーには切断された腕が挟まっていた。2人が発電所を出るとデスカンソが来て、遊技場は地獄だと告げる。ブラドックたちが遊技場に入った時、大量の死体が天井から逆さ吊りになっていたのだ。メラニーはブラドックから、どこにも生存者の姿が無かったことを聞かされる。バシラはヤンキー号に連絡を入れるが、応答が無かった。
ブラドックはメラニーに、ウィリアムズが中央駅で鉄道員6名と警備係を殺した容疑で捕まったこと、死体が遊技場の物と同じく首を斬られて吊るされていたことを話す。業務日誌を呼んだメラニーは、昨晩の炭鉱の作業が突風のために中止されていること、窃盗犯が逮捕されていることを知る。ジェリコがドアのロックを解除し、一行は監獄に入った。牢にはアクーシェイ、ジマーマン、ベンチレーという囚人の他に、自ら望んで入ったという科学管理官のウィトロックがいた。
ウィトロックはブラドックに、安全な場所はここしか無いと言う。彼女はドラッカーズで炭鉱の作業を指揮していたが、動乱が起きたので1週間前に気球で脱出したのだと語った。高度が下がって気球が墜落したため、刑務所に避難したのだという。メラニーとジェリコはブラドックから指示を受け、ウィリアムズに事情を尋ねた。しかしウィリアムズは背中を向けたまま、何も話そうとしなかった。通信係の女が何かに憑依されているような状態で発見され、新人2名が倉庫へ連行した。
メラニーとブラドックが町を調べていると、車の中に不審な男がいた。ドアを壊して入ろうとしたブラドックだが、背後を通り過ぎた人影を察知して後を追う。車内の男はメラニーに「奴は俺の中にいる」と告げ、ナイフで喉を斬って死亡した。駆け付けたジェリコがドアを調べると、焼き切られて封鎖されていた。ジェリコはメラニーに、「新人が心配だ。刑務所へ戻れ。隊長は俺が捜す」と述べた。
メラニーが刑務所に戻るとウィリアムズがバシラにナイフを突き付け、デスカンソと対峙していた。食事で外に出す際、不用意に手錠を外してしまったのだ。刑務所から出すよう要求するウィリアムズに、メラニーはバシラを解放して自分を人質にするよう持ち掛けた。彼女は隙を見て殴り掛かるが、あっさりと返り討ちに遭って昏倒した。意識を取り戻したメラニーは、ウィリアムズがショットガンを奪って病院に入ったことをデスカンソから知らされた。
メラニーは新人2人に裏口から入るよう指示し、自分は正面から病院へ足を踏み入れた。メラニーはベッドの病人に声を掛けるが、何かに憑依されたような異様な様子だった。病人の不意打ちを受けたメラニーは、駆け付けたウィリアムズに救われた。メラニーがショットガンを奪うと、ウィリアムズは「今ので分かっただろ。殺しは俺じゃねえ」と言う。しかしメラニーは冷たい態度で、一緒に来るよう命じた。彼女は刑務所でウィリアムズを拘束し、中央駅で何があったか話すよう要求した。するとウィリアムズは、駅で強盗を働こうとしたが、既に死体が吊るされていたのだと説明した。ウィリアムズは助けた礼として解放するよう要求するが、メラニーは牢に監禁した。
一方、メラニーの捜索を開始したジェリコは、丘の上で複数の生首を串刺しにしている女を発見した。女戦士が走り去った後、ジェリコが丘へ行くと、そこにはブラドックの生首があった。丘から谷を見下ろした彼は、武器を手にした謎の集団を目撃する。そのリーダーであるビッグ・ダディー・マーズは、捕まえた人間の首を切断して掲げた。ジェリコはメラニーに通信を入れ、ブラドックの死を伝えた。
