『クリムゾン・タイド』:1995、アメリカ
ロシアで国粋主義者と軍の反乱勢力と手を組み、シベリアの核ミサイル基地を占拠した。アメリカ海軍は戦略原子力潜水艦アラバマに出動命令を下す。艦長は現場叩き上げのベテランであるラムジー大佐。新任の副艦長はエリート軍人であるハンター少佐。
本国からの指令を受信したアラバマだったが、魚雷の攻撃を受けて通信が途絶えてしまう。指令を確認しようとするハンターに対し、ラムジーは即時に核ミサイルを発射しようとする。ハンターは軍規を無視しても即時攻撃にこだわるラムジーを監禁し、自ら指揮を取り始める。
しかしラムジーを支持する乗組員は密かにラムジーを救出し、武装して逆にハンターを監禁。今度はハンターを支持する乗組員が動き出す。同じ潜水艦の中で乗組員が真っ二つに別れる中で、果たしてミサイルは発射されるのか、それとも…。監督はトニー・スコット、原案はリチャード・P・ヘンリック&マイケル・シーファー、脚本はマイケル・シーファー、製作はドン・シンプソン&ジェリー・ブラッカイマー、製作総指揮はビル・アンガー&ルーカス・フォスター&マイク・モーダー、撮影はダリウス・ウォルスキー、音楽はハンス・ジマー。
主演はデンゼル・ワシントン、共演はジーン・ハックマン、ジョージ・ズンザ、ヴィゴ・モーテンセン、マット・クレイヴン、ジェームズ・ガンドルフィーニ他。
重厚な戦争スペクタクル映画か、あるいは海洋アクション映画かとおもっていたら、どちらも違っていた。
私が見たのは、ロシアの内乱を抑えるため出撃したはずなのに自分達が内乱状態になる話。延々と内輪のケンカを続ける軍人の姿が映し出されていた。ロシアの反乱軍との戦いはそっちのけ。反乱軍なんて、形さえほとんど見えない。“指令を確認するかしないか”ってことで内輪揉めになって、それで最後まで引っ張るんだよなあ。
勝手にやってください。
そんな人間ドラマを見せられても困っちゃうよなあ。