嵐で通信が遮断された後、メラニーはウィトロックを尋問した。するとウィトロックはメラニーに、「地球の半乾燥地帯には、雨期の時に出来た水たまりに生息する生物がいる。そういう生物は水が干上がっても死なず、地下に潜って休眠状態に入る。次の雨期に入ると息を吹き返す。それと同じよ。火星にいた何かを私たちが目覚めさせたのよ。奴らは人間を支配するつもりよ」と述べた。急に現れた女戦士が襲撃して来るが、メラニーが銃殺した。ウィトロックはメラニーたちに、「もう体から出て、彷徨ってるわ」と告げた。その「何か」はジマーマンに憑依したが、誰も気付かなかった。
ジェリコは生存者であるウノ、トレス、ドスの3名を連れて、刑務所に戻って来た。彼はメラニーに、「化け物が200人はいる。あの様子だと、じきに俺たちを襲って来る」と言う。ジェリコは倉庫に隠れていた3名を発見した時のことを語る。3人組はジェリコに、化け物集団が炭鉱の労働者であること、走り回って人の首を刎ねる連中に変貌してしまったことを語る。その前夜、3人組は炭鉱に忍び込もうと様子を観察していた。すると奇妙な煙が岩場に注ぎ込み、嵐が去った後で様子を見に行くと労働者の一部が魂の抜けたような様子で歩き始めた。しかし皮膚に鉄棒を入れたり歯を削ったりして武器を作り、変化の無い連中の皮を剥いでマスク代わりにしたという。ジェリコは倉庫にあった起爆用の信管を武器として運び、3人組も連れて来たのだ。
メラニーたちがウィリアムズを護送すると知ると、3人組は隠し持っていた銃を構えて会わせるよう要求した。メラニーは拒否するが、ジェリコは「化け物と戦うには、ウィリアムズとも、こいつらとも協力するしかない」と説得する。メラニーが牢へ案内すると、3人組は仲間であるウィリアムズを外へ出そうとする。しかしメラニーは相手の隙を逃さず、4人まとめて牢に監禁した。メラニーは交渉を持ち掛け、協力して戦うことを承諾させた。
メラニーは仲間を増やすため、囚人3名を釈放しようとする。しかしジマーマンに異変が起きていると分かったため、彼だけは牢に残した。一行は武器を準備し、信管を缶詰に突き刺して手榴弾を作った。デスカンソとジェリコを先頭にしてメラニーとバシラが最後尾を務め、一行は外へ出た。列車の姿は見えなかったが、メラニーは「今に来る」と告げて駅まで進むよう指示した。化け物の集団は町の建物を爆破し、メラニーたちに発射武器を投げ付ける。メラニーは撃たずに走るよう指示した。
ベンチレーが犠牲になるが、他の面々は駅まで辿り着いた。しかし列車は来ておらず、ヤンキー号との連絡も取れない。ウィリアムズは戻って銃を乱射し、他の面々も彼に続いた。ウノは憑依されて倒れ込み、デスカンソ、ドス、トレスは戦いの中で死亡した。一行は刑務所に戻り、ジェリコが減圧室の扉を封鎖した。メラニーはウィトロックからドラッカーズの炭鉱で人工的なトンネルが発見されたこと、扉に触れると一瞬で消滅したこと、奥から煙が吹き出したことを語る。バシラはメラニーに、線路の封鎖で列車が立ち往生していると報告した。ジェリコは発見したローバーでの逃走を提案するが、メラニーは線路の復旧を待つことにした…。

監督はジョン・カーペンター、脚本はラリー・サルキス&ジョン・カーペンター、製作はサンディー・キング、撮影はゲイリー・B・キッブ、編集はポール・C・ワーシルカ、美術はウィリアム・エリオット、衣装はロビン・ミシェル・ブッシュ、視覚効果監修はランス・ウィルホイト、特殊メイクアップ効果はロバート・カーツマン&グレッグ・ニコテロ&ハワード・バーガー、音楽はジョン・カーペンター。
出演はアイス・キューブ、ナターシャ・ヘンストリッジ、ジェイソン・ステイサム、パム・グリア、クレア・デュヴァル、ジョアンナ・キャシディー、リーアム・ウェイト、ワンダ・デ・ヘスース、デュアン・デイヴィス、ロドニー・A・グラント、ロボ・セバスチャン、ロバート・キャラダイン、ピーター・ジェイソン、リチャード・セトロン、ローズマリー・フォーサイス、ダグ・マクグラス、リック・エデルステイン、マイケル・クラウィック、アイリーン・ウェイジンガー、レックス・リン、マット・ノーラン、マージーン・ホールデン、シャーロット・コーンウェル他。


『エスケープ・フロム・L.A.』『ヴァンパイア/最期の聖戦』のジョン・カーペンターが監督を務めた作品。
脚本はラリー・サルキスとジョン・カーペンターの共同。ラリー・サルキスは『光る眼』の脚本にも携わっていたが、表記されなかった。長編映画脚本でクレジットされるのは、本作品が初めてだ。
ウイリアムズをアイス・キューブ、メラニーをナターシャ・ヘンストリッジ、ジェリコをジェイソン・ステイサム、ブラドックをパム・グリア、バシラをクレア・デュヴァル、ウィットロックをジョアンナ・キャシディー、デスカンソをリーアム・ウェイトが演じている。
当初はコートニー・ラヴがメラニーを演じる予定だったが怪我で降板し、リーアム・ウェイトの当時の婚約者だったナターシャ・ヘンストリッジが撮影2週間前になって代役に決定した。

ジョン・カーペンターはホラーとSFを多く手掛けているが、実は西部劇が大好きな監督だ。予算と時勢さえ許せば、自分でも西部劇を撮りたかった人だ。
1976年に監督した『ジョン・カーペンターの 要塞警察』は、ハワード・ホークス監督の『リオ・ブラボー』をベースにして、舞台設定を現代に置き換えた作品だった。
そして本作品は、『駅馬車』のようなアクションシーンを撮りたいと思ったジョン・カーペンターが、舞台を火星に置き換えて撮った映画である。
ただし、全体の構造は『駅馬車』よりも『リオ・ブラボー』の要素が大きいと感じさせる。

っていうか、まるで『要塞警察』のセルフリメイクのようなプロットにも思える。
「警官と囚人が協力して大勢の敵と戦う」って、モロに『要塞警察』でしょ。
これで刑務所が包囲されていたら、ますます『要塞警察』になっていただろうけど、今回は刑務所を出て屋外で戦っているので、そこで『要塞警察』との差異が生じている。
ただし、予算は『要塞警察』より上だし、ジョン・カーペンター監督の経験値も上がっているが、映画の質は下がっている。

何しろ西部劇的な活劇をやりたかっただけなので、火星を舞台にしていようが、未来の時代設定であろうが、そこに大きな意味など無い。
それはあくまでも、「この時代に、この予算で西部劇的な活劇をやるための意匠」に過ぎない。
だから「整合性?科学的な考証?何それ、美味しいの?」ってな感じである。
あと、『駅馬車』をやりたかったはずなのに、それと比べると残酷描写が圧倒的に多いのはジョン・カーペンターらしいと言えなくもないけど、それは方向性が違うんじゃないかと。

西部劇をやりたかっただけなので、未来の火星を舞台にしているにも関わらず、アクションシーンは現代の銃火器を使った銃撃戦と殴り合いに終始する。
レーザー銃の撃ち合いとか、空飛ぶ車のカーチェイスとか、そんなモノは無い。
「だったら未来の火星にしている意味があるのか」と問われたら、「意味は無いけど理由はある」と答えておこう。そういう意匠にしないと、企画が通らないってのが、その理由である。
実際、ホントはジョン・カーペンター監督だって、普通に西部劇を作りたかったんだから。

実のところ、『駅馬車』は決して活劇映画だったわけではない。アクションシーンは終盤に入らないと登場しない。
映画の魅力としても、アクションシーンよりも、そこに入るまでの人間ドラマにあった。
しかしジョン・カーペンターは『駅馬車』のドラマ・パートに対しては何の興味も抱かず、とにかくアパッチと戦うシーンだけを自分なりに撮りたいと思ったようだ。
ただし、実際に完成した映像を見る限り、『駅馬車』を全く連想させない仕上がりになっているけど。

「唯一の生存者であるメラニーが事件について語る」という回想形式にしているが、その意味やメリットが全く感じられない。
なぜ現在進行形の物語として描かなかったのかと。
「シャイニング渓谷で何が起きたのか」というミステリーを序盤に提示して物語を開始し、その謎が解き明かされる展開にしていく構成になっているんだけど、それが効果的だとは到底思えない。
そもそもオープニングのナレーションで謎の存在については提示されているので、それで充分じゃないかと思うし。

メラニーが自分の体験を後から尋問官説明しているはずなのだが、ブラドックたちが遊技場を調べた時の出来事なんかは彼女が同席していないんだから知らないはずなのに、そこの回想劇まで入るから整合性が取れなくなっている。
それに、その描写が説明する上で絶対に必要なのかというと、そうでもないんだよな。
「遊技場は地獄です」と報告を受けたメラニーとジェリコが、デスカンソと共に遊技場へ向かって死体を見る展開にしても、そんなに支障は無いのだ。っていうか、そっちの方がスッキリする。
省略しても構わない部分を描写したことで整合性が取れなくなっているという、どうしようもないパターンである。

色んなトコが雑で、例えばウィリアムズはメラニーが尋問した時は何も喋らないので黙秘するキャラなのかと思いきや、後でメラニーが町を調べに出た時はブラドックが「ウィリアムズは盗みを認めてるけど殺しはやってないの一点張り」と告げている。
つまり、映像に無いところでブラドックが尋問し、ウィリアムズが証言しているってことなんだけど、そこを描かない意味が分からん。
メラニーに尋問されるシーンで、普通に答えさせりゃいいだけのことだ。
後で尋問された時は、中央駅で何があったのかも素直に喋っているし。

車内の男は自害直前に「奴は俺の中にいる」と叫んでいるが、メラニーは駆け付けたジェリコに「彼は死ぬ前に、来るな、ドアを開けるなと言っていた」と述べている。
だったら、そう言っているシーンを現在進行形で描写しておけばいいでしょ。
なぜ後からジェリコに説明する際、そんなコメントがあったことが初めて明かされるのか。
そんな無駄にゴチャゴチャした手順にしている意味など全く無い。

ブラドックを捜索したジェリコの行動についても、メラニーは同行していないから知る由も無い。
だから、「尋問官から質問された彼女が、ジェリコから聞いた話として証言する」という面倒な形になってしまう。そして、メラニーに刑務所へ戻るよう指示した直後の様子から、時系列を遡ってジェリコの行動が描かれる。
それよりも、現在進行形で、メラニーやウィリアムズの行動とジェリコの行動を並行して描写した方がいいでしょ。
例えば、メラニーが昏倒した後、意識を取り戻す前にジェリコの行動を挟むとかさ。

ジェリコは生存者3名を連れて刑務所に戻って来た後、そいつらを見つけた時のことを語る。
そこを回想形式にしている意味って何なのよ。
そもそも「メラニーが尋問官に説明する」というトコが回想劇なのに、その中でも複数の回想シーンを用意するなんて、無駄にゴチャゴチャするだけでしょうに。
そこは例えば「ジェリコがメラニーに報告を入れる」→「軍団家から逃げたジェリコが3人を発見する」→「メラニーがウィトロックを尋問する」→「メラニーが女戦士を始末する」→「ジェリコが刑務所に戻る」という手順にでもすれば、回想なんて使わなくても現在進行形で全て処理できたでしょうに。

ジェリコが目撃した謎の集団は、スティンカーズ最悪映画賞では「“火星人”となってマイケル・ジャクソンの『スリラー』のポーズを取っているように見える連中」と表現されているけど、個人的な印象は異なる。
リーダーであるビッグ・ダディー・マーズが『デトロイト・メタル・シティ』のヨハネ・クラウザーII世にソックリな格好で(漫画連載の方が本作品より後だけど)、他の連中はデスメタル的なメイクを施して『マッドマックス2』の世界観を模倣しているような奴らばかりだと感じる。だから、ジェリコがメラニーに「奴らは化け物だ」と告げているのが全く理解できない。
まあ、ある意味では化け物かもしれないけど、そこでジェリコが言っているのは「人間じゃない怪物」という意味でしょ。でも、どこからどう見たって、「イカれた人間ども」でしかないのよ。非人間キャラには到底見えないのよ。
西部劇のインディアンが戦闘の時には顔にペイントを施すので、それと同じようなことを「未来の火星」でやろうとしたら、「マリリン・マンソンとオジー・オズボーンを足して2で割ったバッタモンとバカなグルーピーたち」みたいな状態になってしまったってことなんだろう。

(観賞日:2015年4月3日)


第24回スティンカーズ最悪映画賞(2001年)

ノミネート:【最も苛立たしいグループ】部門[“火星人”となってマイケル・ジャクソンの「スリラー」のポーズを取っているように見える連中]
ノミネート:【最もでしゃばりな音楽】部門

 

*ポンコツ映画愛護協会